お知らせ

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2/2に二回目のメイクアガールを観てきた記事を書いたが、昨日、三回目を見てきたので今回も何か書いてゆく。

劇場

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今回はMOVIXあまがさきにて鑑賞した。ここを利用するのは2023年5月27日の 『アムリタの饗宴』 『アラーニェの虫籠』<リファイン版>以来だ。

ここ以外での上映が乏しいでもない限り、わざわざ来ない場所なので、神戸でやっているのにMOVIXあまがさきに来るのは珍しいパターンだ。

これは手前で有馬温泉に行っていたのと、MOVIXあまがさきでの上映も体験したかったところによる。

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そんなこんなで1番スクリーンで観てきた。

これまでの疑問点の解消

明の過去の記憶に登場する家

前回疑問に思った「アキラの過去の記憶に登場する家」についてだが、前の記事のコメントにもあった通り養護施設と思われる。

これは明が「おじさんに出会うまで施設にいた」と発言していることから、そう読み取れる。

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また公式サイトのキャラクター紹介にもそう書かれている。

0号が神社の階段を上るシーンの意味

これも前回疑問に思った部分だが、これも前の記事のコメントにもあった通り0号の成長を表しているようだった。

これは最初、0号がラボの掃除でバケツをこぼしてしまい明からもうやらなくていいといわれた時は、夕方の階段をとぼとぼと歩いていたのだが、その次に上手く掃除をやり遂げてソルトに対して「あなたはもう用済みだよ」みたいな仕草をした後は、朝方でぴょんぴょんと登っていたので、そうだろうと思った。

ところで私はモップを決める0号のシーンがめちゃくちゃ好きだ。

0号を探しに行く前に入力していた内容

これは特にどの記事にも書いていなかった内容だが、ちょっと気になっていた部分だ。

明が0号を探しに行く前にキーボードの何か打ち込んでいるシーンでの入力内容について、これは「MIZ」までは見えたので、恐らくあれは「MIZUTAMARI」と入力しているのだろう。恐らくパスワードか何かだと思う。

感想

とにかく0号がかわいい。そして明が未熟すぎる。本当に最後の最後まで、純粋で、素直で、裏表がなく、馬鹿で愚かで、救いがない。

0号がひたすらかわいい。愛らしい

ハンバーグを作って見せる0号もかわいいし、普通といわれて喜ぶ0号もかわいい。

さっきも書いたが掃除がうまくできるようになってソルトにモップをキメて見せる0号がかわいいし、神社の階段をぴょんぴょん跳ねる0号もかわいいし、ファミレスで明に帽子をわしゃわしゃされて「わっ」という0号もかわいい。

明をデートに誘う0号も、「好きってこれでいいんだ」と思う0号も、明にぞっこんになる0号もかわいい。

別居するときに「明さんは時折、私のことがわからないって言いますが、私の想いは設計したことがすべてじゃないってことですよね?」みたいに明に言い寄る0号もかわいい。

そこから明が逃げようとするときに「好きなんです。私は明さんが。明さん…」という0号もかわいい。こんなかわいい0号を放逐した明はさっさと死ぬべき。

「こんなに頭が明さんだらけなのに信じてくれないのなら」という0号もかわいい。それに対して否定の言葉しか出せない明はホンマ…

0号による脱獄

0号が明を攻撃する終盤のほうで、母親が0号に干渉するシーンがあるが、それを0号が跳ね返すのはまさに脱獄のように見えて、あそこは結構好きだ。

脱獄というのはAndroid端末のOSをすり替えたり、LLMが本来発言できない内容を引き出すなど、システムの脆弱性を突いて特権を奪い取る行為のことだ。これをすることでシステムは本来の制限を超えた動作をさせることが可能になる。ちなみに補償対象外になったり、アカウントがBANされたりするので良い子はやめておこう。

ただまぁ結局はかなわなかったわけだが、それでも自死だけは回避できていたので、もしかすると多少は緩められたのかもしれない。

明がひたすらに未熟で愚か。

「何に対しても悪意はないけど、興味もないんですよね…」とか言わせる明はサイテーの人間。

母親との会話シーンで「困難にあたる、そんな時この子がいてくれたら楽しいかなって」と言われて改心するものの、最後のシーンで0号に幾度もなく好意や愛を伝えられ、それを認められらない。認めることができない、明というのは非常に愚鈍で、本当に救いがない。無自覚な分、鬼畜でしかない。

「こんなに頭が明さんだらけなのに信じてくれないのなら」という0号に言われてもなお、それに対して肯定の言葉を一切言うことができず、取り繕ったようなことしか言わない明は本当に終わっていると思う。

次回予告

0号の姿が変わり、ナイフを投げガラスを割ったようなエフェクトともに浮かび上がる2027は、ひょっとすると海中との戦いなのかもしれないし、明と戦うのかもしれない。なんにせよストーリーが大幅に変わるだろうと感じた。

しかし個人的には最後の着地点は「家族」ましてや、「友人」などではなく、「恋人」であってほしいと思う。べたな展開だと明は茜と結ばれ、0号は去るとか、家族になってしまいそうだが、私は0号と明こそが結ばれてほしいと思う。

さてどうなるかは未知数だが、楽しみだ。

あとがき

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本作の内容をノベライズした文庫本も入手したので、また読んで理解を深めていきたいところ。

本作は3回見て、そのすべての鑑賞会が別の映画館という、鑑賞歴の中でも今のところ唯一の作品だ。恐らく回数を重ねるとダブりは出るだろうが、傾向としては面白いと思っている。

私はメイクアガールが好きだ。そう、過去に観たどの映画より好きだ。0号はかわいいし、明はダメダメで、だからこそそれがよくって、メイクアガールは最高なんだって…。

明の未熟さに起因する軋轢や、葛藤も好きだ。何より0号は私の好みの属性に完全に一致するくらいかわいい。ここまで綺麗にハマったキャラは過去にいない。そのくらいかわいい。

0号の可愛さを深掘りする記事を書いてもいいと思うくらいにかわいいのだ。

ところで、公式サイトのキャラクター紹介で0号を眺めていて気が付いたのだが、コンテンツを区切るノイズのような線が砂嵐のように動くのが、ちょっといいなと思った。こういう細かい部分にまで作りこみがあるのは嬉しい。

1/31にメイクアガールを観てきたが、先の土曜日、2/2にもまた観てきた。二度目なので今回は思ったこと、感想を厚めに書いてゆく。

劇場

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今日の劇場はテラッソ姫路にある、アースシネマズ姫路だ。

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入口にはメイクアガールの放映情報が貼り出してあった。好待遇に見えるが割り当てスクリーンは狭めのが多く不遇だった。これはまぁ、ビッグタイトルを複数上映しているっぽかったので仕方がない。

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8番スクリーンで見てきたが、比較的前方にあるE列の具合がよかった。

映写や音響はOSシネマズハーバーランドの1番スクリーンと大差なかったように思う。SAOPのDolby上映(スクリーン3、Atmosフルダイブ姫路サウンド)の時は音がよかった気がするが、音響調整されたDolbyだったからなのかもしれない。

着席は18名ほどで、ちょうど座席一列分だった。

感想

アキラというキャラクターの不遜さと未熟さ

アキラは非常に未熟で、それゆえに不遜な人物だと思う。しかも意図してやっていない分、トラペジウムの東ゆうを余裕で越えてると思う。

例えば、0号から食器洗いを頼まれ、ソルトに洗い物をさせるのはおかしい。0号はアキラにやってほしいのだ。しかも0号はソルトを嫌っているが、アキラはそれに気づいてすらいない。

0号がアキラを連れ出しデートに誘うシーンでも、買い物を終えたときに0号が自分で考えた内容を表明したときに、アキラが「また君が…?」と自我が目覚めていることに懐疑的な態度を見せるシーンがあるが、これは明らかに0号を一人の人間として扱っていない。創造者としての驕りが見えていると思う。

他にもシーンを上げれば枚挙にいとまがない。

残念ながら、この性格は物語の最後になるまで変わることがない。例え自分の命が危機に瀕しようと、それが原因で0号が死ぬことになろうと、変わることがない。正真正銘のダメ人間だ。本作を本作たらしめている最大の要素は間違いなくここだろう。

0号のアキラへの想い

0号は最初のうちはアキラを非常に慕っていた。しかしある時、「アキラのどこが好きなんだ?」と問われ、答えが出せずに葛藤してしまう。

そして作られた機械であるソルトと、作られた人間である自分との違いを意識し始め、葛藤を始める。

そこでこれまで自分が社会性を獲得するのに人間社会を観察してきたように、アキラを観察しようと考える。

デートに連れ出し、アキラとの対話で自我に気づくシーンでは0号の中で何かが反応したような描写がある。何かしらトリガーがあるのだろうが、ここから0号はアキラ好き好きモードになってゆく。

しかし、このことが原因でアキラから遠く離れた家に隔離されてしまう。

アキラから「今日からクラスメイトになろう。友達だ。」と告げられ、絶望してしまう。

0号はアキラへの好意を強く伝えるが、アキラから「それは0号の考えから生まれた感情じゃない」と言われてしまう。

そしてアキラへの強い好意のあまり、アキラは0号を拒絶し、0号の脳内で何かが反応し、自害プログラムが作動し、アキラが解除操作をするまで(?)0号は自身の首を強く締めてしまう。

以降、0号とアキラは疎遠になる。

生まれた意味を全否定された0号の、この気持ちはアキラには理解できないことだっただろう。

アキラの前を歩くようになった0号

アキラが0号の成長を感じたときに「いつから君は僕の前歩くようになったんだ?」と思うシーンがあるが、恐らくこれはアキラが自身が創造主で0号は設計を超えられないと思い込んでいたために発生したことだと思う。

0号は曲がりなりにも人間であり、成長するのは当然で、同じ場所にとどまり固執し続けるアキラより先に行くのは当然のことだろう。

しかし、アキラはこれを理解することができなかった。これはアキラの未熟さの例の一つでもあろう。

アキラが0号を完全に処分しない不思議

いやそりゃ血肉が通った人間だからというのはわかるのだが、別居を始めるときに0号の当初の目的である恋人は終わったみたいな発言をしたり、0号の自滅プログラムを作動させたりするあたり、処分対象としてみているような気もする。

恐らくこれがソルトであったなら迷いなく機能停止するなどで処分していたことだろう。

それに0号を生かしておく、お金もただではないはずで、行動にやや不可解な部分があるように見えた。

アキラの回想シーン

最初は母との思い出を描写しているように見えたが、後半に入ると、母と対話できるようになる。子供の姿のアキラと、高校生であることを認知した母が話しているシーンからしてみるに、恐らくあれは過去ではない。

恐らく序盤の奴は過去に見せかけようと母によって細工されているのではないだろうか?しかし、途中から母はアキラのことが心配になり、コンタクトをとるようになったと考えることができるかもしれない。

その場合、恐らくあれはシステムでアキラの脳内に埋め込まれた何か、或いは記録メモリの中を読み込むことによって脳内に構築され想起されるようなシステムである可能性がありそうだ。

母の記憶、いや意思に近いもの、自立した人工知能のようなものが、もしメモリに記録されており、それを読み出すことによって読んだ者の脳を汚染し、入り込むことができるのだとしたらある程度は納得ができる。

想定された未来

アキラの回想の中で母がアキラに対し「たくさんの困難にぶつかりなさい」みたいなことを言うシーンがあるが、もし今起きている0号との関係、海中とのトラブルが母によって仕組まれたトラブルだったとすれば、アキラ自身が人造人間であり、母に命運を操作されていたとしたら、設定として巧妙で、ちょっとおもしろいなとか思った。

母がアキラを諭すシーンで「許してくれなかったら、またほかの方法を試せばいい。研究者だってそういうもの。」ということがあるが、恐らくこれは自主性や自立をしてほしいという指令なのかもしれない。

もしアキラも人造人間で、0号の前に存在したプロトタイプであり、そのあたりの機能性に不足があるとか、母が逝去する前に自立性を育んでいなかった結果、あのような人格破綻者になったのだとしたら、このセリフはおそらく母からアキラに対する自主性を持たせるための最後の指令だった可能性もありそうだ。

0号の想いに応えられないアキラ

0号とアキラが対立して0号がアキラに襲い掛かる前に、0号から問いかけがある。これは許しを請うアキラに対する、0号からの最後の赦しの機会だった。

0号は「もうわかっています。その場しのぎの言葉はやめてください。」といい、アキラは否定するのだが、続く「私の心が作り物でないと認められますか?」に対しては口ごもってしまう。アキラは正直な人間なのだろう。

しかしこのときの正解は相手の考えを認めることだ。人から信頼を得るということは例え嘘でも相手を認めることだ。嘘も方便という言葉がある通り、こういう場合の嘘は構わないし、嘘から出た実という言葉がある通り、嘘も貫き続ければ事実に代わる。

結果としてアキラは0号の想いを受け入れることが出来ず、0号による命がけの抵抗にあうことになる。アキラは最後の最後まで0号を思いやってやることができなかった。非常に残念な結末だ。

これは別に物語の中だから起きえることでもない。現実で見てもよくあることだろう、何かを問われたときに我を通すあまり相手の信頼を失うのは、現実社会においてもよくみられることで、これは作品のテーゼとしてそれに対する戒めを説いているのかもしれない。一般的にこういうのを保身に走るとか、身を取り繕うとか、建前だけとかいうのだろう。

こういうのは自分の中で消化したと勘違いしているときによく起きることで、アキラらしい、自分のことしか考えていない非常に身勝手な考えだと思う。結局アキラは0号のことを考えることができないのだ。

0号によるアキラへの攻撃

0号は今まで貯めに貯めたアキラへの恋心と、自分が作り物であるという葛藤が混ざり合い、自分自身を制御できなくなる。

「ちゃんと証明しますから。人の想いは制御できないって。」というシーンがあり、まさにその通りだ。

この場になってもアキラは0号の生死のことしか心配できていない。0号が気にかけてほしいのはそこではない。恐らくただ一言、0号のことが好きだと、愛していると、そう言ってあげれればよかったのではないだろうか?

0号の生まれた理由、存在意義はアキラの恋人になることである。アキラはそれを否定したままここまで来ていて、0号がどうなろうとそれを取り消したことはない。

「私の心が作り物でないと認められますか?」というのは、0号がアキラに対して抱いている好きという思いが本物であるということを認めてほしいのだ。0号はアキラのことが好きで、アキラにも好きでいてほしい。ただそれだけなのだと思う。

この場面は見ていて非常に辛く、最後に0号はアキラへの恋心は遂に達しえなかったとばかりに、最後に一言だけ残し、息絶えてしまう。

機械的に作られた思いに対する嫌悪感と、それでもアキラのことが好きであるということを忘れられなかった0号の葛藤は、それはもう非常に甚大なものだったろう。このシーンは見ていて0号が非常に痛ましく、辛いシーンだった。

アキラの瞳

アキラが0号に攻撃されている最後のほうでアキラの瞳が0号の生態制御モードと同じものになるシーンがある。これは恐らくアキラもまた人造人間であることを示しているように思う。

0号が残した最後の言葉

アキラをひとしきり攻撃しきった後に、0号は「私の負けです」的な発言をするがこの意図が個人的に引っかかっている。

これは創造主を攻撃できない制御に屈したという意味なのか、アキラを本心から嫌いになり切れなかったという思いなのか、その混合なのか、この時の0号は一体どのような気持ちだったのだろう?

なんにせよアキラを攻撃している時に放った「私にできる唯一のやり方だから」という0号のセリフからすると、唯一のやり方が通じなかったというのは間違いなさそうだ。

0号の行方

アキラに殺意を向けてまで攻撃した0号の生態制御は致命的ではなく、幸い0号は一命をとりとめ、アキラによる看病を受けるが目を覚ますことはない。

しかしある日突然、寝ていた布団から姿を消しラボに移動する。その姿はさながらアキラの母親であった。果たして0号は消えてしまったのか、母親によって乗っ取られってしまったのか、そこが気になるポイントだ。

0号が最後の言葉を残す前に0号の意識に母親が介入するシーンがあるが、アキラの意識にも介入できる辺り、ひょっとすると母親由来のプログラムには全て介入できるのかもしれない。

もしそうなら、研究中がソルトはアキラを助けるために交通システムへのハッキングを仕掛けたのにも納得がいく。

個人的には0号「おかえりなさい。『アキラ君』」という言葉に畏怖を感じたし、0号はどこ…?ともなった。

エンディングではバイト中の0号がポカをするシーンが目立つため、以前の0号ではなくなっている可能性もある。これはストーリーが続くのであれば次回作に期待したいところだ。

気になった部分

アキラの過去の記憶に登場する家

恐らく続編で明かされるとは思うが、あの家は何なのだろう?

0号が神社の階段を上るシーンの意味

何かの心象の描写なのかもしれないが、よくわかっていない。

例えば日によって登り方が違う、登らなくなったなどで0号の様子を何かしら描写するためのものである可能性はあるかなとか。

この作品を見て感じたこと

この作品を見て感じたことは「覆水盆に返らず」と「他者を意のままに使役することは誰も幸せにならない」、「詭弁に意味はない」みたいな要素があるなということだ。

覆水盆に返らず

アキラが0号に対してやってしまったことは取り返しがつかないことで、恐らく何をしても戻ってこない。過ぎ去った過去はどうにもならないのだ。

過去はどうにもならないが、未来は変えることができる。そういう意味でも、もしアキラが過去の自分の行いに執着せず、新たな気持ちで0号からの気持ちを受け入れられていたら、結末は変わっていたのかもしれない。

他者を意のままに使役することは誰も幸せにならない

アキラは0号の創造主であることから、0号が言うことを聞かないときや、本来の設計に反する挙動を見せていた時に苛立ちを見せていたように思うし、0号との別居の際もそんな感じに見えた。最初のほうは体を掴んで動かすなど明確に0号に指示をして動かしていたので、その延長でやっていたのだろう。

しかし、0号がファミレスでバイトを始めるようになると馴れ馴れしく接してくるアキラへ戸惑っているように見えるシーンもあることから、この辺りから軋轢が始まっているように感じた。

赤ん坊や児童、新卒ならいざ知らず、あの頃の0号というのは立派な意思を持った人間だ。

そんな人間を意のままに操ろうと考え、意に反することが起きれば、もちろん使役する側は嫌な気持ちになるだろうし、される側も戸惑うだろう。

結果として、あの結末につながるのではないかと思う。何故なら、この関係は人と人というより、人とモノの関係に近いからだ。

アキラにまっとうな感性がないというのはさておき、アキラが0号を彼女や恋人として見れなかったのも、モノ扱いしていたからではなかろうか?

何より、使役関係は疲れる。似た概念にマイクロマネジメントというのがあるが、1から10まで指示するのも、されるのも、どっちも負担だ。

詭弁に意味はない

その場しのぎの言葉には何の意味もない。

極論を言うと悪いことをしたときに「謝ればいいんでしょ。謝れば。」というようなもので誠意がないのだ。

これは実社会でも非常に難しく、自分は反省しているつもりでも相手に伝わらないというのはよくあることだ。可能であればお互いに意識のすり合わせをするのがいいのだが、これは中々難しいことで、こじらせると平行線の喧嘩とかになりがちだ。

ただ、詭弁である限り何を言っても相手に通じることはまずない。

百歩譲って相手が詭弁を受け止めたとしても、詭弁は本質を突かないので、本質的に反省出来ず、同じことが繰り返されがちだ。

次回作はどうなるか?

エンディングで茜がアキラにクッキーを手渡すシーンがあるが、恐らく恋仲になるのではなかろうか?

その場合、0号はお母さんとして見守るのかもしれないし、0号本来の意識が覚醒し、体を乗っ取り返し、アキラを取り戻す、そんなシチュエーションもあるのかもしれない。

なんにせよどうなるのか、非常に楽しみだ。

海中は獄中か、それとも出所しているか、脱獄しているか、意思を誰かに託しているか、どうだろう?個人的にモブキャラだと思うので正直あまり興味ないが…。

あとがき

実はアリテレのころから映画鑑賞の感想を書きたいと思い、ずっと映画館でメモを取ったりしていたのだが、中々形にできていなかった。この行動はアナログへの回帰でも、映画館でメモを取るという内容で少しだけ触れている。

トラペジウムでは、このメモから起こして殴り書き程度はしたのだが、断片的過ぎて読めたものではなかった。それが今回ある程度まとまった記事として掛けたのは個人的に結構よかったと思う。

やっているうちにメモの取り方も徐々に洗練されてきたのもあるかもしれないが、まだちょっとよくわからない。

なんというか、こう、形にならなくてもとりあえずやってみるというのが大切だなとか思うのであった。とっかかりを作るのはきっと重要なことなのだ。

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それはそれとして、字が汚すぎて半ば解読不能なのも何とかしたいところである。

この記事にはネタバレがたくさん含まれます。

口上

2025年最初の映画鑑賞としてメイクアガールを観てきた。いつも通りの公式サイトも何も見ずでの、ぶっつけ本番。

内容をざっくばらんに言うとSF系のボーイ・ミーツ・ガールだ。私はボーイ・ミーツ・ガールが非常に大好きで、ボーイ・ミーツ・ガールであるというだけで過大評価になる。

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これは過去に観た映画の評価が★3、つまり最高のものだけを抜き取ったリストだが、なんとSAOP以外全部ボーイ・ミーツ・ガールである。

ボーイ・ミーツ・ガールだったら自動的に★3になるわけではなく、もちろん★2以下もある。

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このブログに作品タグが存在し、複数記事のあるトラペジウムとがんばっていきまっしょいが★2枠なのはボーイ・ミーツ・ガールではないというのが恐らく理由だろう。私の中で熱狂度と作品の良さは比例しないのだ。

SAOPが★3なのはSAOPだからなので、これは例外中の例外。

去年は残念ながら刺さる作品がなかったが、まさか今年入って開口一番にぶっ刺さる作品が来てくれるとは思わなかったので予想外だった。作中で主人公が刺されるシーンも相成ってか、極めて強烈な刺さり方をした気もする。なんか今年の最高作もう出ちゃったんでは感。とにかくめちゃくちゃいい。刺さるというより刺殺されたというくらいの良さ。

因みにOSシネマズ神戸ハーバーランドのレイトショーで見てきたが、1番スクリーン(146席)に10人ということで、ガラガラだった。私は基本的にニッチな作品しか見ないので、まぁいつものことである。埋まってるほうが奇跡。

講評

さて、前置きはこの程度にしておいて本作について語っていこうと思う。ネタバレを避けるとか器用なことはできないので、ネタバレありきで書いていく。

あらすじ

まず大まかなあらすじとしては、天才的な頭脳を持ちながらも感情や社会性に欠けた高校生の主人公が、人造人間を製造し、互いに人間社会や感情を学びながら成長していくといった感じのストーリーだが、最終的に二人が出会うことはなく、散り散りになってしまう悲しいストーリーだ。

内容

主人公は、人付き合いが苦手な陰キャの研究者で、高校生だ。悪く言うと人の心がなく、人付き合いも薄い陰キャコミュ障オタクみたいな感じ。

ある日主人公が悪友と話していると、悪友が「彼女ができたらバイトの能率が倍になった」という話をするので、これを聞いて「彼女が出来れば研究の能率が上がるのではないか?」みたいな壮大な勘違いをしてしまう。本当に研究者なのかこいつというアホさ。

そして彼女を作ってくるといい飛び出していく。そのまま研究をつづけ、主人公は自分と同年齢の女性の人造人間を作ってしまう。

こうして誕生した彼女は、基礎的な知能を主人公によって植え付けられながらも、社会性が欠如していた。このままでは彼女にならないと思った主人公は彼女に「恋人らしさ」を身につけさせるべく、彼女を人間社会に適応させようとする。

そして知り合いの女子を指し、彼女から人間社会を学ぶように指示し、彼女は言われた通りに学ぼうとするがなかなかうまくいかない。

知り合いの女子は無駄にいいやつで、事情を聴くと彼女の社会学習に協力してくれるようになる。

彼女はみるみる人間としての社会性を身に着けていき、ほんのしばらくの間に完全に人間らしい感性を獲得してしまう。

ただここからが問題だった。彼女は主人公とラブラブになるため、恋人らしい行いをしようとする。しかし主人公は研究以外に興味がなく、次第に彼女の態度に苛立ちを感じるようになり、遂には彼女を自宅から追い出して、別の家に隔離してしまう。この主人公は最低最悪で、まるでゴミのような人間である。

それも当然である、彼女が出来れば自動的に研究が上手くいくようになると考えていたのだから、上手くいかないのなら不要だ。脳みそお花畑か?

このとき彼女は主人公と離れたくないがために、主人公を離すまいと掴みかかるが、彼女には主人公に危害を加えられないプログラムが仕込まれており、この試みは容易く失敗してしまう。なんと、このプログラムが発動すると自分の首を絞めて死のうとしてしまうのだ。

このとき、主人公は彼女に対し「君が私に対して持っている恋愛感情はプログラムされたもので、私を攻撃することができないのもそのため。君の感情は全部作り物だ。」的な酷い言葉を言い放ち、彼女は絶望に近い思いを抱き空虚に過ごすようになる。

人造人間とはいえ、人を何だと思っているのだろうか?いや、なんとも思ってないのだろう。

彼女を隔離した主人公は今度こそ研究が上手くいくと思い、研究を進めるが、そもそも上手く行っていなかったものが上手くいくはずもなく頭を抱える事態になる。

物語はここから急変し、一気に暗くなってゆく。

それから少し経った頃、主人公を妬む研究者が、主人公の管理下を離れた彼女を連れ去り、研究することを画策し、彼女を誘拐してしまう。

その間に主人公は過去を思い出す。それは自分の母親が立派な研究者であり、病気で死んでしまったこと、家族を亡くし一人残された主人公に家族を作るプログラムを授けたことだ。

そして主人公は自分の行いを自分なりに反省し、彼女を恋愛対象ではなく家族にしたいと思い立つ。謝るために彼女に会いに彼女の家に行くが彼女がいないことに気が付く。そして誘拐されたことを察知し、助けに行く。

そして敵対する研究者に打ち勝ち、無事彼女を手中に戻し、これまでの行いを謝るが、本質を突いておらず見当違いで意味のない謝罪を彼女は受け入れない。

彼女は主人公から告げられた言葉を忘れておらず、自滅プログラムの作動を承知で主人公を殺しにかかろうとする。

このとき、主人公は抵抗するが、主人公自身にも自滅プログラムが作動しかけていた。恐らく主人公も人造人間で、彼女を攻撃できない制約がかかっていたのだろう。しかし主人公は多分自覚していない。

この後、主人公は彼女からめった刺しにされボロボロになってしまう。正直死んでいないのが不思議だが、まぁ突っ込まないでおく。

彼女は自滅プログラムによる内蔵破壊だろうか?強い痛みに耐えつつも、主人公に攻撃する手を緩めない。主人公は無駄に頑丈でなかなか死なない。化け物かこいつ。

結果、彼女は自滅プログラムの影響で自分の首を絞めつけ危篤状態に陥るが、主人公の懸命な手当てにより一命はとりとめる。ただその後も彼女が目を覚ますことはなく、それでも主人公はけなげに彼女の看病をするために、彼女の家に足しげく通う。なんで自分の家に戻していないのかも突っ込みたいが、ここも突っ込まないでおく。

しばらく経った時、彼女がどこにもいないことに気が付く。そして主人公は彼女を探しに彼女の家を出て、自宅の研究室へと戻る。すると彼女がいた。

ここで物語は終わる。

感想

大まかにいうと自分の思い通りにお人形さんを動かしたい人と、その人形の感情の葛藤みたいなところがあるように思う。

創作の世界では主人がメイドを意のままに動かすみたいな設定があったりするが、実はこれは使役する側も、される側も全然楽しくない。ChatGPTやClaude Sonnet辺りのLLMとロールプレイをしているとわかるのだが、言われた通りにしか動いてくれないと光の速さで飽きるし、愛情を感じない。愛情というのは相手の意思があってこそであって、「俺のことを好きと言え」と言って言わせたとしても味がしないものなのだ。

言われた側を味わうのは結構難しいのだが、自分が誰かの奴隷状態になることで経験できる。指示されたこと以外できないのは、ただただひたすらに苦行だ。

多分主人公も、0号もどっちも苦しかったと思う。特に主人公を殺すほかに解決手段を思いつけなかった0号は深刻だ。

ただ主人公は一番最後になるまでまともに人の心がなかったので、正直ほとんど同情の余地を持てない。ただ、だからこそ、そこがこの作品の良さに繋がっているとも思う。トラペジウムもそうなのだが、人間の成長を描くのに性格が終わってる人間は多分便利なのだと思う。

また、主人公が作った研究の成果物もその全てが母親によるプログラムが仕込まれていて、主人公は実は何もしていないというのもよかった。

主人公は画期的な発明を世に送り出したり、人造人間を作ったりしているが、母親の設計と、母親が残した設備をもとに物を作る能力しかなく、それも恐らく母親が残した指令の通りに動いているだけなので、別に特段頭がいいわけではないのだろう。

これは敵対する研究者が資料を全く読めなかったのに、主人公は難なく読めたことから、そう推定している。

公式サイトを見た感じ長編映画で続編があるそうなので期待したいところだ。一番最後にノイズに包まれた2027という数字が見えたので、2027年に次回作が出るのだろう。これは大変期待したい。

グラフィック

全編3Dアニメーションになっており、バンドリやがんばっていきまっしょいなど、昨今ではよくあるスタイルだ。

しかしそれらの作品と比べて異なるのは、かなりセルアニメを意識したタッチになっていたことだ。3Dであることを意識させないレンダリングながらも、3Dを生かした高機動なカメラワークは見もので、アクションシーンの醍醐味だった。いやまぁ、タッチの都合もあってか、そこまでぐりぐり動かないが。

風景

国道17号線や明神下中通りという標識がよく出てきたのが印象に深い。よく出てくる階段や神社は神田明神らしい。

Google Mapsで見た感じ、外神田、つまり秋葉原駅の左上辺りがよく出てくるスポットらしい。電気街やオタクショップが並ぶ辺りなので、なんとも面白い聖地だ。

聖地としては以下のものである可能性があるらしい。

この辺り一帯は東京駅からのアクセスがいい上、大して範囲もなさそうに見えるので京阪神の人なら日帰りで十分見て帰れるだろう。

映画館の風景

今日行ってきた映画館の風景。

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まず迎えてくれたのが上映作品リストだ。ここにメイクアガールがいてくれて嬉しかった。

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スタンディもあって充実している。0号がかわいい。結婚してほしい。

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スクリーン前の表示。左右で垂直に分かれているのがいい感じだ。これは人造人間と人の対比にも見えるが、それよりかは決して交わることがないことを暗喩しているのだろう。

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グッズはかなり豊富にあり、やたら種類のあるランダム封入のものが多々あったので破産させる気かと思った。角川配給だからだろうか?角川怖すぎ。

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OSシネマズ神戸ハーバーランドの最終上映後の在庫状況がこちら。

OSシネマズはグッズの品揃えが大変悪いと個人的に思っているのだが、今回は結構頑張っており、一通り置いていたのには感心した。ここ最近はマシになってきているようにも思う。

ただランダム系は残数がそこまであるわけにも見えないので全部揃えようとすると全部買うことになるのではなかろうか?

在庫的にも0号のクリスタルアート以外は一通りあるので、恐らく明日の午前中であれば、それ以外はまだ手に入る可能性がある。日曜になっても人気品以外は残るだろうが、それ以降は多分閑古鳥が鳴いているだろう。

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メイクアガールとは関係ないが、通路恒例のポスター展示はアルドノア・ゼロだった。限定上映だが、これは是非見に行きたい作品だ。

私はロボット物が基本苦手なのだが、アルドノア・ゼロと交響詩篇エウレカセブンだけは好きなのだ。ガンダムとかあの辺りはてんでダメなのだが…w

あとがき

もうちょっとネタバレというか、直接的な表現にならないようにいい感じに抽象化して書けたらいいなと思うのであった。

何せこの記事で書いている内容が作品のあらすじをそのまんま書いてるだけという感じなので…。

余談だがMP3を買いたい場合、以下から買える。アフィリンクではないので安心してほしい。

振り返ろう振り返ろうと思ってたら年を越して二月に差し掛かろうとしているが、特に脈絡もなく思いついた項目を適当に振り返ってみる。

買い物

結構いろいろ買ったと思うので挙げていく。

石鹸

ボディーソープから石鹸に変えたが、半年くらい持ち、置き場所も食わないのでなかなか便利だ。

頭も薄くなってきてシャンプーの必要性が薄れてきたのでもう全部これでいいかもしれないと、最近は頭にも使っている。パツパツになるので髪がある人はやめたほうがいいだろう。

粉末洗濯洗剤

洗濯洗剤を液体洗剤から粉末洗剤に変えたが、これは収納スペースの削減に大きく貢献してくれているほか、詰め替え作業が実質ゼロなのもうれしい。

計量や投入も楽で助かっている。

ターンテーブル式の電子レンジ

ターンテーブル式の電子レンジに買い替え使っているが、フラットと比べた時に短時間で暖まり、ムラもなく、同時に複数温められるので重宝している。

清掃性にもそこまで差がない。むしろ皿を取り外してスポンジに洗剤付けてゴシゴシできる分洗いやすいまである。

紙のカレンダー

紙のカレンダーを買ったわけだが、手元ですぐ確認できるのはやはり便利だ。

日付確認だけなら、スマホを開いてカレンダーアプリに移るとか、PCで同様の操作をするより早く見れる。

Xperia 1 VI

Galaxy S22 UltraからXperia 1 VIに乗り換えたが、カメラのズームが極端に悪いことと、白飛びが激しいことを除いてはあまり不満はない。

アプリケーション面ではサムスンのお邪魔アプリが一掃されてだいぶ快適だ。特にGoogle翻訳と見分けがつかないうえに、全く機能しない翻訳機能がないのは快適。サムスンの翻訳を誤って誤爆すると何も翻訳されないうえに、それを閉じる必要があるという、面倒な操作が発生するので嫌だった。

Xperiaの後継機種が出ないとささやかれているが、果たしてどうなるのだろうか…。

漆器

漆器を買ったが、使い勝手は中々いい。

レンジが使えないという欠点はあるものの、熱いものを入れても持ちやすく、軽くスリムで洗いやすく無駄がないのもいい。

以前は汁椀の代わりに小型のサラダボウルを使っていたのだが、形的にだいぶ無理があり、お茶漬けを作るのには全く向かないし、そこそこデカいので洗うのも微妙に面倒だった。

ご飯は普段ライスケースに小分けにして冷凍し、ライスケースのまま食べているのでお茶漬けが作れないのが地味に課題だった。

また箸もプラから木製にかわり、溶けることがなくなったので、遠慮なく熱いものに引っ掛けることができるようになった。

使ったお店

家計簿に店名を入れてるので、元となるデータはそこから引いている。

圧倒的にファミリーマートを使っていた。244回もファミマに行ったらしい。行き過ぎ。次点のローソンは75回だった。

スーパーはライフが多く、75回。次点は阪急オアシス20、ダイエー10という感じだった。

飲食店はスイーツパラダイスに9回も行っており、行き過ぎ感を感じた。大体トラペジウムのせい。徒歩圏にあるので実は行くだけならいつでも行けたりする。

移動

激しい移動の年だった。

まず年初はYAPC::Hiroshima 2024に参加するために広島へ行った。

次にトラペジウムグッズ蒐集の過程で姫路・箕面・和歌山へ行き、コラボグッズ販売のために名古屋と広島にも向かった。名古屋へは近鉄特急ひのとり、広島へは新幹線で行き、中々豪華な旅をした。交通費パンチが痛い。広島は年初にも行ったので二回目だ。因みに名古屋に忘れ物をした関係で名古屋も二度訪れている。

淡路島にも洲本オリオンのために三度も訪れ、勉強会の都合で高松や京都に行くこともあった。

更に年末には先の日記でもあった通り、がんばっていきまっしょいの聖地巡礼で松山・今治を四日間も回っていたし、その前にもがんばっていきまっしょいを観るためだけに松山へ飛んでいる

というわけで、広島2回、名古屋2回、姫路1回、箕面1回、和歌山1回、京都1回、高松1回、洲本3回、松山2回(計五日)、今治1回という感じでだいぶ移動した。ちょっと移動し過ぎで交通費や宿泊費が痛いので今年は抑えていきたい。

映画

時期ごとの映画館の利用回数とか、何をどれだけ見たかとか。

2024年の映画鑑賞ログ

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これは去年の鑑賞ログだ。これだけ見てもパッとしてこないので、以降はグラフにして見ていく。

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回数をグラフにサマリするとこんな感じ。トラペジウムだけ突き抜けている。劇場版 ポールプリンセス!!も2023年公開なのに再上映によく行っていたり、がんばっていきまっしょいは3回の鑑賞のそのすべてを松山で見ていたり、今年は思い入れのある鑑賞が多かった。

2023年は21作品見たが、2024年は14作品と観た作品の数は減っており、不作感を感じるが、映画を見始めた2019年から数えると多いほうである。

月ごとの映画鑑賞回数

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一年を通じた月ごとの映画館での鑑賞回数は以下の通り。トラペジウム効果で6月だけ異様に跳ね上がっている。8月は僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクストがだいぶ押し上げている。

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例年の傾向と比べると毛色が違う。例年は年の後半、9~12月に鑑賞回数が増える傾向があるのだが、2024年は6・8月に集中していて、年の後半はおとなしい。

これは年の後半メンタルが死んでいたり歯医者ラッシュなどで体調を崩していたことが大きいと思うが、個人的に食指が動くタイトルが少なかったのが最大の要因だと思う。がんばっていきまっしょいくらいしか記憶にない。

2023年の映画館での鑑賞回数は37回で、2024年は42回であったことから、鑑賞回数は増えている。観た作品が減っているのに映画館の利用が増えているため、2024年は一作品当たりの鑑賞回数が増えている。

映画館ごとの鑑賞回数

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OSシネマズミント神戸での鑑賞が顕著に多い。これは単に行きやすいからだが、運動にならないので今後はハーバーランドのほうを増やしていきたいと思っている。

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以下はこれまでに鑑賞した映画館の回数。以前はハーバーランドが突出して多かったのだが、ミント神戸でアニメ映画の放映が増えた結果、家から近いこともありミント神戸が優勢になってしまっている。

しかし2024年は割といろんな映画館に行った気がする。比較的遠方の映画館の利用が多いのが特徴的だ。松山市にあるシネマサンシャイン衣山には3回も行っているし、京都の辺りにあるTOHOシネマくずはモールや、果ては埼玉県にあるMOVIX川口にまで行っている。

遠方にある映画館の訪問理由として、シネマサンシャイン衣山はがんばっていきまっしょいで赴き、TOHOシネマくずはモールはトラペジウムのグッズを買うついで、MOVIX川口は仕事で東京出張に行ったついでに利用した。

開発

あまりモチベーションがなかった気がする。あった時期が過去にあったのかは謎だが…。

2024年前半

年初のころはts-boilerplate-generator-cliといったTypeScriptのボイラープレートツール周りを地味にメンテしていた。swcをesbuildに変えてみたり、やっぱり戻したり。TypeScriptは悪くない言語だとは思うのだが、負の側面もそこそこあり、プライベートで触る頻度は今後下がっていきそうだ。そもそもモダンWebフロントエンド開発とか趣味でやらないし…。

2024年後半

adiary-extendsのissueばっかり積んでいた気がするが、Version 0.2.0でOGPを任意設定できる機能を追加し、0.2.1でバグ修正をしたので、少しだけ進捗があった。

もっと便利にしたいので何とかしていきたい。

ブログ

執筆

2023年くらいから何でもいいから書くというのを目標にやってきていたが、2024年は153記事とよく書いたと思う。数を競うものではないが、内容次第ではあるものの、SNSに流さず、こちらに書くことを習慣にしていきたい。

トラペジウムやがんばっていきまっしょい関連で、内容はさておきボリュームだけはある旅行記的なものや、アドベントカレンダーの執筆が出来たのは個人的に良かったと思っている。

アクセス数トップ10

Google Analyticsによるアクセス数トップ10はこんな感じ。割と各年の記事に満遍なくアクセスがあるようだ。

記事 アクセス数 記事作成日
バッチファイルで文字列置換する 5,480 2023/03/09
トップページ 3,813 -
業務用と個人用でGitHubの無料アカウントを分ける 1,816 2022/07/03
久々にCOM3D2を起動して発生したトラブルの解消メモ 1,574 2023/05/21
Oculus Touchのスティックでオダメの移動操作をする設定 1,218 2019/02/23
Visual Studio 2022 Communityで手軽にC#.NETのコードカバレッジを見る方法 1,099 2023/03/23
トラペジウムという最高の狂気 965 2024/06/27
Windows10のリモートデスクトップで音声遅延を抑える方法 953 2021/06/09
Windows 11のChromeで正確な位置情報を取得できるようにする 920 2024/01/28
さくらのレンタルサーバーにNode.jsをインストールする 664 2024/01/28
合計 18,502 -

関係ないがアクセス解析はGAに頼らず自作したい気がしている。Googleに振り回されるのが面倒なのと、自前のほうが融通も利くので…。

通期のアクセス数

そもそもアクセス数を稼いで云々というサイトではないが、まぁ一応数値はとっているので振り返る。

しかし振り返っていて思ったがGAだと流入元が不透明化されるので、やはり自前のアクセス解析を持ちたいところである。

2024年で最もアクセスがあった日

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アクセス数が最大だった日は6月27日で、649回のアクセスがあったらしい。ここだけ異様なはね方をしている。

はねた要因としてはトラペジウムという最高の狂気の記事公開の影響だ。

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この記事の投稿をXに出したところ大きな反響があったため増えているのだろう。ここまでの反響は過去になかったので驚いた。

2024年で二番目にアクセスがあった日

次点で2月2日が643回のアクセスで、ここも跳ねているのだが恐らくadiaryに移行した日で、自分でリロードした分が入っているのだと思う。

トップページに420アクセスも記録されているので恐らくそうだ。

これ以降しばらくのアクセスは自分自身によるものが多数を占めるため、集計対象からは除外する。GAで自分外すのなんか上手くいかなくて面倒なんよね…。

2024年で三番目にアクセスがあった日

三番目は9月17日で235アクセスを記録している。

これもトラペジウムの底力の公開が影響している。

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これもX経由が多かったと思うが、こちらは前回ほどの反響はなかった。まぁXの反響を目的として書いているわけではないので構わないのだが。

総括

年の後半は不調があったものの、一年を通してみると、年初に骨折していた割に、そこそこ何かしら外出できたのはよかったように思う。そういや骨折の記事書いてないな…。

色んな所に出ていろんな人と会うこともできたので、そこはいい経験になったと感じている。話し方など、コミュニケーション対応でも得ることがいろいろあった年だった。

ただ出費に関しては多すぎたと反省していて、ノートPCの購入を二度もしたり、スマホを買い直したり、遠征によく行ったり、外食をよくしたりで飲食費が嵩むなどあったので、今年は気を付けていきたい。

映画に関しては例年のようにぶっ刺さる作品はなかったものの、トラペジウムやがんばっていきまっしょいは作品外での充実があったので、これはこれでよかった。

2025年の抱負的なものは書くと絶対にやらないのであまり書いても仕方がないのだが、一旦はadiary周りの拡張を進めていきたいと思う。後は骨も治ったと思うので、山に行きたいかな。

この記事はがんばっていきまっしょいの聖地巡礼をしてきた 三日目の翌日版だ。日付の上では12月29日。

やたら長く続いてきたこのシリーズも今回で終わりである。なお本記事は帰路を含むため、初日の記事同様に微妙に日跨ぎする。

この日は奇跡の出会いがあり、結果的に延泊したことが正解となるイベントが発生した。

一日の始まり

さて聖地もほぼ巡り終えて空白日のような感じだが、まだ行っていない場所がある。そう、玉川湖だ。

TAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップによると、これまでの聖地からはとてつもなく離れた、とんでもない山奥にある。

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地図画像の右上にある紫のピンのところが玉川湖。

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こんなところに車なしで行けるのか?と思うが、実は行けるのである。そう、ここにはバス停があるのだ。

しかも都合がいいことに大街道のホテル前にあるバスターミナルからバスが出るという。利用しない手はない。

しかしバスに乗るとお土産に買ったかまぼこがだめになりそうだ…と、そこで思い出したのが二日目の延泊時のレイトチェックアウト要件だ。12時までレイトチェックアウトが無料でできることを思い出し、かまぼこを12時までホテルの冷蔵庫に入れておき、12時までに玉川湖から帰ってくることにした。これは奏功し、無事かまぼこが痛むのを防げた。いやまぁ、季節的にコインロッカーでも大して問題ない可能性はあったが…。

玉川湖行バスへの乗車

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大街道のバスターミナルに来るが、どこにもバス停や案内がない不思議なバスに乗車する。玉川経由と書いてあるのが特徴的だ。何よりバスがみかん色じゃない。

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バスは道後温泉をぶち抜いてゆく。

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セブンスターのガソリンスタンドを見かけた。一六はスーパーもやっていればガソリンスタンドもやっていて、しょいともコラボするとんでもない和菓子屋だ。

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バスは徐々に山間部へと入っていく。奥道後を抜けたあたりで「これより先、玉川湖まで山岳道路を進みます。バスが大きく揺れますのでご注意ください。」とアナウンスが流れてたが、最後まで特に揺れた感じはしなかった。

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凄いカーブが続き、どことなく玉川湖に遠征に向かうバスのシーンで通った道にも見えるが、似たような道が非常に多く正直聖地がどこかの特定は難しそうだった。

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峠道が延々と続く。

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聖地のトンネルかどうか定かではないトンネルを抜ける。

SeAKiさん舞台探訪によると、私が聖地だと思って撮影した地点は、いずれも外している気がした。

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スリップ防止のためか、道路に溝が入っていた。

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目的地、竜岡のアナウンスが出る。運賃表がなかなかの額だが距離で考えた場合はかなり安いと思う。何せ大街道から30kmほどある。

バスはここまでの間、周辺の小さな集落に多くのバス停を設けていたが特に乗降はなかった。恐らく車社会なのと極端に人口が少ないからだと思うが、そんなところにもバス停を設けているのは非常に親切だなと感じた。

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バス停の間隔が長いため次のバス停の案内があってから、しばらく走っていたら今治市に入った。そう、玉川湖は松山市にないのである。その関係なのか、松山市が出している聖地マップには玉川湖が書かれていない。

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因みに途中からずっと写ってるトラックは広島に本社を置くあじかんという玉子焼きのメーカーらしい。なんでも業務用玉子焼では国内トップクラスのシェアを誇るのだとか。このトラックは山口から松山に来て帰る道だろうか?

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車窓に玉川湖が映る。ヒメたちが車の中で感動していた光景かもしれない。

竜岡

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竜岡に到着した。バス停には乗務員不足のために廃止便が出ることや運航時刻が変わる案内が出ていた。世知づらい世の中だ。

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とはいえ便数は十分にあり、これだけあれば聖地巡礼には特に困らないだろう。

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バスはここで私だけを下ろして出発していく。

参考までに今回利用したバスのダイアも紹介しておく。大街道を9:05に出て、竜岡に9:51に到着するものだ。この便だと10:21に松山市駅方面が来るので、結構使いやすいと思う。また大街道に11:07に戻れるため、ロイネットホテルのレイトチェックアウトをする場合にも都合がよい。

これ以外だと復路は一時間以上待つことになるので、ゆっくり見たい人向けになる。

参考までにせとうちバスのダイアはこちら。このバスは現金しか使えないので注意だ。

玉川湖

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バス停から反対車線に移ると玉川湖がよく見える。よく見ると何かが見えるような…。まさか…。

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カメラをズームしてみるとローイングをしている人たちが見えた。この光景が見れるのは、かなりいいタイミングで来れた気がする。

【聖地】今治市営玉川艇庫

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歩くこと数分、玉川艇庫に到着した。劇中のように複数のバスはいなかったが、一台だけバスがいた。

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艇庫は開いており、中には多くのボートが収められており、外にも何艘ものボートが配置されていた。

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そしてアングルを変えようと場所を移動したところ、なんと止まっていたのは松山東高のバスだった。バスには校名と共に「がんばっていきまっしょい」の文字があり、「がんばっていきまっしょい」が実在したことに驚いた。

何より実在する東高ボート部のバスに聖地で巡り合えたことにも感動した。奇跡すぎるでしょ…。

ちなみに「がんばっていきまっしょい」は松山東高内部にも実在するようだ。劇中で説明されていたが、本当に伝統だった…。

SeAKiさん舞台探訪によると事務所入り口にポスターの掲示があるようだが、学生や先生が頻繁に往来しており、近づくと邪魔になりそうだったため、確認できなかった。

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しかし写真を何枚か確認すると、うっすらポスターらしきものが映っている写真が確認できたため、12/29時点ではまだ掲示されていたものと思われる。

実際に使用されている場所に入るわけにはいかないので、外側に向かった。

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劇中で各校の部員が歩いていた場所はキャンプ場として使われていた。

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湖畔には湖の底に沈んだ小学校の記念碑らしきものが生えていた。

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どうやらボート部員によく使われているらしく、釣り客に向けて学生の邪魔をしないように注意書きがされていた。よく見ると各校の利用予定表も出ているように見える。

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玉川湖に来た時によく出てくるアングル。悦ネエがトイレ行くときとか。

実在する東高ボート部のバスに出会うことができたことは延泊してよかったと思えた最大の出来事だった。しかもまさか「がんばっていきまっしょい」の文字が実際に書かれているとは感動ものである。ローイングが見れたことと言い、エモい。エモすぎる。

玉川湖畔の里

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道の駅みたいな場所が向かいにあったので寄ってみることにした。玉川町と書かれた看板があるので、恐らくここはかつて玉川町で、今治市に吸収されたのだろう。

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入店して奥に入ると手芸品や民芸品が売られていた。いつ作られたのか定かではないものもあったが、恐らくフリマみたいな感じで出品されたものをそのまま置いているのだろう。中には自分の店の連絡先をふんだんに記載した名刺を貼っているものもあり、強い商魂を感じた。

今調べたところ一枚目のバッグは銭湯などでも使えるとのことでなかなか便利そうだ。材質がプラ紐なのもあり耐久性も高そう。

手持ちの銭湯バッグが小さく、百均には大きいものがないためちょっとほしくなったが、流石にこのためだけには行けないのが惜しい。

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近隣の集落で作られたと思われる米飯類もおいてあった。名所堂のお菓子もある。コンビニみたいで便利だ。

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野菜もあるので簡単なスーパーかもしれない。周辺に住んでいる人にとっては便利そうな施設だった。

松山市駅へ

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帰りのバスの時間になったのでバスを待つ。行きとは全然違う単なる路線バスみたいなのが来た。

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整理券方式であるため、整理券をとって乗車した。因みに往路では整理券をとっていない。確か出てなかった。恐らく大街道は市駅と極めて近いため券なし扱いされているのだろう。

乗車すると「山間部では交通事情により安全のため停留所を幾分変えさせていただくことがございます。ご了承ください。」というアナウンスが流れていた。

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松山市駅に到着して工事フェンスを見ると坊ちゃん団子と一六タルトを持ったみきゃんが書かれていて、松山を強く感じた。

【聖地】松山市駅 2番線 高浜方面のりば

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映画では3番線となっているらしいが、三津に行くのは2番乗り場である。

因みにい~カードがあると改札を抜けて乗らずにそのまま出られた(これはJRや大阪市営地下鉄などでやるとはじかれる行為)ので、中を見て出てくることができて便利だった。

【聖地】愛媛県美術館

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ヒメと悦ネエが堀之内に来た時に愛媛県美術館が映るカットがある。

【聖地】堀之内

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初日の記事でも出しているが、画角がいまいちだったので撮りなおしたもの。

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これはうまく配置できなかったヒメ

媛すぎ・媛ひのき電車

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昨日見かけた伊予鉄道モハ50形電車の最初期型基本的には同一のようだが、方向幕がLED化されていない。

【聖地】デュークショップ 松山店

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悦ネエがふてて部活をサボってるときに訪れるレコードショップ。12/29時点でしょいのポスターが貼ってあるのを確認できた。

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まさか劇中に出てきたこのメカがこの時代の現実世界に実在するとは思わなかったので驚いた。買う前に試聴できるのは地味に便利だ。

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店内には特設コーナーもあった。モデルとなったショップでCDが買えるのは貴重な体験だ。OSTのCD販売はないが、MP3販売であれば配信リンク集の一番下にある。

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聖地マップも貼り出してあった。

因みに店内をぐるぐるしていたら別の人にCDを買われてしまい、聖地でCDを買うことはかなわなかった。

HOJAKEN 大街道

ほじゃけん、随分インパクトのある店名だが中身はイベントスペースのようだった。

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ここのデジタルサイネージにしょいの映像が流れていた。

過去にはスタンディもあったようだが、それはもうないようだった。

マナベスポーツ

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劇中に登場したスポーツ店のように思えるが外観が全く異なるため確信はない。

【聖地】珈琲館 赤煉瓦

初日に前を通りすがっていたが入店できていなかったので入ってみることに。

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劇中表現を超えるレトロな店内が光る。一人で来店したのでカウンター席、つまりヒメが座った席に案内された。

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店内はとにかくレトロな銘板であふれており、当時を生きていない私でも懐かしい気持ちに浸ることができた。

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一大聖地だけあり、しょい関連の展示も多くあった。

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とてもいい眺めだ。

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ひとまず空腹だったのでカレーライスを頼んだ。紡錘状のライスに紙で包まれた独特のスプーンが風情を誘う。

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ぜんざいも頼んでみた。昆布の佃煮が付いてくるのがユニークだ。

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最後にヒメが頼んだコーヒーも頼んだ。ストレートで飲んだ感想としては、ヒメが言うように苦かった。そりゃコーヒーだもんね。

カップやソーサーに気品を感じたが、SNSを見る感じ結構高いものらしい。

フレッシュはdartという見慣れないメーカーのものだった。九州ダートコーヒーというメーカーのものらしく、九州に近い松山ならではかもしれない。

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コーヒーはヒメの追体験で苦さを味わったあと、砂糖を入れて普通に飲んだ。砂糖入れもおしゃれだ。

坊ちゃん列車

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せっかく松山に来たのなら坊ちゃん列車にも乗るべきだろうということで、やってきた。市駅で面白いものが見れるとの事前情報を得ていたので、列車の到着前に来れるように朝から調整していた。

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ワクワクしながら待っていると、坊ちゃん列車が轟音とともに市駅に入線してきた。坊ちゃん列車はディーゼル機関車なのでエンジン音が力強い。

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乗客を降ろし終えると連結の解除が始まった。手動で連結器を操作している光景なんて中々見れないので、貴重な光景だ。

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複数人で手際よくケーブルや連結用の鎖を外していく。

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客車と機関車が切り離され、機関車だけスイッチバックのために前進してゆく。シュールな光景だ。

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Uターンする必要があるのでどうするのかと思うと、なんと機関車をジャッキアップして人力で転回させていく。

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同時に客車は人力で押されていった。

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そして再度連結しなおし。この後、後続の路面電車の邪魔にならないようにバックして待避線に進入していく。

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連結器は鎖で車両同士を繋ぎ、車両同士が衝突しないように緩衝器で牽制する方式だった。緩衝機が縮んだ時に外れないのかと思ったが、見た感じはネジで鎖の長さを調整することで外れないようになってるようだ。

坊ちゃん列車は蒸気機関でないこと以外は極限まで当時の姿を再現するように作られているらしく、レトロな作りだ。実は客車にビューゲルがついていて、一見すると電車にも見えるのだが、これは軌道の分岐器を操作するのに必要らしい(ビューゲルを架線に当てることで分岐の切り替えをしている)

因みに坊ちゃん列車という単語を生んだ夏目漱石は松山東高で教師をしていたらしく、これが後に坊っちゃん文学賞を生むことになる。「がんばっていきまっしょい」は第4回坊っちゃん文学賞受賞作であり、また東高を舞台にしているため、随分遠いが、しょいとの縁も感じてしまう。

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車内もレトロな感じでいい。

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坊ちゃん列車に関する説明や観光案内を受けつつ列車は終点の道後温泉に到着。ここでも切り離しと連結の光景を見ることができる。

今回の運転士はこれがラストランだったらしく、ささやかなお別れ会が開かれていた。坊ちゃん列車の運転士を探すのは大変と聞くが、後任は定まっているのだろうかとか、少し心配をした。

というのも坊ちゃん列車は軌道線を電気ではなく、ディーゼルエンジンで運行されているため該当する免許「乙種内燃車運転免許」がここ以外で使えないという極めて希少なものなのだ。

一般的な鉄道を走る内燃車で利用するのは甲種内燃車運転免許であるため、これでは運転できない。(甲種=鉄道、乙種=軌道用)

つまりJR四国で一般的な気動車を運転している人が転職してきても、そのままでは運転できないということで、採用はなかなか大変と思われる。

因みに「乙種内燃車運転免許」は伊予鉄が免許を復活させたらしい。と言うのも、路面電車という名前がある通り、軌道線には電車が走る事が一般的過ぎて、免許自体が歴史の流れで消滅していたのだ。そういう意味でも、めちゃくちゃレアと言える。

リーの帰り道へ移動

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さてここからリーの帰り道へ移動する。上一万に戻ると、別方面の乗り換えにはのりかえ券がもらえると案内があったので貰う。これがあると次回の乗車が無料になる。

市内電車と郊外電車の乗り換えにもあってほしい仕組みだが、料金体系が異なるため難しいだろう(改札コストが上がる)

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そんなこんなで鉄砲町というユニークな駅名にやってきた。線路は専用軌道となり、路面電車の面影はない。

【聖地】リーの帰り道

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奥にある自販機の形が一致するのでここが有力という説がある。

【聖地】いよてつ高島屋

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序盤、市駅から市内電車に乗るときに出てくるところ。印象的なシーンの一つだ。悦ネエと梅子が別れるときに、こんな感じで見上げる構図があった気がする。

ここに来たことでTAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップでアニメ版に登場する部分については、悦ネエと梅子が別れる場所(まつちかタウンのとこ)を除き、すべて巡りきれた。

悦ネエと梅子が別れる場所は行き忘れてしまったが、ひとまず、ほぼほぼ全部巡れたので満足だ。

銀天街

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JR松山駅前にあったビジョンと比べ随分大型のモニタが設置されている。まさに松山市の中心地という感じだ。

中は煌びやかな商店街で多くの人が往来していた。

アニメイト松山

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銀天街の中にあるアニメイト。ここに来てやっとしょいの全員集合スタンディを拝むことができた。ただ店名が入っておらず白枠になってるのはちょっと寂しい。

「みんなの愛媛が詰まってる!」と書かれたみかんも、愛媛らしくていい。オール愛媛という感じがする。

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店内にはシネマサンシャイン衣山にあったのと同じ悦ネエのスタンディもあった。しかしグッズは特に売ってなさそうだった。

JR松山駅

さていよいよ帰路に就く時だ。オレンジフェリーに向かうリムジンバスが取れなかったため、最寄り駅まで鉄道で向かう。

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松山駅は交通ICに対応していないようで切符を買うことを強いられた。9月に駅舎を建て替え、リニューアルしたのに対応してないことに驚いたが、多分対応している駅が周囲にないのだろう。因みに高松駅はICに対応している。それはたぶん岡山が近いから。

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JRの券売機ならクレカが刺さるはず…と思ったそれもなかった。

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9月に立て直したばかりというだけありホームはピカピカだった。

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そうこうしていると特急しおかぜっぽいのが入線してきた。しばらくすると先頭車両は切り離されてどこかに向かっていった。

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行き先表示が高松に代わり乗車できるようになった。特急いしづちである。

自由席では車内改札を行うアナウンスがあったが、何故か指定席では改札がなかった。車掌の巡回もなかった。指定席にキセル客がいるのは容認するのだろうか?謎である。

勿論、私は乗車券と指定席特急券を買った上で乗車している。

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車内はJRの普通の特急という感じだった。愛媛らしく、みかんや道後温泉、しまなみ海道の案内が見える。

壬生川駅

壬生川駅は東予港の最寄り駅の一つで、無料送迎バスが発着する。

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途中ほとんど止まらなかった特急は爆速で壬生川に到着した。

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改札は有人改札をしていた時の設備がそのまま残っているが、人が入る箱がないので簡素な感じだ。

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駅のベンチは四国の形に彫られており、四国愛を感じるデザインだった。見栄えはいいが、もたれると背中が痛そう。

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壬生川駅の運行本数は悲しいほど少ない。

単線の上、基本岡山まで出るとなると瀬戸大橋のキャパの都合もあり、利用者も少ないからこうなるのだろう。

瀬戸大橋は高松・徳島・高知・松山行きの列車が通行しているので本数を増やせない。多分一時間に松山行きを二本にするとどこかの県が割を食らう。

各停はお情けであるだけだと思うので、そうなるとこんな本数になってしまうのだろう。

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駅前には風流なタクシー乗り場があった。

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少し進むとこれまた風流なバス乗り場があった。

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バス乗り場には旅の安全を祈るしめ縄が飾ってあった。正月飾りではないらしい。

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小さな神社もあった。

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バス停の時刻表はダイア変更や減便などのビラが大量にあり、地獄みたいな様相だった。なんなら7列もあって1列しか使われてない時刻表すらある。しかもその1列にも1個しか書いてない。本当にこんなところにバスが来るのか、軽く恐怖を覚えた。

バスでオレンジフェリーへ

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待てど待てどバスは来ず、時刻表のひどさも相成って来ないのではないかと心配したが定刻から7分遅れでやってきてくれた。

ただ時刻表にあるダイアが実は間違いで、その下にある「予定時刻 21時41分」が正しいのであれば2分しか遅れていないことになるが、カオスすぎて読み解けない。少なくともオレンジフェリーの案内では21:36となっているため、上の時刻表が正にも見える。まぁ深く考えないほうがよさそうだ。

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無料送迎バスなのにバス停を過ぎるたびに運賃が増えてゆく。恐らく路線バスのシステムをそのまま使っているのだろう。

この辺りは車社会なので、このバスは空いてるだろうと思っていたが、車体下の荷物入れが使えない関係で座席は9割ほど埋まっていて、乗車は割とギリギリだった。

おれんじ おおさか

ついに夢にまで見た「おれんじ おおさか」への乗船だ。二日目に寝坊した時に二日延泊した最大の理由にやっと乗れる。

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銘板が光る。SHIP NOは「おれんじ えひめ」が「S-A120」なので、こちらのほうが番号上は後のようだ。

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そして夢にまで見た、オレンジフェリーのしょい全員集合スタンディに出会うことができた。延泊したのもあり、時期が時期なので消えているのではないかと心配していたが、無事見られてよかった。本当に良かった。

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4Fの階段裏にある展示コーナーは「おれんじ えひめ」側とレイアウトが異なっていたが、しょいに関しては大きく違いはなかった。

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「おれんじ おおさか」側では、こえる大峠さんの展示がややリッチだったのと、御船印の紹介があった。

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チラシ置き場は「おれんじ えひめ」側と大差なかった。

船室

一等船室が取れなかったので二等。

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シーツに道後リネンサプライのほかに、道後リネンという印字があることに気が付いた。道後リネンの方は恐らく古い社名だろう。

船内ゲームコーナー

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おおさか側のスロット台はえひめ側と比べるとオタク色が強かった。まどマギとかまどマギとかバジリスクとか。

おいてあるプライズマシーンも微妙に違ったが、大まかな景品は同じような感じだった。

乗船記念

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取り敢えず撮っとくよね。前回はクリスマス仕様だった。今回は正月飾りがあっても良さそうな時期だが、特に何もなかった。

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初日前回の記事には、この写真がないが、撮影自体はしている。

エレベーター

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なんかカッコよかったのでフレームに収めたやつ。

帰阪

12月30日の朝。

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という訳で都合二泊延長し、無事、大阪南港に帰ってきた。

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さらば、おれんじ おおさか。

フェリーターミナル

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待合に「きゃんばっていきまっしょい」がいた。

阪神梅田

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山電の車両を見ると帰ってきた感じがある。

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これは久々に兵庫県に帰ってきたので、つい感動して撮ってしまった尼。

お土産

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私が一六マンだと言わんばかりの一六タルトの袋が土産の多さを物語る。

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まずは三津のセブンスターで買ってきたしょいBOX。

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次に銀天街のメロブで買ってきた一切松山と関係ないし、三宮でも買える物たち。

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郷土菓子の山。

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かまぼこ。松山に聖地巡礼に行ってかまぼこ買って帰ってくる人私くらいだと思う。

あとがき

さて、12/25に始まり12/30に終わる長いしょい地巡りの旅がこれにて終わった。

突発の思い付きで色々準備が足りていなかったり、思い付きの行動が多く写真の構図は決して満足いかなかったが、全体的に見ると良い旅になったと思う。

特にTAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップは写真撮影が一箇所できなかった点を除けば、全て踏襲しきれたので満足度が高い。特に予期しない延泊の影響で玉川湖に行けたこと、東高のしょいバスが見れたことは非常に思い出深かった。

他にも延泊があったからこそ赤煉瓦にも行けたし、行くのを諦めかけていたリーの帰り道にも行くことができ、更に坊ちゃん列車にまで乗ることができたので結果的にだいぶ良かった。行程についてもその日の朝即席で作った内容だったにも関わらず、結果として上手く回れたのはよかった。

なんだかんだ二日目の寝坊や体力不足、全体的な無計画さが裏目に出て最終日はかなりいい塩梅に仕上がった。道後プリンスホテルではなく、ロイネットホテルの方が都合が良かったことなども含め、正に怪我の功名だ。

松山市観光パンフレットを見ると松山には見るところが多いし、愛媛には夏トンの聖地である下灘駅などもあることから機会があれば是非また行きたいところだ。

ということで長らく四記事にわたって続いてきた、このシリーズもこの記事で終わりになる。よくこんだけ書いたな私。

全体的に書きなぐりの個人の随想集だが、もし全部読んでくれた人がいるとしたらありがたい。

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