がんばっていきまっしょいの聖地巡礼をしてきた 四日目
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この記事はがんばっていきまっしょいの聖地巡礼をしてきた 三日目の翌日版だ。日付の上では12月29日。
やたら長く続いてきたこのシリーズも今回で終わりである。なお本記事は帰路を含むため、初日の記事同様に微妙に日跨ぎする。
この日は奇跡の出会いがあり、結果的に延泊したことが正解となるイベントが発生した。
一日の始まり
さて聖地もほぼ巡り終えて空白日のような感じだが、まだ行っていない場所がある。そう、玉川湖だ。
TAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップによると、これまでの聖地からはとてつもなく離れた、とんでもない山奥にある。
以下の地図画像の右上にある紫のピンのところが玉川湖。
こんなところに車なしで行けるのか?と思うが、実は行けるのである。そう、ここにはバス停があるのだ。
しかも都合がいいことに大街道のホテル前にあるバスターミナルからバスが出るという。利用しない手はない。
しかしバスに乗るとお土産に買ったかまぼこがだめになりそうだ…と、そこで思い出したのが二日目の延泊時のレイトチェックアウト要件だ。12時までレイトチェックアウトが無料でできることを思い出し、かまぼこを12時までホテルの冷蔵庫に入れておき、12時までに玉川湖から帰ってくることにした。これは奏功し、無事かまぼこが痛むのを防げた。いやまぁ、季節的にコインロッカーでも大して問題ない可能性はあったが…。
玉川湖行バスへの乗車
大街道のバスターミナルに来るが、どこにもバス停や案内がない不思議なバスに乗車する。玉川経由と書いてあるのが特徴的だ。何よりバスがみかん色じゃない。
バスは道後温泉をぶち抜いてゆく。
セブンスターのガソリンスタンドを見かけた。一六はスーパーもやっていればガソリンスタンドもやっていて、しょいともコラボするとんでもない和菓子屋だ。
バスは徐々に山間部へと入っていく。奥道後を抜けたあたりで「これより先、玉川湖まで山岳道路を進みます。バスが大きく揺れますのでご注意ください。」とアナウンスが流れてたが、最後まで特に揺れた感じはしなかった。
凄いカーブが続き、どことなく玉川湖に遠征に向かうバスのシーンで通った道にも見えるが、似たような道が非常に多く正直聖地がどこかの特定は難しそうだった。
峠道が延々と続く。
聖地のトンネルかどうか定かではないトンネルを抜ける。
SeAKiさんの舞台探訪によると、私が聖地だと思って撮影した地点は、いずれも外している気がした。
スリップ防止のためか、道路に溝が入っていた。
目的地、竜岡のアナウンスが出る。運賃表がなかなかの額だが距離で考えた場合はかなり安いと思う。何せ大街道から30kmほどある。
バスはここまでの間、周辺の小さな集落に多くのバス停を設けていたが特に乗降はなかった。恐らく車社会なのと極端に人口が少ないからだと思うが、そんなところにもバス停を設けているのは非常に親切だなと感じた。
バス停の間隔が長いため次のバス停の案内があってから、しばらく走っていたら今治市に入った。そう、玉川湖は松山市にないのである。その関係なのか、松山市が出している聖地マップには玉川湖が書かれていない。
因みに途中からずっと写ってるトラックは広島に本社を置くあじかんという玉子焼きのメーカーらしい。なんでも業務用玉子焼では国内トップクラスのシェアを誇るのだとか。このトラックは山口から松山に来て帰る道だろうか?
車窓に玉川湖が映る。ヒメたちが車の中で感動していた光景かもしれない。
竜岡
竜岡に到着した。バス停には乗務員不足のために廃止便が出ることや運航時刻が変わる案内が出ていた。世知づらい世の中だ。
とはいえ便数は十分にあり、これだけあれば聖地巡礼には特に困らないだろう。
バスはここで私だけを下ろして出発していく。
参考までに今回利用したバスのダイアも紹介しておく。大街道を9:05に出て、竜岡に9:51に到着するものだ。この便だと10:21に松山市駅方面が来るので、結構使いやすいと思う。また大街道に11:07に戻れるため、ロイネットホテルのレイトチェックアウトをする場合にも都合がよい。
これ以外だと復路は一時間以上待つことになるので、ゆっくり見たい人向けになる。
参考までにせとうちバスのダイアはこちら。このバスは現金しか使えないので注意だ。
玉川湖
バス停から反対車線に移ると玉川湖がよく見える。よく見ると何かが見えるような…。まさか…。
カメラをズームしてみるとローイングをしている人たちが見えた。この光景が見れるのは、かなりいいタイミングで来れた気がする。
【聖地】今治市営玉川艇庫
歩くこと数分、玉川艇庫に到着した。劇中のように複数のバスはいなかったが、一台だけバスがいた。
艇庫は開いており、中には多くのボートが収められており、外にも何艘ものボートが配置されていた。
そしてアングルを変えようと場所を移動したところ、なんと止まっていたのは松山東高のバスだった。バスには校名と共に「がんばっていきまっしょい」の文字があり、「がんばっていきまっしょい」が実在したことに驚いた。
何より実在する東高ボート部のバスに聖地で巡り合えたことにも感動した。奇跡すぎるでしょ…。
ちなみに「がんばっていきまっしょい」は松山東高内部にも実在するようだ。劇中で説明されていたが、本当に伝統だった…。
SeAKiさんの舞台探訪によると事務所入り口にポスターの掲示があるようだが、学生や先生が頻繁に往来しており、近づくと邪魔になりそうだったため、確認できなかった。
しかし写真を何枚か確認すると、うっすらポスターらしきものが映っている写真が確認できるため、12/29時点ではまだ掲示されていたものと思われる。
実際に使用されている場所に入るわけにはいかないので、外側に向かった。
劇中で各校の部員が歩いていた場所はキャンプ場として使われていた。
湖畔には湖の底に沈んだ小学校の記念碑らしきものが生えていた。
どうやらボート部員によく使われているらしく、釣り客に向けて学生の邪魔をしないように注意書きがされていた。よく見ると各校の利用予定表も出ているように見える。
玉川湖に来た時によく出てくるアングル。悦ネエがトイレ行くときとか。
実在する東高ボート部のバスに出会うことができたことは延泊してよかったと思えた最大の出来事だった。しかもまさか「がんばっていきまっしょい」の文字が実際に書かれているとは感動ものである。ローイングが見れたことと言い、エモい。エモすぎる。
玉川湖畔の里
道の駅みたいな場所が向かいにあったので寄ってみることにした。玉川町と書かれた看板があるので、恐らくここはかつて玉川町で、今治市に吸収されたのだろう。
入店して奥に入ると手芸品や民芸品が売られていた。いつ作られたのか定かではないものもあったが、恐らくフリマみたいな感じで出品されたものをそのまま置いているのだろう。中には自分の店の連絡先をふんだんに記載した名刺を貼っているものもあり、強い商魂を感じた。
今調べたところ一枚目のバッグは銭湯などでも使えるとのことでなかなか便利そうだ。材質がプラ紐なのもあり耐久性も高そう。
手持ちの銭湯バッグが小さく、百均には大きいものがないためちょっとほしくなったが、流石にこのためだけには行けないのが惜しい。
近隣の集落で作られたと思われる米飯類もおいてあった。名所堂のお菓子もある。コンビニみたいで便利だ。
野菜もあるので簡単なスーパーかもしれない。周辺に住んでいる人にとっては便利そうな施設だった。
松山市駅へ
帰りのバスの時間になったのでバスを待つ。行きとは全然違う単なる路線バスみたいなのが来た。
整理券方式であるため、整理券をとって乗車した。因みに往路では整理券をとっていない。確か出てなかった。恐らく大街道は市駅と極めて近いため券なし扱いされているのだろう。
乗車すると「山間部では交通事情により安全のため停留所を幾分変えさせていただくことがございます。ご了承ください。」というアナウンスが流れていた。
松山市駅に到着して工事フェンスを見ると坊ちゃん団子と一六タルトを持ったみきゃんが書かれていて、松山を強く感じた。
【聖地】松山市駅 2番線 高浜方面のりば
映画では3番線となっているらしいが、三津に行くのは2番乗り場である。
因みにい~カードがあると改札を抜けて乗らずにそのまま出られた(これはJRや大阪市営地下鉄などでやるとはじかれる行為)ので、中を見て出てくることができて便利だった。
【聖地】愛媛県美術館
ヒメと悦ネエが堀之内に来た時に愛媛県美術館が映るカットがある。
【聖地】堀之内
初日の記事でも出しているが、画角がいまいちだったので撮りなおしたもの。
これはうまく配置できなかったヒメ
媛すぎ・媛ひのき電車
昨日見かけた伊予鉄道モハ50形電車の最初期型と基本的には同一のようだが、方向幕がLED化されていない。
【聖地】デュークショップ 松山店
悦ネエがふてて部活をサボってるときに訪れるレコードショップ。12/29時点でしょいのポスターが貼ってあるのを確認できた。
まさか劇中に出てきたこのメカがこの時代の現実世界に実在するとは思わなかったので驚いた。買う前に試聴できるのは地味に便利だ。
店内には特設コーナーもあった。モデルとなったショップでCDが買えるのは貴重な体験だ。OSTのCD販売はないが、MP3販売であれば配信リンク集の一番下にある。
聖地マップも貼り出してあった。
因みに店内をぐるぐるしていたら別の人にCDを買われてしまい、聖地でCDを買うことはかなわなかった。
HOJAKEN 大街道
ほじゃけん、随分インパクトのある店名だが中身はイベントスペースのようだった。
ここのデジタルサイネージにしょいの映像が流れていた。
過去にはスタンディもあったようだが、それはもうないようだった。
マナベスポーツ
劇中に登場したスポーツ店のように思えるが外観が全く異なるため確信はない。
【聖地】珈琲館 赤煉瓦
初日に前を通りすがっていたが入店できていなかったので入ってみることに。
劇中表現を超えるレトロな店内が光る。一人で来店したのでカウンター席、つまりヒメが座った席に案内された。
店内はとにかくレトロな銘板であふれており、当時を生きていない私でも懐かしい気持ちに浸ることができた。
一大聖地だけあり、しょい関連の展示も多くあった。
とてもいい眺めだ。
ひとまず空腹だったのでカレーライスを頼んだ。紡錘状のライスに紙で包まれた独特のスプーンが風情を誘う。
ぜんざいも頼んでみた。
最後にヒメが頼んだコーヒーも頼んだ。ストレートで飲んだ感想としては、ヒメが言うように苦かった。そりゃコーヒーだもんね。
カップやソーサーに気品を感じたが、SNSを見る感じ結構高いものらしい。
フレッシュはdartという見慣れないメーカーのものだった。九州ダートコーヒーというメーカーのものらしく、九州に近い松山ならではかもしれない。
コーヒーはヒメの追体験で苦さを味わったあと、砂糖を入れて普通に飲んだ。砂糖入れもおしゃれだ。
坊ちゃん列車
せっかく松山に来たのなら坊ちゃん列車にも乗るべきだろうということで、やってきた。市駅で面白いものが見れるとの事前情報を得ていたので、列車の到着前に来れるように朝から調整していた。
ワクワクしながら待っていると、坊ちゃん列車が轟音とともに市駅に入線してきた。坊ちゃん列車はディーゼル機関車なのでエンジン音が力強い。
乗客を降ろし終えると連結の解除が始まった。手動で連結器を操作している光景なんて中々見れないので、貴重な光景だ。
複数人で手際よくケーブルや連結用の鎖を外していく。
客車と機関車が切り離され、機関車だけスイッチバックのために前進してゆく。シュールな光景だ。
Uターンする必要があるのでどうするのかと思うと、なんと機関車をジャッキアップして人力で転回させていく。
同時に客車は人力で押されていった。
そして再度連結しなおし。この後、後続の路面電車の邪魔にならないようにバックして待避線に進入していく。
連結器は鎖で車両同士を繋ぎ、車両同士が衝突しないように緩衝器で牽制する方式だった。緩衝機が縮んだ時に外れないのかと思ったが、見た感じはネジで鎖の長さを調整することで外れないようになってるようだ。
坊ちゃん列車は蒸気機関でないこと以外は極限まで当時の姿を再現するように作られているらしく、レトロな作りだ。実は客車にビューゲルがついていて、一見すると電車にも見えるのだが、これは軌道の分岐器を操作するのに必要らしい(ビューゲルを架線に当てることで分岐の切り替えをしている)
因みに坊ちゃん列車という単語を生んだ夏目漱石は松山東高等学校で教師をしていたらしく、これが後に坊っちゃん文学賞を生むことになる。「がんばっていきまっしょい」は第4回坊っちゃん文学賞受賞作であり、また東高を舞台にしているため、随分遠いが、しょいとの縁も感じてしまう。
車内もレトロな感じでいい。
坊ちゃん列車に関する説明や観光案内を受けつつ列車は終点の道後温泉に到着。ここでも切り離しと連結の光景を見ることができる。
今回の運転士はこれがラストランだったらしく、ささやかなお別れ会が開かれていた。坊ちゃん列車の運転士を探すのは大変と聞くが、後任は定まっているのだろうかとか、少し心配をした。
というのも坊ちゃん列車は軌道線を電気ではなく、ディーゼルエンジンで運行されているため該当する免許「乙種内燃車運転免許」がここ以外で使えないという極めて希少なものなのだ。
一般的な鉄道を走る内燃車で利用するのは甲種内燃車運転免許であるため、これでは運転できない。(甲種=鉄道、乙種=軌道用)
つまりJR四国で一般的な気動車を運転している人が転職してきても、そのままでは運転できないということで、採用はなかなか大変と思われる。
因みに「乙種内燃車運転免許」は伊予鉄が免許を復活させたらしい。と言うのも、路面電車という名前がある通り、軌道線には電車が走る事が一般的過ぎて、免許自体が歴史の流れで消滅していたのだ。そういう意味でも、めちゃくちゃレアと言える。
リーの帰り道へ移動
さてここからリーの帰り道へ移動する。上一万に戻ると、別方面の乗り換えにはのりかえ券がもらえると案内があったので貰う。これがあると次回の乗車が無料になる。
市内電車と郊外電車の乗り換えにもあってほしい仕組みだが、料金体系が異なるため難しいだろう(改札コストが上がる)
そんなこんなで鉄砲町というユニークな駅名にやってきた。線路は専用軌道となり、路面電車の面影はない。
【聖地】リーの帰り道
奥にある自販機の形が一致するのでここが有力という説がある。
【聖地】いよてつ高島屋
序盤、市駅から市内電車に乗るときに出てくるところ。印象的なシーンの一つだ。悦ネエと梅子が別れるときに、こんな感じで見上げる構図もあった気がする。
ここに来たことでTAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップでアニメ版に登場する部分については、悦ネエと梅子が別れる場所(まつちかタウンのとこ)を除き、すべて巡りきれた。
悦ネエと梅子が別れる場所は行き忘れてしまったが、ひとまず、ほぼほぼ全部巡れたので満足だ。
銀天街
JR松山駅前にあったビジョンと比べ随分大型のモニタが設置されている。まさに松山市の中心地という感じだ。
中は煌びやかな商店街で多くの人が往来していた。
アニメイト松山
銀天街の中にあるアニメイト。ここに来てやっとしょいの全員集合スタンディを拝むことができた。ただ店名が入っておらず白枠になってるのはちょっと寂しい。
「みんなの愛媛が詰まってる!」と書かれたみかんも、愛媛らしくていい。オール愛媛という感じがする。
店内にはシネマサンシャイン衣山にあったのと同じ悦ネエのスタンディもあった。しかしグッズは特に売ってなさそうだった。
JR松山駅
さていよいよ帰路に就く時だ。オレンジフェリーに向かうリムジンバスが取れなかったため、最寄り駅まで鉄道で向かう。
松山駅は交通ICに対応していないようで切符を買うことを強いられた。9月に駅舎を建て替え、リニューアルしたのに対応してないことに驚いたが、多分対応している駅が周囲にないのだろう。因みに高松駅はICに対応している。これはたぶん岡山が近いから。
JRの券売機ならクレカが刺さるはず…と思ったそれもなかった。
9月に立て直したばかりというだけありホームはピカピカだった。
そうこうしていると特急しおかぜっぽいのが入線してきた。しばらくすると先頭車両は切り離されてどこかに向かっていった。
行き先表示が高松に代わり乗車できるようになった。特急いしづちである。
自由席では車内改札を行うアナウンスがあったが、何故か指定席では改札がなかった。車掌の巡回もなかった。指定席にキセル客がいるのは容認するのだろうか?謎である。
勿論、私は乗車券と指定席特急券を買った上で乗車している。
車内はJRの普通の特急という感じだった。愛媛らしく、みかんや道後温泉、しまなみ海道の案内が見える。
壬生川駅
壬生川駅は東予港の最寄り駅の一つで、無料送迎バスが発着する。
途中ほとんど止まらなかった特急は爆速で壬生川に到着した。
改札は有人改札をしていた時の設備がそのまま残っているが、人が入る箱がないので簡素な感じだ。
駅のベンチは四国の形に彫られており、四国愛を感じるデザインだった。見栄えはいいが、もたれると背中が痛そう。
壬生川駅の運行本数は悲しいほど少ない。
単線の上、基本岡山まで出るとなると瀬戸大橋のキャパの都合もあり、利用者も少ないからこうなるのだろう。
瀬戸大橋は高松・徳島・高知・松山行きの列車が通行しているので本数を増やせない。多分一時間に松山行きを二本にするとどこかの県が割を食らう。
各停はお情けであるだけだと思うので、そうなるとこんな本数になってしまうのだろう。
駅前には風流なタクシー乗り場があった。
少し進むとこれまた風流なバス乗り場があった。
バス乗り場には旅の安全を祈るしめ縄が飾ってあった。正月飾りではないらしい。
小さな神社もあった。
バス停の時刻表はダイア変更や減便などのビラが大量にあり、軽く地獄みたいな様相だった。なんなら7列もあって1列しか使われてない時刻表すらある。しかもその1列にも1個しか書いてない。本当にこんなところにバスが来るのか、軽く恐怖を覚えた。
バスでオレンジフェリーへ
待てど待てどバスは来ず、時刻表のひどさも相成って来ないのではないかと心配したが定刻から7分遅れでやってきてくれた。
ただ時刻表にあるダイアが実は間違いで、その下にある「予定時刻 21時41分」が正しいのであれば2分しか遅れていないことになるが、カオスすぎて読み解けない。少なくともオレンジフェリーの案内では21:36となっているため、上の時刻表が正にも見える。まぁ深く考えないほうがよさそうだ。
無料送迎バスなのにバス停を過ぎるたびに運賃が増えてゆく。恐らく路線バスのシステムをそのまま使っているのだろう。
この辺りは車社会なので、このバスは空いてるだろうと思っていたが、車体下の荷物入れが使えない関係で座席は9割ほど埋まっていて、乗車は割とギリギリだった。
おれんじ おおさか
ついに夢にまで見た「おれんじ おおさか」への乗船だ。二日目に寝坊した時に二日延泊した最大の理由にやっと乗れる。
銘板が光る。SHIP NOは「おれんじ えひめ」が「S-A120」なので、こちらのほうが番号上は後のようだ。
そして夢にまで見た、オレンジフェリーのしょい全員集合スタンディに出会うことができた。延泊したのもあり、時期が時期なので消えているのではないかと心配していたが、無事見られてよかった。本当に良かった。
4Fの階段裏にある展示コーナーは「おれんじ えひめ」側とレイアウトが異なっていたが、しょいに関しては大きく違いはなかった。
「おれんじ おおさか」側では、こえる大峠さんの展示がややリッチだったのと、御船印の紹介があった。
チラシ置き場は「おれんじ えひめ」側と大差なかった。
船室
一等船室が取れなかったので二等。
シーツに道後リネンサプライのほかに、道後リネンという印字があることに気が付いた。道後リネンの方は恐らく古い社名だろう。
船内ゲームコーナー
おおさか側のスロット台はえひめ側と比べるとオタク色が強かった。まどマギとかまどマギとかバジリスクとか。
おいてあるプライズマシーンも微妙に違ったが、大まかな景品は同じような感じだった。
乗船記念
取り敢えず撮っとくよね。前回はクリスマス仕様だった。今回は正月飾りがあっても良さそうな時期だが、特に何もなかった。
エレベーター
なんかカッコよかったのでフレームに収めたやつ。
帰阪
12月30日の朝。
という訳で都合二泊延長し、無事、大阪南港に帰ってきた。
さらば、おれんじ おおさか。
フェリーターミナル
待合に「きゃんばっていきまっしょい」がいた。
阪神梅田
山電の車両を見ると帰ってきた感じがある。
これは久々に兵庫県に帰ってきたので、つい感動して撮ってしまった尼。
お土産
私が一六マンだと言わんばかりの一六タルトの袋が土産の多さを物語る。
まずは三津のセブンスターで買ってきたしょいBOX。
次に銀天街のメロブで買ってきた一切松山と関係ないし、三宮でも買える物たち。
郷土菓子の山。
かまぼこ。松山に聖地巡礼に行ってかまぼこ買って帰ってくる人私くらいだと思う。
あとがき
さて、12/25に始まり12/30に終わる長いしょい地巡りの旅がこれにて終わった。
突発の思い付きで色々準備が足りていなかったり、思い付きの行動が多く写真の構図は決して満足いかなかったが、全体的に見ると良い旅になったと思う。
特にTAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップは写真撮影が一箇所できなかった点を除けば、全て踏襲しきれたので満足度が高い。特に予期しない延泊の影響で玉川湖に行けたこと、東高のしょいバスが見れたことは非常に思い出深かった。
他にも延泊があったからこそ赤煉瓦にも行けたし、行くのを諦めかけていたリーの帰り道にも行くことができ、更に坊ちゃん列車にまで乗ることができたので結果的にだいぶ良かった。行程についてもその日の朝即席で作った内容だったにも関わらず、結果として上手く回れたのはよかった。
なんだかんだ二日目の寝坊や体力不足、全体的な無計画さが裏目に出て最終日はかなりいい塩梅に仕上がった。道後プリンスホテルではなく、ロイネットホテルの方が都合が良かったことなども含め、正に怪我の功名だ。
松山市観光パンフレットを見ると松山には見るところが多いし、愛媛には夏トンの聖地である下灘駅などもあることから機会があれば是非また行きたいところだ。
ということで長らく四記事にわたって続いてきた、このシリーズもこの記事で終わりになる。よくこんだけ書いたな私。
全体的に書きなぐりの個人の随想集だが、もし全部読んでくれた人がいるとしたらありがたい。