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「BLUE PROTOCOL」サービス終了のお知らせにもある通り、ブルプロのサービス終了が決定した。まだ新しいタイトルだったし、熱望されていただけに非常に残念だ。
ブルプロといえば8年がかりで開発され、数年ごとにベータテストを実施し、時として開発からの情報が途絶えつつも、やっとリリースされた期待のMMORPGだったタイトルだ。過去形なのはリリース直後に大ゴケしているからである。
ブルプロはサービス開始直後から幸先がよくなかった。理由の一つは課金画面のありえないしょぼさだ。以下はサービス開始直後、2023年6月20日に確認した課金画面だ。そもそもの画面があまりにもしょぼすぎて、課金させる気があるのか真面目に悩むレベルだ。次にURLを見るとホスト部がdatastore-main.aws.blue-protocol.com:7701
となっており、これもまたあり得ない。ポート番号がむき出しの上、サービスサイトのドメインにawsという文字列が入っているのは常識外れである。S3のHTMLを直に見せているサイトをたまに見るが、それか、それ以上に酷い。あんまりだとしか言いようがない。
この時は課金アイテムもキャラクリしなおしとか、課金限定の衣装とか、やたら高額なのに倍率と有効期間が短い経験値ブーストみたいな誰が買うのかよくわからないものしかなく、商売する気がほぼ感じられなかった。
そして肝心のゲームだが、キャラは可愛かった。キャラクリの幅は低かったが、そこが可愛さを強めていたように思う。
だが、キャラが可愛い以外にブルプロの良さを感じられることはなかった。まずMMORPGと名乗っているのに開幕はソロプレイから始まり、パーティープレイへの導線がしばらくなかった。また街でも白茶が流れていることはなく、誰もがだんまりだ。白茶は確かに近年嫌われているが、まともなMMORPGならいくらかは流れているはずだ。
次にやることの不明瞭さだ。一般的なMMORPGにはそれなりにストーリーや、やることがある。メインシナリオがないといわれていたROですらゲーム設計上は存在しており、プレイヤーはそれに沿った動きをする。FF14にもメインクエストはある。それらを通じてプレイヤーは自分のプレイスタイルを見出しプレイしていくはずだが、ブルプロにはそれがなかった。ストーリーはあるものの進めていても「?」となる内容で、これはTwitterでも結構話題になっていたと思う。無限にプレイヤーがこき下ろされながら「ダメ主人公だなぁ、もっとちゃんとやれ!」みたいな感じで進行していくマゾ向けのシナリオだ。それもちゃんと意味があるならいいのだが、特に意味がなく、ROのお使いクエスト未満のつまらなさで、ただただムービーで時間が解けていく苦行としか言えない内容だった。
バトルも単調で、およそ3Dアクションゲームとは思えない内容だった。スキルのクールダウンも長く使えるスキルも限られていて、クリックゲーム未満で非常に退屈だった。かくして私は三日でプレイをやめてしまった。
他にもやたら処理が重い、UIが酷い、ゲームパッドに対応してるのにゲームパッドで操作させる気がないなど、不満を上げていけば枚挙に暇がない。因みに先日ログインしてみたがi7 13700+RTX 4070Tiでもカクツキが酷く、リリース当初全裸ゲーと言われていたころから何も進歩していなかった。全裸ゲーというのは画面内のキャラクターが全員全裸になっていると処理の負荷が下がるという内容だ。
2023年6月27日のGoogleのトレンドグラフでは一気に盛り上がってすぐに盛り下がるダメなコンテンツの典型みたいな動きをしており、この時点で私は息は長くないだろうなと感じていただけに、今回のサービス終了は納得だ。因みにこの時点で死ぬほど広告を打っており、Webアドはもちろんのこと、家電店のベンチマークやテレビの試写映像など、様々なところで使われていたので広告費は相当投入していたように感じる。
恐らく開発期間が長かったのはバンナムの開発チームの通常業務の隙間を縫ってちまちま開発していたからで、それ故にゲーム自体のクオリティを高められず、キャラの可愛さに特化することくらいしかできなかったのだと思う。キャラの作成コストが低いのは3Dアニメや3Dエロゲ、同人ゲーの存在を見てもわかるので、ここだけは容易にある程度の品質に上げられるのだと思う。大まかなキャラデザ程度ならフリーの外注に500万ほど出せば作れそうだし、バンナムなら社内に抱えているはずなので、もっと低コストだろう。
そしてそうした片手間で作っていた作品が急に本気で制作した作品並みの軌道に投入されれば、色々おぼつかなくなるのも分かる。おそらく課金画面も正式リリースになるにあたり急ごしらえで用意したのだろう。課金アイテムも市場調査をせずに開発者の気分で適当にそれっぽいのを入れたのだろう。ゆえにキャラメイク関連ばかりが充実し、ここだけはそれなりに現実的な価格だった。それ以外はズタボロだった。およそゲームの内容や方針を理解している人間が作ったとは思えない酷さ。ゆえにブルプロをリリースした時期のバンナムの収益は死んでいた。片手間で作った出来の悪いものに対し全力を出したので大赤字だ。
個人的にMMORPGではRR前のROが至高で、次点がECOだと思っている。FF14はメジャーパッチ一個分程度なら楽しいと思うが、通期でやっている人はあまり見ないので、あんま面白くないと思う(隔パッチごとに戻ってくるような人はいる)
ブルプロの良くなかった点は収益化の目線が抜けていたこと、次にはゲームそのものがつまらなかったこと、この二つに尽きると思う。ROの陳腐化やECOなどの長期タイトルのサービス終了、新規サービスインするMMORPGの新規性など、潜在ユーザーは多く、長年の広報もあり、掴みはよかったと思うし、登録ユーザーも多かったと聞くだけに非常に残念だ。しかしもうMMORPGというジャンルそのものに終わりという感じがあるので、今後いい感じのタイトルが出てくることはもう期待できないだろう。FF14に関しても年々陳腐化が進んでおり、ただでさえ毎回パッチに新規性がないだけにゲームとしてはすでに終わっている。新規ユーザーを捕まえ、課金導線に乗せ、課金させ、プレイヤーが飽きるころに別のユーザーを見つけのサイクルを世界規模で繰り返しているので何とかなっているだけだろう。ヒカセンも終わり時間が経った今、FF14もどれだけ持つのかは怪しい。
個人的に純粋なMMORPGとしては月額課金可能でアイテムトレード可能、ステータス・スキルを自由に触れてジョブに反したステ・スキル振りでもやっていけるみたいなROやECOみたいなタイトルが一番向いてると思うし、RMT対策に振ったタイトルは面白くない。それでも成り立っているFF14は一応トレードがあるからだろう。FF14には採取と製作があり、苦労するとお金にできるメソッドがある。また戦闘においてもステやスキルの自由度は低いものの、アクション面で動きの自由度があるため、ここでプレイヤーの個性が出せる面があるので、そこはいいと思う。ブルプロにはそのすべてがなく、単に古のMMORPGがマゾいという部分を切り抜いてきて、あとはキャラの可愛さと、RMTの難しさ、ソロプレイヤーへの配慮あたりを継ぎ足しただけなので、そこがよくなかったように思う。
何せキャラが可愛いだけでいいならVRCでもしてればいいし、チャットならXをはじめとしたSNSや、VRCなどいくらでも可能なので、結局のところMMORPGには何かしらの目的と、お金稼ぎ性(ドロップやクリエイトにはランダム要素があるといい)、そしてキャラの可愛さの三要素を付けたうえで、月額課金で一定額を集金し続けられるスキームが作れるのがよいのだと思う。何故なら月額無料にして課金アイテムとガチャで釣ったECOは上手くいかなかったからだ。
しかしまぁ今回の件でMMORPG界隈には暗い影が落ちたと思うので残念だし、やはり年を追うごとに思うのはMMORPGに未来はもうなさそうだというところだ…。
参考リンク
- [インタビュー]プロトタイプに3年,開発に5年。「BLUE PROTOCOL」は世界中の人達に楽しんでもらうためにすべきことを徹底的に行った (2023/06/13 4gamer.net)
- PC向け完全新作オンラインゲーム「BLUE PROTOCOL」が発表に。バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオの共同開発 (2019/06/28 4gamer.net)
- 『ブループロトコル』インタビュー。2年間沈黙していたのは、ほぼすべて作り直したから。「俺が信じるお前を信じろ」状態の再開発秘話 (2023/06/10 famitsu.com)d
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私の生まれ故郷には住所上存在しない地区名みたいなものが公に存在していて、これは何か調べていたところ「農業集落」という概念であることが分かった。
この農業集落は交差点や公園、集会所、ため池や登校班、グラウンドやバス停の名前など、公式に広く使われているのだが住所上は存在しない地名のため、何かがずっと謎だった。例えば児島であれば、鳥渡木・辻・中津山・板池といったものがあった。
農業集落の細かい定義はよくわからないが、古来より存在する集落の名前っぽい感じのようだ。どうやら政府が管理しているものらしく2015年農林業センサス:農林水産省を見ると一覧がある。実際の場所については、Geoshapeリポジトリで確認できる。
この農業集落という概念は神戸市では北区を除き希薄なようなのだが、倉敷市にはいっぱいあるらしい。恐らくだが、倉敷市は膨大な合併を繰り返してきているので、この農業集落はかつての大字や小字として存在したものの、合併によって消えた知名なのではないかと踏んでいる。
しかし児島小川の辻の南にある藪駅前というのは、かつてはここに何かしらの駅があったのだろうか。見ていくと面白い地名が多く、なんとなく昔はこうだったのではないかというのを空想してしまいがちだ。
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ここ数年、賃貸から持ち家に切り替えるためにいろいろ調べているのだが、ミサワホームから「ミサワホーム住まいと資金のシミュレーション」をやってみませんかというのが来たのでやってみた。
年齢・職業・手取り月収・手取り賞与・退職予定年齢・現在の貯蓄・家族計画・月々の返済予定額みたいなのを入れると結果が出るもので、ローンをの支払合計を出してくれるのだが、ついでに90歳までの支出グラフも出してくれる。このグラフがなんか面白かったので載せておく。
どうやらミサワホーム的に、私の場合は年収は毎年8~12万円も上がるようで、65歳になるころには年収が1000万を超えるらしい。このグラフは収入からローンが控除されているので実際にはそれより前に達するのだろうが、大分無理があるグラフである。
正直、ローンの総返済額を見たいだけなら住信SBIネット銀行の住宅ローンシミュレーションなどで見れるので、あまり意味はない。多分ミサワホームの肝はこのライフプラングラフが見れるところなのだろう。こういうのを作ったということは、世間ではこのグラフに当てはまる人が多いのだろうか?