この記事では、ここ最近見つけた面白いサービスやホームページについて書いていく。
サービス編
なんでもメモ、デライト (Delite)
まず初めに紹介するのがなんでもメモ、デライト (Delite)だ。どことなくレトロな雰囲気が楽しいサービスだ。
「デライトは、なんでも記憶できる魔法のメモ帳です。」とあるサービスで、ぱっと見はマイクロブログ的になっているが、投稿はすべて公開され、メディアのアップロード添付はできず、文章だけを投稿できるSNSだ。
このサービスでは投稿は「輪郭」と呼ばれ、輪郭は、花のように1輪、2輪……と「輪」で数えるとある。トップページにも「3,117,820輪の記憶が描き出されています。」とあり、投稿を「輪」という単位で計数していることがわかる。
また輪郭にはタイトルと本文を付与でき、タイトルは「知名」といい、これはハッシュタグとして機能するようになっている。本文は「描写」と呼ばれている。投稿すると投稿番号が附番されるが、これも「知番」という名前になっており、独自の世界観が熟成されていることがわかる。他にも独特の要素が色々あるので、気になった人は是非、使い方を見てみてほしい。
アカウント登録は利用者番号とパスワードのみで行うことができ、メールアドレスが不要であることも独特だ。要するに忘れたら戻れないが、アカウントの価値に重きを置いていないことも伺える。初期のころのMisskeyもそうだったが、あちらはメールアドレスが今では必須に近い運用だろう。
中身としてははてなキーワードの現代版といった感じで、「知名」を「引き込み」という、RTやリブログに近い仕組みで引用し、新しい輪郭を作ることで輪郭同士を知名で連携し、全ての情報をハッシュタグでリレーしていくような感じの世界が広がっている。
Wikipediaで何かの記事を見て関連記事を眺めていくみたいなことが無限にできる感じだ。中身はそこまで濃くなく、全体的にはてなキーワード的だと思う。
つまりこれは懐かしい感じのUIや雰囲気の中に、やや中二病じみた世界観を生み出し、中身としてははてなキーワード的なマイクロブログだといえると思う。
ちゃんと広告が貼ってあったり、ダークモードも実装されているのは今風だと思うし、広告が少なく、そこまで邪魔でもないのは利用に際し、快適だと感じる。
rururu
rururuはソーシャルフィードリーダーだ。個人的にソーシャルフィードリーダーという概念をここで初めて知ったので新しい概念に感じている。
これは自分の購読しているフィードを公開したり、読んだ記事に足跡をつけたり、その痕跡を友達にも見せられるサービスだという。
アルゴリズムで作られたおすすめ投稿がタイムラインに並ぶ昨今のSNSへのカウンターとして、拡散を意図しないブログサービスや個人サイトなどでしずかに情報発信をする人が増えています。そこで便利なのがフィードリーダー。フィードリーダーは自分が登録したサイトの更新情報だけが流れてくるので、自動レコメンドに煩わされることなく個人発信の最新情報をキャッチできます。
サービスの説明には、このようにあり、こちらもデライト同様に中々独創的なサービスだと感じる。
実は私も過去に似たようなものを考えたことがあり、それが具現化されていたのもあり、非常に面白いサービスだと感じた。
現在はまだベータサービス中で、本格運用はされていないようだが、申請すればベータアカウントが登録されるらしい。
個人的にはrururuという楽しそうなサービス名や、肉球のアイコンが気に入っているし、このブログもフィード登録されている事についても、嬉しく思っている。
ピクリエ
ピクリエはオンライン同人誌即売会ができるサービスだ。ここまでに紹介した個人運営系のサービスとは毛色が違い、お金が発生するやつで、会社法人が運営しているサービスである。運営企業はなんとメガネの町、鯖江にあるらしい。
ただ会社の住所や運営形態を見る感じ、自営業者ではあるように思う。
システム自体は名古屋にある株式会社GMWという企業が開発したpictSQUAREというものを使用しているらしい。なんと特許をとっているらしく、ピクリエはこの特許利用を許諾されている唯一の例らしい。
中身としてはRPGツクール的な画面の中で即売会イベントを行い、サークル側は指定のブースに立ち、ユーザーは会場を巡回し、ブースを回覧していくといった感じの内容だ。ただ、即売会とは言うもののピクリエ自体には販売機能がないため、ブースではBOOTHや通販サイトなどのリンクを張り、ブース内ではやってきた同好者と話をしたり、サンプル本が見れるリンクを見せて読んでもらったり、というのが軸になるようだ。
費用としてはイベントの企画者がシステム利用料をピクリエに払うほか、ユーザー側もイベンターに対して支援金を払うことができるようで、これはエールと呼ばれ、支援金の一部(15%)はマージンとしてピクリエの収益となるそうだ。他にサークルから参加費を撮ることができるが、これは主催者に送金されるものらしい。恐らく主催者はサークルから集金したお金をシステム利用料に転嫁することが多いのだろう。
エールはあまり期待できないだろうから、ピクリエは基本的にイベントのシステム利用料を収益源としていることが伺える。24時間のイベントだと1サークル当たりのシステム利用料が550円だそうだ。
3月3日~3月29日では780サークルの参加が確認できたことから、ピクリエとしては429,000円の収入がある。結構渋い。ちなみに29イベントあり、サークル参加の平均は26.89サークルだった。
ホームページ編
neocitiesのホームページたち
特定のホームページを指すわけではないがneocitiesのホームページは昔のホームページとは異なるものの、GIFがキラキラいごいごしていて、どこか懐かしい風景が見れる。
全てがすべてそうというわけでもないが、100%healthやneo's HEAVENWURLD ଘ(ˊ_ˋ)、caramelpuddinzなどはその一例といえるだろうし、英語圏のホームページでもWebリングや日本のアニメ的画像が用いられているのは興味深い。
I'M FANTASIZING ALL THE TIMEというホームページも英語圏のように見えるのだが、何故かD4DJの笹子・ジェニファー・由香を熱く推したページが存在している。結構マイナーな作品だと思うのに、一体どこで知ったのか謎である。海外でも配信はされてたらしい。
1990~2000年代の懐かしホームページとカオスのような空間を楽しみたい人にはneocitiesホームページ巡りはうってつけだ。気が付いたら時間が溶けていること間違いなしである。
ドギマギふんたぢ~
急にゆるいタイトルが出てきたが、ドギマギふんたぢ~というホームページでは、管理人のえのきのこさんが可愛らしいドット絵をはじめとしたイラストを展示されていて、非常に和む。
ホームページのタイトルがGIFでくるくるゆらゆらしていたり、全体的に手作り感というか、めちゃくちゃ手書きで手作りのデザインがとても素敵だ。
思えば、昔はこんな感じのゆるーい絵師さんのホームページをよく見ていた気がするし、怒涛のごとく流れ、消費してしまいがちなpixivやTwitterなどのSNSで絵を見るよりもゆったりと見れて、記憶に残りやすく、その分、感動もあるように感じる。
カウンターをクリックすると何やら胡散臭い所に繋がり、胡散臭さしかないのもいい。なんか埼玉の会社がやってるアクセスカウンターらしい。恐らく無料カウンターを多くのサイトに乗せてもらうことで被リンクを増やし、自社のSEOを上げようとしているのだろう。
ヤチヨの部屋 - Yachiyo's Room
ヤチヨって誰だよ!となるのが次に紹介する、ヤチヨの部屋 - Yachiyo's Roomだ。
恐ろしいことにタイムスタンプがすべて2003年で、お絵描き掲示板は動かないのに掲示板の風体をしてるし、タイムスタンプに対して絵柄が新しすぎるw
絵茶には定型文のチャットが流れ続ける中、自分も入力して流せるギミック付きで面白い。
絵茶はクレジットからして既存システムを使いまわしているようだが、ゲーム置き場には本格的なゲームもあり、ちゃんとプレイできる内容になっていて、ドット絵もかわいいのに、こちらにはクレジットがないのが驚きだ。
またフレームを使ってそうで、流石に使っていなかったり、ベースのHTMLが韓国語なのをブラウザの言語設定か何かを見て日本語表示になるようになっているのも面白い。
タイムスタンプの違和感や、取りされなかったハングルの痕跡など、全体的に嘘くさくて不気味なところはあるが、作りこみが素晴らしく、ぎゃらり~に至っては恐らく管理人氏のイラストだろうか?文字の部分は丁寧に各言語に直されているので、非常に素敵だ。特に「メンダコだよ…たぶん?」の可愛さや「シーラカンス!」の力強さ?が好きだ。
ちなみにこのホームページはフェイクが多いように感じるが、アクセスカウンターはどうも本物らしく、またWeb拍手もちゃんと書き込むことができて、これまた面白い。
作者は絶対面白い人だと思うので、一度どんな人なのかSNSか何かで見てみたいところである。多分一人で作ってないと思う。
🌐Web 1.0 同盟
🌐Web 1.0 同盟は、なんと最新の技術で作られたWebリングである。ホームページにあるGoogle Formから申請すると登録することができる。
JSを貼り付けることでバナーを表示するのだが、どうやら参照するスクリプト内に登録ホームページの情報が列挙されていて、それを読み込むことで動いているようだ。github.ioのリソースだけで動かすことができ、この手のものにしてはバックエンドが不要というのがユニークだ。しかも実装技術にはOnionring.jsという海外製のものを使っているというのも面白い。Webリングって海外にもあるの!?でも、neocitiesにはあるからあるのかもしれない…?
バナーデザインもWeb1.0っぽく、ホームページのデザインもそれっぽいのがいい。実装や記法はモダンだが、見た目はレガシーというのに趣を感じる。
私も発見してすぐに申請を出し加盟しており、トップページにバナーを貼っている。
あとがき
しかし、デライトもrururuも、アクセス解析にあったリファラで存在を知ったのだが、こういう経験をするとMatomoを入れて本当に良かったなと思える。何故なら私はGAを使っていた時は、まともにデータを見ていなかったからだ。Matomoは常に私に発見と感動を与えてくれる。非常に素晴らしいアクセス解析だと感じる。
昨今は個人ホームページブームが復権してきているのか、こういったものが増えていて個人的にはとても楽しい。これぞインターネットって感じがする。そう、令和初頭のインターネットの在り方の一つなのかもしれない。
個人ホームページ周りの隆盛については、以前書いたミンゲイインターネットの紹介でも触れているし、この手の記事はBlueskyの例の記事を読んだ感想と、古今のインターネットへの想いや、古のサイト探究~駄文同盟のID上位100サイトを巡り、今までのネット人生や自サイトの過去を振り返ってみるでも触れている。
私にとって個人ホームページこそが全てのインターネットの始まりで、Webみたいなところがあるので、こういう風潮はとても良いと感じているし、昨今の中央集権型のインターネットよりは、個人ホームページや、雑多なサービスに分散された疎なインターネットのほうが、余計な諍いも減り、平和になるだろうとも思っている。




