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ここのところ旧世代への変革記事が続いているが、今回は新聞だ。敢えて地方紙である神戸新聞を取ることにした。

今回申し込みをして届いた神戸新聞

私はこれまでもネットニュースは見ていたのだが内容の偏りや、興味のない情報が多く悩みを抱えていた。特に私は兵庫県や神戸市の情報を重視したかったので、今年あたりから神戸新聞NEXTの無料版を利用していたのだが、読めない記事が多く困っていたので去る10月に神戸新聞NEXTの購読契約をしたのだが、どうにも情報量が少ないと感じた。主要なニュースはあるのだが、それ以外が薄いというか。

そこで思い浮かんだのが紙面購読だ。紙面であれば漏れなく全ての情報があるし、毎朝・夕届くので生活習慣をつけるのにもいい。毎朝ポストまで取りに行くのは良い習慣になるだろうというのと、紙のメディアを読むというのは新鮮な体験になるだろうと思い、まずは試読を申し込んだ。実はこれしばらく届かなかったのだが、どうも誤配があったようで一週間後からはちゃんと届くようになった。無論、誤配中の試読はなかったことになり、新しく試読を始めることができたので神戸新聞の対応には感謝したい。

そして予想通り紙の新聞には電子版には書かれていない情報が多く、また画面遷移せずとも一覧的に情報を取り込めるのは非常に良い体験だった。そして新聞記事だけでなく、読者投稿や地域の細かい話、チラシなども見ることができる。情報のチャンネルが自然に増えるというのはとても良いことだ。例えば読者が普段感じていることや、年末年始のごみ収集についても書かれている。特に年末年始のごみ収集の情報を特に意識せずとも入手できるのはとてもありがたい。チラシについてもWeb広告のような不快感をあおるようなものは今のところ届いておらず、地域のスーパーなどの広告がメインだ。胡散臭い霊感商法的なものや、週刊誌的な広告も紙面の端やチラシとして封入されているが、昔からあるものということもあり、個人的には特に目に付くこともない。

紙媒体というか、リアルなアナログ媒体あるあるだと思うのだが、何気ない情報に出会えるのも新聞の醍醐味だと感じる。先ほども書いたことだが一覧性が高いことによって適当にページをめくっているだけでも意外な情報と出会えることがある。これは現実の書店に行ったときに思いがけない本に出会えるのと同じ理屈だろう。私はこのことを現実世界の解像度の高さと呼んでいる。デジタル世界は解像度が低いのだ。画面に表示できる情報は高々知れている。例えVRだとしても現実には到底敵わない。何故なら今のVRの解像度が低いからだ。

今のインターネットには余りにも情報が氾濫しており、その中には誤った情報や、錯誤させることを狙ったような情報、攻撃的な情報も少なくなく、見ていて非常に疲れる。これは私がX(旧Twitter)から身を引き始めた理由の一つでもある。今ではTwitterへの投稿数は最盛期の一割程度にまで落ち込んでいる。普段はログインすらしておらず、アプリも消してできるだけ見ないようにしている。利用するのはもっぱらブラウザ経由で毎回ログインしてはログアウトする運用をしている。

Twitterへの投稿数は目に見えて減っている

この辺りは、なるべくSNSに依存せずにブログを書いていこうという方針にしている。SNSに張り付いていると疲れるからだ。同様に新聞も朝夕だけ見ればいい。見切れなければ適当な空き時間に読めばいいのだ。時間などいくらでもあるのだから。

最近地方紙は衰退の危機にあるともいう部分もあるし、伝統的な新聞配達というのも続いてほしい気持ちがあるので試読が終わったら定期購読に移ろうと考えている。あと新聞紙があれば態々新聞紙の代わりになる神を買わなくていいのもメリットだろう。紙が欲しくなれば、すぐそこにいくらでもある状況だ。市の広報誌も取っているので新聞紙自体のストックはあるが広報誌の数など知れているので年末の大掃除くらいでしか役に立たない。

勿論、紙の新聞を使うことで貴重な資源やエネルギーの無駄遣い、配達員への負荷が増えるなどあるだろう。新聞配達は過酷な労働だ。人権侵害である可能さえある。しかしだからと言ってなくしていいものか?私は歴史と伝統は守られたほうが良いと考えているため、一概に西洋の価値観を肯定する気はなく、日本の歴史や文化を尊び、守っていくために大切にしていきたいと思っている。

果たして紙の新聞がなくなり、新聞のコモディティ化により地方紙も消えた世界が本当にいい世界なのかどうか、それは誰にとってどういい世界なのか、そこを考える価値はあると私は思っている。地方紙が消えれば次に消えるのは全国紙だ。世界各国から新聞会社が消え、NEWYORK TIMESだけになった世界というのも、今後を考えれば十分にありうる未来の一つだろう。私はそれを良しとしない。勿論、そんな極端なことになるかどうかは今はわからないが、少なくとも地方紙が風前の灯火であるというのは事実だろうから、自分なりに支えていきたいし、自分の精神の健康や、文化的生活の糧としても利用していきたいところだと考えている。

以前記事にした加古川総合文化センターにて行われた「いとうのいぢ展 ぜんぶ!」で注文した版画が遂に到着した。

これは私にとっては初の版画となる。版画といえば、今から20年かそのくらい前には版画屋という悪質商人がいるという噂で良いイメージがなかったが、今ではそういう話も聞かなくなった気がするのできっと良い世界になったのだと思う。個人的には版画自体は職業イラストレーターの貴重な収入源の一つになっていると考えている。

まぁ、前振りは程々にしておき、こちらが今回届いた版画だ。プチプチで二重巻きにされてた上に、角には段ボールが嵌めてあり、更に額縁そのものは段ボールで包装されており、更にその中もビニールで保護されているという、非常に厳重に作品が保護されていて、素直に凄いと思った。まだこの写真の時点ではビニールで包装された状態だ。

今回届いた版画

しかし買う前のサンプルで解っていたことだが、やはり加古川市章はない。

これはビニール包装を解いた裏側だ。ぶら下げる金具の様なものと謎の紐が見えるが、これはぶら下げる金具ではなく紐通しらしい

版画の裏側、額縁の背中だ

この紐を使ってフックなどにぶら下げて飾る用途のようだ。よく見たら作品に添付されていた説明書にもそう書かれていた。作品を飾るのにちょうどいい塩梅で設定されているらしく、解かないほうがいいらしい。ただ金具類は調子に応じて調整してとあったので、左下の緩んでいる金具だけドライバーで締めておいた。

作品保証書までついていた。エンボス加工がされており、高級感があるが、恐らくは偽造防止用だろう。エディションナンバーまで刻まれていて、これが私の元に届いたものであることを正に証明している。

作品保証書

ひとまず撮影台の上に置いておいても仕方がないので飾ってみることにした。フックはあるのだが、程よい高さに丁度いいスペースがないのと、立てかけていた方が額縁らしい気がしたので壁に立てかけてみた。部屋の明かりの関係で反射するため、暗めの写真になってしまったがいい感じだ。下に並んでいるのはアートタイルで、こちらは会場で直接購入したものだ。版画は会場での直接販売がなかったので、会場での予約販売を利用した。

版画を飾ってみたところ

因みに版画とは言うが、いわゆる木彫りの板にインクを塗って紙に押し付けるようなものではなく、特殊印刷と呼ばれるものである。例えばこの作品には88グラフという印刷技法が使われている。一般的な版画作品はシルクスクリーンという技法がベースになっていると聞くが、こちらも例にもれずシルクスクリーンを利用しているようだ。

大和グランド株式会社の説明によるとシルクスクリーン印刷は一般商業印刷ではほとんど用いられず、特殊な印刷か、軽印刷の分野で多用されているとのことだった。ステッカー、Tシャツ、看板、計器版、プリント回路などの印刷に用いられるケースが多いようである。印刷対象や塗料の種類が豊富なのが強みらしいので、複合的な印刷技術を用いる版画向きの手法なのかもしれない。

ただ今回の版画はアールジュネスで売られているものと比べると幾分か安く見えたので、廉価な印刷技法を使うなど、どこかでコストカットを行っているのだろうか?そこは少しだけ気になった。確か桁が違ったような…。

私の部屋には他にもポスターやタペストリーといった美術品があるが、この版画はそれらとは一線を画した美術品だと思うので、墓に入るまで持ち続けていたいものである。何よりこれは兵庫県の加古川市をモチーフにしたいとうのいぢ先生の作品だ。神戸在住の私としても加古川の宝の一つと言える。

因みにこのキャラクターの名前はかこのちゃんに内定している。なお加古川市章を身に着けたかこのちゃんのフルサイズイラストが見れるのは私が知りうる限り、加古川市のサイトや、加古川市の関連施設のみで、恐らく商業的なグッズ化などはされていない。

皆さんは神戸市と聞くと何を思い浮かべるだろうか?
都会、おしゃれ、洋食、港町、1000万ドルの夜景、六甲山、色々あるだろう。

実は神戸市は農林業や水産業、畜産業も盛んであり割と大抵の食材を手に入れることができる。米は勿論のこと、ゴーヤーやドラゴンフルーツさえ手に入れることが可能だ。水産品としてはわかめや海苔、瀬戸内の魚介類などもあるし、畜産としては牛肉や豚肉だってある。そういう部分もあり、神戸市は食都神戸と名乗っている。

私はここ数年、地産地消に興味があり、つい最近ほぼほぼ神戸市産素材で味噌汁が作れるのではないか?ということに気がついたのだ。

まず神戸市産の味噌、北神みそがあり、これは神戸市産の米と大豆で出来ている。流石に使われている塩は神戸市産ではないが、兵庫県にゆかりのあるものが使用されている。

以下の写真は産直市的なイベントで購入した北神みそだ。イベントで買ったのでパンフレットと謎のチラシが入っていた。

北神みそとパンフレット。下敷きにしているのは一緒に入っていた婚活のチラシ
北神みその原材料表記。神戸市産原材料を使い、神戸市で生産された事が解る

豆腐についても神戸市内の豆腐業者が兵庫県産大豆と神戸の水を使って作っているものがある。この豆腐は兵庫県が認定するひょうご推奨ブランドに指定されている。認定には兵庫県に対するこだわりが多分に求められ、審査基準は結構厳しい

兵庫県産大豆と神戸市の水を使って神戸市で作られた豆腐。ひょうご推奨ブランドだ

他の具材についても、わかめ、大根、サツマイモ、しいたけは神戸産があるので、これは作れそうな気がしてくる。
玉ねぎだけは淡路島が近いこともあり、見たことがないのだが、なんとこれもあるらしい

味噌汁の出汁についてはいりこ、昆布、鰹節は恐らく神戸市産がないのでちりめんじゃこで拵えようと思う。いりこは探せば可能性はゼロではないと思うのだが、漁港の直売所で売られていたものは大分県産のカタクチイワシを神戸市でいりこに加工したものだったので、希望は薄いだろう。

以下の写真はこないだ作った神戸市度の高い味噌汁である。だしの素は使わずにいりこからだしを取って作っているのがこだわりだ。

神戸市産指数の高い味噌汁

原材料はいりこ(原産地大分県、加工地神戸市)、味噌(神戸市北区産)、葉付き大根(神戸市西区産)、さつまいも(神戸市西区産)、玉ねぎ(淡路島産)、菌床しいたけ(加古川市産)、わかめ(三重県産)と、結構神戸市産を取り入れられたと思う。そこに外れても県内産、そこを外れても何とか関西地方の品で揃えられた。

実はしいたけも前日まで神戸市北区産があったのだが、味噌汁にすることを忘れて前の夜に焼いて食べてしまい、急遽調達したので市内産が手に入らなかったのだ。それでも一応県産品には拘れたので良かったと思う。わかめについては買いに行ったら売り切れていて入手自体が叶わなかった。

因みに味噌汁を作ったりだしを取るのはこれが二度目であるが、まずまずの出来だった。初めてはこれの二日前にガザミで出汁を取って作ったが、それもまぁまぁよかった。これは二回目の味噌汁なので更に上手くできた。正直上出来といってもいいレベルだ。そんな大変美味しいわけではないが、インスタント味噌汁よりは間違いなく旨いといえる仕上がりだ。

最後に神戸市産の味噌と、豆腐について私が現地で確認した販売所を書いておく。

北神みそ 販売所

場所 神戸市漁業協同組合 直売所
所在地 神戸市垂水区平磯3丁目1番10号(垂水漁港内)
アクセス参考 JR垂水駅・山陽垂水駅から徒歩3分程度
北神みそ以外にも須磨海苔や、ちりめんじゃこ、神戸の魚など、海産品の取り扱いが多くある。
支払いは現金のみ。
場所 道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢
所在地 神戸市北区大沢町上大沢2150
アクセス参考 神姫バス三宮BTから38系統バスで35分ほど
確か二ヶ所ある土産売り場のどちらにも置いてあったと思う。
支払いはクレジットなどに対応(stera pack導入施設)
神戸市を始めとした県内の農作物なども販売されている。

兵庫の地豆腐 販売所

場所 福田商店
所在地 神戸市中央区八雲通5丁目1番16号(大安亭市場内)
アクセス参考 各線三宮駅ないし春日野道駅から徒歩15分ほど
或いは阪神バス西宮神戸線 吾妻通四丁目バス停下車で徒歩3分ほど
比較的神戸市産の野菜の取り扱いが多い八百屋さんです。
支払いは現金のみ。
余談ですが、この店のすぐ横に八雲の豆腐工場がある。

神戸市産の野菜が買えるところ

ライフにもあるにはあるが、無難なのは商店街の八百屋に行くことだと思う。ただこれでも取り扱いは限られるので、色んな野菜が欲しい場合に便利なところを紹介する。

一つは先ほど紹介した道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢なのだが、もう一か所ある。

場所 脱力系八百屋 ちょっとどころじゃないです
所在地 神戸市中央区吾妻通5丁目1-16
アクセス参考 各線三宮駅ないし春日野道駅から徒歩15分ほど
或いは阪神バス西宮神戸線 吾妻通バス停下車で徒歩3分ほど
主に兵庫県産の野菜類を扱う八百屋ですが、神戸市産の野菜も豊富に取り扱っています。
フルーツフラワーパークと合わせれば、かなりの種類の野菜を網羅できるだろう。
神戸市関係なくなるが、加古川パスタの取り扱いもある。

ここ最近デジタル化が叫ばれて久しいが、私はアナログに回帰できないかということを少しずつ考えている。

理由としてはアナログは枯れており、変化の余地もなく、何とも繋がっていないからだ。だからこそ良いと言える。デジタルは常に新鮮かもしれないが、変わりすぎるし、繋がりすぎている。

特に何か不祥事や不謹慎な出来事があるとすぐに炎上し、総叩きになる。他にも少数意見が集まりすぎて大きな声になってしまう。あたかも全世界を代表するかのような声に成長することさえある。こういう繋がり過ぎに私は辟易している。もううんざりで、疲れてしまったのだ。正直、世界はもっと分断され、疎結合になったほうが良いと思う。

かと言って人生の大半を費やしたインターネットから出ていくつもりはない。多分死ぬまで居続けるだろう。しかし、デジタル世界だけでなく、アナログ世界も見ていきたい。可能な範囲で見識は広めていきたいと思った。古いのは悪なのか?私はそう思わない。温故知新である。古きから得られる知識もあるだろう。

ひとまず筆記具を買うことにした。デジタルで書くのも検索性の観点などで便利なのだが、映画館などでどうしても使えないケースがある。もしペンとメモ帳ならどうだろう?予告編の内容を気兼ねなくメモできるようになるかもしれない。書く時の音が気になるかもしれないが、それは試してみての話だ。普通満席でもなければ筆跡の音は聞こえないと思う。ペンと紙にもよるとは思うが、満席でも聞こえるかどうかは怪しい。

というわけで筆記具を購入した。今まで持っていなかったわけではないのだが、仕事用と自宅用しかなかったので、これはプライベートの外出用だ。

購入した筆記具

筆記具を入れるものも必要だ。便利なバッグインバッグやツールケースと迷ったが、筆箱にすることにした。

畳縁のペンケース。非常に軽量で持ち運ぶのに便利だ

この筆箱は以前、JR岡山駅で見かけた時に買ったものだ。児島の唐琴にある高田織物という会社が製造しているもので、歴史を感じさせる一品だ。何より畳の縁で作られているというのが面白い。児島は縁のある土地というのもあり、購入した。

畳縁生産量の80%を占める岡山県倉敷市児島産

児島はいいところなので機会があったら是非来てみてほしい。今ではすっかり衰退してしまっているが、非常に重厚な歴史を持つ都市だ。衰退したと言っても小さな市程度の規模はあり、辺境のど田舎というほどではない。元々は市であるということもあり、現在でも一定の規模の都市を形成しており、下手な市よりは都会で、人口も多い。こじまさんぽという観光案内サイトもある。

話が逸れてしまったが、アナログへの回帰第一弾的なところで、これからは出先でメモを取るのにアナログな手段も使っていこうと思う。きっとフリーハンドはデジタルより使いやすい場面もあるはずだ。時にはアナログのメモをデジタルに直すのに文字起こしという無駄が生まれるかもしれないが、それも含めて楽しみたい。人生とは無駄であってなんぼだと最近考えるようになったのもある。何故なら無駄をなくすというのであれば、全てAIや機械に任せておき、人間などいないことが一番効率的だからだ。

恐らく人生とは無駄を楽しむものだと思う。少なくとも私は今のところそう思っているし、これからも必要に応じてアナログなものを取り入れていきたい。

今日はいとうのいぢ先生の個展である「いとうのいぢ展 ぜんぶ!」に行ってきました。初日のも行ったので今回で二回目です。

場所は兵庫県は加古川市、加古川総合文化センターで開催されています。兵庫県、それも加古川でこの手のイベントが開かれるのはかなり珍しいことだと思いますので、興味のある人は暑いと思いますが是非行ってみてほしいです。

アクセス方法は公式サイトにもありますが、行き方としては基本的にはJR神戸線、東加古川駅で降りて北口へ向かい、そのまま北に10分程歩くと左手に出てくるところです。三宮から行く場合はJR神戸線で快速に乗るのが一番楽だと思います。

車で向かう場合は駐車場もあり、無料で利用できるようです。車でのアクセスは加古川バイパス加古川東ランプから降りるのが近いようです。

初日は大混雑で、同センターの人曰く、三連休の間はだいぶごった返していたそうでしたが、流石に半月ほど経って今はだいぶ落ち着いていました。程々に人はいましたが、混んでいるというほどではなかったです。

会場外側の様子

加古川総合文化センターの外観です。「いとうのいぢ展 ぜんぶ!」を全面的に押し出しており、非常に好感が持てます。素晴らしいです。これはもう愛と言えるでしょう!

というか、魅力を地元の人に知ってもらおうと、同センターは数年前から作品展ができないか模索していたらしいので、愛ですよこれはもう!よくやってくれたと思います!

加古川総合文化センター正門前のPOP
加古川総合文化センター前の掲示板
加古川総合文化センター建物正面ののぼり

ことね様の等身大衣装展示

こちらも兵庫県で高砂市に本社を構える匠工芸のブランド、タクミアーマリーが制作した天神子兎音様の衣装の展示が行われていました。これは加古川限定展示とのことで、かなりハイクオリティなので、これを見るためだけにでも加古川に行く価値があると思います。徹夜で制作されたとのことで、やはり愛を感じます。この展示会には間違いなく愛が詰まっています。

天神子兎音様の等身大衣装展示、加古川限定
展示内容の説明

展示会場

受付でチケットを買うことで入れるようになる展示会場です。展示は美術展示室という専用の部屋で行われており、ちゃんとした美術館みたいな感じになっていました。

美術展示室という専用の設備が存在するのが凄い
入口前のPOP

内部はこんな感じでした。基本的に一部を除いて撮影はフリーです。撮影可というのはありがたいですね。絶対見返さないのに百枚くらい撮影した気がします。シャナ~ハルヒ~最近のものまで大まかに一枚絵と言われるものはたいてい展示されていたのではないのかと思います。

シャナ展示
ハルヒ展示
クリアケースの中にはラフスケッチと最終版を立体的に合わせた展示がありました

のいぢ先生の絵柄の変遷とかが見れるのはとても面白かったですし、瞳の書き方がある時期から上下左右の余白が広くなっていたのが、最近だとまた特に上下の余白がなくなり、初期の頃のように戻ってきていて、黒目の上下に余白がなくなっているのが興味深いなという気がしました。(これがいわゆる守破離ということでしょうか)

また手塚治虫先生のキャラクターをのいぢ先生が描き下ろしたものもあって、ちょっと気になったので調べてみたのですが手塚治虫先生も兵庫県の出身だったということで、驚きました。(加古川市ではなく宝塚市)
これで偶に手塚治虫にちなんだ商品を県内で見かけることがしばしばあるのにも合点が行きました。

実は二種類ある加古川の描き下ろしイラスト

Twitterとかで検索してもネタが出てこないので、どれほどの人が気づいているのか解らないのですが、今回書き下ろされた加古川モチーフのイラストは実は二種類あります。以下の二枚の画像をよく見比べてみると左の絵にはギターにウェルピーがいて、キャラの肩には加古川市章が描かれていますが、右の絵ではのいぢ先生の自キャラにすり替えられています。因みにグッズは全部右の絵で、左の絵のグッズは調べた限り見当たりませんでした。

加古川市版のキャラクター
グローバル版のキャラクター

これは推測ですが、左の絵は加古川限定で、右の絵はグローバルなものなのではないかと思います。つまり加古川のためだけに描き下ろされた、加古川の絵は左ではないかということです。こちらはきっと東京では見れないのではないだろうか?ということで何が言いたいかというと、皆さんのいぢ先生の出身地である加古川に来てくださいということです。遠いかもしれませんが、きっとここでしか得られない栄養があります。それはこの二枚の絵だけではなく、もっとあると思います。それが何かは私にはわかりません。訪れた皆さんにしか解らないことです。

ところでグローバルの方にもカオスくんがいるのは何故なんだろう…w
同センターのキャラクターのはずなのでちょっと疑問ですね。もしかしたら加古川市に権利があるものとそうでないもので別れていたりするのだろうか?カオスくんはあくまで同センターのキャラクターですが、ウェルピーと加古川市章は加古川市のものだと思うので、そこら辺でなんかあるのかもしれません。(流石に市章を第三者がグッズとして売るのは厳しいでしょうから)

余談ですが同センターエントランス右側のチラシ置き場に左側の絵が描かれたチラシが置いてあるので、欲しい人は持っていくといいんじゃないかなと思います。あくまでチラシなのでポスターのようにはなってませんけどね。

謎解きアトラクションでステッカーが貰える!

宙からの訪問者と失われた色というイベントが行われており、このイベントに参加し、見事謎解きアトラクションを攻略すると加古川イラスト(グローバル版)のステッカーが貰えます。結構面白いのでのいぢ展を見に行ったあとに参加してみるのも悪くないと思います。

ヒントとしては書かれている文字を書かれている通りに解釈できる人ほど簡単に解けると思います。書かれていないことを見出そうとすると積みます。ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、のいぢ先生にちなんだイベントになっているので、時間に余裕があったらやってみるときっと楽しいと思います。

私は頭が硬いので5時間半掛かりましたが、なんとか営業時間内に攻略できてよかったです。大半の人は30分くらいで攻略できているように見えました。

加古川キャラの名前募集!

同センターのHPからも応募できるので特別な意味はありませんが、現地で加古川キャラの名前を考えて応募するのも乙なものなので、こちらも来た時の楽しみとしてありだと思います。

加古川のキャラクターの名前を応募できる

2023/11/22追記

加古川市のキャラクターは「かこのちゃん」という名前になったそうです

その他の見どころ

同センターの見どころはのいぢ展だけではないと思うので、個人的に良かった・良さそうに見えた施設を紹介します。

加古川食堂

同センターのすぐ真ん前にある食堂です。

加古川の食材を普段に使用した加古食定食や、加古川産デュラム小麦を使った加古川生パスタ、かつめしや軽食をいただける食堂です。加古川愛に溢れた食堂で、料理も美味しいのでのいぢ展を見たあとに是非寄りたいところです。

営業時間は11:00-16:00ですが、ランチ営業は15:00までで、その後はカフェ営業になるようです。ランチLOは14:30のようなので、早めに行くのが良いかと思います。定番はかつめしだと思うのですが、個人的には月替り生パスタを頼んでいます。地物素材を使ったパスタとは思えないほどリーズナブルで、しかもめちゃくちゃ美味い。最高です。かつめし食べる気なくなるレベル

月替り生パスタ7月
月替り生パスタ8月(大盛り)
ベルギーワッフル。これで500円は安いと思う。
加古川生パスタについて

博物館

加古川の歴史博物館で、主に加古川の古墳や古代の暮らしにフォーカスしています。その他に江戸時代から近代に至るまでの展示もあります。かなりボリュームがあり、非常に充実した博物館ですが、なんと利用料が無料です。出来がすごくいいのでお金取っていいと思うんだ。

実物の石室に入れる他、色んな種類の埴輪があり、家の形をした埴輪など、今まで想像もしたことがなかった斬新な埴輪があることを知れたのは非常に良い勉強になりました。そもそも埴輪は何かから説明があります(サボテンダーの形した焼き物ではありません)。その他、近代になってからの骨董品なども展示されており、昔のカメラや生活雑貨なども見ることが出来ました。

博物館の入口、加古川の歴史とあり、ちょっと荘厳だ
様々な土器
古墳の石室の説明
石室の実物(中に入れる!)
近代機械の展示

プラネタリウム館

普段生活しててプラネタリウムに行くことなんて滅多に無いと思うので行けるときに行っておくのが吉みたいなやつです。月替りで様々な公演をしているらしく、なかなか面白かったです。普段は有料らしいのですが、私が行ったときは何故か無料で入れました。

明石の天文科学館もいいのですが、こちらもこちらで良かったです。明石の見たあとこっちに来ても全然楽しめると思います。人も結構入ってて盛況なようでした。かわいいキャラクターを使った公演もあるようなのですが、子供限定の模様…。

プラネタリウム投影機は何度見てもカッコイイ
MINOLTAとあるのでコニカミノルタ製であることが伺えます
プラネタリウム投影機の説明
てんもんコーナーの掲示板には「王女アリアドネのおはなし」というのが見えるが、残念ながらこちらはキッズ限定である

プラネタリウムって一定以上の市になら大抵あると思ってたんですが、意外とそんなないんですね。とはいえ、都道府県レベルで見ればプラネタリウムは基本どこもあるようです。

宇宙科学館

時間がなくってここは見れていないのですが、宇宙科学を体験できるコーナーがいくつかあり、高校生のたまり場になっていたので面白そうだなと思いました!

次行くことがあればここで遊んでみたい!

あとがき

なんかここ数年日記を書いた記憶がないので、偶には日記でも書いてみよかなと。Twitterとかやる前はむしろ日記サイトだったんだけど、なんか最近は謎に技術サイトじみてきていて書く機会を逸してしまっていた。しょうもない絵を上げていたころもあった気がするけど、今や絵なんてウン十年レベルで書いていない…。

SNSに書いても思い返せなかったり断片的だったりイマイチなので、またなんか日記にしていきたいなと思いました。

取り敢えずこれだけ書いても書ききれないことばっかりなので、興味を持った人は是非行ってみてください!きっと後悔はしないはずです!