2026/04/29(水)去年、香川漆器を修理に出した話
川口屋漆器店で2025年6月28日にお盆を購入したが、角にぶつけてしまいお盆に欠けを作ってしまったので、これを修理に出しに行った話。
この記事では半年ほど前の事柄を扱うが、これはブログの執筆速度が現実の出来事に追い付いていないため、大分遅延した執筆となっている。
- 修理依頼に高松へ飛ぶ
- 旅の始まりは三宮バスターミナルから
- あおいで高松へ
- 神戸側瀬戸内海の景色
- 小豆島の景色
- 高松東港へ
- 高松駅で開催されているイベントへ
- 栗林公園に行くために、高松築港駅へ
- 栗林公園駅到着
- 栗林公園までの道筋
- 栗林公園に到着
- 土産屋、かがわ物産館・栗林庵を見物
- 土産屋を出て、栗林公園へ入ってゆく
- 栗林公園入場
- 商工奨励館で開催されていた、第41回 香川漆器 伝統工芸士まつりへ
- 時間に余裕があったので再び土産屋へ
- 栗林公園から栗林公園駅への帰路
- 栗林公園駅に戻ってきた
- 高松へ戻ってきた
- フェリーバスで高松東港へ
- 高松東港にて
- 帰り便、りつりん2に乗船
- りつりん2船内での過ごし方
- 三宮フェリーターミナルに着岸し、神戸フェリーバスがどうやって経営されているかを妄想する
- 三宮フェリーターミナル名物、小豆島貨物運輸
- あとがき
修理依頼に高松へ飛ぶ
川口屋漆器店のブログを観察し、高松駅前と栗林公園に出店するという情報を掴み、2025年10月19日に高松に飛ぶことにした。
工房は土日基本休みなのと、長尾にアクセスするのは大変だったので高松でやり取りできるのはいい機会だった。
旅の始まりは三宮バスターミナルから
香川に行くときの鉄板コースである。
神戸フェリーバスがバスを新しくしているのは知っていたが、それに初めて乗った。
前のバスは動くたびに車両後方の方向幕が揺れて五月蠅かったので、それがないだけでも、ずいぶん快適だった。当然バスそのものが綺麗なのも嬉しかった。
あおいで高松へ
この日は朝の便で高松に行くことになったので、あおいに乗船した。あおいは中の設備が綺麗なのと、畳があるので好きだ。勿論、りつりん2もバブリーな内装があって、それはそれでよいのだが、カーペット敷きよりは畳だろう。
何度かジャンボフェリーを利用して分かったこととして、バスでフェリーターミナルにきて先頭に並んでいれば問題なく自由席が取れるということだ。
三宮フェリーターミナルであればポスターが貼ってある壁の前、高松東港であれば通路に並んでいれば行けると思う。
神戸側瀬戸内海の景色
海と、行き交う船と、陸の街というので、何度乗っても眺望がいい。
小豆島の景色
もうだいぶ見た景色だが、小豆島に上陸したことはないので、そのうち行きたいところだ。行こうと思えば行ける所だけに行っていないのは惜しいとも思える。
高松東港へ
何やら巨大なタンクを作っている工場があることに気が付いた。
高松駅で開催されているイベントへ
さて、なんやかんやで高松駅に到着し、ここで川口屋漆器店のブースに入りお盆を手渡しできた。
その場で修理交渉を行い、修理内容を伝え、引き渡しから修理、引き取りの流れを話し、無事修理依頼を完了させることができた。凄くアナログなやり取りだったが、そこがよかったし、何より顔を覚えてもらえていたので顔パスできた。
実は2025年の初頭辺りに私は神戸阪急で川口屋漆器店の息子さんと出会っており、そこそこ話し込んでいたのだが、なんと相手がそれを覚えていてくれたのだ。息子さんのほうは普段工房にはおらず、以前工房でやり取りさせていただいたのはご主人のほうになるので、大分久しく会っていなかったのに覚えていて貰えたのはとても嬉しかった。
しかし、一昔前だったらいきなりお店の人に話しかけて交渉など到底無理だったが、マチアソビでの学びや、これまでのカンファレンスでの経験によって私はお店の人と話せる程度の能力を得ていた。自ら主体的に話し掛けていくというのは非常に役立つスキルだと思うので、今後も保っていきたいし、より伸ばしていきたいところである。
現地に来ることによって対面で説明できたので、伝わりづらそうな微妙な破損個所を容易に伝えることができたし、ついでにその場で漆器も見れたのはよかった。希望の茶托はなかったため、次に栗林公園で開催されている川口屋漆器展も出店している漆器展、第41回 香川漆器 伝統工芸士まつりに向かうことにした。
栗林公園に行くために、高松築港駅へ
高松に来るのは、これで三度目ということもあり、高松築港で琴電を見るのも当たり前のような光景になってしまった。
栗林公園駅到着
栗林公園は香川屈指の公園なので、さぞ立派な駅舎だろうなぁと思ったが、ホームは割としょぼかった。いや、琴電的には立派なほうだとは思うが…w
また踏切には改札を迂回しての侵入を防止するためなのかトゲトゲが置いてあった。普通に飛び越えられそうだし、そもそも改札を素通りすることは物理的に可能なので、どの程度意味があるのかは謎である。
ひょっとすると、かつて有人改札があった時の名残なのかもしれない。
ホームはしょぼかったが、駅舎はそこそこ立派だったので、やっぱり栗林公園なのだなぁ…!と思ったりした。
栗林公園までの道筋
駅を出てすぐに栗林公園への案内標識があった。400m。
ダートの看板。ダートは松山や、貞光でも見たので、ひょっとしたら四国ではポピュラーなのかもしれないと思った。
さっきの案内標識の下にあったりつりん病院もそうだが、この辺りにはやたら「栗林」の名を冠した場所が多い。栗林コミュニティセンター、栗林本通り、栗林幼稚園。
また最後の案内標識は松山・高知・徳島・高松駅と四国の中心地がすべて揃っていてオールスター感があるなと思った。
そして最初の標識もそうだったが、英語の案内が上書きされているのが地味に気になる。Gardenの前は何だったのだろうか?Koenだったとかかな?
そして栗林公園の前まで来ると、道を渡るための地下道もあった。ここでは横断歩道があったのでそちらを使うことにしたが、帰りに寄ったので、この地下道については後で紹介する。
栗林公園に到着
栗林公園に到着すると、焼杉で出来た風情のある門と、木々と屋敷、そして後ろに山が聳える立派な公園が出迎えくれた。
さてここで香川が誇る美しい公園を散策…と行きたいところだが、今回は時間的にそんな余裕がないので、軽く土産屋(かがわ物産館・栗林庵)を見たのち、漆器展に向かうこととした。
土産屋、かがわ物産館・栗林庵を見物
因みに土産屋に入るのは無料だが、公園内に入るのは有料であるため、公園内で行われている即売会を見に行くには必然的に入園料が必要だった。この即売会は商工奨励館で行われていた。
土産屋ではうどんより他の食べ物が目立っていた。
うどん県を自称するのに飽きたのかもしれないし、地元の人が多いのでうどんを余り前に出していないとかがあるのかもしれない。香川県の名誉のために言っておくと香川県はうどん以外の名産もかなり多いので、別にうどんを猛プッシュせずとも、割と成り立ったりする。
奥のほうに行くと香川の伝統工芸品のコーナーもあり、本日お世話になった川口屋漆器店を始めとし、様々な漆器工房の漆器があった。
漆器コーナーの裏には丸亀うちわコーナーもあった。丸亀うちわは一本の竹を割いて骨を作り、そこに紙を張り合わせた団扇が特徴的だ。
こういった伝統的手法で作られた手作りの団扇は結構高いが、四国団扇などメーカーの量産品ならそこそこ安い値段で買うことが出来る。因みに香川県は国産団扇のシェアトップで、香川県によると令和5年の団扇出荷額は31億1千5百万円で全国一位とある。
四国団扇は丸亀市に本社を置く団扇メーカーで、日本で初めて機械を用いて竹団扇を自動で製造することに成功したらしい。竹団扇は一本の竹を裂いて作るため、これを自動化したというのは大変すさまじいことだと思う。竹は天然物でどう裂けるかは不定だろうし、どう裂けるかもわからないものに紙を張り付ける作業もあるのだから、これは本当に凄いことだと思う。
因みに四国団扇は大阪関西万博の公式竹団扇も製造しており、私はそれを一本持っているが、中々いいものだ。
土産屋を出て、栗林公園へ入ってゆく
ここからは即売会の開かれている商工奨励館のある栗林公園の内部へと向かう。
土産屋を出ると香川県産の木材を使っていると書かれた東屋があり驚いた。大阪関西万博では高知県産の木材で大屋根リングを作ったと聞くし、松山でも愛媛県産の木材で作られた食器が売られていたし、徳島でもつるぎ町では木材の切り出しと搬出が行われていたので、ひょっとすると四国は林業大国なのかもしれないなと思った。四国は四国山地が大部分を占めているので、木が多いのは確かだろう。
四国には王子製紙の社有林もあり、王子製紙は国内民間企業で最大の林を保有すると書こうと思って調べたら、王子製紙は四国だけに森林を持っている訳ではなく、北海道から九州まで全国約650ヶ所に社有林・分収林を保有・管理しており、総面積は約1,880キロ平米に上るとのことだった。1,880キロ平米というのは香川県より僅かに広い程度なので、かなり広いことが分かる。
道中にはよく手入れされたいい感じの場所や栗林公園の起こりを説明する看板もあった。
そうして歩いていると東門、切手御門に到着した。ここが栗林公園の入り口になる。
左手を見ると結構リッチな券売機が設置されていて、ここで入場券を買えるようになっていた。
券売機は今時の話なので多種多様なキャッシュレスに対応していた。
それと最近このタイプの紙幣取り扱い機構をよく見るなと思う。従前なら自販機の紙幣周りといえばお札を入れるところと出てくるところが同じだったが、こちらは入れる場所と出す場所が分かれていて、結構革新的だ。
個人的にはこの機構はすごくいいと思っている。何故なら入れる場所を出す場所が同じだと機構が複雑になるだろうから、メンテナンスが大変になりそうだが、これはそれぞれ別々なので、機構を単純化できるのではないかという気がしている。またこの機構は釣札を一度に出すことが出来るため、利用者としても、一枚一枚取る手間が省けて楽である。
欠点は初めて見たときにギョッとするのと、場所を食うので従前の自販機と比べると装置の設置場所が変則的になることくらいだろう。
この機構は主に釣札が出る場所で採用されていると思うので、万札などが入る場所によくありそうな気がする。そして偽札が入れられると問題なので有人監視できる、こういった観光施設や、食堂みたいな場所での採用が多いように思う。
飲料自販機のような千円札しか入らず、釣札を出す必要性のない場所での採用はまずないだろう、たぶん。
栗林公園入場
入場券を買って中に入ると、まず鬼瓦が出迎えてくれた。鬼瓦の案内には2024とあったし、すぐそこに工房があったので、ここで作っているのかもしれない。
中はいい感じの公園だったが、時間が押していたので一瞥して右手に見える商工奨励館へ移動した。
商工奨励館で開催されていた、第41回 香川漆器 伝統工芸士まつりへ
商工奨励館に着くと、まず竹一刀彫実演販売会というのが開かれていた。
正倉院宝物の技を継承する一品らしく黄綬褒章も拝受したという名工が制作しているとのことだった。後継者がおらず、自身も高齢であり、あと何本掘れるかの世界とあり、伝統工芸の厳しさを感じた。
建物の中には昔描かれた栗林公園の絵も展示されており、非常に見どころがありそうだったが、私は時間がなかったので写真だけ撮影して飛ばしてしまったが、説明を読む限り、昔の栗林公園は武将の庭だったのかもしれない。
建物を進み、中庭に入ると香川漆器 伝統工芸士会の文字が見えた。ここが会場だろう。ワクワクしてくる。
中に入ると多くのテーブルがあり、各工房の漆器が並べられていた。壮観な光景だ。
ここには川口屋漆器店のご主人がおられたので、高松駅で修理品の引き渡しをしてきたことを伝え、希望の茶托についても聞いた見たが、この日は持ってきていなかったとのことで、後日修理受け取りの際に工房に伺って見させてもらうことにした。
因みにここでも顔を覚えられており、ちょっと感動した。話に花が咲きそこそこ話し込んだりもした。
川口屋漆器店以外にも見て回ったが、めぼしいものはなく、川口屋漆器店を懇意にしたいのもあったので、特に買わずに外に出た。
時間に余裕があったので再び土産屋へ
帰りのフェリーに乗るまでに少し余裕があるので土産屋に戻ってきた。
前に書いたもの以外に、小豆島名物であるオリーブの木を使ったまな板やオリーブの新漬けも見ることが出来た。オリーブの新漬けの写真はない。坂出金時などの野菜も売られていた。
オリーブの木は非常に硬く重かったので、あまりまな板には向いてなさそうだった。まな板は包丁の刃を傷めないために柔らかく、持ち運びのために軽いほうが良いので、基本的には杉や檜が好まれる印象だ。
ひとまず私はここで坂出金時とオリーブの新漬けを買うことにした。
栗林公園から栗林公園駅への帰路
さて、来るときに通らかった地下道のギャラリーに入ってみる。どうやらここには地元の人が制作した作品が展示されているようだった。阪神春日野駅とHAT神戸を結ぶ地下道に似た雰囲気を感じるが、あちらは小学校の作品展示だった気がする。一方でこちらはアダルト感がある。
地上に出てくると行きしに見た四国オールスター標識の裏側を観ることが出来た。栗林公園駅でなく、栗林駅と書いてあるが、これは今調べたところ、結構離れたところにあるJRの駅のようだった。
また美馬や穴吹といった単語が出てきたところで、つるぎ町のことを思い出して感慨深くなった。
栗林公園駅に戻ってきた
ちゃんとトイレがあり、立派な駅名標もあり、更に前の駅を発射した案内も出るというので、意外としっかりした駅だなと感心していた。
三条の手前にスペースがあるので、それより前の駅も出てくるのだろうか?
お?来たか?と思ったら回送だった。出入口のところにステップがついてるのが独特だ。
次に来た奴にはステップがなかった。車両によってステップの有無が異なるようだ。
高松へ戻ってきた
栗林公園駅から電車に揺られて高松築港駅に戻ってきた。香川は車社会のはずだが意外と人が多くて驚く。本数も結構あるので、需要があるのだろう。
高松駅に移動しようとすると毎回このラーメン屋に出くわすが、さぬきうどん駅を名乗る高松駅の真ん前でラーメン屋を営業するとは凄い性根だと思う。しかもここが徳島であるかのような風体である。いうて神戸の元町にある徳島ラーメン屋もこんな感じなので、どこもそうなのかもしれない。
帰りのフェリーバスに乗るために高松駅に戻ってきたら、イベントの出店は撤収が始まっていた。ちなみに川口屋漆器店のご主人はこの場所のことを「オルネ」と呼んでいたので、駅として利用していない人にとってはここはオルネなのかもしれない。オルネと呼ばれているのは駅ビルにORNEと書かれているからだろう。意味としては「居るね(おるね)」だと思われる。
高松駅前には近代的な高層ビルが聳えており、古めの建物が目立った松山や徳島とは一風変わった風を感じた。
フェリーバスで高松東港へ
フェリーバスがやってきたので、帰りのフェリーに乗るために乗車する。
玉藻城を眺めながら、いつか行きたいなぁ…と思っていたが、なんと次回修理受け取りの際に行くことになる。
高松東港にて
バスに揺られて高松東港に戻ってきたら、国土交通省の「幹線旅客流動実態調査」「幹線フェリー・旅客船旅客流動実態調査」という紙をもらった。
少子化や過疎化に伴う利用客数の変動とかを定期的に調査していたりするのだろうか?興味深い思いで記入して提出した。
帰り便、りつりん2に乗船
行きはあおいだったが、帰りはりつりん2だ。
りつりん2の搭乗口。
りつりん2を入ってすぐの内装はステンドグラスやレッドカーペットがあり、どことなく豪華客船がある。恐らくバブルのころに建造されているので、あの時期の高級感を演出する意図があるのだろう。
りつりん2の船内は、カジュアルで柔らかい風合いのあおい船内とは異なり、荘厳で高級感が漂う。ただ結構年季の入った船のなので、
前に乗った時は土産売り場のレジが有人だった気がするが、あおい同様にセルフレジに代わっていた。
指定席はがら空きで、自由席もスカスカだったので、次回から自由席にしようと決意した。
指定席は全ての場所にコンセントが生えているのに対し、自由席は数ヶ所にしかないので、仮に場所が取れてもそこに差異がある。
しかし食堂の券売機は据え置きで、特に変わっていなかった。あおいはタッチパネル式でキャッシュレスだが、こちらは旧来の現金式券売機だ。
ロッテの自販機もあおいにはなかった気がするので、恐らくこれもりつりん2の特徴だろう。
りつりん2船内での過ごし方
まずは定番の売店で食事をとった。この売店には様々な調味料があるため、好きに味付けができる。例えばたこ焼きは出てきたときは何もついていないが、好きなだけアオサと鰹節粉とソースをかけれる。青のりでないのが少し残念なところだ。
二枚目の写真は余りにもたこ焼きの写真が綺麗だったのでついでにあげてみた。人生でこれだけたこ焼きが映えるような綺麗さで撮れることもそうそうない気がする。
救命胴衣の試着があったので着てみたりもした。これで万一海難事故にあっても大丈夫だ。瀬戸内海は船の往来が多く、島も豊富にあるので救命胴衣を着て浮いていれば助かりやすいだろう。
これは売店で見かけた面白いものだ。まず旅行に使える歯ブラシや髭剃り、ナプキンから簡易枕、タオルにブランケット、そしてAnkerのモバイルバッテリーやUSBケーブルまで、一通りのものが揃えてあった。地味にUSB Type-Aオス Type-Cオスのケーブルがあるのもありがたい。
何より驚いたのが二枚目の写真にある、やたら小さな2口USB ACアダプタだ。
人生で見た2口USB ACアダプタの中で最も小さかったうえ、安かったので買った。ネットでググって出てくるものや、大抵の店に置いてあるものはいずれもこれより厚みがあったり、幅があったりで何とも言えないものが多いと思うが、これは圧倒的に小さい。
どのくらい小さいかについては、2025年に買ってよかったものにも書いているが、実測で縦56mm、横49mm、厚み16mm程度で重さも36gしかなかった。更にコンセント部が折りたたみ式なので、カバンの中で何かに刺さったり、邪魔になることもない。出力は大きくないものの、普通に充電できるため個人的には十分実用的だ。
ひとまずさっそく使ってみることにしたが、大変便利で助かった。私はこの翌日からUSBケーブルを二本持ち歩くようになった。
他にもお土産をいろいろ調達した。どれも美味いのだが、オリーブグミとオリーブチョコはかなり美味しい。美味しすぎるあまり無限に食べてしまうので気を付けないといけない。
他にも小豆島オリーブサイダーや小豆島オリーブオイルを使ったポップコーンも買った。どちらも美味かったが、小豆島オリーブオイルのポップコーンは癖が強いので好き嫌いは分かれそうだ。
またこの手の製品はご当地と別の場所でOEM生産されてたり、外の販社が売っていることが少なくないと思うのだが、小豆島のやつは製造者や販売者が小豆島になっていることが多いのも驚きだ。
りつりん2は大変快適で期間限定の雪見だいふくやスジャータのソフトクリームもあって、至れり尽くせりである。あまりにも快適なのでこういうことをしていると寝ることを忘れてしまう。特に夜行便でやるとつらい奴だが、それも含めてとてもいいと思う。
ゴザ入れというものもあり、これは寝るときに重宝した。「お一人様1枚のご利用でお願いします」とあるが、小さすぎて一枚では使い物にならないと思う。
身長170cmの私では三枚敷くと丁度いいくらいだった。カーペットの上で直に寝るのは質感的に嫌なので、ゴザの上で寝るのは快適だった。
有料席には無料席との間を区切るためのカーテンがあり、小豆島と書かれていた。試しに閉めてみようと思ったら動かないように結束バンドで金具に結ばれていたため、閉めることはできなかった。
恐らく今よりもっと乗客が多かったころは治安が悪かったであろう無料席と有料席を区切る目的で使われていたのかもしれない。
しかしこれまでジャンボフェリーといえば個室を取ることが多かったが、今回は予約が埋まっていたこともあり、雑魚寝指定席にしたが、結果的にこれは正解だった。
何故なら、りつりん2もあおいも個室のベッドが硬く快適でなかったり、空調が劣悪だったり、エンジン音がうるさかったりして非常に微妙なのに、個室だけあって運賃だけはめっぽう高い。しかし指定席は雑魚寝スペースであるため安いし、機関室から離れているためかエンジン音も少ない。また多くの人が入る場所なので空調もまともだ。個室の空調はりつりん2だとネカフェ個室のダクト空調を弱くした感じのやつなので、かなりきつい。暑すぎて地獄。
しばらくすると綺麗な明かりが見えてきた。明石海峡大橋と明石や垂水あたりの町明かりだろう。
そこから30分ほどで神戸港に戻ってくることができた。やはり神戸の夜景は煌びやかでいい。
三宮フェリーターミナルに着岸し、神戸フェリーバスがどうやって経営されているかを妄想する
りつりん2に別れを告げ三宮行きのバスに乗る。
この神戸フェリーバスというのはバス会社の名前なのだが、驚くべきことにフェリーターミナルと最寄り駅の連絡バス以外の事業を行っている気配がちっともない。いったいどうやって経営してるんだ…。
一応かつてはフットバスの運航を一部担当していたり、観光バスや、他の路線バス事業もしていたようなのだが、今はすべて撤退しているようだ。なので恐らく今はもうフェリー連絡バスしかしていないように見えるので、どうやって経営できているかが謎なのである。
フェリー連絡バス自体は時間帯や曜日によっては混雑がひどいので89人[1]乗っていると考えると、ジャンボフェリーとの連絡バスは運賃が230円なので満員なら一運行当たり20,470円の収入になる。往復8便あるため、全便満員なら単純計算で327,520円になる。但し満員になるのは週末の夜行便くらいなので、実入りはこの半分もないだろう。
ジャンボフェリーの隣の突堤にやってくる宮崎カーフェリーも神戸フェリーバスが担当で、往復4便あるそうなので同じく満員であれば163,760円の売り上げが期待できる。
仮にどちらも一日の売り上げが半分とした場合、245,640円が三宮エリアの売り上げとなるので、ギリギリなんとかなるくらいだろうか?
フェリーの運航時間の関係で営業時間が長いため、運転手が二交代だとすると二人分の日当と、会社の維持費などの経費を払っても何とか成り立ちそうだとは思った。とはいえ、平日にそこまで連絡バスの利用客がいるとは思えないので、現実はもっと厳しい可能性はあると思う。
とはいえ、バスを新車にして交通ICが使えるまでにしているので、一応利益は出ているのだと思う。確か前のバスは現金しか使えなかった。
しかし写真を見てみると89人は乗れなさそうな気もした。
三宮フェリーターミナル名物、小豆島貨物運輸
これは三宮フェリーターミナルに行くとよく見かけるトラックで、荷台側面に父母子の3人のカエルが描かれているトラックが特徴的な小豆島の陸運会社のトラックだ。荷台後部のエンジェルロードや小豆島の文字も小豆島間がすごくあって私は好きだ。つい目で追ってしまう。
背面に景勝地の写真を描いた物については小豆島の観光PRの一環としてやっているらしく、色々いな種類があるらしい。
小豆島貨物運輸株式会社は離島の陸運企業なのに鉄道コンテナを運べるトラックや、海上コンテナ輸送用トレーラー、ラフタークレーン、ショベルカーなども持っていて、保有設備が面白い会社でもある。
小豆島の陸運業者としては他にも有限会社丸島運送店というところがあり、こちらも大型トラックを多数保有している。恐らくジャンボフェリーのような貨客混載船が頻繁に寄港する上に、小豆島そうめんや、カドヤのごま油のように島外に輸出できる品物があることや、人口も2.5万人ほどおり、そこそこ規模のある島であり、なおかつ地続きでなく、大手陸運業者が入ってくる余地が少ないことから、このような物流業が発達したのだろう。
あとがき
小豆島貨物運輸を見て淡路島にもあるのかな思って調べてみた結果
何となく同じ瀬戸内に浮かぶ淡路島にもこういう独自の陸運業者はあるのかな?と思って調べたところ、淡路共正陸運株式会社や株式会社丸番荷役運輸という会社があることを知れた。
AKCと書かれたトラックは三宮でしばしば見かけるが、これは淡路共正陸運株式会社のロゴらしく、まさか淡路島の会社だとは思ってもみなかったので驚いた。株式会社丸番荷役運輸も事業内容にあったボルボの特徴的なロゴのトラックを見たことがある気がするが、たぶん会社名の部分はすり替え可能だと思うので確信は持てない。デコトラをメインに使っているようで面白い会社だと思った。
あとがきの本体
あとがきの本体とは…という感じだが、淡路島の業者の話を本筋に入れるわけにはいかない関係であとがきが二段構成になってしまったという。まぁあとがきというのは自由でいいと思う。キノの旅のあとがきも「まえがき」とか「うらがき」とか「あとがきのあとがき」とか色々あった気がするし、なんか本の真ん中あたりに出てくるのもあった気がする。つまりあとがきの本体があっても別に構いはしないというわけだ。
さて今回は修理に出した旅だったが、次は修理の回収と、今回買うことができなかった茶托を求めて2025年11月28日にもう一度香川に渡る旅を行う。そちらでは取引だけでなく、今まで時間の都合で難しかった観光も取り入れているので、後日そのことについても書いていきたいと思う。ただこの記事を書くのに7日かかっているし、そもそも3月25日に記事の枠を作って放置していたほどなので、観光要素が加わり、この記事より執筆量が増える可能性がありそうな次の記事がいつ出せるかは全くの未知数だが、まぁ程々にやっていきたいと思う。
時間がかかるところについては、基本的に枝葉を伸ばしまくりながら書いていくスタイルなので仕方ないところがある。私はその時思ったこと、感じたことを出来るだけ高い解像度ですべてログに残したいのだ。何故なら後から見たときに鮮明に思い出したいからね!
あとまだ去年の佐賀旅行3回セットとかも書きたいところがあったりするので、全て書き終えるころにはいつになっていることやらという感じである。
2026/04/21(火)神戸の住みよさについて
投稿日:
三宮に3年、石屋川に10年、春日野道に6年と、神戸に19年住んだ管理人が思う神戸の住みよさについて書いて行く。
ここでいう神戸とは私が住んできた地域を軸にしているため、その他の地域については基本的に考慮していないことを先に断っておく。また偏見全力で書いているため、私の記憶にないか、ほとんど使ったことがないものについては書いていない。
まず神戸のいいところは生活利便の良さだ。神戸は南を海、北を山に囲まれた非常に細い場所にあり、狭い部分では2kmほどしか平野がない。必然的に市街地がコンパクトに集約される構造になっている。つまり東京や大阪のように街が広がっていないのだ。これは鉄道などを利用していろんなところに行かなくて済むことを意味する。
交通機関
まずは神戸の発達した交通機関について。
山裾には阪急電鉄、中心にはJR、沿岸部には阪神電車が走っており、中心部に行くと更に神戸市営地下鉄の西神山手線と海岸線が並走し最大で五路線が並走する。山と海に挟まれた狭隘な空間に五路線もあるということは、どこでも鉄道でアクセスしやすいわけだ。これは非常に便利だ。
阪急電鉄は神戸市沿岸部の山裾に沿って走り、速達性が高く、沿線には阪急の開発した高級住宅地が多い。
阪急沿線の商業施設としてはレムプラスやリッチな食材を集めた阪急オアシス神戸三宮店を要する神⼾三宮阪急ビルや、猥雑さとオシャレさをまぜこぜにした飲食店街EKIZO神戸三宮、IMAXを収容するTOHOシネマズ西宮OSや、阪急百貨店を核とした様々な店舗が入る大規模ショッピングモールである西宮ガーデンズ、セカンド上映主にする映画館、塚口サンサン劇場を擁し、昭和の色を色濃く残した大型商業施設である塚口さんさんタウン、ハイソなショッピングモールである阪急三番街やNU茶屋町などがある。全体的に上質で文化的な路線だ。
阪急はJRより安い運賃で宝塚や京都、大阪の北のほうに出られることや、沿線商業施設の充実もあり非常に便利だ。その代わり乗車率は高く、比較的混雑する。特にラッシュ時には乗りたくない。
JRは阪急より南にあり、神戸の真ん中あたりを貫いている。駅数が少なく、速達性が極めて高い。基本的に都市間輸送のためだけに存在する路線といっても過言ではない。特に快速の上位種である新快速は特急料金不要で特急に匹敵する速達性を持ち、ほとんど止まらない。
JR沿線の商業施設としてはMOVIXあまがさきを擁する大型ショッピングモール、あまがさきキューズモールがある。基本的に停車駅が極端に少ないのと、阪神や阪急によって開発し尽くされているため、沿線に目立った商業施設は多くない。ちっちゃいのならなくはないが…。
JRは速達性の高さを生かした長距離移動に向いているほか、加古川や明石に行く場合は私鉄だと割高になるため、その辺りに行くにも悪くない。他にもJRだと特急はまかぜに乗れば城崎温泉や、カニで有名な香住、自治体名に温泉がついている新温泉まで一本で行けるほか、スーパーはくとに乗れば鳥取までも一本で行けてしまうので、長距離移動には大変便利だ。
但し阪急・阪神・山陽と競合する神戸線は常に混雑しているため、急がないなら乗りたくない。
阪神電車は先に挙げた主たる三路線の中で最も海沿いを走る鉄道だ。速達性は最も悪く、むしろ遅い。阪神に速さを求めてはいけない。沿線は下町が多く、高級感の片鱗もない生活臭が漂う路線だ。
阪神沿線の商業施設としては百貨店である神戸阪急、駅直結の映画館であるOSシネマズミント神戸を擁するミント神戸、ダイエーの創業地である中型の複合商業施設であるOPA2、三宮の地下街さんちか、4DXのある109シネマズHAT神戸を擁するブルメールHAT神戸や大型家電量販店であるヤマダ電機神戸本店、大型書店ブックファーストを擁する中型複合商業施設である御影クラッセ、阪神タイガースの本拠地であり全国高校野球選手権の舞台でもある阪神甲子園球場や、大型商業施設であるららぽーと甲子園やコロワ甲子園、尼崎ボートレース、ミドリ電化の社長が私費で建設した尼崎城、梅田の阪神百貨店などがあり、非常に買い物に便利だ。
これ以外にも観光地であるメリケンパークやモザイク、ハーバーランドといった場所に出ることもでき、こちらには神戸最大のシネコンであるOSシネマズ 神戸ハーバーランドや、郊外型の緒方ショッピングモールumie、レストラン街モザイクなどがあり、非常に充実している。umieにはソフマップがあり、品揃えもなかなかよく自作PCのパーツをそろえたりゲーミングチェアを試したり、色々するのに悪くない。他にも日本橋に出ることもできるため、ここからオタクショップに向かうこともできる。
更に直通運転している山陽電車の路線に入れば、大規模なモールである三井アウトレットパークマリンピア神戸店や、懐かしい感じの小さい遊園地である須磨浦山上遊園にも行くことが出来、とにかく利便戦は最高に良い。
運賃は阪神が最も安く、企画乗車券を使えば三宮~姫路間を1500円くらいで乗り放題にできるので、姫路に安く移動するのにも重宝する。遅いので空いており、基本的に座れる。ラッシュ時でも座れる。
阪神の利便性はまだあり、三宮から奈良まで乗り換えなしでJRより早く移動出来たり、なんばで近鉄に乗り換えれば名古屋まで、南海に乗り換えれば和歌山に行くこともできるので、大変便利だ。
鉄道網は他にもあり、人工島へ移動するポートライナーと六甲ライナー、中山間地域を主に走る神戸電鉄も存在する。
更に新神戸にはすべての新幹線が停車するし、新神戸駅と三宮駅は徒歩15分で連絡できるため歩いても行ける。勿論バスや地下鉄でも行けるが、手ぶらの場合は所要時間に大差が出ないだろう。
神戸空港からは日本各地(一部海外)へ飛ぶことが出来、神戸港からは小豆島・高松・宮崎・新居浜[1]・新門司・大分・上海[2]行きのフェリーも出ている。
また高速バスも充実しており、東京行きなら掃いて捨てるほどあり、名古屋行きもそこそこあるほか、四国四県は香川と徳島は毎時一本ほどあり、淡路島行きなら毎時一本以上、多いときは10本行かないくらい出ている。
福岡や佐賀行きのバスもあるため、九州に行くのにも便利である。
大阪南港まで移動すれば松山まで寝て移動して朝市で松山観光をすることだってできるし、私は実際にした。
買い物の利便について
およそ大抵の店があり、店舗や種類も豊富にある。ここに挙げた店はすべて駅から近く、鉄道と徒歩で十分にアクセスできる。
例えばスーパーは三宮中心部だけで7種類、8店舗ものスーパーが存在する。高級スーパーから庶民的なスーパーまで一通りあり、醬油はあのスーパー、生鮮食材はあのスーパー、魚はあのスーパー、ダイエット食品はあのスーパーみたいな使い方ができる。ちょっと離れたところまで含めると20くらいあるので、スーパーは選び放題だ。
また食材に関して言えば三宮には鶏卵店があり、卵に拘ることが出来るほか、少し行ったところには大安亭市場という商店街があり、ここでは神戸市産や兵庫県産の野菜や果物、鶏卵を取り扱っている店もあり、地産地消もできるほか、鶏肉店、精肉店、八百屋、中華食材店、韓国食材店、業務スーパーなどもあり、大変利便がいい。
オタクショップもアニメイト、メロンブックス、ボークス、らしんばん、駿河屋、ブックオフとあり、充実しているし、これらは徒歩5分ほどで連絡できる距離に密集している。
書店に関してもジュンク堂書店の本店とも呼べる三宮店は専門書籍を中心に品揃えがよく、三宮駅前にあるジュンク堂も漫画やラノベといったオタク書籍の品ぞろえがいいため外せないお店だ。御影クラッセにあるブックファーストも中々いい。
またジュンク堂三宮店の中には大きな文具店である、ナガサワ文具センターの本店が入居しており、文房具をこだわって選ぶことが出来る。一般文具も豊富だが、特に万年筆が有名なので、万年筆が好きな人にもいいかもしれない。他にも神戸をテーマにした文房具やインクもある非常に面白いお店だ。
文房具についてはハーバーランドにあるナガサワ文具センターも面白く、こちらは万年筆と神戸文房具に特化しているので、一見の価値がある。なお、ハーバーランドのほうには普通の文房具は全く置いていない。
他にも御影のブックファーストや岡本の堀萬昭堂辺りも品揃えがよく、一見の価値がある。文房具店自体も多く、HAT神戸やDUO神戸にコンパスという店があるほか、umieにある文具店tagも品揃えがユニークでいい。文具店tagはコピックなどの画材が多いが、ファイルの品揃えもいい。
雑貨では神戸阪急に大きな無印とロフトがあるほか、umieにも無印があり、御影クラッセにも無印があるので、無印に困ることはほとんどない。ニトリも三宮センター街に小さいのがあるほか、御影と高取に大型店舗があり、非常に利便がよい。
百均だとセンター街には超大型のダイソーがあるほか、大型のセリアもあるし、三宮駅前のダイソーや、ちょっとその奥にあるダイソーも大きめで品揃えがいいほか、キャンドゥやミーツとかも含めるとそこら中に百均があり、大きめの店舗も少なくないため、百均に困ることも早々ない。
ホームセンターについても大石とハーバーランドに大きなコーナンがあるので、およそ大抵のことはこれで事足りるし、ドンキもHAT神戸の辺りにクソデカいのがあるほか、三宮のちょい外れにもあり、最近センター街にもできたのでドンキに困ることもない。
他にもポートアイランドに行けばIKEAと東京インテリアがある。
家電店についてもHAT神戸に大型のヤマダ電機があるほか、エディオンもあり、三宮中心部にもそれなりのサイズのジョーシンとヤマダ電機があり、ハーバーランドに行けばソフマップもある。ソフマップはPCパーツも充実していて悪くない。他にもセンター街にドスパラがあるほか、舞多聞にあるパソコン工房は18時に三宮を定時ダッシュすれば閉店30分前に入店可能なことを確認しているため、ここも使いやすい。
またじゃんぱらがあるため、徒歩圏に住んでいれば、メルカリより手間なく高くPCパーツを売れて便利だ。メルカリに高い手数料を払って、クレーマーに怯えながら面倒な梱包や発送をする必要など全くないわけだ。
服についてもセンター街に大きなユニクロがあり、先述した通り神戸阪急にデカい無印もあるし、umieに行けばGUとユニクロと無印があり、HAT神戸にもユニクロはあるし、GUと無印は御影クラッセにもあるので、困ることはない。
アウトドアグッズについては神戸は強く、三宮にmont-bellの大型店があるほか、このmont-bellの真横にはパタゴニアとコロンビアもある。センター街に行けば好日山荘やムラサキスポーツもあるし、垂水にもデカいmont-bellがあるほか、六甲道にも小さなmont-bellがある。ムラサキスポーツはハーバーランドにもある。なお私はmont-bellにしか行かない。
けいおん!やバンドリのようなバンドアニメを見た人や、ボカロに親しんだ人向けには楽器店もある。例えばセンター街にあるリードマンはあからさまにその辺りをプッシュしているし、三宮には島村楽器やヤマハミュージックもあるので、楽器をはじめたい人にも悪くないだろう。
またわしたショップもあり、いつでも沖縄物産を買うことが出来る。
そして何よりこれらの店舗の大半が三宮中心部から概ね半径450m以内に存在しており、徒歩での往来が容易だということが神戸が利便性のいい都市たらしめる要素の一つである。
映画館
東京・大阪限定上映みたいな極端に配給の狭い作品以外なら大抵観れるのも神戸の良さだ。仮に神戸でやっていなくても西北やJ尼に行けば見れるし、最悪梅田に出れば見れる。新快速で20分そこらで行けるので恵まれている。これは大阪の衛星都市である強みと言える。
福岡や名古屋、札幌はそれ自体が核都市であるため、そこで上映がなければ遠征しないと観ることが出来ないが、神戸はそうではないので梅田に出るだけでいい。これは非常に都合がいいポイントだ。しかも神戸市は旧五大都市[3]であるためか、大概の映画は回ってくるため、基本的に梅田に出る必要すらない。
またテアトルシネマグループの再現であるため、テアトル配給の作品が見れるのもポイントだ。何故ならテアトルは神戸より西の都市である広島や福岡にはない。そもそもテアトルは東京・大阪・神戸にしかない。横浜にすらない。
映画館は三宮中心部だけでOSシネマズ ミント神戸とkino cinéma神戸国際、シネリーブル神戸があり、ハーバーランドにはOSシネマズ 神戸ハーバーランド、HAT神戸には4DXを有する109シネマズHAT神戸があるため、新作は大体この辺りで見れる。
単館系としても元町映画館やパルシネマしんこうえんがあり、元町映画館ではインディー映画、パルシネマしんこうえんでは80-90年代の旧作から、一年前の準新作まで広く観ることが出来る。
また県内他の映画館へのアクセスも良く、IMAXのあるTOHOシネマズ西宮OSへは阪急の特急で16分、上映前の演出が深いセカンド上映で知られる塚口サンサン劇場へは阪急の普通で32分(準急なら22分)、MOVIXあまがさきへは新快速で15分、箱が大きく映写と音響のいいアースシネマズ姫路へは新快速で40分、淡路島にある映画館で知られる洲本オリオンへも高速バスで1時間30分でアクセス可能で、これらは全て乗り換えが不要だ。
梅田やなんばへも乗り換えなしで出られるため、大阪にある映画館にも行きやすいほか、日本に二個しかないIMAX GTを有する109シネマズ大阪エキスポシティにも行くことが出来る。どうしてもGTで観たいときには大変重宝する。
正直映画の鑑賞環境がこれだけ充実しているのは神戸の良いところだと思う。横浜の人がテアトルを観に行こうとすれば品川に行くしかないから不便だろうし、名古屋や福岡の人がテアトルやGTにアクセスしようとしたら飛行機や新幹線が必要になってくる。
イベント・観光
イベントで言うとマチアソビに行くことも容易だ。先述した通り三宮から徳島へのバスは毎時一本出ているほか、高松行きのフェリーもあり、このフェリーには夜行便があるため、夜行フェリーで高松まで出て始発で徳島に向かえば宿を抑えずとも開会式より前に徳島に着くし、高速バスを使えば気軽に往復できる。
大阪関西万博も三宮から格安直行バスが出ていたので非常にアクセスがよかったし、SUPER COMIC CITY関西やコミティア関西といったイベントに出るにも都合がいいだろう。
観光の面では三宮から有馬温泉は地下鉄と神戸電鉄を乗り継げば30分で行けるほか、六甲ケーブルと六甲山上バス、六甲・有馬ロープウェーを乗り継いで六甲の自然を眺めながら行くこともできる。毎週末有馬温泉に行くことだって可能だ。
近場だとハーバーランドで遊覧船に乗って潜水艦の建造を見ることもできるし、カッコいい連接バスであるポートループに乗っておしゃれな水族館atoaでのんびりするのもいい。この辺り一帯を見た後にポートタワーに登って眺望を見るのも悪くないし、市役所の展望フロアなら無料で入れるから、ここに行くのもいい。他にも異人館やハーブ園、布引五本松堰堤など見どころは無数にある。市ケ原でキャンプするのもいいだろう。
海から山へ目線を移せば、六甲山には無数の登山道があるので、週末登山だと全部網羅するだけで一年が過ぎ去るだろうし、海に目を向ければ須磨浜や垂水浜といった海岸や、神戸空港島の親水緑地や釣り場、神戸市立須磨海づり公園、平磯海づり公園などもあり、山も海も楽しめる。海ではスキューバダイビングをしている人やウインドサーフィンをしている人も見かける。
国宝姫路城を見るのだって新快速で40分で行けるし、姫路には他にも太陽公園や、須濱神社といった名所があるほか、隣のたつの市は薄口しょうゆの聖地であり、揖保乃糸の生産地でもある。
淡路島行きのバスも多いので、淡路島にも行ける。淡路のニジゲンノモリや観覧車のあるPA、洲本で洲本城や洲本レトロこみちに洲本温泉、福良で渦潮見学やうずの丘見物なんてのも乙なものだ。
他にもいとうのいぢの生誕地である加古川や、あまろっくの舞台となった尼崎、涼宮ハルヒの舞台となった西宮、忠臣蔵の舞台となった赤穂、AIRの聖地である香住など、電車で一本で行ける場所の見どころは多い。変わり種としては昔ながらの漁村である家島に訪れるのもいいだろう。
県外に出る場合でも京都なら新快速で55分なので京都観光もできる。奈良公園も奈良行きの快速急行に乗れば一本でアクセス可能だ。
まとめ
神戸は中心地にすべてがギュッと集約されていて、スーパーなどの商店を選ぶ余地がちゃんとあり、色々なお店があり、交通も発達しており色んな場所へのアクセスがよく、映画館も多く観れる映画も多く、大阪の衛星都市であるがゆえに大都市でしか上映されない映画を観ることもできる。
沿岸部であれば車がなくとも十分に生活でき、三宮なら徒歩で十分で、自転車があると行動範囲が広がって便利なくらいだ。
山と海に挟まれており、自然が豊かで、その両方を享受できるのも魅力だ。マリンスポーツも登山、キャンプ、沢登りも全部ある。場所によってはマウンテンバイクの使用もできる。
また神戸市と兵庫県は農業や畜産、漁業も盛んであるため、その中心地である三宮では地物の食材を手に入れることも容易で、地産地消ができるのもポイントだ。
恐らく、ここまで生活利便がよく、車が不要で、映画を満足に見ることが出来、あちこちに行ける都市というのは他にないと思う。
例えば新宿や池袋から東京駅へ徒歩移動するのは相当無理があるが、三宮から新神戸なら余裕だし、徒歩圏内に多種多様なスーパーが集まっていてハシゴできるなんて早々ないだろうし、よく似ているといわれる横浜にはテアトルがないし、裏山も空港もない。羽田はあるけど三宮から神戸空港に行くよりは行きづらいだろう。
かといって地方都市ならコンパクトシティかといえば、そうでもないと思う。広島や松山は明らかに広く、バスか路面電車に乗らないときついし、神戸ほど充実していない。徳島まで来ると車がないと生きていけない。
そういうわけで総合店としてみると神戸はかなりいいところだと思う。生活利便・交通利便も、観光もレジャーも、地産地消も、そして映画鑑賞さえも全てにおいて利便性がいいと思うのだ。
だから私はこの住みよい神戸が好きで、ずっとここに住んでいたいと思う。
2026/02/23(月)心斎橋へ訪れ、ピンボールをし、道頓堀へ抜ける
投稿日:
さて、私は神戸(三宮→石屋川→春日野道)に住み、次の4月で19年になる。元々は進学でやってきた神戸だが、住みやすさが気に入って住み続けている。
ところで大阪と言えば何が思い浮かぶだろう?
私は通天閣、たこ焼き、お好み焼き、吉本、日本橋、梅田の高層ビル群くらいのすごーくステレオタイプの印象しかなかった。勿論茶屋町とかオシャレな場所があるのは知ってるし、新今宮のスラム具合も知っている。
しかし今まで特に行ったことがないエリアがあった。私はナードなオタクなので光り輝くようなところが苦手なので、心斎橋に行ったことがなかったのだ。
今回縁あって心斎橋に行ったところ、大阪の新しい顔や、Windows 95にあったようなピンボールに触れることができたので、ちょっと書いてみる。
なぜ心斎橋に行ったか?
まずその前に、なんでそんなところに行ったか?だが、単純な話、映画を見に行ったのだ。
行ったのはキノシネマ心斎橋で、Wikipedia上では未だに2024年12月13日開業予定と書かれてる映画館である。既に営業されており映画を見ることができる。
この日はゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイスのドリパス門真上映を鑑賞するために大阪入りしていたので、そのついでに寄ることにした。勿論、キノシネマ心斎橋で鑑賞したのもゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイスである。なんと13回目の鑑賞となり、歴代最多を記録したが、まぁそこはどうでもいい。
おしゃれというかファンキーでポップでレトロだった心斎橋
何が言いたいのかサッパリわからないがそれが所感である。
心斎橋に入り一番に出迎えてくれた奇抜なのはこの壁画である。何かはわからないが、中々芸術的な奴だ。治安がよさそうな気はしない。
余談だが私は一瞬だけ赤羽に住んでいたことがあるので、治安についてはあまり気にしないほうである。
そして映画館の前あたりに来た。中々にぎわっている空間で、ファンキーで若い感じの空気が流れていた。おじさんも多くいたが、全体的には大学生くらいが多かったように思う。
そしてこれが映画館の入る心斎橋ビッグステップなるビルだ。OSシネマズの上映前のau割の宣伝にいる鳥みたいなやつがいるし、全体的にポップな感じかと思えば、緑が豊かで、カッコいい感じのゴンドラむき出しエレベーターが三基も並んで動いていた。
人生で初めて曲がるエスカレーターにも乗った。
THE SILVER BALL PLANETと初めてのピンボール台でのプレイ
そして映画館に行く途中で見つけたのが、THE SILVER BALL PLANETだ。
この店は日本最大ともされるピンボールの専門店らしく、Windows 95で3Dピンボールに親しんだ身としては非常に興味深かった。
この店を知ったのは私に同じくadiary利用者である.iso/plant氏のブログ記事、様々な報告書 2026夏編にあった『THE SILVER BALL PLANETの小噺』によるところが大きい。
中には様々なピンボール台が設置されており、新台まであった。
ピンボールと言えばWindows 95の頃に電子化されたゲームだから、さぞ古いものだろうと思っていたのだがトイ・ストーリー4の台があって驚いた。トイ・ストーリー4は2019年6月21日公開なので、1995年には電子化され物理台がないと考えている状態から見ると、かなり新しいものということになるが、恐らく今でも作られ続けているのだろう。英語版のメーカーページを見ると、この台は2022年に製造されたものだそうだ。
ニュースサイトのToy Story 4 pinball announced by Jersey Jack Pinball companyの記事によると、コレクターズエディションは1,000台、限定版は5,000台のみ製造され、限定盤は青フレームで12,000USD、コレクターズエディションは赤フレームで15,000USDということのようだ。
これは青フレームなので限定版のようだが、すると本日の為替レートでは約186万円するようだ。運送費や関税なども考えると200万以上する代物だろう。すごい。
サウスパークの台でも遊んだが、こんな下品なものがアメリカという国に存在してていいのかと笑ってしまった。
ピンボールはたった100円でプレイでき、それも結構遊べるので、非常に面白かった。
ボールがフラッパーの間をすり抜けたり、横の溝から落ちたりするのが悔しかったので、調べたところ、ピンボールは台を揺らして玉の軌道を変えることがルールにあるとあり、驚いた。そういや3Dピンボールも揺らせた気がする。
今回は500円玉と万札しかなく、十分に遊べなかったが、次来るときは百円玉と千円札を持ってこようと思った。
店内には千円札の両替機もあり、千円札があれば両替して遊べるようになっている。また懐かしい感じのコーラ瓶の自販機もあり、雰囲気が良かった。
ビッグステップにあった面白いもの
スケスケの中をエスカレーターが動いているのが見え、動輪の動きなどを眺められるのは面白かった。
他にもレトロな感じのアナログ対戦ゲームもあり、中にはATARIのPONGもあったが、残念ながらこのPONGは2017年に作られたもので、日本ではタイトーが販売しているようだ。
キャラクターグッズ自販機も遊び心のあるデザインで、中々面白かった。
全体的に面白いビルだった。
心斎橋を歩く
来るときは御堂筋線の心斎橋駅から来たが、帰るときは阪神なんば線から帰ろうということで、心斎橋を南下するように歩いていた。
まず目に入ったのが、このストリート的にステッカーがベタベタ貼られた電柱類である。しかも単なる電柱かと思ったらマーブル模様のロボットの姿をしていて無駄にアート。関節まで丁寧に作られているほどだ。
その先にはフォントからして変なホテルがあったり。
ちんちん卍にしか見えない、ちんちろりん卍という店があった。~~卍という表現があるのは知っていたが、店の名前になっているのは初めてみた気がする。
これがあるなら株式会社マジ卍とかあっても驚かないぞ。
この辺りは一応商店街なのか、それっぽい看板も生えていた。久左衛門。
道頓堀へ抜け、闊歩する
道頓堀と言えばグリコが思い浮かぶが、出てきた通りが変な場所だったので、知らない道頓堀が見えた。
写真を拡大すると「シャッターは文化や!」という文字が見え、謎に大阪弁だが、文化シヤッターそのものは東京発祥の東京の企業らしい。
ゆったり漂う水上バスや周りの明かり、道頓堀と書かれた壁など、全体的に雰囲気がとても良かった。
そして少し歩くとそこには道頓堀と書かれたいい感じのネオンサインが出ていた。サカナクションの新宝島みたいな感じだ。
奥には大勢の人が見え、なんかすごかった。
見た感じネオン管に見えるので、LED化などはされてなさそうだった。渋い。
ちなみにネオンサインは今でも作られていて、例えば神戸市灘区の二号線沿いにあるカンサイネオン電気という会社はビルに季節ごとのネオンサインを出しており、見ていて楽しい。
道頓堀の文字をくぐった先には大勢の人がいて、古風な料亭のようなものも見え、大阪にこんなところが…と、この日何度目かわからない驚きを味わっていた。
そして日本橋のほうに目をやるとnamba HIPSというHEP FIVEの親戚みたいな名前のビルがあり、何やら禍々しい感じの見た目のところに、ご神体の様なものを抱えていてなんかすごかった。シャングリ・ラのアニメに出てきそうな見た目だ。
あとがき
そもそも神戸引きこもりで大阪にあまり来ないのもあるが、こういった雰囲気の場所に来ることが人生において皆無なので、すごく新鮮だった。
心斎橋は想像以上にいいところだったし、夜の道頓堀の雰囲気も良かった。
今回は映画を見るために来たわけだが、こういうところにふらっと出てこれるのも三宮住みのいいところだな~と思うのであった。
次回ピンボールをするときは腰を屈めて台に対して低めの目線を持ち、揺らすプレイにチャレンジしてみたいところだ。
2025/07/28(月)また漆器を買った
投稿日:
香川漆器を買ったでも書いたが、スプーンの損耗が激しいので買い直すことにした。ついでに菓子切も買った。
今回購入したのはこちら。菓子切は高松の漆器工、中田漆器のもので竹の拭き漆。スプーンは三重県桑名市の籐芸という木のスプーンを専門に作っている会社の品で、材質はインドネシア産のサオの木とのこと。サオの木とはサワノキのことで、インドネシアの木だそうだ。
判り辛いがスプーンは曲面部分が完全な曲面でなく、多角形のようになっているようで、角の筋目が見えるのが面白い。形的にも以前より自然なので使いやすそうだ。
菓子切は五本もあるが、ひとまずはこの一本を使うことにした。五本あって選べるのは贅沢だ。香川漆器の技術は使われていないが香川県産の漆器という意味では香川漆器に含められるだろう。
これまでに買ったものと合わせると漆器もだいぶ増えてきた。
ただどうも漆器のスプーンは長持ちしないという話をちょいちょい見聞きするので、これもどれほど持つのかは謎である。前のよりは確実に持つと思うが…。
ひとまず漆器シリーズはいい感じに揃ってきたので、あとは育てていきたい感じだ。
2025/07/27(日)EXPO 2025 大阪・関西万博 二回目訪問記
投稿日:
去る7月5日、EXPO 2025 大阪・関西万博にもう一度行ってきたのでその記録。
予定では日本館→サウジアラビア館→関西館→中国館の順で見る予定だったが、時間の都合で中国館は見れておらず、実際に回った順序も幾らか前後や変更がある。
前回の記事はEXPO 2025 大阪・関西万博に行ってきたを参照。
前回の失敗を踏まえて入念に準備した万博
前回は万博の予約システムの理解不足や、何とかなるやろ感でナメていて予約が必要なパビリオンを巡ることが出来なかったが、今回は執念を掛けたのもあってよくできたと思う。
特に今回は関西館と日本間を絶対に見たかったが、これは予約が奏功した。
事前予約で関西館の予約に成功したほか、日本館も当日予約で執念を掛けて取得に成功した。
これらは事前の情報収集による部分が大きい。特に当日予約はノウハウが必要で、知識がないとうまくいかないこともあるだろう。
旅の始まりとEXPO神戸号の混雑状況
行列が酷くて乗るのが大変と聞いていたEXPO神戸号の07:24時点の行列は思ったほどではなかった。ぶっちゃけ山側の高架下まで伸びているかと思ったが、精々横の半分程度だった。
バスが一便出た後はこのくらいの状況で、余裕をもって乗れる状況だ。実際私はこの後に並び、次便に乗車できたため、15~30分並べば乗れると思った。15分前に消えていれば基本乗れるのではなかろうか?
神姫バス三宮バスターミナル
15分刻みの高頻度運転のため、案内にはEXPO神戸号が同時に表示されていて面白かった。
ビラ置き場には万博ツアーの案内らしきものが刺さっており、万博人気の高さが伺えた。以前喫茶店で隣の人が神姫の万博観光は高齢者に絶大な人気だというのを隣の人が話していたのを聞いたことがあるので納得だ。
出発
やはり神姫バスは窓際に小物を置けるスペースがあって便利だなと思った。
往路途中のビルには万博の掲示が行われていた。ずっとこのビルが何なのかわかっていなかったがGoogle Mapsによると関電のビルらしい。
世界一大阪と岡山に近いサファリパーク
バスの車内では姫路セントラルパークが斬新な宣伝を流していた。この理屈で言えば姫路城も世界一岡山と大阪に近い現存天守とか言えそうだ。物は言いようである。
西ゲート
人の多さは初日とそこまで変わらないと感じたが、並ばない万博から並ぶ万博に姿が変わっていた。セキュリティが強化されたのか、明らかに初日より列の進みが悪い。
スポットクーラーや給水場があるなど、暑さ対策がされていたのは良いと思ったが、肝心の列部分にクーラーはなく、ほぼ空気だった。
08:46に整列地点に着いたが、入場できたのは09:55と、並ばない万博とは何だったのか…という感じである。とはいえ、万博組織や会場の方も頑張られていると思うので、これは仕方のないことだろう。初日は奇跡だった。
日本館への道中
日本館は09:30の入場では予約なしで入れるので日本館に向かっていた。とはいえ、時刻は10時近く軽く諦めていた。
ベルギー館の前には謎の装置が並んでいた。
真ん中の森では何かがメンテナンスされていた。
住友館の奥に日本館の片鱗が見えてもうすぐだと思っていたが、進むと行き止まりだった。
どうやら日本館の入口は大屋根側にあったようで、私はここでタイムロスしてしまう…。
万博マップからは入口がどこにあるかわからないため、さながらアドベンチャーゲームのようだ。
熱すぎるからか電気バスが休憩施設として使われていた。
タイムアップで日本館に到着
時刻は10:18、列の影も形もなく当然のように予約なし入場は打ち切られていた。目の前で予約なし入場のビラが剥がされて持ちさられていたので、道に迷ってなければワンチャン…いや…なかったかな…。
ひとまず大屋根に戻り日本館の予約が取れるまで執念深くリロードと予約ボタンを連打して何とか夕方に日本館の予約を取ることが出来たので、時間潰しに次のパビリオンを探すことにした。
予約時刻が帰宅予定時刻を過ぎていたうえ、自由入場時刻に近かったため微妙な面持ちであったが狙った時間に取ろうとすればどれほどかかるかわからなかったので妥協した。
後述するが、予約なしは地獄だったようなので、予約して入れていたことは良かったと思っている。
アラブ首長国連邦館へ
一旦近くにあったアラブ首長国連邦館へ入ることにした。
中々インパクトのある外観だ。見ての通り並んでないので余裕で入れた。
大地から天空へというテーマで実際の国土と、宇宙開発に関するテーマが主だったように思う。
外から見えた壮観な柱はナツメヤシをモチーフにしているらしいが、柱に巻き付けられているのは細すぎるため、断面から見た感じサトウキビか何かだと思われる。
内部は床に透明感のあるパネルがあるなど、独特の感じがあった。
伝統的な短剣はかなり曲がっており、太い鞘に収められていたが、これは抵抗面積を稼ぐことで砂漠に落とした時に沈み辛くするためらしく、面白い発想だなと思った。
UAEの砂も置いてあった。蓋を開けて触れるようだが、触っている人はいなかった。触ろうとした子供をなだめる親はいた。
こういう場にあって開けられると言う事は普通触っていいはずであるし、係員も止める素振りがなかったので、きっとそういう事だろう。
過去の万博を通して展示され続けてきたお城?が飾られていた。
お香が置いてあったが、お香をたく壷は飾りになっており、実際は箱の中からモクモクと出ていた。仕方ないね…。
各モニタが独立して機動的に動く展示があった。モニタはDell製だった。
写真は撮れていないが横斜めに傾いたり、右から左へ波打つように動くモニタはちょっと面白かった。
宇宙科学関連の展示ではロケットの形をした塔にモニタが張り付いており、ユニークだなと感じた。
人工衛星を入れた箱にTHE EMIRATESとあるが、エミレーツ航空とは関係なく、首長国という意味だそうだ。つまりエミレーツ航空は首長国航空という意味の社名なのだろう。アラブ首長国連邦を表すUAEもUnited Arab Emiratesの略らしいので納得だ。
しかし宇宙空間にアラビア文字が浮かんでいる光景は新鮮だなと思った。
月に探査機が着陸しているシーンでは日本の名前が大量に書かれており、これは興味深かった。説明を見つけることが出来なかったが、ググった感じ日本の宇宙開発企業アイスペースがUAEのムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターの月面探査機を打ち上げた時に利用したものと思われる。
万博会場という集客が見込まれる場所に映し出されることで、SMBCや高砂熱学などは予期せぬ宣伝になったかもしれない。
昼食会場への道中
時刻は11:00、関西館の入場開始が13:30なので昼食を取るために移動した。時間が微妙すぎて並ぶようなところは無理なので、ひとまずアニメイトがある辺りのフードコートを目指して歩いていた。
やたら寿司のキャラクターが並んでいる謎エリアがあった。
セコムの警備ロボは小さな子供のおもちゃにされていて、道を塞がれたり、なでられたり、大変そうだった。
JRキューポをデザインした人の作品っぽいものが展示されていた。
前回無料の水飲み場を発見していたおかげでタダで水にありつけて助かった。
会場のいたるところにミスト扇風機が設置されており、場内はそこまで暑さを感じなかった。
時間があったのでサウジアラビア館へ
時刻は11:25。やや時間があったのでサウジアラビア館に寄ることにした。ここは今回寄りたかったスポットの一つだ。
列の長さ的に入れるか訝しんだが、列の進みが早かったので、すぐに入ることが出来た。
アニメ的な絵があったボタニカルエリア
列の道中にはサウジアラビアの植物らしきものが展示されており、ボタニカルな感じを出していた。
中でも驚いたのは比較的日本的なアニメ的イラストが存在したことだ。これは大変驚いた。これは一番最後に答え合わせが出来る要素なので、覚えておくとポイントになる。
アラビアン空間
列はどんどん進み、サウジ広場といういかにもアラビアンな広場に出てきた。列空間までをここまで文化要素で支配しているところは珍しいと思う。
絵画を展示しているスポットもあった。配置的に恐らく時間帯によっては作業風景が見れるのだろう。
サウジアラビア社会の革新的変容と、女性の自由化
最初に迎えてくれたのは文化視覚芸術スタジオだ。まず目に入るのはヒジャブ・アバヤ・ブルカといった民族衣装に身を包んでいない女性の姿だ。
私は最初別の国のパビリオンに来てしまったのか?と軽く首をかしげた。しかし私はその意味をすぐに理解することが出来た。
次の瞬間にモニタにサウジアラビアの女性と、その変容を描いた内容の資料が表示されたからだ。
この部屋の中央には一冊の本が安置されていた。みんな列を進むのに一生懸命で誰も読んでいなかったが、私は軽く手に取ってみることにした。
すると、怒った表情の女性が拳を掲げているページを見かけた。書いてある内容は読み取れなかったが、先ほど見たモニタの内容と照らし合わせて考えると恐らく女性が権利獲得のために声を挙げているシーンではないだろうか?
参考までにClaude Opus 4に読ませてみたところ、上の三行は以下の内容ではないかという返事が出てきた。
الحق لأجل ما (al-haqq li-ajl ma) - 「〜のための権利」
يضمن (yadman) - 「保証する」
حق الجميع (haqq al-jamee') - 「みんなの権利」
女性のための権利を保障せよ!という内容なのかもしれない。
別のモニタを見ると女性の困難と社会の変化についての内容が流れていた。やはり、そういう展示なのかもしれない。私はここでサウジアラビア館が非常に楽しみになってきた。
一体サウジアラビア館は私に何を見せてくれるのだろうかとワクワクした。
次は中庭に出てきたが、ここは特に何もなかった。
日本の機材もある音楽スペース
その次は文化音楽スタジオに入ることになった。
ライブスペースらしきものがあったが、今はやっていないようだった。時間によっては演奏を見ることが出来るのだろう。
機材にはYAMAHA, TRUETONE、BOSS、DELLなどのブランドが見えた。YAMAHAを見るのはトルコ館以来である。やはり日本のものが使われていると嬉しい。
何よりサウジアラビアにここまで電気楽器が充実していることに驚いた。失礼ながら伝統的な楽器を使っていると勝手に思っていた。
またヘッドホンはロゴの形からSONYの赤帯ないし、青帯と思われる。少なくともSONY製だろう。
出口には水汲み場があった。砂漠だから?
進化するサウジアラビアの都市
次は進化する都市という部屋に案内された。
まず出迎えてくれたのは歴史的日干し煉瓦から近代的な石材?だった。
この部屋には大きなスクリーンがあり、様々な都市を映し出していた。
地形と建造物を利用して侵略から人々を守り続けてきたディルイーヤ。
テラスに植生を作ることにより快適に過ごせる環境にしたリヤドのキング・サルマン公園には、驚くべきことにTシャツを着た女性がランニングをしている姿が映し出されていた。
サウジアラビアといえば女性は民族衣装に身を包み、肌を完全に隠し、許可がなければ外出すらできない印象だったので、これは衝撃的だった。
アルウラという数千年の歴史を持つ伝承地域。
Welcome Saudiによると、これは古代の墓で、建造物は西暦1世紀に建てられたと言われる、クザの息子リヒヤンの墓だそうだ。
またサウジ観光局を見ると、巨石を掘って作ったものであることが推測できる。これほどの岩を削り、これだけ建造物にしてしまうのは、とんでもないことだ。
アル・アハサ・オアシスには大量のナツメヤシが植えられていて、ターバンを巻いた典型的なアラブの人がよじ登って採るイメージが描かれていた。実際にこんなことをしているのかは果たして謎だが…。
持続可能な海と、サウジの先端技術
次は持続可能な海というところに出てきた。入口は歴史的な公開技術や遺産類の展示に見えた。
次は二酸化炭素を吸収するマングローブの紹介。恐らくSDGsがらみだろう。石油大国サウジの技術で気候変動を逆転させられたら、それは凄く画期的で面白いことだと思った。
他にも再エネで運営されている高級リゾート地という、石油大国のイメージを払拭するような展示もあった。
3Dプリンタによるサンゴも興味を引いた。フィギュアとしての価値はありそうだが、宝石としての価値はなさそうではある…。
人類の無限の可能性と、サウジのスポーツと、女性の進出
次に来たのは人類の無限の可能性と書かれたシアターだ。ここではサウジのスポーツに関する取り組みを見ることが出来た。
スマホのカメラと映写方式の相性が悪くイマイチだが、ここではサウジでは女性のプロスポーツ選手も活躍していることが大きくアピールされていた。どうやらサウジアラビア館では今までの女性に対するイスラム的文化を打破し、西洋的文化に迎合、女性の自由を開放するといったイメージを伝えたいのではないかと思えた。
勿論男性の活躍もちゃんと出ていたが、どちらかというと女性の活躍の方が目を引く構成になっていたと思う。
最後に流れるまとめのシーンでも女性を贔屓していることが割とあからさまだ。
イノベーションの頂点
次に訪れたのはイノベーションの頂点という部屋だ。ここではサウジラビアの宇宙開発や、将来像について知ることが出来た。
まず出迎えてくれたのはパネルの数々だった。宇宙開発をメインにアピールされており、やはりここでも女性にターゲットが向けられていた。女性宇宙飛行士の活躍や、専用装備の開発は、いかにもそれっぽく、効果的な請求に繋がっているなと感じた。
恐らくサウジアラビア館では先進的なサウジというテーマでのプロパガンダを主体としたいのかもしれない。例えば今まで抱かれていた、封建的で規律と戒律に縛られ、石油が中心で時代遅れな伝統的サウジのイメージを払拭し、宇宙開発や女性活躍といった、先進的開発、人権表現を取り入れた内容を万博という場を利用し、喧伝することが出来れば、人々の意識を塗り替えるという意味で、一定の成果が出る可能性がある。
次に現れたのはNEOMと呼ばれる新世代都市の紹介だ。名前がNEO + Mと言う事で、いかにもそれっぽい。変に洗練されておらず、誰にでもわかる感じがよい。
しかし個人的には配置がやや気になった。イスラエル・ヨルダン・エジプトの国境に近く、ここは政情が不安定だったはずだ。こんなところに作って大丈夫なのだろうか?
サウジの山間部にスキー場を作るという大分夢物語風なイメージが流れてきた。そういえばスポーツシーンでもサウジらしさのない変な雪山が出てきた記憶があるが、あそこを指しているのだろうか?
NEOMにはOXAGONという瑞々しい都市が造成され、世界市場との接続性を提供する工業都市になるらしい。UAEのパーム・アイランドみたいな感じだろうか?
左の島が居住区で、右の島が工場だろうか?左の島との架橋が一箇所しかなく随分アクセスが不便そうに見えるし、棟数から見ると規模も神戸市西区にある西神ニュータウンや西神工業団地と変わらない気がするので、大規模プロジェクトなのかどうかはイマイチ判別がつかない。車が走れるようなスペースがなければ線路も見えないし、どうやって暮らすのかは謎である。
他にも海岸線に超豪華リゾートを作るとかのが出てきたが、パット見はすごく見えるが、段々石油パワーをフル活用した幻想に見えてきた。なんというかパーム・アイランドやブルジュ・ハリファの現代版というか…。
ネオム諸島なるものも出てきたが、街灯の場所には砂州程度のものしかなく、容易に水没してしまいそうだ。
締めくくりはNEOMが世界を結ぶ要所として機能するという内容だったが、結んだところでこれまでの内容では中身がなさすぎるため、今後に期待したいと思った。
このメッセージもリヤドとNEOMは距離がありすぎて何ら関係がないと思うので、あまりよくわからなかった。
出口とサウジの漫画が並ぶ土産店
出口には「さようなら」的な絵が描かれていたが、タッチして何か起きる仕掛けとかは特になかった。
会場の出口にも名前がついていた。
出口には各パビリオン恒例のお土産屋さんもあり、伝統なものなどが売られていたが、中でも目を引いたのは漫画の存在だ。
この漫画はManga Arabiaから刊行されている実際の漫画で、一巻だけを特別に日本語訳して製本したものらしい。見かけも内容も相当サウジアラビアとは思えない内容で、だいぶ驚いた。サウジアラビアでは日本の漫画が人気らしく、その活気から自国でも漫画産業を作ろうというので生まれたそうだ。
Manga Arabiaのサイトのサムネイルにはこんな作品も行けるのか…!?というのが出ていて軽く驚いた。
閉まっていたレストラン
パビリオンで食事をとろうとしたが、残念ながらレストランは閉まっていた。
想像より西洋化が進み、先進的だったサウジアラビア館
古くからの風習からの解放による女性の自由や、全体的な西洋化、自由の受容、オリンピックや宇宙開発への参画、漫画の出版、NEOMの開発といった風に、全体的に西洋化が進み解放され、自由・先進化の進むサウジアラビアといった印象を受けた。
ただそれと同時に、これらがどれほど浸透しているのかは気になった。例えばNEOMは現実を見るとほとんどできておらず、大幅に遅延しているという情報があり、これはGoogle Mapsで当該地の衛星写真を見ても明らかだ。
またNEOM諸島の建設予定地も砂州にしか見えず、実現性が大変怪しい。実際、動画の中でも海抜が非常に低く、特に防波堤もないように見えた。これはOXAGONにも通じるところがある。
OXAGONも発表されているスケールの割に、明らかに小さい。NEOM 公式サイトによると48㎢ とのことで、これは箕面市や明石市程度のサイズだ。前述した西神ニュータウンは6.3㎢ 程度のため、これよりは大きいが、この規模で一体何を作るのかは謎だ。まずサウジアラビアで工業が成立するのかという部分が非常に気になる。
全体的に夢物語色が強い内容だが、背景を調べると死刑を伴う土地の強制収容や、石油マネーにものを言わせた強行的な宣伝などの歴史も出てきて、実際のところは中々難しい内容だと感じた。
UAEのブルシュド・ハリファやパームアイランドの例を見るに、一定は達成できると思うが、再エネの部分などは明らかに厳しいか、石油マネーで解決されるなら、実質的な炭素問題はクリアにならないだろう。
深く考えるとあれなので、SF的で見てて面白かったといったところに落としておくのが良さそうだ。
謎の神戸感が漂ううどん屋で伊勢海老を食らう
昼食は安く軽いものにしようと、つくもうどんにやってきた。フードコートのすぐ横にある、THEうどん屋みたいなところ。
机の上には小さな衝立が立っており、謎の神戸感があった。富士山や東京タワー、日本海の波や大阪城みたいなのが混ざったカオスな絵で、何より神戸505という謎の文字が、謎の神戸感を漂わせていた。
あとで調べたら法人名が神戸ゴマルゴとのことで、元々は神戸を中心に万博にも出店していた企業だそうだ。
店内はとにかく日本らしさを醸し出そうという感じだったが、客の九割以上が日本人だったため、なんとも言えない光景だった。
モニタには謎のアニメが流れていた。
また、お冷は無料で提供されており、これは非常にありがたかった。
後ろがつっかえているので安く早く済むものを頼もうとしていたはずが、なぜか私は限定10食と書かれた伊勢海老うどんを頼んでいた。ここの麵は見ている限りシマダヤの冷凍うどんだったので、手抜き讃岐うどんとかでは全くなさそうだったし、クオリティも丸亀製麺レベルが予想されたが、それでもあえて頼んだ。
待つこと20分、時刻は13:02、伊勢海老うどんがやってきた。明らかに他より出てくるのが遅かったうえ、作っている行程を見ていると海老味噌をだしに掻き入れたりしていて、結構手間暇をかけていそうだった。
見た目もなかなか立派で、特に和傘を身に刺しているなど、風情があるのもいいところだ。肝心の味の方は、これまで伊勢海老を食べたことがなかったので何ともだが、上等な車海老を食べている感じで中々よかった。
関西館の道中にあった変なトイレ
そもそもこの万博には変なトイレしかないというのはさておき…。まず目に飛び込んできたのは宙に浮いた手洗いというか、水を受け止める場所がどこにもない斬新な手洗い場だった。しかもやたらカラフル。色合いも、マットな感じで主張し過ぎないところがいい。
男子小便器が個室なのも特徴的だった。他のトイレでは個室でない場所もある。
荷物を下げるフックがあるのもいい。これも男子小便器だとあるところとないところがある。
お待ちかねの関西館
本当は前回来たかったけどこれなかったところ。関西人の入場比率が65%といわれているこの万博においては超人気ともいえるパビリオンだろう。知らんけど。
自由入場時間のある日本館とは異なり、完全予約制のため、予約なしに入ることはできない。
エリアについても関西の定義が割と謎気味だが、恐らく近畿地方というよりは近畿地方に所縁のある府県くらいのノリだろう。
入口の道にある各府県の風景
表にある各府県の絵柄も見ごたえがある。
予約制なので並ぶことはなく、列はスイスイと進む。
入口壁面には関西館の対象となっている府県の様々な風景が描かれていた。
エントランス
天井には東証のリングみたいな感じで各府県のバナーが表示されていて、ちょっと壮大な感じがあった。
中央には各府県の紹介の垂れ幕もあった。
垂れ幕の下には各府県の特産品も置いてあった。ほとんどの府県が伝統工芸一点勝負みたいな感じの中、徳島だけバリバリで観光アピールや、阿波踊り用具一式展示にすだちくんまでいて力の入れようが凄かった。印籠みたいなやつはちゃんと開けられて、ガチで来てるなという感じが凄かった。
また兵庫県は淡路瓦の展示があったが、これは前回つるぎ町に行ったときに折目邸の玄関で見た内容と一致して、淡路島の伝統を新たに知れていい気分になったりした。
あまりパッとしなかった京都
色々な展示があったものの、イマイチ京都感がなくてパッとしなかった。そもそも京都感ってなんだ…?神社仏閣…?
これはアフリカンプリントと呼ばれるもので、アフリカでよく使われる布地だそうだ。かつては日本でも作られていたそうで、それを京都で復刻したものなのかな?ちょっとよくわからなかった。
こちらは木津川市で作られている世界シェアトップらしい織物壁紙。手をかざすとLEDが光り、これで「証明が要らなくなるかも?」とあったが、強引すぎて理解が及ばなかった。織物とLEDと人感センサーに繋がりがなさすぎる…。
アニメやゲームなどとコラボして、タペストリーとして売り出せば面白そうだが、どうなんだろうか…。
西陣織は京都の伝統工芸らしい。展示方法がモダンすぎて、どうにもしっくりこなかった。
次は生糸をガラスに織り込んだ製品で、島津製作所の製品にも採用されているというものだった。蚕の繭の実物を触ったり生糸や、練糸を触ることが出来大変面白かった。繭は本物で中に蚕が入っているが、出てくることはないとのこと。
蚕の繭から生糸を作り、そこから絹になることは知っていたが、それより深い話を聞くことが出来た。まず生糸は蚕の繭を糸にしたものだが、そのままではガサ付きがあり、これはセリシンというたんぱく質によるもので、3時間茹でてセリシンをそぎ落とすことで柔らかい布にするらしい。茹でずにハリのある素材にすることもあるのだとか。
ここでは他にも絹を挟み込んだガラスや、生糸で作った布も置いてあった。生糸で作られているのでざらざらしていた。
こっちの織物は確か練糸で作られていて、つるつるしていた気がする。
他にも伝統工芸士による金泥(きんでい)描きの実演もあった。
金泥というのは金箔の粉を膠に溶かしたものらしい。
絹織物を使ったUSB行燈もあったので、興味本位で裏をのぞき込んでみると、当たり前な結果とはいえ、ちょっと残念な気持ちになった。
黒染めでTシャツを復活させる試みや、市松人形に着せたもの?もあった。この黒染めは触り心地がつやつやになるのが特色らしい。
頭原作熊倉聖祥とあるが、調べたところ日本のひな人形の頭の8割を作っている工芸士の方らしい。埼玉県の工房にいらっしゃるそうで、京都とはあまり関係がなさそうだった。
SOMABIRODOなる、化繊で作られたパフの展示があった。触るとふわふわしていて気持ちよかった。
最後は和紙畳を染めてかばんや、椅子、オブジェにする取り組みを見た。和紙畳の良さを熱心に説明されたが、い草産地の出身者としては何とも言えない気持ちになった。
次は、隣にあった滋賀に入ろうとしたが、これ以上並べないとのことで後で来ることにした。滋賀に来たいかどうかの投票もあり、来たくない人が一定数いたのに笑ってしまった。
忍者屋敷だった三重
前述の通り、滋賀は入れなかったので、滋賀の隣にあった三重にやってきた。やたら綺麗な空間が入口になっていた。
まずは三重は美し国三重と古くから言われていたという歴史が紹介されていた。
金庫のような装置があったので撮影していたら「お客様これは除湿器ですので見ても仕方ないです…」といわれてしまった。恐らく下の箱は水を貯めておくやつなのだろう。
内部は壁の中に展示が埋め込んでいるタイプでアトラクション性があった。
引き出しの形も色々あり、写真はないが中には忍者屋敷の回転扉のような仕組み(どんでん返し)もあって楽しかった。
香りに関する展示もあり、酒は良く香りがしたが、茶は香りが飛んでいる気がしたのが残念だった。
伝統的な品から、近代的な品まで幅広い展示がありこれも面白かった。漆器はどこにでもあるなぁとか。和歌山にも漆器があるのでその流れなのかもしれない。
国産のNVMeSSDが存在することにも驚いた。一般流通に乗ってるようなので次回購入時は検討したい。
東海道や、松坂商人の紹介もあった。東海道新幹線は特に東海道に沿っているわけではないようだった。
三重を代表する食材として松阪牛や、伊勢海老、真珠も展示があった。伊勢海老さっき食べたなとか。
料理や加工品としては鰹節や、てこね寿司というのもあった。鰹節は高知のイメージだったので意外だったし、ここのからくりは引き出し+更に引き出しと二重引き出しになっており、中々ユニークだった。引き出しの網からは鰹節の香りがした。てこね寿司もカツオを使った寿司らしい。
繊維品として松阪の染色技術を使った松阪もめんや、伊賀くみひもという忍者が使ってそうな紐もあった。
三重といえば伊賀、伊賀といえば忍者と言う事で、忍具や忍者の食べていたものも展示されていた。手裏剣は大変高価で、実際にはほとんど使われていなかったらしい。きっと真備氏なんかもそうだったのだろう。また、かたやきという忍者食は非常に硬く、小さな槌で叩いて割って食べていたようだ。
海女さんの視界を再現しアワビか何かを取るアトラクションもあった。これは中々新鮮で楽しかった。
盤をくるくる回して色んなミカンが見れるのもあった。本当に良く凝っている。
秋刀魚を一尾丸ごと使ったお寿司もあるのだとか。
熊野古道というと和歌山のイメージだが、調べたところ結構広く、伊勢路という部分は三重県にあり、伊勢神宮までを結んでいるようだ。
森の香りをかげる場所もあり、ここは普通にヒノキの香りだった。
全て見終えると三重の名所を紹介するモニタがあり、各場所をタップすると詳細が出てきて、これは中々観光し甲斐があるなと思った。しかし最近妙に手延べそうめんと縁がある…。
関西館は府県ブースごとにスタンプがあり、スタンプ稼ぎ場になっているのだが、三重だけは名張市の職人謹製の手作りスタンプらしく、なかなか興味深かった。スタンプ帳買っておけばよかったと若干後悔した。
特に何もなかった和歌山
和歌山ブースにはびっくりするほど何もなかった。しかしこの何もないことが特徴でもあった。
万博の終わりの方になるとHYDEも来るらしい。かつて和歌山に何もないと言われてころ流星のように現れたスターだったので個人的にはかつて和歌山の星として印象的だった存在だ。
壁面には和歌山の紹介とHYDEのサインや、何かのアートが描かれていた。
奥の方にあるカウンター席では練切りが提供されており、あまりにも何もないため「えっ?これだけ?」と正直思ってしまった。
中心には立派な太鼓群があり、大太鼓には浅野太鼓祭司株式会社の文字があった。なんで和歌山に石川の太鼓が…?いったい何の展示だ…?と思って眺めていた。あとで調べたところ現在の株式会社浅野太鼓楽器店に当たる企業で、太鼓の製造やリースを手掛けていることが分かったが、この時点では全く謎の存在だった。
後ほどこの太鼓群の真価が分かることになるが、この時は和歌山はなんもない謎のブースだなというので通り過ぎた。休憩にちょうどいい椅子があるのもあり、この後和歌山ブースのは足繁く足を運ぶことになる。
出藍の誉れと大爆笑された徳島
徳島は入口からしていい雰囲気を醸し出しており、右側には出藍の誉れが書かれていた。令和七年七月四日とあるので、どうやら私はほぼ掲示タイミングジャストに来ることが出来たようだ。
記述からして、徳島ブースでは期間ごとに展示が変わるようだ。
入っていすぐのところには藍染和紙が展示されており、団扇本体は万博団扇でもおなじみの四国団扇が使われているようだった。展示品とばかり思っていたが、よく見ると値段がついていた。中々風情があるのでうちわ兼部屋のインテリアに一本ありかもしれない。
1893年のシカゴ万博で展示されていたという公式記録集には染のほか、阿波和紙や刺繍ラグが徳島県から出展されていたという。
阿波踊りからくる徳島の精神も掲示されていて面白かった。
藍染体験コーナーもあった。小学校のころに家庭科の授業辺りでやった気がするので懐かしい。
今回の企画展示として藍も展示されていた。藍染の原料は、このどう見ても緑色の植物からとれるようだ。Wikipediaによると、藍染を行うと虫食いが減るほか、耐火性が上がるため、かつては火消しの半纏や蒸気基幹社の乗務員の制服を染めるのにも使われていたようだ。
触ることが出来なかったため、実際に藍色の液体が出てくるのかは確かめられなかった。
辰砂という水銀の元になる鉱石が阿南市から採掘されるというので、それの展示もあった。
美馬市の三木家に伝わる麻織物の展示もあった。特別に許可された大麻を栽培とあるので、トチギシロのようなものを栽培しているのかもしれない。忌部というとつるぎ町の「ソラ」関係の伝承にも出てきたのでなんだか感慨深い。
植物としての愛や、染(すくも)に関する説明と乾燥させた藍が展示されていた。どうやら長く乾燥させ発酵させることで、あの色を出すらしい。
大谷焼という伝統的な焼き物があるようで、大きな甕を作るときは足でろくろを蹴りながら作るのだろうか?一度見てみたい光景だ。
他にも人形浄瑠璃の人形の頭や、遊山箱という、遊山をするときに弁当や菓子を詰める箱の展示もあった。
阿波踊り会場もあり、壁に踊っている人が映像として出てくる面白い仕組みがあった。壁には深度カメラ(Depth Camera)と思われるものが埋め込まれていて、中々力が掛かっているなと感じた。以前仕事でDepth Cameraを使っていたこともあり、少々懐かしい気持ちにもなった。
阿波藍の未来双六というものもあり、阿波藍が暮らしに浸透していくという内容の展示になっていた。実際にプレイすることもでき、子供たちが楽しそうに遊んでいた。未来の藍染め師になる子もいるかもしれない。
他にもいくつかのデジタルアトラクションがあり、子供は楽しく遊べそうだと感じた。
出口付近にはやはり青染めがあった。
出場時に今回徳島ブースによる最大の目的だった「徳島県への招待状」を頂いた。なんと京阪神和から徳島県に500円で行けるお得なチケットだ。これを貰うときに間違えて「徳島県への挑戦状ください」と言ってしまい、受付の人のツボに入ったのか大爆笑されてしまった…wぜひ挑戦してくださいとのことなので、次回のマチアソビに行くときに使えたら使いたいものだ。
予算に達すると失効するほか、使えるのは窓口限定なので注意したい。
徳島ブースを出ると和歌山に人だかり、驚きの演武
徳島を出てすぐ横を見ると和歌山に人だかりが出来ており、覗いてみると太鼓群の演武が始まるところだった。会場の都合でボリュームは大分控えめだったが、まさかこんなのがあるとは思わなかったので、だいぶ驚いたし、これが見れただけで何もなかった和歌山は大満足に変わった。
演武が終わると太鼓を叩く体験も始まり、どうしても全力は無理なものの、ポコポコ叩くことが出来た。ポンポンが付いた撥と、付いてないただの木の棒の撥があり、場面によって使う撥が変わるのも面白かった。
また台座をよく見ると撥を収納できる筒が両側に二双あり、ただの台ではなく、収納機能も兼ね備えていることに驚いた。
佐用町パビリオンだった兵庫
わが兵庫ブースに来ると未来バスというものの発車時刻表が表示されていた。どうやら兵庫ブースではシアター上映がコンテンツとなっており、これはその上映開始時間のようだ。
なぜか佐用町の主張が激しかった。
シアターへ向かう通路では佐用町と兵庫県のアピールが並んでいた。
書いてある通り兵庫には歴史的なルーツが多くあり、他にも日本サッカー発祥の地、日本マラソン発祥の地、近代登山発祥の地といわれている。
日本の縮図はWikipediaにも書かれている内容で、兵庫には神戸といった大都市(旧五大都市のひとつ)から、淡路島といった架橋された島、家島のような離島もあれば、県央~県北ののどかな田舎まで、幅広くあり、産業も農業や漁業、畜産業から重工業、医療まで広くあり、IT産業としてもmonotaROを擁するし、空港や港があり、私鉄やJR、新幹線もあり、温泉や観光地もそこそこあり、非常に多面的な県になっている。
世界一はちょっと謎だが、日本一も多く、日本最長の吊り橋である明石海峡大橋や、架橋された離島としては日本最大の淡路島があるほか、日本最短の国道があったり、ため池の数も日本一だったりする。産業では、手延べそうめんや、日本酒、酒米、養殖のりの生産量が日本一である。
交通についても新幹線駅を四つ有し、新神戸にはすべての新幹線が停車するほか、阪神間では地下鉄を含めた私鉄も多くあり、関西の基幹空港の一つ伊丹空港や、三宮から近い位置にある神戸空港、四国と九州を結びフェリーや、上海行のフェリーまでもが訪れる神戸港もあるし、都市高速や臨港道路、山を縦貫する有料トンネルなどもあるため、交通利便性も高いと言える。
通路には名産品の展示があり、三木金物や、淡路島の線香、丹波焼に、赤穂段通、灘の酒などが展示されていた。
酒米の生成度合いレベルに米粒を見れるのは中々ない機会かもしれない。
通路の天井にはコウノトリも見られた。
通路の奥では佐用町の展示もあった。佐用町推しが激しい。
とりあえず和紙は四国団扇のうちわに貼っとけばいいみたいな感じがあるのだろうか。このうちわも大分見慣れてきた。
作用では大豆が特産になっており、味噌や黄な粉、豆腐といった大豆製品が陳列されていた。
ひまわりも有名らしく、ひまわり油や、ひまわり油を使った手延べうどんも展示されていた。
壁からくるオール兵庫のアピールが凄い。
シアターはHY5.0という名の玉ねぎ型ロボのキャラクターがおり、HYが兵庫、5.0は兵庫県を構成する五つの律令国である淡路、播磨、但馬、丹波、摂津をああ和していることが一目でわかり、いいセンスだなと感じた。
内容は大まかには国産み、酒、金物、丹波焼、登り窯、コウノトリ、尼崎工業地帯と工業汚染と浄化、明石天文科学館、震災とルミナリエみたいなコンテンツだったと思うが、淡路成分が伝承なのに対して、他が史実だったため、どうにも淡路だけハブられているような感じがした。
全体的に軸がなく、何を伝えたいのかよくわからなかったという印象が強い。恐らく観光招致が目的だとは思うのだが、「尼崎工業地帯の工業汚染と、そこから立ち直った尼崎」みたいなシーンは観光要素が謎すぎて理解不能だった。尼崎城やあまろっくでも流していた方がよかったのでは感…。ルミナリエはまぁ判る。
コンテンツ的にも播磨と摂津に偏りが見られ、但馬はコウノトリ、丹波は丹波焼、淡路は国産みだけで流されているように感じたが、但馬なら浜坂温泉や香住のカニ、余部橋梁、氷ノ山やハチ北、城崎温泉。丹波なら竹田城、生野銀山、ケヤキの根橋、篠山城や丹波大納言小豆。淡路も渦潮や人形浄瑠璃や古墳などあると思うので、もしかしたら単に私が覚えていないだけかもしれないが、もうちょい観光に繋がる要素があってもよかったのではないかと思う。しかし淡路なんも浮かばんな…。瓦は手前に展示あったしな…。
ここのプロジェクターはパナソニック製だった。私は機材確認職人なのでついチェックしてしまう。
シアター出口にはアンケート装置があった。明らかにデータ取得を目的としており、あくまでアトラクションの一部になっていた滋賀県とは趣が違うのが面白く感じた。
兵庫県立美術館とやり取りできるどこでもドア的なものもあって面白かった。
漫画化の輩出地だった鳥取
鳥取ブースは入っていきなり障害者対応の充実が見えた。この車いすは是非乗ってみたいものだが、今回は時間の関係でパスした。いつか鳥取に行くことがあれば見てみたいものだ。
無限鳥取砂丘なるものがあり、面白そうだったが列が長く、時間の関係もありパスした。三宮から鳥取はスーパーはくとで一本なので、鳥取砂丘にはそのうち行ってみたいと思っている。
さてここからは漫画王国鳥取を名乗るエリアに入っていく。名探偵コナン、ゲゲゲの鬼太郎、あともう一人は…誰だ…?
孤独のグルメの人だった。孤独のグルメだろそこは!?と思わず思ってしまったが、よく見ると鳥取の風景とセットで展示されているように見えるので、鳥取の作品と言う事でプッシュされているのかもしれない。
青山剛昌先生のコーナーには倉吉で作られている名探偵コナンのねんどろいどや、鳥取砂丘の砂を使ったレリーフ、実際のコミックなど、様々な展示があった。
水木しげる先生のコーナーにもコミックや鬼太郎のグッズがあった。こちらも鳥取砂丘の砂を使ったものがあり、焼き物の皿があるのは趣深いと感じた。
他にも鳥取県出身の漫画家の先生らからメッセージが寄せられており、プリンセスメーカーや、うちゅう人田中太郎といった作品も鳥取出身の作家のものだと知り、結構な衝撃を受けた。鳥取、マジで漫画王国だったよ…。しかもキャバクラを舞台にした作品までもが紹介対象になっていることに、鳥取県の気概というか、懐の深さを感じざるを得なかった。ジャンルを問わず、それが鳥取県出身者であれば紹介するのだなと。ちょっぴり感動してしまった。
他にも著名人などのサインも掲示されていて面白かった。
鳥取は三宮からだと2時間強で行け、徳島と大差ないどころか、巡礼で訪れた、つるぎ町や川崎市、山口市なんかよりよっぽど近いので、全然ありである。
鳥取砂丘とかにっこ館だけでも一日満喫できそうだし、わらべ館も興味がある。青山剛昌ふるさと館のある由良駅周辺は名探偵コナンに関するモニュメントなどが多くあるらしく、こちらも楽しそうだ。調べたところ、鳥取砂丘周辺はバスの本数が比較的多く、毎時一本はありそうなので、そこまで不自由しなさそうなのもいいところだ。
境港や米子にも水木しげる関連の展示や博物館があり、見る場所は多くありそうだ。
鳥取には、はわい温泉もあり、旅館組合のトップページが温泉むすめだったのもあり、隣接する東郷湖も魅力的そうなので、期待できそうだ。
和歌山で休憩しつつ、滋賀解放を待つ
和歌山ブースは椅子があり休憩に便利なので度々座りに来ているが、座っていたら柱モニタの説明を伺うことが出来た。
この7本の柱状モニタは和歌山の過去と現在、未来を表現してるそうだ。ただ芸術度が高すぎて私にはちょっと理解が追い付かなかった。
和歌山ブースから滋賀ブースが見れ、滋賀ブースは入場規制時の整列が出来ないため、休みつつ解放のタイミングを眺めるのにうってつけだった。
でっかい焼き物スクリーンと光蠢く滋賀
和歌山ブースから虎視眈々と滋賀ブースを眺めていたら解放されたので入ることにした。滋賀はブース前で整列できず上手くやり過ごすテクが必要で難易度が高い。
入ってまず目に入るのは、まん丸のスクリーン。普段はお風呂を焼いている職人が万博のためにろくろを回し特製した信楽焼スクリーンだという。どえらいサイズだ。今やこれだけのものを焼けるのは3人しかいないそうだ。
焼き物なのでよく見ると焼き物らしく、粘土の不純物が入っているのがわかる。
奥へ進むと230度くらいの円形スクリーンになっており、中央では様々な色に変化する球がリズミカルに揺れ動いていた。
一例としてはこんな感じだが、その時々によってだいぶ異なる色彩や動きをするので、実際に見ればより楽しめるだろう。
上映としては概ね琵琶湖に始まり、琵琶湖に終わるような感じで、琵琶湖の源流は本流117本あり、その支流は450本もあるが、出口は瀬田川一本のみであるとか、琵琶湖は500万人の水瓶だとか、琵琶湖には淀川水系固有種60種類が住んでいるとか、琵琶湖の鮎は栄養不足で小さく小鮎と言われているが、他のところに移すと普通サイズになるとか、びわ大ナマズはブラックバスさえ食べてしまう琵琶湖の主だとか、概ね琵琶湖博物館で見れるような内容だとは感じたが、光る珠の雅な動きもあり、中々に楽しめた。
他にも比叡山延暦寺、エリ漁、篠田の花火辺りはキーワードだなと感じた。
美し国の土産屋
恐竜展と言う事で興味がわかなかった福井以外を一通り回り切り、外に出ると美し国(三重)の土産屋が商売をしていたので入ってみることにした。
伊勢うどんや手裏剣クッキー、赤福といった、THE三重みたいな感じのラインアップだった。時刻は17時を少し回った頃だったが、赤福が売れ残っているのは驚いた。三ノ宮駅や京都駅だったら売り切れてる時間帯だと思う。
腹ごしらえへフードコートへ
関西館を満喫し、日本館までは、まだ余裕があったため、軽く腹ごしらえをしようと近くにあったフードコートに入ることにした。
見るものが尽きない道中
この万博という奴はどこを歩いても目を見張るものがあり、ちっとも飽きない。歩いているだけで楽しいのだ。
フードコートへの道中にはミストをだしながら走るBellabotらしき物体がいて、どうやって改造したのかや、涼しさに対する執念に対して少し感動してしまった。
フードコート前にはステージがあり、ハローキティが推しの子のアイドルなどを流しながらDJをしていて、ちょっと驚いた。DJコントローラーはPinoneer DJの製品が使われていた。
フードコートへ進入
いざフードコートへ。まずはほっかほっか亭と韓国系のお店、そして右手にはドラッグストアが見える。
入ってすぐ、左手にはスパイファミリー系の飲食店があって親子連れが喜びそうな感じだった。
聞いたこともないドラッグストア、アカカベ
反対側にはアカカベという薬局が展開されていた。調べたら大阪の地場チェーンらしいが聞いたこともない。大阪のドラッグストアチェーンといえばコクミン、キリン堂、ダイコクドラッグの印象だったが、私の辞書にアカカベも追加された(見かけないからすぐ忘れそう)
アカカベではしこたまセンスが売られていたが、意外と価格は良心的だった。別に万博の外でもこんなもんだろう。
店柄的には立ち食い点が主体だった内部
フードコートの中にはいろんなお店があったが、基本的には立ち食い可能なメニューを提供しているお店が多かったように思う。
ほっかほっか亭もスパムむすびの改造版みたいなものを弁当として開発していた。中々画期的なのでぜひ各種イベントにも出してほしい。
われらが神戸QBBも!
われらが神戸からはQBBも出店していて誇らしい気持ちになった。また、この記事を書いているときに気が付いたが、店員がダブルピースしててワロタw明らかカメラ目線だし完全に狙ってそう()しかし、観光地において、こういう気前がいい人がいると、こちらも楽しくなるのでうれしいものだ。
可愛らしいアイスクリームマシーンのあるNISSEIコーナー
まずは一番奥まで進みNISSEIのアイスクリームコーナーにやってきた。NISSEIというのはアイスクリームメーカーやアイスクリームコーンなどを供給するアイスクリーム大手企業で、アイスクリーム屋さんにはNISSEIの箱やキャラクター、ロゴがあしらわれていることも少なくない。地味に大阪の会社らしい。
プラントフリーソフトクリームかつ、自動ソフトクリームマシーンによる提供を体験することが出来るというので、万博らしい面白さがきちんとあるお店だった。
注文するとコーンが貰え、自分の番になるとマシーンの所定の位置にコーンをセットすると指定のフレーバーのアイスクリームが出てくるという仕掛けだ。スロットはフレーバーごとにあり、中にはこのマシーンでしか味わえないものもあるそうだ(マシーン体験なしで、普通の提供を受けられるフレーバーもある)
演出も凝っていて、コーンに3D映像をオーバーレイしているのは、さながらVRのようで、可愛らしいアニメーションや、ハートエフェクトが描写されていたりするのも可愛らしく、非常に和んだ。
アイスクリームは少し独特の風味だったが、全然ありだった。
スパムむすび風弁当を提供するほっかほっか亭
ほっかほっか亭ではワンサンド弁当と言って、スパムむすび風の弁当が提供されていた。
お客さんが多いのですごい勢いでストックを作っている。奥にはフライヤーや冷蔵庫などが見えるため、どうやらここで調理しているようだ。作り立てが食べられるのはありがたい。
隣にはおにぎり屋さんもあった。謎の高知推しが見えるが、砂糖で作った塩を作られている高知の方らしい?
目線をほっかほっか亭に戻すと、回転を上げるためにバシバシとストックが積まれていた。
私は軽食が欲しかったので唐揚げを買うことにした。からあげくんみたいなパッケージでその場で食べられるのがいい。レモンも大きく切られていて贅沢だが、意外と価格はお手頃(600円)だった。
フードコート前にあった無料水飲み場
万博会場で無料水飲み場を見つけるのはこれが三度目だったと思うが、これによって飲料水代を節約できるのは便利だった。
日本館へ向かう
腹ごしらえも済ませたので、今日の最終目的地、日本館へと向かう、その道中。
自販機に国産白桃エキス使用万博限定ペプシがあるのを見かけた。
まだ開館していないパビリオンがあった。大阪関西万博は常に現在進行形である。来る度に変わる姿を楽しめるのは皮肉抜きに目玉の一つといえるだろう。少なくとも私はそう思う。
アゼルバイジャンパビリオンの正面前あたりに空の広場というものがあり、丸太に浜松市と書いてあった。浜松市の木が使われていると言う事なのだろうか?
調べてみたところ浜松市による天竜材(FSC認証材)の展示らしい。浜松市で生産される木材によると、天竜材は浜松市で産出される木材のようだ。恐らく山と森に囲まれた天竜区辺りで取れるのだろう。
愉快な茶番と歴史と伝統と技術の無駄遣いの日本館
さて、しばらく歩いたところで朝に入り損ねた日本館に戻ってこれた。
自由入場者による地獄の行列
この行列を見た時、自由入場枠で来なくてよかったと、心の底から思った。可能であれば自由入場から離れている時間帯がよりよいだろう。私は館内でゆったり展示を眺めていたら、あとから入場してきたであろう自由入場者の怒涛の人波に襲われて資料観覧や写真撮影が困難になるシーンがあった。
余裕のある予約列
幸い予約列は空いていて助かった。
いよいよ入場
待望の日本館へ入ってゆく。地味に禁止事項が多い。他の国などのパビリオンでは見られなかった気がするので、日本の規律性や厳格性みたいなのが出ていてよい。
外周は日本建築をイメージしているのか、木の板が目立ち、モダンな和を感じさせるデザインだ。
通路を進んでいくとテーマを表示しているパネルが並んでいた。どうやら日本館では廃棄物と循環みたいなのがテーマになっているようだ。「3つの入口と3つの出口」、「どこから入る、どこから出るか」というメッセージがあるが、特にパビリオンの入口や出口を選べるわけではなく、これに関する説明もなかったと思うので、ポエムだと思う。
この木の溢れる佇まいがいい。この外観には意味合いがあり、館内の後半で説明される一つの構成要素にもなっている。
進んでいくと館内図が現れた。ごみからみずへ、みずから素材へというのはよくわからないが、循環型社会を表しているようだ。実際、中を進んでいっても私は理解することが出来なかったし、核となる部分は茶番によってマスクされていたため、きっと誰もわかっていない。深く考えず芸術かなんかだと思った方がよいだろう。ドラえもんやハローキティがいるのは日本のIPを強調したい感じなのだろう。
しかしシロッコファンのようなデザインだ。
音声ガイドもありQRコードをスキャンすると解説サイトが開く。
流れを知るPlantエリア
まずは最初の入口、Plantエリアだ。どのエリアも似たり寄ったりな作りのため、ここで日本館の基礎みたいなのを知ることが出来る。
入ってすぐの通路は脇に石が詰めてあったり、焼杉のような壁があったりで、和を意識した感じがした。
少し先には、ちいさないのちがささやくという詩的な文言がちりばめられていた。
次に現れたのは砂時計型のモニタだ。幻想的なイメージが流れていたが、これは各エリアのイメージになっているようで、各エリアの入口にそれぞれのテーマを流している砂時計モニターがあったと思う。
ここではおそらく水を表しているのだと思った。
ごみはいのちのはじまりだ。生ごみから電気を生み出し、その電気で排水を浄化し、きれいな水にしていくらしい。
このブースではベルトコンベアの上をごみのオブジェが流れており、その下で謎のマシーンが右往左往していた。このマシーンの走行パターンは完全に固定されており、固定ルートを走行する以外、特に何もしていなかった。日本館では、このように特に意味はないが、それっぽく見せる茶番のような展示が多くあり、奥に行くほど極まっていき、最後に茶番明かしがある。
ほのかにぼんやりと光る通路をたどっていくと、発酵で発光中?というところに出てくる。
ここでは一定パターンでLEDオブジェが点滅を繰り返していた。先ほどバイオガスや微生物の仕事などとあったが、これ自体は普通の電力で点灯していると思われ、あくまでイメージだと感じた。
ライトの下には謎のタンクや配管があり、演出としては凝っているなと感じた。
次は日本館、ただいまお食事中
ここでは生分解性プラスチック容器が分解されていく様子を表したオブジェや、微生物の生きざまを表現したアニメーションの展示があった。
同じ部屋の中にはコウジカビの模型展示があった。先ほどの生分解性プラスチック容器といい、日本館は立体的に実物を造形し、このように展示する傾向があるようで、今後もこのようなものが出てくる。
部屋の中には休憩できる椅子が設置してあり、歩き疲れた脚には大変便利だった。
パッと見、畳なのか木なのか漆なのかよくわからない見かけだが、明らかにプラスチックだった。コンテンツの一つになってる生分解性なのかな?とも思ったが、特に説明はなく、この時点では判らなかった。
相変わらず演出用の謎の装置はある。
制御盤が気になったのでズームしてみると「サブ機械室演出制御装置」とあり、特に隠す気もなさそうだった。
中央の水場
未来を移すまっさらな水とあり、大きな池が現れる。
特に目を見張るものもなく、ここまでの流れ的に水道水か何かのような気はした。
雨が降っていても大丈夫なように屋根が設置されており、主張が薄く、中央の池に視線をフォーカスさせる作りなのはよいなと思った。
謎の大阪節が炸裂する火星の石コーナー
壁に火星の石が埋め込まれたコーナーがあり、係員が大阪節を炸裂させていた。
例えば石がハマってないとこ触ってる人に「そこ触っても何もないですよ〜エレベーターのボタンでも触っといてくださいね〜」とか、やたら触りまくってる人に「こんなん触ってもなんもないですからね。時間の無駄なんで他のパビリオン見てくださいね〜」とか言っており、めちゃくちゃ大阪感があるなと感じた。
このパネル自体は触るとつるつるしていて、石というよりエレベーターのボタンを撫でているという方が感覚的には近かった。一応むき出しにはなっているとのことだったので、ひょっとするとプラスチック感のある石なのかもしれないが、個人的にはプラスチックの中に封印している可能性を拭い去ることはできなかった。何故ならここまでずっと茶番だったので、ここが茶番であっても何ら不思議ないからだ。
火星の石塊も展示されていた。
茶番が加速するFarmエリアへ
さて、次の「いのち」は何になろう?と言う事で、ここから次のエリアに入っていく。
Plantエリアの冒頭にも書いたように砂時計型のモニタがここにもある。流れている映像は別のもので、たぶん藻を表している。
リレーはめぐる。姿を変えて
Plantエリアにあった微生物的な表現と、発酵で発光中を組み合わせたような表現だろうか?子供が喜びそうな区画だ。
進んでいくと日本館がごみの再生工場であると言う事を熱心に語りかける説明があった。通路には同一の内容を流す、複数のモニタがあり、ある程度の人数が来ても無理なく見れる設計になっていた。
微生物がごみを分解して資源に変えるのはかろうじて理解できなくもないが、CO2を資源に変える微生物というのはよくわからなかった。燃焼してCO2になるはずのものが微生物によって資源になると言う事を言いたいのだろうか?
ひとまず日本館は現時点では実用化されていないものの、微生物を使った資源再生の仕組みをアピールしたいようだ。
あれ藻 これ藻 それ藻 ハローキティ
あれ藻 これ藻 それ藻ということで、藻で何でも作れると言う事らしい。どうやらここからは微生物から藻に話がシフトしているようだ。
但しモニタには藻ではなく微生物とあった。
室内にはCO2でなに作ろう?とあり、二酸化炭素ボンベのようなものも置いてあった。
真贋のほどは定かではないが、CO2で作られた器なるものが置いてあった。これは「日本館、ただいまお食事中」に置いてあった器と同じものだろう。
部屋の奥には、またもや謎装置とライトの組み合わせがあった。
更に進んでいくとハローキティと藻のコラボレーションという、中々マニアックなものが展示されていた。ハローキティに凄まじいバリエーションがあるのは知っていたが、まさか藻になる日が来るとは…。
恐らくこれ目当てに来ている人がいるレベルの存在だろう。勿論、最後にあるグッズ売り場に行けば藻キティのグッズもあった。
様々な藻の説明。
藻になったキティちゃんのアニメーションまであった。
次は「個性いろいろ、藻類のフシギ」という部屋だった。
藻類が日本館の中を変えるという説明に変わった。
藻類がどれだけ優れているかの展示があった。
- 藻類が吸収するCO2は杉の14倍
- 藻類が生産できるオイルの量はひまわりの14倍
- 藻類が生産できるたんぱく質の量は大豆の36倍
- 同じ水の量で藻類が生み出すたんぱく質の量は牛肉の50倍
最後の二つは比較対象が異なるため、やや疑問に思った。同じ水の量で藻類が生み出すたんぱく質の量が牛肉の50倍だとして、それと大豆のたんぱく質の量を比べた時はどうなのだろう、とか。
次は、いのちみなぎる藻のカーテンという部屋に来た。
網目のようになった細いチューブの中を気泡入りの緑の水が流れており、藻が流れているように見せかけていた。
スタッフの案内によると、これはスピルリナ培養で、スピルリナは螺旋状をしているため、この名を持ち、タンパク質やアミノ酸が高いとのこと。また、このチューブはフォトバイオリアクターという装置だそうだ。
次は「お前が藻になるんだよ!」と言わんばかりのメッセージがあった。
おみやげに「循環」をどうぞとのことで、緑色の粉をたっぷり詰めた瓶が置いてあった。藻を詰めたものをモチーフにしているのだろう。
茶番の最終形態と、日本の伝統技術とその設計のFactoryエリア
「こわれやすく生まれる」何を言っているかさっぱりわからないが、最後まで行くと理解できる内容になっている。結論を言うと疎結合であると言う事だ。
疎結合であれば分離しやすく、分離しやすいと言う事は「こわれやすい」。そして分離したものを再び組み合わせることで「生まれる」ということだと私は解釈した。具体的な事柄については後で触れるので、しばらくは茶番について紹介していく。
いつもの砂時計。今度は紫色だった。
次の部屋に入ると何やら実験施設のようなところに出てきた。どうやらここでは以前に見た変な椅子を作っているお芝居をしているようだった。
小型の自走マシーンは車輪の跡が付くほどに同じ場所を往復しており、ロボットアームも椅子の破片を掴んで右往左往するだけ、現場にいる人もそれらしい振りをするだけという、ここまでにあったそれっぽさの究極系、茶番がここにあった。
設定上は先ほどの流れからして、藻類を使って、あのへんな椅子を作っているのだろう。きっとスピルリナの力で作っているに違いない。
とはいえ、小道具はそれなりに本格的で、DENSOと書かれていたり、それっぽい制御マシーンには表示がされていたり、ノートパソコンで何かをしているようにも見えた。
時として何かをメモしたりもしていた。VSCodeらしきものが映っているのも興味深いが、明らかに何も開いていない。
手すりのあるガラス壁には機械音が表記されており、拘りの深さ、細かさを感じた。いったい何人が気付くのだろうか…。
日本の伝統的なアーキテクチャと技術の無駄遣い
ここでは日本の伝統技術で使われているアーキテクチャ、設計が柔らかさという軸で展示・紹介されていた。ここは展示物が多すぎるので気になったものを中心にピックアップしている。
まずは木桶だ。木桶は複数の木の板で出来ており、そのうち一枚が壊れても交換できる。それが柔らかく作ることで長持ちすると言う事だった。これは疎結合の思想に通じるものがあり、感慨深くなった。
組み立て式のサッカーボールもあった。
次は和釘の展示があった。最後まで打ち込むために途中で曲がるというのが面白い。
しかもこれ、映像でなく実物を動かして見せている凄いギミックで技術の無駄遣いというか、そんな感じがする、非常に日本らしい展示だと感じた。
次は和裁で、一つの布を無駄なく使え、糸を抜けば布に戻すことが出来る柔らかさがアピールされていた。
次は流れ橋、やわらかく作ることで吸収するコーナーだ。
資材がない時代に橋を架ける方法として、川の流れに耐えるのではなく、橋桁が流されることで橋にかかる負荷を軽減するという発想だ。
この展示も面白く、橋桁は映像なのだが、橋脚は模型が動いているのだ。こういうギミックの面白さや、技術の無駄遣いは、個人的にFactoryエリアの魅力だと感じた。
次はやわらかく作ることで耐え抜くコーナーとして、焼杉の展示があった。
杉の表面を焼き、炭化させることで腐食を抑え耐久性を高めているそうだ。一般的な外壁材が15年で寿命を迎えるところ、焼杉は40~50年も持つと言われており、湿気や虫を防ぐ効果もある万能材なのだとか。
次はやわらかく作ることで、受け継ぐコーナー。ここで紹介されているのは式年遷宮だ。式年遷宮といえばシステムのリプレースを揶揄する言葉としても印象深い。昨今のモダンシステムの開発に携わった人であれば、一度は聞いたことがあるのではなかろうか?
最後はやわらかく作ることで、日本館も次へ活かすというコーナー。種明かしコーナーでもある。この時点で写真撮影に時間をかけすぎて自由入場枠の人がどっと来たので写真を撮るタイミングに少々難儀した。一瞬ズレると人で埋まるくらいの盛況だったが、大半の人は人の流れに飲まれて、展示をほぼ見ていなかったと思う。
こちらでは日本館の外装や看板をはじめとし様々なものが分解可能だったり、容易に再資源化できる状態で作られていることが紹介されていた。
段ボール箱は綺麗に降りたため、自分自身で畳んだ状態を保持できる設計になっているほか、変な椅子もバラせるらしい。
各物品がどういう思想で作られ、どう再資源化できるかが説明されている。そしてここであのへんな椅子が藻で作られていないという衝撃の事実が告げられる(判っちゃいたが)
真なる藻の芸術
次は二度とみられない、はかなすぎる芸術という部屋に来た。展示場としてはここが最終区画だ。
今までは今後実用化されるであろう微生物や藻による資源の生産がテーマだったと思うが、ここにきてなんと、珪藻土という藻が作り上げた資源の実物を見ることが出来た。藻の可能性を感じるシーンだ。
場面としては珪藻土パネルを敷き詰めた円盤がくるくる回っていて、その上に独特の音をリズミカルに立てながら回っていた。なんてことはなくすごい地味な展示なのだが、個人的には美しく見え、ちょっと感動した。
グッズ売り場には様々なメーカーの品があり、IP物も多く、客でごった返しており、ここまで混んでいるパビリオンは他に見たことがなかったため、商いとしては良さげな感じに見えた。
出場するとすっかり夕刻に
一通り回って出てくると時刻は19:50、18:10くらいに入ったことを考えると一時間四十分もいたと言う事で、かなり満喫していたようだ。実際、こんなに長く滞在したパビリオンは過去になかった。関西館は日本館より長居したが、あそこは実質内部の府県コーナーが1パビリオン扱いの、複合パビリオンなので例外だ。
外にはバイオガスプラントなるものがあった。これまでがこれまでなので本物なのかどうか定かではないが、本物かもしれないし、そうでないかもしれない、そんな存在感だった。
日本館から出るまでの通路は長く、ハイタッチで触れ合う伝話というのもあった。関空と繋がっていてコミュニケーションできる仕組みだったが、兵庫館にあった兵庫県立美術館とやり取りできる奴とデジャヴを感じた。
夜なのでモニタには蚊のような虫が張り付いているように見える。
長い通路をぐるぐる回っていると凄い行列が見えた。これも自由入場枠だろうか?絶対に予約してくるべきだと感じた。
外へ向かうと何やら壮大な光景が見えた。ここはEXPOホール シャインハットといい、毎日19:30~19:50と、20:10~20:30に、その時期に応じたプロジェクションマッピング映像を流している場所らしい。
会場出口には警備ロボがいたが蚊まみれだった。明るいうえに温かいので集まっているのだろう、きっと。
日本館の感想
日本館の感想としては、正直テーマが迷走しすぎていてよくわからない部分が多かったものの、Factoryエリア最終盤にあった、日本の伝統技術の部分が非常に良かった。技術の無駄遣いもそうだが、疎結合を愛する私にとって、疎結合要素が多い展示は非常に楽しめた。それらに対してドラえもんのアニメーションによる解説動画もあって、これもよかった。そして最後の珪藻土アートもよかった。勿論、序盤の光の芸術は楽しめたし、中盤のハローキティも面白かった。
全体的にみると、これまでに訪れたパビリオンで最も充実しており、最も楽しめたパビリオンだった。
EXPOホール シャインハットのプロジェクションマッピング
会場の近くに寄ってみると丁度カウントダウンが始まっているところだった。ジャストタイミングだ。
僅か6分程度の間だったが、幻想的な作品を見ることが出来、とても充実した時間を過ごせた。
最後には前回見たOne World One Planetのドローンショーで閉められていたので、似たような性格のものなのかな?
帰る前の夕飯にワンハンドBENTO
時刻は20:42。終バスまでにどうにか間に合うか、どうかギリギリの中、とりあえず腹は収めていこうと言う事で、ほか弁のワンハンドBENTO、チキン南蛮を購入してその場でそそくさと食べた。サクサクの衣と御飯がマッチして、中々ありだったのでレギュラーメニューにあってほしい感じだ。
帰りのバスへ
時刻は21:06。バス乗り場の案内を見ると21:15以降のバスが表示されていた。近くでは「予約無しで乗れるのは夢洲行きと三宮行きだけでーす」という警備員の声が響いていた。
よく見ると22時便は(2台)とあり、何とかして積み残しを減らそうという神姫バスの心意気や企業努力が見て取れる。
バスターミナルには各社のバスが止まっていたが、立ち止まる時間が惜しかったので写真はブレ気味だ。
いよいよ三宮行きの神姫バス乗り場に到着した。すごい人の数だ。
着いてしばらくするとバスが出ていき、案内表示には「出発済」と出ていた。この手の案内は出発したら単に消すことが多いと思うので、なんか珍しいなと思った。2分ほどすると表示行が消えたので、タッチの差で間に合わなかった人向けの親切なお知らせという感じなのだろうか。
また、この段階で一台当たりの収容人数が、おおよそ二列強であることが分かった。私は五列目の前の辺りだったため21:45のバスには乗れるだろう、仮に乗れなくても確実に終バスには乗れるだろうという確信を持った。
時刻は21:21になり、21:30発のバスが来た。神姫バスは万博に全力をかけており、使えるバスは全部投入しているのか、明らかに場違いなバスが来ていて面白かった。君は淡路島用でしょw
このバスが発車して少しすると「22時のバスまで乗車定員に達しています」という自動音声が流れ始め、「ついに来たか…。どうにか間に合ってよかった…。」という気持ちになった。
atoaラッピングのハーバーライナーがターミナルに入ってくるのも見たが、乗るまでにこれが来ることはなかったので恐らく終バス用だろう。
先ほどの淡路島仕様ハーバーライナーが消え、発車案内は二行になり、確実に乗れるとはわかっていても緊張感が漂った。
時刻は21:41。余裕をもって乗車できた。前回バスに乗り損ね、トラブルに巻き込まれながらクソ遠い東ゲートに行き、長蛇の列を待ち、地下鉄に乗ったのと比べると存外楽だった。
バスは確実に座ることが出来、乗り換えも不要で、疲れのまま寝ていれば勝手に三宮についていた。
お土産
前回は割としこたま買った気がする(記事にはしていない)が、今回は大分控えめとなった。
Manga Arabiaで実際に刊行されている漫画を日本語訳した一巻を買ってきた。+10とあるのはマンガアラビアキッズということもあり、対象年齢が十歳以上と言う事だろうか?
想定は凝っており、エンボス印刷がされていてゴージャスだった。石油パワーを感じる。
なお価格が一冊1920円もするため、漫画単行本としてみるとかなり高額だ。しかし販売部数を考えた場合、翻訳や印刷製本などの費用を考えれば安いだろう。
本の重みのせいか紙袋は底が破れていた。
全体を通して
まず万博攻略という意味では無対策で訪れた前回と比べるとかなりスムーズに回れ、良かったと思う。幾らかのトラブルはあったものの前回と比べると知れている。
充実度では前回以上に高く、見たいパビリオンをすべて見れたので非常に満足いく結果となった。
サウジアラビア館は完全に予想外の内容で、社会の変容や、それに伴う女性の自由化、NEOM計画といった今まで知らなかったサウジの一面を知れたことは非常に大きい。Manga Arabiaは個人的にかなりの衝撃があった。中東でも日本の漫画やアニメが人気という話は見聞としては持っていたものの、現地で作られ、それが流通しているのは驚きだった。
これは日本がどれだけ国内向けの文化を保ち続けられるかというのは一つの挑戦になるだろう。何故なら昨今の中国や韓国によるオタク産業の隆盛や、ドキドキ文芸部といった欧米発のコンテンツの人気を長らく見ていると、日本が相対的に弱体化しているような気がするからだ。
関西館も徳島の藍や阿波踊りを中心としたやたら主張が強く、無駄にハイテクな展示は興味深かったし、なんといっても徳島まで500円で行けちゃう切符は強すぎるだろう。エリアが京阪神和に閉じていることも、万博客の需要をよく見ていると思う。いや、全国津々浦々のバス会社と契約していられないとか、予算の都合とか、現実的な話もあるだろうが。
鳥取は想像以上に漫画王国で、文化に寛容なことも印象的だった。他にも京都館で生糸に触れたり、三重の忍者屋敷型展示、和歌山の和太鼓を使った演武、滋賀の巨大な信楽焼スクリーンの展示もよかった。兵庫も兵庫五国を全面的に押し出し、各国のことを紹介しているのは良かったと思うが、各地の微妙な紹介と阪神地域は負の歴史紹介が強く、これといった軸を感じられず、どうにもインパクトが薄かったように思う。
日本館は茶番とIPと技術の無駄遣いの印象が強かったが、伝統技術の文脈で「やわらかさ」を強調し、疎結合的な文脈に繋がる部分は個人的に面白いと感じたし、あからさまな茶番部分にも茶番なのかガチなのか境界が微妙にあやふやな部分があり、解釈の余地を残す部分は面白かった。ドラえもんやキティちゃんといったIPを前面に押し出し、ファン層を掴むのも、日本らしく面白いと感じた。特に歴史技術でのドラえもんを使った解説動画は分かりやすく、好感が持てた。
初手で行き損ねた日本館だったが、どうにか入れて良かったし、なんだかんだ結果的に時間配分としても丁度良くなった上に、展示内容はこれまでの全パビリオンの中でも個人的には断トツで好きになれたので、本当にここに来れてよかった。
そして今回も中々の長大記事になってしまった。前回は22,724文字書いたようだが、今回は執筆時点で30,127文字と言う事で、前回を超える文字数になった。前回の記事には番外編など、調節関係ないコンテンツもあると考えるとすさまじい文章量だ。
他にも面白そうなパビリオンはあるものの、時間や予算の都合もあるため、一旦今回で最後にしようと思う。通期パスも買ってないし、ちょっと今年お金使いすぎなので…。
今回も前回同様、いやそれ以上に満喫できたので、非常に良かった。伊勢海老を食べられたのも貴重な経験となったし、行きも帰りもバスで行けたのは良かった。少なくとも7月5日時点では現実的な時間で乗車できたのは良い体験になった。
参考までに今回は万博開幕から84日目で関係者を含めた来場者は約14万4000人、一般来場者は12万8000人だったそうだ。





























































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































