OpenWrtからValue-Domainに複数サブドメインのDDNSを行うツールを作った

Value-DomainのダイナミックDNSエンドポイントは60秒以内に叩くとエラーが返ってくるので、これを回避するためのDDNSの仕組みを作った話。

やったこと

まず、Value-DomainのDNS APIに対し、既存のaレコードをバルクで差し替えるためのツールとしてvd-ddns_v4.plを作った。

そしてhotplug.dにPPPoEインターフェースのIPが変わったときに、このスクリプトを蹴る処理を書いた。

この記事の前提構成

OpenWrtにIPv4用のPPPoEインターフェースがある。

やったこと

  1. 今回利用するのに必要なPerl周りをセットアップする。ストレージの空きが3.2MBほど必要
  2. value-domain-dns-util/root配下とか適当な場所に放り込む
    • opkg install openssh-sftp-serverでSFTPを導入しておくとファイル移動に便利
  3. vi /etc/hotplug.d/iface/40-pppoeとかして、OpenWrtのインターフェースが変化したときのHookを作る

     #!/bin/sh
     # デバイスが存在しなければ終了
     [ -n "$DEVICE" ] || exit 0
     # リンクアップでなければ終了
     [ "$ACTION" = ifup ] || exit 0
     # インターフェース名がPPPoEのものでなければ終了
     [ "$INTERFACE" = wanppp ] || exit 0
     # pppoe-wanpppのIPv4アドレスを取得
     pppoeaddr=$(ip -4 addr show pppoe-wanppp | head -2 | tail -1 | awk '{print $2}')
     # ログに吐く
     logger -t "DDNS - PPPoE IP" $pppoeaddr
     # DDNSもどきを叩く
     /root/vd-dns-util/vd-ddns_v4.pl 'XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX' example.com $pppoeaddr hoge fuga piyo
     # 結果をログに吐きたいが何故か動いていない
     if [ $? -eq 0 ]; then
     logger -t "DDNS - UPDATE SUCCEED"
     else
     logger -t "DDNS - UPDATE FAIL"
     fi
    
  4. PPPoEインターフェスをRestart

  5. Value-Domainのコンパネで指定したドメインのaレコードが更新されていることを確認

備考

一般的にDNSレコードの浸透時間は更新前に浸透していたTTLに依存し、Value DomainのAPI経由で普段から操作している場合は120秒以下にならないため、最大120秒のダウンタイムが発生するが、理論上は公式のDDNS機能と大差ないはずと思われる。

aレコードのみの対応にしているのは私の環境だとIPv6は変動しないが、v4はそれなりの頻度で変わるためだ。

運用しているMastodonのv4が変わったのに気づかないまま疎通できないインスタンスが出てくることがしばしばあり、手動で対応するのが手間なのと、毎回一日くらい気づくのに遅れるので今回自動化に踏み切った。前々からやり勝ったのだが、中々腰が重く進んでいなかった。

そもそもこの手のものは監視システムで検知できて然るべきなので、おいおい監視システムの構築もしていきたいところだ。