そうめんの種類や、手延べそうめんのおいしい作り方
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今回はそうめんの種類と美味しい食べ方について書いていく。
そうめんの種類
そうめんには大きく二種類ある。
手延べそうめん
いわゆる手作りのそうめん。そうめん地に住んでいる人なら大抵知っていると思うが、そうめんを伸ばして干し機にかけたものだ。
製造工程でグルテンが発生するため、麺にコシがあるのが特徴。
全国乾麺協同組合連合会の乾めん類(手延べを含む)に関する食品表示基準の「手延べめん」の定義によると「干しめんのうち、食用植物油、でん粉または小麦粉を塗布してめんよりをかけながら順次引き延ばしてめんとし、乾燥したものであって、製麺の工程において熟成が行われたものであり、かつ、小引き工程又は門干し工程においてめん線を引き延ばす行為を手作業により行ったものをいう」ということだ。そうめん・ひやむぎ・うどんなどの種類があり、太さによって変わる。
もう少し平易な言い方をすると小麦と塩、水を混ぜ合わせた生地に植物油を塗り、一定の太さに切り出し、ねじりをかけ、二本の棒の間にこれをかけ人の手で引き延ばして干して乾燥・熟成させたもののことだ。
要するに生地は機械で作っていても構わない。実際に揖保乃糸は半自動ではあるものの機械でこねている。
参考
そうめん(機械麺)
一言でいえば機械で作られたそうめん。大量生産されていて安いのが特徴。
手延べそうめんとの違いは、植物油を使わないこと、人の手で引き延ばさないことが挙げられる。またJASの「干しめん」に書いていないので、おそらく熟成もない。ググっても詳しい情報が出てこなかったが、恐らくほぼ機械で生産されているものと思われる。
参考
手延べそうめんのおいしい作り方
そうめんの束はあらかじめばらしておき、具を入れるなら用意しておくのが良い。そうめんを作る作業は時間に余裕がない。
- 書いてある通りに茹でる。沸騰してから入れ、差し水などをしないことが重要。沸騰というのは水面が激しくぼこぼこしている状態のこと。
- ざるにあげ冷水でぬめりが取れるまで、もみ洗いする。早々切れたり潰れたりしないので米研ぎのごとくやってよい。
- よく水を切って器に盛る。水が残ってると伸びたり、めんつゆが薄まったりするので、めんがくっつかない程度に切っておくのがいい。氷も入れなくていい。
こうやって作ることで、コシがあるツルッツルのそうめんが作れる。洗うのと洗わないのでは天と地の差ほど食感が変わるので絶対に洗う。洗ってないとめっちゃヌメヌメする。
にゅう麺にするときも洗ったほうがいい。ヌメヌメする。手抜き料理としてゆで汁にそのままうどんスープを入れるのもなくはないと思うが、ひと手間掛けたほうがおいしくなる。
味噌汁に入れるときはそのままでいいと思う。常識的に考えて味噌汁から出して洗わないし、そうめんだけ別に茹でたりもしないので…。
余談だが安い機械麺でも洗ったほうがいい。ヌメヌメするので。
そうめん豆知識
ここ最近知ったそうめん関係の知識。
手延べそうめんと機械麺の価格差
揖保乃糸は特級品になると300g578円(税抜)となり、もっと高くなる。特級は上級より細く色が白いほか、包装も高級感がある。桐箱入りもある。特級の上に三神というもっと高いやつもある。高ければ高いほど細くなる。
揖保乃糸は会社名ではない
揖保乃糸はそうめんのブランド名であり、揖保乃糸という会社が作っているわけではない。揖保乃糸そのものは認定された製麺所であればどこでも作れる。スーパーとかだと販売者が兵庫県手延素麵協同組合になっていることもあるが、百貨店に行くと製麺所の名前で売られているケースもある。恐らく一般流通は協同組合を通しているが、百貨店は直接買い付けているのだろう。
ひやむぎほど太いそうめんがある
半田手延べそうめんはJAS規格上本来であればひやむぎにあたるが、その歴史と伝統が認められそうめんとして表記できるようになっている。
これは余談だが沖縄そばにも似たような経緯があり、こちらは「そば」の定義から外れるのに「そば」がついていたため問答になったことがあり、沖縄「そば」を名乗ることを許されたという話がある。