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ジャンル::自作PC

久々にPC構成を大刷新したらPCが不調になったので、マザボの買い直しをした。

今回購入したマザボ

20250714_112423236.JPG

ASRock Z890 Pro RSを購入した。これまでメインPCの常用マザーは一貫してASUSだったため、もし定着すれば新しい歴史になる。過去にGIGABYTEを試して失敗した過去があるため、試験導入したマザーまで入れるとASUS以外の選択自体は一応あった。

マザボ交換理由は先の記事にもある通り、ASUSマザー(ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFI)が不調だったからだ。

ASRockマザーを採用したのには幾つかの理由がある。まずASRockマザーには余計なファームウェアがなく、ASUSのようにファーム依存の不具合が起きなさそうなこと、また作りが質実剛健でラッチの緩みのような懸念材料がないであろう点だ。

M2ラッチ比較

20250714_114545512.JPG

ASRockのラッチはくるりと回して抑えを被せるタイプで安定していた。

20250714_114740697.JPG

ASUSのラッチはバネを引いて上から抑えるタイプで、元が上下に動くためM2がグラついており、機構の複雑さも手伝って、あまり信用できていなかった。これはマシンの動作が不安定だった原因になりえる懸念材料であり、排除したかったポイントの一つだ。

M2ヒートシンク

20250714_115429866.JPG

M2ヒートシンクもよく、ヒートシンクのネジ穴にかみ合うような突起が基板側に付いており、取り付けが容易だった。ASUSマザーは歴史的にヒートシンクからネジが外せず、エスパーでネジ穴にヒットさせる必要があって面倒だった。

またこのマザーは長大ヒートシンクがなく、取り付けが容易だった。長すぎると片側の僅かな角度狂いが、もう片側のネジ取り付けの障害になるので厄介だった。

20250617_233942079_1.JPG

比較用にASUSの長大ヒートシンクも置いておく。

20250714_115147922.JPG

ASRockのはASUSの横並べと異なり、縦並べなので、長大ヒートシンクが不要なのも特徴だろう。

ブザーヘッダ

20250714_124135069.JPG

ASUSマザーから消滅していたブザーヘッダもちゃんとついていた。

PCIe x16スロット

20250714_114910682.JPG

写真写りが暗く、やや判り辛いが、ごくごく普通のスロットだった。ASRockはラッチの強度をアピールしているため、次に書くASUSのものと比べても信頼性が高いものと思われる。

挿入も普通に挿せば素直にサクッと刺さり、ASUSマザーより挿しやすかった。

20250618_014458558.JPG
20250714_114740697.JPG

ASUSのスロットは、この写真のように取り外しが容易な工夫があるが、このレバー自体は非常に緩く、PCIeがグラつく懸念があった。

メモリスロット

20250714_124220232.JPG

今時珍しい両開きラッチで、メモリが半刺しになるリスクが少ないのは良いと思った。

二つあるUSB3.0ヘッダ

これは完全に想定外だったが、今回購入したASRockマザーにはUSB3.0ヘッダが二つもあった。

私が購入していたASUSマザーはある時から、このヘッダが一つだけになっており、以来ずっとPCIeにUSB拡張ボードを装着して回避していたのだが、それが不要になった。これは内部配線の複雑性を抑えることが出来、デバイス全体の安定性に貢献するかもしれない嬉しい副作用だった。

実はUSB拡張ボードのために極太のUSB3.0ヘッダケーブルを引き回したり、拡張ボード用にSATA電源を取るのがあまり好きでなかった。何より拡張ボードのSATA電源の詰めが一箇所折れており、イマイチだった。

ドライバインストールユーティリティ

asr1.png

ASRockのマザーは初回起動時にドライバの一括インストールユーティリティが起動し、ドライバのインストールを促してくれた。これは非常に便利でデバイスマネージャーで警告状態だったデバイスを一掃でき、健全性を向上させることが出来たように思う。

ASUSにもかつて余計なユーティリティを初回起動時に強制的にインストールさせる仕組みがあったはずだが、不評だったのか最近は見ない気がする。ASRockは余計なユーティリティではなく必須ドライバであることや、ユーザーが選べるところも好感度が高い。

あとがき

ASRockマザーはASUSのように様々な工夫はないものの、作りが単純で、それでもM2ネジは工具レスになっているなど痒い所に手が届く工夫はあり、全体的に良い作りだった。サブマシンではASRockマザーを使っているため、違和感も少なかったし、ASRockの運用実績から見えてくる利点は丸ごと当てはまり、全体的な満足度は非常に高い。あとは不調が無くなってくれれば完ぺきといえるだろう。

ASUSマザーの不調が目立ってきたのは7月2日辺りからであるため、時間経過で何かがダメになった可能性がある。また様々な対策を行えば行うほど多様な不具合が顕現してきて、手が付けられなくなったことからも、何か致命的な相性不良か問題があったのではないかと考えている。問題の発生タイミングがまちまちなのは、ラッチが強固に抑えてくれないこと辺りが夏の温度変化によってパーツの接触を悪くしていた可能性を懸念している。今回購入したASRockマザーは昔ながらの質実剛健な作りであるため、そのようなことが起きる可能性が低そうだし、何とかなってほしいところだ。

今回のような不調によるマザボの買い替えは珍しいことではなく、過去にはPRIME A320I-Kや、記事が残っていないが他にもGIGABYTE製マザーで実施したことがある。GIGABYTE製マザーの時はRMA申請を出して交換までしても解決せず、同一型番をもう一枚買い、それでも解決せずASUSのROGに切り替えた苦い過去がある。この経緯からGIGABYTEは避けることにしている。MSIも知り合いが酷い地雷を踏んでいたので避けている。

特にASUSでないといけないといった理由はないし、FanXpertが使いづらくなったことや、元々不安定だったAURAも年々使いづらくなった今、ASUSを選ぶ理由もなく、別にこれらは必須ではないので、今後はASRockでいいかもしれないなと思った。

投稿日:
ジャンル::自作PC

久々にPC構成を大刷新して以来、マシンの調子が良くないので備忘録として残す。

発生している問題

以下のような現象が一日複数回起きたり、起きなかったりして使い物にならないレベル。パターンありすぎ&再現条件不明で中々しんどい。

  1. マウスの操作中にカーソルがガタついたり、キーボード入力中にキーが連打されるなどが起き、数秒後ブルースクリーンになり再起動する
  2. マウスの操作中にカーソルがガタついたり、キーボード入力中にキーが連打されるなどが起き、数秒後画面が暗転し、再起動する
  3. マウスの操作中にカーソルがガタついたり、キーボード入力中にキーが連打されるなどが起き、そのままキーボード入力とマウスクリックが応答せず、マウスカーソルのみ動く状態になる
  4. 特に何もしていなくても勝手に再起動する
  5. マウスの操作中にカーソルがガタついたり、キーボード入力中にキーが連打されるなどが起き、そのままシャットダウンする
  6. モニタ片側が黒画面、片側が青画面になり、フリーズする(どちらも映像信号あり)

確認したログ

2.png
1.png

大まかにはPCI系の警告ログが連打された後に再起動やシャットダウンが起きるようだった。

気になった部分

paste-image-2025-40-8_8-39-2-310.png
paste-image-2025-39-8_8-38-0-360.png

デバイスマネージャーを見るとBluetoothやUSB周りにエラーが出ている。

paste-image-2025-39-8_8-38-54-430.png

また、PCIにもエラーを吐いてるデバイスがぶら下がっているなど、不審な点があり、関連性がないか気になっている。

やったが効果がなかったこと

CPUグリスの再塗布

前回組んだ時にCPUグリスが不足していたため、塗布したCPUグリスが不足しており、熱暴走の可能性を懸念し塗りなおした。

CPU温度は10度ほど下がった。

USBアダプタの抜き差し

マザーボードから生えているものと、バックパネルに挿しているUSBの抜き差しを行った。

ベンチスコアに有意な差もなかった。

キーボードマウスのドライバを更新

キーボードとマウスのベンダーであるLogicoolドライバのアップデートを実施をしたが、特に何も変わらなかった。

システムスキャンの実施

sfc /scannowでシステムスキャンを実施したところ、以下の修復ログが出力された。

2025-07-07 20:33:00, Info                  DEPLOY [Pnp] Corrupt file: C:\WINDOWS\System32\drivers\BthA2dp.sys
2025-07-07 20:33:00, Info                  DEPLOY [Pnp] Repaired file: C:\WINDOWS\System32\drivers\BthA2dp.sys
2025-07-07 20:33:00, Info                  DEPLOY [Pnp] Corrupt file: C:\WINDOWS\System32\drivers\BthHfEnum.sys
2025-07-07 20:33:00, Info                  DEPLOY [Pnp] Repaired file: C:\WINDOWS\System32\drivers\BthHfEnum.sys

前述したBluetooth、USB、PCIデバイスのアンインストール

意味があるかは不明だが、どのみち機能していないためアンインストールしてみた。

paste-image-2025-51-8_8-50-29-802.png
paste-image-2025-51-8_8-50-52-207.png

なおBluetoothとPCIについては再起動で復活し、USBデバイスについてはUSB Composite Deviceに化けたようだ。

前述したBluetoothの無効化

使わないため無効化した。

BIOSアップデート

ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFIのBIOSをバージョン2005にアップデートした。

Intel MEアップデート

何なのかわかっていないが19.0.5.1984_Sにアップデートした。

各種コネクタ挿しなおし

メモリが半刺しなのに気が付いたので各種コネクタを全部挿しなおした。

効果があったこと

マザーボードの交換

ASRock Z890 Pro RSに交換した。

ASUSのマザーボードユーティリティや、今回のマザボで導入されたM2SSDやPCIEの固定機構などが信頼できなかったため、変なものがなくても動くであろうASRock製品にした。

paste-image-2025-8-14_19-7-44-591.png

少なくとも不審なPCIEデバイスはすべて消えた。挙動的にマザーボードのUSBコントローラーに接続されているPCIEレーンを制御するためのチップセットに問題がある気がしていたので、これで治ってほしいところだ。

2025/07/18追記

問題が再発しないため、恐らくこの対処で直ったものと思われる。

2025/07/23追記

引き続き問題が発生しないため、解決として良さそうだ。

久々にPC構成を大刷新してみたのでベンチマークをしてみたが、かなり複雑な結果になった。

大まかにはCore Ultra 7 265FはCore i7 13700に、RTX 5070 TiはRTX 4070 Tiに劣るケースがありそうなことが判明したが、結果が複雑すぎて断言しづらい。

ベンチマーク構成

スペックアップ前後で単純に計測したところ、結果に疑問を持ったのでCPUとGPUを新旧それぞれで組み合わせて全数網羅で見ている。

デバイス 構成1-1 構成1-2 構成2-1 構成2-2
CPU Intel Core i7 13700 Intel Core i7 13700 Intel Core Ultra 7 265F Intel Core Ultra 7 265F
GPU GeForce RTX 4070 Ti GeForce RTX 5070 Ti GeForce RTX 4070 Ti GeForce RTX 5070 Ti
MEM Crucial Ballistix BL2K16G32C16U4B * 4 Crucial Ballistix BL2K16G32C16U4B * 4 Crucial CT2K16G56C46U5 * 4 Crucial CT2K16G56C46U5 * 4
M/B ASUS TUF GAMING Z790-PLUS D4 ASUS TUF GAMING Z790-PLUS D4 ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFI ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFI

FF14 黄金のレガシー ベンチマーク

4070Tiより5070Tiの方がベンチスコアが若干高く出るが、Core i7 13700よりCore Ultra 7 265Fの方が顕著にスコアが低い。

構成1-1 構成1-2 構成2-1 構成2-2
27,439 29,138 22,393 23,479

おまけ:ローディングタイム

構成1-2は記録し忘れたので書いていない。

構成1-1 構成1-2 構成2-1 構成2-2
6.5秒 - 7.9秒 8.6秒

ローディングタイムはストレージ依存のはずなのでCPUやGPUの性能が大きく影響することはないはずだが、かなり差が出ていたので参考程度にとどめておく。結果は小数第二位で四捨五入している。

CPUのキャッシュメモリサイズやDDR5の4枚差しによる速度低下が影響している可能性もあるが、2-1と2-2はGPUのみの差なのでよくわかっていない。ひょっとしたらグラフィック自体の読み込み速度が低下しているのかもしれない。

この差はMMORPGをする上ではかなりのハンデになるため、私が現役プレイヤーであれば、このスペックダウンは受け入れられなかっただろう。特にFF14をしていた時は誰よりも早くローディングを終えるのが自慢の一つだった。

SDベンチ

トキベンチ

ベンチマーク用のSD設定

COMMANDLINE_ARGSは--xformers --opt-channelslast --medvramを使用。

設定
Modelanimagine-xl-3.1.safetensors [e3c47aedb0]
Clip skip2
ENSD31337
Prompt 1girl, toki \(blue archive\), blue archive, toki sits cross-legged in her chair. looking at viewer, cowboy shot, masterpiece, best quality, newest,
Negative Prompt nsfw, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, artist name,
VAE Automatic
Sampleing method Euler a
Sampleing steps 15
Width 1024px
Height 1024px
Batch count 5
Batch size 1
CFG Scale 7
Seed 50

生成ログ

構成1-1 構成1-2 構成2-1 構成2-2
15/15 [00:04<00:00, 3.12it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.67it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.92it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.78it/s]
15/15 [00:04<00:00, 3.34it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.92it/s] 15/15 [00:04<00:00, 3.35it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.95it/s]
15/15 [00:04<00:00, 3.34it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.91it/s] 15/15 [00:04<00:00, 3.44it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.96it/s]
15/15 [00:04<00:00, 3.36it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.95it/s] 15/15 [00:04<00:00, 3.46it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.93it/s]
15/15 [00:04<00:00, 3.32it/s] 15/15 [00:05<00:00, 2.97it/s] 15/15 [00:04<00:00, 3.46it/s] 15/15 [00:04<00:00, 3.01it/s]
75/75 [00:33<00:00, 2.24it/s] 75/75 [00:35<00:00, 2.08it/s] 75/75 [00:31<00:00, 2.40it/s] 75/75 [00:34<00:00, 2.20it/s]
75/75 [00:33<00:00, 3.96it/s] 75/75 [00:35<00:00, 3.30it/s] 75/75 [00:31<00:00, 3.96it/s] 75/75 [00:34<00:00, 3.32it/s]

平均生成速度

構成1-1 構成1-2 構成2-1 構成2-2
3.296it/s 2.884it/s 3.326it/s 2.926it/s

生成時間

構成1-1 構成1-2 構成2-1 構成2-2
33秒 35秒 31秒 34秒

まとめ

この結果からは4070Tiより5070Tiの方が生成速度が遅いことが読み取れる。またCPUがCore Ultra 7 265Fの時に僅かに高速化しているが、これはPCIe4から5への変化が効いている可能性がある。

またUltra 7 265F+4070Tiの組み合わせが最速を叩き出している点も見逃せない。つまりこれはStableDiffusionにおいてはi7 13700よりUltra 7 265Fが優位であることを示しており、FF14のベンチとは結果が逆転することを意味している。

りこベンチ

りこベンチとは個人的によく使う設定をベースにしたベンチだ。トキベンチの設定は個人的に使わず、実用性がないので今後はこちらを主にしていくと思う。

COMMANDLINE_ARGSは--xformersを使用。

ベンチマーク用のSD設定

設定
ModelntrMIXIllustriousXL_xiii.safetensors [1207404b17]
Clip skip2
ENSD31337
Propmpt (illustration:1.0), masterpiece, best quality, 1girl, solo, happy, smile, theater, (perspective:1.3), from below, (looking away:1.2), (from side:1.0), {{shot_hair}}, smile, bangs, shaggy, (brown hair:1.1), swept_bangs, thick_eyebrows, skin_fang, closed mouth, {{purple eyes}}, gray {{jacket}}, white shirt, glasses, {{small breasts}},
Negative Prompt nsfw, (worst quality, low quality:1.4), (depth of field, blurry, bokeh:1.5), (greyscale, monochrome:1.0), multiple views, text, title, logo, signature, (tooth, lip, nose, 3d, realistic:1.0), dutch angle,(cropped:1.4), text, title, signature, logo, (loli:1.2), school satchel, pink, school bag, school uniform, from behind
VAE Automatic
Sampleing method DPM++ 2M
Hires. fix True
Upscaler Latent
Hires steps 0
Denoising strength 0.8
Upscale by 2
Sampleing steps 20
Width 768px
Height 768px
Batch count 5
Batch size 1
CFG Scale 7
Seed -1

生成ログ

構成1-1 構成1-2 構成2-1 構成2-2
20/20 [00:05<00:00, 3.43it/s] 20/20 [00:06<00:00, 2.94it/s] 20/20 [00:03<00:00, 5.92it/s] 20/20 [00:04<00:00, 4.51it/s]
20/20 [00:11<00:00, 1.68it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.13it/s] 20/20 [00:11<00:00, 1.73it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.13it/s]
20/20 [00:05<00:00, 3.49it/s] 20/20 [00:06<00:00, 3.06it/s] 20/20 [00:03<00:00, 6.26it/s] 20/20 [00:04<00:00, 4.79it/s]
20/20 [00:11<00:00, 1.67it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.14it/s] 20/20 [00:11<00:00, 1.72it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.13it/s]
20/20 [00:05<00:00, 3.53it/s] 20/20 [00:06<00:00, 3.03it/s] 20/20 [00:03<00:00, 6.28it/s] 20/20 [00:04<00:00, 4.81it/s]
20/20 [00:11<00:00, 1.68it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.14it/s] 20/20 [00:11<00:00, 1.71it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.13it/s]
20/20 [00:05<00:00, 3.36it/s] 20/20 [00:06<00:00, 3.06it/s] 20/20 [00:03<00:00, 6.15it/s] 20/20 [00:04<00:00, 4.78it/s]
20/20 [00:12<00:00, 1.62it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.13it/s] 20/20 [00:11<00:00, 1.71it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.13it/s]
20/20 [00:05<00:00, 3.53it/s] 20/20 [00:06<00:00, 3.08it/s] 20/20 [00:03<00:00, 6.13it/s] 20/20 [00:04<00:00, 4.57it/s]
20/20 [00:11<00:00, 1.68it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.14it/s] 20/20 [00:11<00:00, 1.71it/s] 20/20 [00:17<00:00, 1.13it/s]
200/200 [01:49<00:00, 1.82it/s] 200/200 [02:11<00:00, 1.53it/s] 200/200 [01:33<00:00, 2.13it/s] 200/200 [02:00<00:00, 1.65it/s]
200/200 [01:49<00:00, 1.66it/s] 200/200 [02:11<00:00, 1.12it/s] 200/200 [01:33<00:00, 1.68it/s] 200/200 [02:00<00:00, 1.11it/s]

平均生成速度

構成1-1 構成1-2 構成2-1 構成2-2
2.567it/s 2.085it/s 3.932it/s 2.911it/s

生成時間

構成1-1 構成1-2 構成2-1 構成2-2
109秒 131秒 93秒 120秒

まとめ

結果としてはトキベンチと変わらず、Ultra 7 265F+4070Tiの組み合わせが最速でi7 13700+5070Tiの組み合わせが最も遅い。

総括

結果しては複雑で、個人的にはどの道を選ぶか未だに悩んでいる。

まず、今回新規導入したデバイスについての評価は以下の感じだ。

Core Ultra 7 265F

  • FF14ベンチではi7 13700に劣る
  • StableDiffusionの生成速度ではi7 13700を上回る

RTX 5070 Ti

  • FF14ベンチでは4070 Tiを僅かに上回る
  • StableDiffusionの生成速度では4070 Tiより1.1~1.3倍遅い

この結果は非常に悩ましい。FF14ベンチの結果からみるとゲーミング性能だけで言えばi7 13700+5070Tiが最適解だが、StableDiffusionの生成速度ではUltra 7 265F+4070Tiが最適解となった。

ただ私はもうFF14をしておらず、あまりゲームもしていないため、FF14ベンチの結果はある程度無視できる。そうなるとStableDiffusionだ。生成速度は重要な要素だ。とはいえ、4070Tiではメモリ不足でControlNetが使えないケースもあった。

また最近話題になっているFramePackのkisekaeichiではVRAM16GB必須という話もあり、今回は生成速度よりメモリを取る判断をしたいと思う。少なくとも旧環境である構成1-1と現環境である構成2-2を比べた時の差は一割程度であり、十分許容できる。

正直、私にはベンチマークのためにハードウェアを組み替える環境がないので、ある程度の情報でジャッジせざるを得ない。ちもろぐの人みたいに組み換え環境がある人はこの辺りがやりやすいと思うが、私の場合はPCケースからマザボを引っ張り出してそう取り返して、もう一度ケースに戻す手間がかかる。一連の作業には1時間ほど掛かり非常に手間だ。

今回はあまりにも結果が結果だったので、やむを得ず、新環境に組み替えてから、一度元に戻してベンチを取り直す検証を行ったが、組み換えの手間に加え、高価なCPUグリスが無くなり結構キツイ思いをしている。ちなみに今は新環境に完全に復帰している。

20250617_213614423.JPG

5070Tiが良さそうだったのでついでに今までDDR5にするのを渋ってたメモリをアップグレードするかぁ!と総入れ替えした結果の記録。

グレードアップ現新比較表

デバイス 変更前 変更後
CPU Intel Core i7 13700 Intel Core Ultra 7 265F
GPU GeForce RTX 4070 Ti GeForce RTX 5070 Ti
MEM Crucial Ballistix BL2K16G32C16U4B * 4 Crucial CT2K16G56C46U5 * 4
M/B ASUS TUF GAMING Z790-PLUS D4 ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFI

今回はなんと、これだけのパーツを神戸市内、それも中央区だけで揃えてきた。通販は箱が増えて邪魔だし日本橋に行くのは大変なので、神戸で揃えられたのは非常に良かった。

組み換えシーン

20250617_214503301.JPG
20250617_214643711.JPG

机の下から薄汚れたケースを取り出すことから始まる。いい加減掃除した方がいいかなと思った。

20250617_220022221.JPG

まずは現環境をご開帳。1~2年に一度は簡単に掃除しているのもあり、中はそこまで汚れていない。

20250617_220552167.JPG

分解を進めていくときの部品入れに、いつか役に立つだろうと取っていた揖保乃糸の箱が役に立った。

20250617_220603859_1.JPG

グラボをメモリを外し、コネクタをいくらか外したところ。

20250617_220627617.JPG

CPUクーラーのヒートシンクもぼちぼち埃にまみれていた。これも掃除した方がいい。

20250617_220933627.JPG

CPUグリスは意外と乾いてなかった。このCPUを付けたのは2年半ほど前で、恐らくその時からそのままである。

20250617_221236406.JPG

オンボードLAN(Intel(R) Ethernet Controller I226-V)が腐っていたので取り付けた蟹のNICともお別れだ。新しいマザボのNICは蟹なので恐らく大丈夫という期待がある。

2025年7月2日追記

よく見たらNICはIntelで、相変わらず不安定だったため、結局蟹のNICをまた挿す羽目になった。Intel NICの不安定さについては別で記事にしようと思う。

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ケースのフロントUSB用の拡張ボード。これも埃が積もっている。年期が入っているため、少しさびている気もする。

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ケースからマザボを抜き取ったところ。まだNVMeSSDの抜去が残っている。マザボ交換は大変だ。

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空っぽになったケース。よく見ると埃が積もっているので、やはり掃除が必要だ。

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というわけで徹底的に掃除を始める。この後、全ての外装をはがし、ファンも外してクイックルワイパーとエアダスターでファンのフィンの一枚一枚や、わっか部分の内側など、掃除できる場所は掃除していった。

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200mmファンの清掃ビフォーアフター。

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裏配線の部分は比較的奇麗だったが、ここもクイックルワイパーやエアダスターを使って掃除していく。

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一見そこまで汚れてなさそうな天面ファンも掃除する。

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比較するとちゃんと奇麗になっている。こういうのは細かい積み重ねが大切なので、少しの埃であれ除去してゆく。

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フロントパネルもはがして掃除する。

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掃除している中でケースの前方下部にフィルターがあることに初めて気が付いた。電源ファン向けのフィルターだろうか?

今まで動かすときに何も考えずにつかんでいた気がするのでやや曲がっている。

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完全に裸にして徹底的に掃除する。

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戻していくところ。電源(PSU)を開けるのは地味に面倒なのだ。

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新しいマザボには謎のパーツがたくさんついていたが、ほとんど使わなかった。ゴムだけ使った。

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新しいマザボをケースにセットしたところ。ケーブルが多すぎて入れるのが大変だった。なお、この後のベンチマークの結果がイマイチで、元のマザボに戻し、またこのマザボに戻すという非常に面倒な工程を踏むハメになる…。

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最近はNVMeが主流だからかSATAの数が少なかった。昔はもっとたくさんあったし、コネクタは一箇所に集中していて、こんな分散してなかったと思う。

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細かいセッティングには、このようにケースの中に張り付いてくれる懐中電灯があると便利だ。ちなみにこれはヨドバシで売っている。

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電源やリセットスイッチのケーブルを刺していて気が付いたが、このマザボにはブザーコネクタがなかった。LEDはあるものの、起動エラーを音で知れないのは少々不便である。

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CPUを付けようとしたときにバックプレートが見当たらず探していたら、なんと前のマザボにセロテープでくっついていた。よく壊れなかったな…。

セロテープで固定していないと脱落してマウンタを付けづらいため、こうしていたのだと思うが、恐らくはがし忘れていたのだろう。

因みにこれはNoctuaのLGA1700用のバックプレートだが、LGA1851でもそのまま使うことができた。助かる。

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マザボ現新比較。上側が今のマザボ、下が新しいマザボ。

新しい方がやや長く、薄くなっている。PCIeを複数使っている身としてはスリムになっているのは嬉しい。

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PCIeスロット現新比較。左が今のマザボ、右が新しいマザボ。

今のマザボはボタンを押すとロックが外れる機構だが、ボタンが遠く、抜くとき斜めになりやすく、それが原因でロックが詰まることがしばしばあった。それに対して新しい方は位置が近いうえに、単純な作りになっており、こちらの方が抜き差ししやすいと感じた。押す場所が広く指が痛くならないのもいいところだ。

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組み付け後。前よりちょっと高級感があり、チープ度が減った気がする。おそらくグラボのプラスチック感が減ったのが大きいだろう。

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筐体もピカピカになっていい感じだ。しかしグラボのファンが光らなくなってしまったため回っているのか確認するのが少し煩わしくなってしまった。

セットアップ時に見舞われたトラブルの解消ログ

inaccessible boot driveというブルスクが出る

BIOSからIntel Rapid Storage TechnologyをOFFにする(デフォルトはOFF)

コマンドプロンプトで起動して以下のコマンドを流す。

sfc /scannow

OS起動時にAi Suite 3がaccess violationとかいう

Ai Suite 3を消すことで解決する。

普通に消そうとしても「The model does not support this application.」とか言われるので、公式にある適当なマザボのユーティリティからAI Suite 3 Cleanerを落としてきてAi Suite 3を消す。

モニタが片方しか映らない、モニタの映りが悪い、グラボが未検出

ZOTAC公式からドライバを落として入れる。

Ai Suite上でFan Xpertを使いたい(ASUS TUF GAMING Z790-PLUS D4)

ROG STRIX Z370-F GAMINGのツールから落としてインスコすれば使える。

ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFIだと多分この方法は無理。

ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFIでFan Xpertを使いたい

ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFIのツールからArmoury Crateを落とし、Armoury Crateをインストール後、Armoury Crateの機能ライブラリからアシスタントをインストールすると使えるようになる。

Armoury Crateには過去に結構苦い思い出があったので入れるのを避けたかったが、他に方法はなさそうだ。ファンの細かい調整が不要ならBIOSからやってもいいかもしれない。

関連記事

ベンチスコアは複雑な結果になったので別記事、5070Tiは4070Tiより性能が悪い…?に譲る。

手順

前提としてSSDは端末に取り付けているものとする。

  1. 取り付けたディスクがあるかどうかを確認する
    sudo fdisk -l
    
    /dev/sdaとかになっているはずなので、あとは容量などのプロパティを見て確認
  2. パーティションを作る
    sudo fdisk /dev/sda
    
    1. pで確認
    2. nで新規パーティションを作成
    3. あとはエンター連打
  3. フォーマットする
    sudo mkfs.ext4 /dev/sda
    
  4. マウント先を作る
    sudo mkdir /mnt/sda1
    
  5. マウントする
    sudo mount /dev/sda /mnt/sda1
    
  6. 自動マウントの設定をする
    1. SSDのUUIDを取得
      sudo blkid
      
    2. fstabに定義を追加
      sudo nano /etc/fstab
      
      blkidで拾ったUUIDを記述し、以下の内容を追記する
      UUID=243a3867-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxx /mnt/sda1 ext4 defaults 0 0
  7. OSを再起動
  8. マウントされていることを確認
    df -T
    

おまけの増設シーン

サブ機にNAS機能を持たせたかったので、SSDを買って増設したシーン。

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今回購入したのはSanDisk SATA III SDSSDA-2T00-J26だ。今時SATA?という感じだが、サブ機のNVMeスロットは既に埋まっているのだ。

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サブ機は普段は部屋の片隅に棚の代わりに置いているのだが、久々に引き出したら埃まみれだった。

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しかしフロントのフィルターが優秀で中にはそこまで埃が入っておらず掃除の手間は少なかった。

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このPCケースはキューブ型で、全ての面が取り外せるようになっておりメンテナンス性がいい。

しかしここでSSDの固定にネジが必要なことに気づき、ヨドバシでネジを注文し、一回休み。

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PCを戻すのが面倒だったのだが、そのままだとLAN線がルーターに届かなかったので応急処置でティッシュ箱を置いた。一時期袋ティッシュにしていたのだが簡易定規や孫の手の代わりにならないため箱に戻したのだが大正解だった。余談だがティッシュの空箱があると、部屋に入ってきたカメムシを捕まえて部屋の外に逃がすのにも便利だ。

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翌日になりネジが届き再開。ヨドバシの商品写真だと2個入りに見えたので、今後も見据えて4つ買ったのだが、まさかの10個入だった…。

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ネジを止めて完成。このケースはMiniITX用ケースなのだが2.5インチと3.5インチに両対応したドライブベイがあって便利だ。しかも、このベイも取り外せるためメンテナンス性がいい。

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ティッシュ箱でどうにかしていたネットワーク機器群も無事に元の高さに戻り事なきを得た。

実はSSD増設前もNASとして使っており、メイン機からマウントしているのだが、オフラインの間はExplorerやファイル参照ダイアログ周りがしょっちゅうフリーズして不便だった。マイクロソフトはWindows 11にずっと存在するこの問題をいい加減何とかしてほしい。

あとがき

今はまだマウントしただけで権限設定とかをしておらず、NASとしてもアクセスできないため、また整備を続けていきたい。