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ジャンル::自作PC

久々にPC構成を大刷新したらPCが不調になったので、マザボの買い直しをした。

今回購入したマザボ

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ASRock Z890 Pro RSを購入した。これまでメインPCの常用マザーは一貫してASUSだったため、もし定着すれば新しい歴史になる。過去にGIGABYTEを試して失敗した過去があるため、試験導入したマザーまで入れるとASUS以外の選択自体は一応あった。

マザボ交換理由は先の記事にもある通り、ASUSマザー(ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFI)が不調だったからだ。

ASRockマザーを採用したのには幾つかの理由がある。まずASRockマザーには余計なファームウェアがなく、ASUSのようにファーム依存の不具合が起きなさそうなこと、また作りが質実剛健でラッチの緩みのような懸念材料がないであろう点だ。

M2ラッチ比較

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ASRockのラッチはくるりと回して抑えを被せるタイプで安定していた。

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ASUSのラッチはバネを引いて上から抑えるタイプで、元が上下に動くためM2がグラついており、機構の複雑さも手伝って、あまり信用できていなかった。これはマシンの動作が不安定だった原因になりえる懸念材料であり、排除したかったポイントの一つだ。

M2ヒートシンク

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M2ヒートシンクもよく、ヒートシンクのネジ穴にかみ合うような突起が基板側に付いており、取り付けが容易だった。ASUSマザーは歴史的にヒートシンクからネジが外せず、エスパーでネジ穴にヒットさせる必要があって面倒だった。

またこのマザーは長大ヒートシンクがなく、取り付けが容易だった。長すぎると片側の僅かな角度狂いが、もう片側のネジ取り付けの障害になるので厄介だった。

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比較用にASUSの長大ヒートシンクも置いておく。

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ASRockのはASUSの横並べと異なり、縦並べなので、長大ヒートシンクが不要なのも特徴だろう。

ブザーヘッダ

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ASUSマザーから消滅していたブザーヘッダもちゃんとついていた。

PCIe x16スロット

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写真写りが暗く、やや判り辛いが、ごくごく普通のスロットだった。ASRockはラッチの強度をアピールしているため、次に書くASUSのものと比べても信頼性が高いものと思われる。

挿入も普通に挿せば素直にサクッと刺さり、ASUSマザーより挿しやすかった。

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ASUSのスロットは、この写真のように取り外しが容易な工夫があるが、このレバー自体は非常に緩く、PCIeがグラつく懸念があった。

メモリスロット

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今時珍しい両開きラッチで、メモリが半刺しになるリスクが少ないのは良いと思った。

二つあるUSB3.0ヘッダ

これは完全に想定外だったが、今回購入したASRockマザーにはUSB3.0ヘッダが二つもあった。

私が購入していたASUSマザーはある時から、このヘッダが一つだけになっており、以来ずっとPCIeにUSB拡張ボードを装着して回避していたのだが、それが不要になった。これは内部配線の複雑性を抑えることが出来、デバイス全体の安定性に貢献するかもしれない嬉しい副作用だった。

実はUSB拡張ボードのために極太のUSB3.0ヘッダケーブルを引き回したり、拡張ボード用にSATA電源を取るのがあまり好きでなかった。何より拡張ボードのSATA電源の詰めが一箇所折れており、イマイチだった。

ドライバインストールユーティリティ

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ASRockのマザーは初回起動時にドライバの一括インストールユーティリティが起動し、ドライバのインストールを促してくれた。これは非常に便利でデバイスマネージャーで警告状態だったデバイスを一掃でき、健全性を向上させることが出来たように思う。

ASUSにもかつて余計なユーティリティを初回起動時に強制的にインストールさせる仕組みがあったはずだが、不評だったのか最近は見ない気がする。ASRockは余計なユーティリティではなく必須ドライバであることや、ユーザーが選べるところも好感度が高い。

あとがき

ASRockマザーはASUSのように様々な工夫はないものの、作りが単純で、それでもM2ネジは工具レスになっているなど痒い所に手が届く工夫はあり、全体的に良い作りだった。サブマシンではASRockマザーを使っているため、違和感も少なかったし、ASRockの運用実績から見えてくる利点は丸ごと当てはまり、全体的な満足度は非常に高い。あとは不調が無くなってくれれば完ぺきといえるだろう。

ASUSマザーの不調が目立ってきたのは7月2日辺りからであるため、時間経過で何かがダメになった可能性がある。また様々な対策を行えば行うほど多様な不具合が顕現してきて、手が付けられなくなったことからも、何か致命的な相性不良か問題があったのではないかと考えている。問題の発生タイミングがまちまちなのは、ラッチが強固に抑えてくれないこと辺りが夏の温度変化によってパーツの接触を悪くしていた可能性を懸念している。今回購入したASRockマザーは昔ながらの質実剛健な作りであるため、そのようなことが起きる可能性が低そうだし、何とかなってほしいところだ。

今回のような不調によるマザボの買い替えは珍しいことではなく、過去にはPRIME A320I-Kや、記事が残っていないが他にもGIGABYTE製マザーで実施したことがある。GIGABYTE製マザーの時はRMA申請を出して交換までしても解決せず、同一型番をもう一枚買い、それでも解決せずASUSのROGに切り替えた苦い過去がある。この経緯からGIGABYTEは避けることにしている。MSIも知り合いが酷い地雷を踏んでいたので避けている。

特にASUSでないといけないといった理由はないし、FanXpertが使いづらくなったことや、元々不安定だったAURAも年々使いづらくなった今、ASUSを選ぶ理由もなく、別にこれらは必須ではないので、今後はASRockでいいかもしれないなと思った。

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久々にPC構成を大刷新して以来、マシンの調子が良くないので備忘録として残す。

発生している問題

以下のような現象が一日複数回起きたり、起きなかったりして使い物にならないレベル。パターンありすぎ&再現条件不明で中々しんどい。

  1. マウスの操作中にカーソルがガタついたり、キーボード入力中にキーが連打されるなどが起き、数秒後ブルースクリーンになり再起動する
  2. マウスの操作中にカーソルがガタついたり、キーボード入力中にキーが連打されるなどが起き、数秒後画面が暗転し、再起動する
  3. マウスの操作中にカーソルがガタついたり、キーボード入力中にキーが連打されるなどが起き、そのままキーボード入力とマウスクリックが応答せず、マウスカーソルのみ動く状態になる
  4. 特に何もしていなくても勝手に再起動する
  5. マウスの操作中にカーソルがガタついたり、キーボード入力中にキーが連打されるなどが起き、そのままシャットダウンする
  6. モニタ片側が黒画面、片側が青画面になり、フリーズする(どちらも映像信号あり)

確認したログ

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大まかにはPCI系の警告ログが連打された後に再起動やシャットダウンが起きるようだった。

気になった部分

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デバイスマネージャーを見るとBluetoothやUSB周りにエラーが出ている。

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また、PCIにもエラーを吐いてるデバイスがぶら下がっているなど、不審な点があり、関連性がないか気になっている。

やったが効果がなかったこと

CPUグリスの再塗布

前回組んだ時にCPUグリスが不足していたため、塗布したCPUグリスが不足しており、熱暴走の可能性を懸念し塗りなおした。

CPU温度は10度ほど下がった。

USBアダプタの抜き差し

マザーボードから生えているものと、バックパネルに挿しているUSBの抜き差しを行った。

ベンチスコアに有意な差もなかった。

キーボードマウスのドライバを更新

キーボードとマウスのベンダーであるLogicoolドライバのアップデートを実施をしたが、特に何も変わらなかった。

システムスキャンの実施

sfc /scannowでシステムスキャンを実施したところ、以下の修復ログが出力された。

2025-07-07 20:33:00, Info                  DEPLOY [Pnp] Corrupt file: C:\WINDOWS\System32\drivers\BthA2dp.sys
2025-07-07 20:33:00, Info                  DEPLOY [Pnp] Repaired file: C:\WINDOWS\System32\drivers\BthA2dp.sys
2025-07-07 20:33:00, Info                  DEPLOY [Pnp] Corrupt file: C:\WINDOWS\System32\drivers\BthHfEnum.sys
2025-07-07 20:33:00, Info                  DEPLOY [Pnp] Repaired file: C:\WINDOWS\System32\drivers\BthHfEnum.sys

前述したBluetooth、USB、PCIデバイスのアンインストール

意味があるかは不明だが、どのみち機能していないためアンインストールしてみた。

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なおBluetoothとPCIについては再起動で復活し、USBデバイスについてはUSB Composite Deviceに化けたようだ。

前述したBluetoothの無効化

使わないため無効化した。

BIOSアップデート

ASUS TUF GAMING Z890-PLUS WIFIのBIOSをバージョン2005にアップデートした。

Intel MEアップデート

何なのかわかっていないが19.0.5.1984_Sにアップデートした。

各種コネクタ挿しなおし

メモリが半刺しなのに気が付いたので各種コネクタを全部挿しなおした。

効果があったこと

マザーボードの交換

ASRock Z890 Pro RSに交換した。

ASUSのマザーボードユーティリティや、今回のマザボで導入されたM2SSDやPCIEの固定機構などが信頼できなかったため、変なものがなくても動くであろうASRock製品にした。

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少なくとも不審なPCIEデバイスはすべて消えた。挙動的にマザーボードのUSBコントローラーに接続されているPCIEレーンを制御するためのチップセットに問題がある気がしていたので、これで治ってほしいところだ。

2025/07/18追記

問題が再発しないため、恐らくこの対処で直ったものと思われる。

2025/07/23追記

引き続き問題が発生しないため、解決として良さそうだ。