個人的に考えている文化の話
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ここ最近ホッテントリなどで文化とは何かみたいな話を見る機会が増えたので、個人的な文化論みたいなのを書いてみる。
文化としてよく言われるのはポップカルチャーや芸術だろう。例えば東京が文化的な都市と言われるのはライブやフェスなどのイベントが多かったり、写真展や芸術展みたいなのが多く開かられるからだと私は認識している。
勿論それも文化の一つだと思う。しかし、それだけが文化だとも思わない。
個人的には人々の立ち振る舞いや、そこにある物の様式も一つの文化だと思う。つまり地域や個人の慣習みたいなものも文化だと考えている。
以前、塚口サンサン劇場というミニシアターで、来客のオバちゃんがトイレに行く際、こともあろうことか、ハンドバッグをグッズ売り場のショーケースの上に乗せて行くのを見たことがある。
普通に考えればトイレに持っていくべきだし、そんなところに置いて盗まれたらどうするのかとか、ショーケースの上に置かれたら他の人の邪魔になるだろうとか、色々浮かぶとは思うが、私はこれは一つの文化だと思う。
何故ならオバちゃんにとってはそれが当たり前で日常なのだ、つまりそれはもう文化と言える。そんなところに置いても盗まれないし、文句を言われることもまずないし、言われたところで気にしないのかもしれない。盗まれても「仕方ないわねぇ」とか、あっけらかんとして済ませるのかも知れない。
このような景色は東京の都心部みたいなところでは見かけることが余りないだろう、実に放牧的で平和な光景だ。映画のワンシーンにできるかもしれない。
そういった地方のミニシアターならではの光景も文化だと思う。同様に田舎で行われているお祭りや、今となっては人権侵害行為だったり、暴力的な事柄も、それもそこにある一つの文化だと思う。
個人的に文化を受容する上で思うのは東京だけが文化の発信地で、地方に文化はないみたいな考えより、地方には東京にない文化があり、それは東京のポップカルチャーなどと同じように尊く、愛すべきもので、また推せると言う考えをしている。
だからこそ私は神戸や兵庫、関西、そして日本を愛し、推している。だからこそ地産地消をしたり、できる限り地域のものを大切にするようにしている。私がふるさと納税をしない理由の一つも神戸市に税金を落とすためだ。