お知らせ

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昨年フレッツ光クロス、10Gbps対応に関する覚書を書いてしばらく経つが、いよいよ10GbE対応のための環境を作ろうと思ったので、その記録を残していく。

第一弾はR86S U1を買ったので、その購入録を書いていく。今回は端末の起動試験程度に留め、本格的なセットアップは次の記事で書こうと思う。

買ったもの

今回購入したのは中華性の怪しい10GbE自作ルーターマシンとして名高いR86S U1だ。もう話題になって数年経っているので旬は過ぎていると思うが、依然として10GbEルーターとして安価な選択肢としてアリだと思う。

買った後で気が付いたが、U2のほうがスペックが上で値段同じなのでU2を買ったほうがいい。

セットアップ時にあるといいもの

  • HDMI to Micro HDMI変換アダプタ
  • SDカード or USBメモリ
  • rufusやbalenaEtcherなどのイメージを焼く手段
  • MSYS2

初回起動

私が購入したものはeMMC内にOSが上手く入っていないのかgrubが表示されるだけで、マニュアル操作でも起動イメージが見当たらずmOSを起動することができなかった。

どの道プリインストールされているOSは中国語で役に立たないという話だったのでOSのセットアップを行うことにした。

OS導入

汎用PCへのインストール手順は公式情報である、[OpenWrt Wiki] OpenWrt on x86 hardware (PC / VM / server)が参考になる。

  1. リリース一覧を開き最新の安定板を辿り、x86→64に進む
  2. generic-ext4-combined-efi.img.gzをダウンロードする
  3. sha256sum openwrt-24.10.0-x86-64-generic-ext4-combined-efi.img.gzでハッシュを確認
  4. gunzip openwrt-24.10.0-x86-64-generic-ext4-combined-efi.img.gzで展開する
    • Explzhだと上手く解凍できなかったのでMSYS2からgunzipを叩いて対処した
  5. 展開して出てきたimgファイルをSDカードかUSBメモリに焼く
  6. imgファイルを焼いたメディアをR86Sに差し込む
  7. R86Sの電源を入れPOST画面が出たらDELキーでBIOSに入る
    • 通電時に勝手に電源が入るため注意
  8. 起動順序の優先順位を差し込んだメディアに変更する

開梱の儀

梱包状態。安い中華製品にしてはなかなか丁寧だ。

20250312_100023950.JPG

箱もしっかりしている。

20250312_100212496.JPG

横の小さな箱にはMicro HDMI -> HDMIケーブルが付属していた。これは少し親切だ。

20250312_100104107.JPG

開梱すると本体とACアダプタが見えた。やはり梱包が丁寧だ。

20250320_084100864.JPG

箱の底にはマニュアルと検査証、六角が入っていた。この六角は本体を開けるためのものだが、なめてしまい役に立たなかった。

20250320_084606694.JPG

ネットワークインターフェースはSFP+が2口、2.5GbEイーサーが3口。他に電源用USB-C、USB3.0x2、USB2.0x1、SDカード、Micro HDMIといった感じだ。

20250320_084156941.JPG
20250320_084532642.JPG

表面にはケースファンと冷却用のフィンがついている。デザインも悪くない。

20250320_084319103.JPG

裏面と片側面にはゴム足がついており横置きにも縦置きにも対応している感じだ

20250320_084350885.jpg
20250320_084428231.JPG

分解

付属の六角がなめてしまい役に立たなかったのでちゃんとしたのを買ってきた。対応するのは1.5mmだった。

20250322_121246053.JPG

表のふたを開けるとNVMeSSDスロットが見える。ネジ穴的に一番長い奴しか無理だろう。

20250322_121711775_1.JPG

本体をパカっと二つに。どうやらマザーボードは三枚くらいに分割されているようだった。

20250320_084156941.jpg

あとがき

EFIイメージかBIOSイメージかは、好みで選んでいいという記事を何個か見たが、BIOSイメージだと起動しなかったため、EFIイメージのほうがいいかもしれない。

参考までに手持ちのAMD64マシンにBIOSイメージを刺したところ、そもそも認識すらしなかったためダメなのかもしれない。24.10固有の問題なのかどうかはわからないが、今時はUEFIが推奨される環境であると思われるため、EFIイメージで問題ないと思われる。

ひとまずこれで10GbE環境への一歩を踏み出せたと思う。LANが構築でき、現状の環境でWAN込みで安定稼働させられたら実際に10GbE契約もしていきたいところだ。

次回は内臓のeMMCにOSを入れていきたい。

手順

前提としてSSDは端末に取り付けているものとする。

  1. 取り付けたディスクがあるかどうかを確認する
    sudo fdisk -l
    
    /dev/sdaとかになっているはずなので、あとは容量などのプロパティを見て確認
  2. パーティションを作る
    sudo fdisk /dev/sda
    
    1. pで確認
    2. nで新規パーティションを作成
    3. あとはエンター連打
  3. フォーマットする
    sudo mkfs.ext4 /dev/sda
    
  4. マウント先を作る
    sudo mkdir /mnt/sda1
    
  5. マウントする
    sudo mount /dev/sda /mnt/sda1
    
  6. 自動マウントの設定をする
    1. SSDのUUIDを取得
      sudo blkid
      
    2. fstabに定義を追加
      sudo nano /etc/fstab
      
      blkidで拾ったUUIDを記述し、以下の内容を追記する
      UUID=243a3867-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxx /mnt/sda1 ext4 defaults 0 0
  7. OSを再起動
  8. マウントされていることを確認
    df -T
    

おまけの増設シーン

サブ機にNAS機能を持たせたかったので、SSDを買って増設したシーン。

今回購入したのはSanDisk SATA III SDSSDA-2T00-J26だ。今時SATA?という感じだが、サブ機のNVMeスロットは既に埋まっているのだ。

20250316_221024601.JPG

サブ機は普段は部屋の片隅に棚の代わりに置いているのだが、久々に引き出したら埃まみれだった。

20250316_221947184.JPG

しかしフロントのフィルターが優秀で中にはそこまで埃が入っておらず掃除の手間は少なかった。

20250316_222010584.JPG
20250316_222313180.JPG

このPCケースはキューブ型で、全ての面が取り外せるようになっておりメンテナンス性がいい。

20250316_222924849.JPG

しかしここでSSDの固定にネジが必要なことに気づき、ヨドバシでネジを注文し、一回休み。

PCを戻すのが面倒だったのだが、そのままだとLAN線がルーターに届かなかったので応急処置でティッシュ箱を置いた。一時期袋ティッシュにしていたのだが簡易定規や孫の手の代わりにならないため箱に戻したのだが大正解だった。余談だがティッシュの空箱があると、部屋に入ってきたカメムシを捕まえて部屋の外に逃がすのにも便利だ。

20250316_224927454.JPG

翌日になりネジが届き再開。ヨドバシの商品写真だと2個入りに見えたので、今後も見据えて4つ買ったのだが、まさかの10個入だった…。

20250317_233755870.JPG

ネジを止めて完成。このケースはMiniITX用ケースなのだが2.5インチと3.5インチに両対応したドライブベイがあって便利だ。しかも、このベイも取り外せるためメンテナンス性がいい。

20250317_234550350.JPG
20250317_235529293.JPG

ティッシュ箱でどうにかしていたネットワーク機器群も無事に元の高さに戻り事なきを得た。

20250318_002800745.JPG

実はSSD増設前もNASとして使っており、メイン機からマウントしているのだが、オフラインの間はExplorerやファイル参照ダイアログ周りがしょっちゅうフリーズして不便だった。マイクロソフトはWindows 11にずっと存在するこの問題をいい加減何とかしてほしい。

あとがき

今はまだマウントしただけで権限設定とかをしておらず、NASとしてもアクセスできないため、また整備を続けていきたい。

投稿日:
ゲーム::FF14自作PC::ベンチマーク

前の記事でSDベンチを回したので、ついでにFF14ベンチも回してみた。

NVIDIA 電源管理モードの設定で「パフォーマンス最大化を優先」にしても誤差程度しか変わらないようだった。

ベンチ スコア CPU グラボ MEM PSU CASE M/B 備考
FF14 黄金 28,702 i7-13700 ZT-D40710J-10P DDR4-3200 64G SSR-750FX H500M TUF GAMING Z790-PLUS D4 NVIDIA 電源管理モード:パフォーマンス最大化を優先
FF14 暁月 33,892 i7-13700 ZT-D40710J-10P DDR4-3200 64G SSR-750FX H500M TUF GAMING Z790-PLUS D4 NVIDIA 電源管理モード:パフォーマンス最大化を優先
FF14 暁月 33,532 i7-13700 ZT-D40710J-10P DDR4-3200 64G SSR-750FX H500M TUF GAMING Z790-PLUS D4

ついでに歴代のスコアも貼っておく。上三行は前述の内容と同じだ。

日付 ベンチ スコア CPU グラボ MEM PSU CASE M/B 備考
2024-05-28 FF14 黄金 28,702 i7-13700 ZT-D40710J-10P DDR4-3200 64G SSR-750FX H500M TUF GAMING Z790-PLUS D4 NVIDIA 電源管理モード:パフォーマンス最大化を優先
2024-05-28 FF14 暁月 33,892 i7-13700 ZT-D40710J-10P DDR4-3200 64G SSR-750FX H500M TUF GAMING Z790-PLUS D4 NVIDIA 電源管理モード:パフォーマンス最大化を優先
2023-05-07 FF14 暁月 33,532 i7-13700 ZT-D40710J-10P DDR4-3200 64G SSR-750FX H500M TUF GAMING Z790-PLUS D4
2023-04-14 FF14 暁月 22,127 i9-9900 ZT-D40710J-10P DDR4-3200 64G SSR-750FX H500M ROG-STRIX-Z390-F-GAMING
2020-06-04 FF14 漆黒 15,702 i9-9900 ROG-STRIX-RTX2060-O6G-GAMING DDR4-2666 32G SSR-750FX H500M ROG-STRIX-Z390-F-GAMING
2019-06-21 FF14 漆黒 16,675 i7-8700 ROG-STRIX-RTX2060-O6G-GAMING DDR4-2666 32G SSR-750FX H500M ROG-STRIX-Z390-F-GAMING
2019-04-02 FF14 漆黒 16,717 i7-8700 GB 2060 OC 6G DDR4-2666 32G SSR-750FX CM690III ROG-STRIX-Z390-F-GAMING
2019-02-24 FF14 紅蓮 17,340 i7-8700 GB 2060 OC 6G DDR4-2666 32G SSR-650FM 69JD ROG-STRIX-Z390-F-GAMING
2019-02-16 FF14 紅蓮 11,555 i7-8700 ZOTAC 1060 3G DDR4-2133 16G SSR-650FM 69JD ROG-STRIX-Z390-F-GAMING
2018-07-18 FF14 紅蓮 10,974 i5-7500 ZOTAC 1060 3G DDR4-2133 8G SSR-650FM 69JD PRIME H270-PLUS

ちもろぐの【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめなグラボをガチで検証【GPU別の生成速度】のベンチマークを個人環境で試してみた。

設定は「1024×1024:トキ(ネイティブ高解像度イラスト)」がベース。

検証機

構成 製品 備考
OS Windows 11 Pro Version 22621.3593
CPU Intel Core i7 13700 16C24T, 2.1 GHz, TDP 65W
GPU GeForce RTX 4070 Ti Driver: NVIDIA 555.85
MEM Crucial Ballistix BL2K16G32C16U4B DDR4-3200 16GB * 4
M/B ASUS TUF GAMING Z790-PLUS D4 ATX, Z790
CPU Cooler Noctua NH-U12A
CPU Fan Fractal Design Prisma AL-12 PWM 120mm PWM
SSD Solidigm P44 Pro SSDPFKKW020X7X1 NVMe SSD 2TB

共通設定

Stable Diffusionの設定

全てのケースで以下の設定を利用(モデルは後述)

設定
Clip skip2
ENSD31337
Propmpt 1girl, toki \(blue archive\), blue archive, toki sits cross-legged in her chair. looking at viewer, cowboy shot, masterpiece, best quality, newest,
Negative Prompt nsfw, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, artist name,
VAE Automatic
Sampleing method Euler a
Sampleing steps 15
Width 1024px
Height 1024px
Batch count 5
Batch size 1
CFG Scale 7
Seed 50

NVIDIA Control Panelの設定

設定項目 設定値
CUDA - システムメモリフォールバックポリシー システムメモリフォールバックなしを優先
電源管理モード パフォーマンス最大化を優先

Windows Defenderのリアルタイム保護

特記がない限り有効化している。

ベンチマーク結果

Animagine XL 3.1 --xformers --opt-channelslast

起動オプション

set COMMANDLINE_ARGS=--xformers --opt-channelslast

使用モデル

animagine-xl-3.1.safetensors [e3c47aedb0]

スコア

処理時間25sec
平均生成速度3.64it/s
15/15 [00:04<00:00,  3.65it/s]
15/15 [00:03<00:00,  3.78it/s]
15/15 [00:03<00:00,  3.77it/s]
15/15 [00:03<00:00,  3.77it/s]
15/15 [00:03<00:00,  3.77it/s]
75/75 [00:25<00:00,  2.98it/s]
75/75 [00:25<00:00,  3.75it/s]

Animagine XL 3.1 --xformers

起動オプション

set COMMANDLINE_ARGS=--xformers

使用モデル

animagine-xl-3.1.safetensors [e3c47aedb0]

スコア

処理時間27sec
平均生成速度3.29it/s
15/15 [00:04<00:00,  3.64it/s]
15/15 [00:05<00:00,  2.60it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.44it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.42it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.40it/s]
75/75 [00:27<00:00,  2.73it/s]
75/75 [00:27<00:00,  3.78it/s]

Animagine XL 3.1 起動オプションなし

起動オプション

なし

使用モデル

animagine-xl-3.1.safetensors [e3c47aedb0]

スコア

処理時間32sec
平均生成速度2.64it/s
15/15 [00:05<00:00,  2.60it/s]
15/15 [00:05<00:00,  2.73it/s]
15/15 [00:05<00:00,  2.73it/s]
15/15 [00:05<00:00,  2.70it/s]
15/15 [00:05<00:00,  2.66it/s]
75/75 [00:32<00:00,  2.32it/s]
75/75 [00:32<00:00,  2.74it/s]

Animagine XL 3.0 --xformers --opt-channelslast

起動オプション

set COMMANDLINE_ARGS=--xformers --opt-channelslast

使用モデル

animagineXLV3_v30.safetensors [e3c47aedb0]

スコア

処理時間25sec
平均生成速度3.61it/s
15/15 [00:04<00:00,  3.59it/s]
15/15 [00:03<00:00,  3.75it/s]
15/15 [00:03<00:00,  3.77it/s]
15/15 [00:03<00:00,  3.76it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.74it/s]
75/75 [00:25<00:00,  2.95it/s]
75/75 [00:25<00:00,  3.70it/s]

Animagine XL 3.0 --xformers --opt-channelslast --medvram-sdxl Windows Defender「リアルタイム保護」を無効化

起動オプション

Windows Defender「リアルタイム保護」を無効化

set COMMANDLINE_ARGS=--xformers --opt-channelslast --medvram-sdxl
set PYTORCH_CUDA_ALLOC_CONF=garbage_collection_threshold:0.6, max_split_size_mb:128

使用モデル

animagineXLV3_v30.safetensors [e3c47aedb0]

スコア

処理時間45sec
平均生成速度2.99it/s
15/15 [00:05<00:00,  2.60it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.27it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.25it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.27it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.24it/s]
75/75 [00:45<00:00,  1.67it/s]
75/75 [00:45<00:00,  3.66it/s]

Animagine XL 3.0 --xformers --opt-channelslast --medvram-sdxl

起動オプション

set COMMANDLINE_ARGS=--xformers --opt-channelslast --medvram-sdxl

使用モデル

animagineXLV3_v30.safetensors [e3c47aedb0]

スコア

処理時間45sec
平均生成速度2.92it/s
15/15 [00:07<00:00,  2.11it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.25it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.24it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.26it/s]
15/15 [00:04<00:00,  3.27it/s]
75/75 [00:45<00:00,  1.64it/s]
75/75 [00:45<00:00,  3.68it/s]

おまけ1 --xformers

このベンチマークはグラフィックドライバのバージョンが異なる。バージョンは不明だが531.79以前と思われる。

NVIDIA Control Panelの設定

設定項目 設定値
CUDA - システムメモリフォールバックポリシー 設定項目がない
電源管理モード パフォーマンス最大化を優先

起動オプション

set COMMANDLINE_ARGS=--xformers

使用モデル

animagine-xl-3.1.safetensors [e3c47aedb0]

スコア

処理時間73sec
平均生成速度1.14it/s
15/15 [00:12<00:00,  1.23it/s]
15/15 [00:12<00:00,  1.16it/s]
15/15 [00:13<00:00,  1.11it/s]
15/15 [00:13<00:00,  1.13it/s]
15/15 [00:13<00:00,  1.12it/s]
75/75 [01:13<00:00,  1.02it/s]
75/75 [01:13<00:00,  1.22it/s]

おまけ2

このベンチマークはグラフィックドライバのバージョンが異なる。バージョンは不明だが531.79以前と思われる。

NVIDIA Control Panelの設定

設定項目 設定値
CUDA - システムメモリフォールバックポリシー 設定項目がない
電源管理モード パフォーマンス最大化を優先

起動オプション

なし

使用モデル

animagine-xl-3.1.safetensors [e3c47aedb0]

スコア

処理時間75sec
平均生成速度1.08it/s
15/15 [00:14<00:00,  1.04it/s]
15/15 [00:13<00:00,  1.10it/s]
15/15 [00:13<00:00,  1.09it/s]
15/15 [00:13<00:00,  1.11it/s]
15/15 [00:13<00:00,  1.12it/s]
75/75 [01:15<00:00,  1.00s/it]
75/75 [01:15<00:00,  1.12it/s]

まとめ

設定系のパフォーマンス影響など

  • Windows Defenderのリアルタイム保護は生成速度に有意な影響がないと思われる
  • Animagine XL 3.1とAnimagine XL 3.0での生成速度には特に差がないと思われる
  • --medvram-sdxlを付けると遅くなる
  • set PYTORCH_CUDA_ALLOC_CONF=garbage_collection_threshold:0.6, max_split_size_mb:128では特に意味がなさそうに見えた
  • --xformersを付けると早くなる
  • --opt-channelslastを付けると少しだけ早くなる
  • NVIDIAのドライバのバージョンを上げると劇的に早くなる
  • ちもろぐSDベンチでは4070Tiでの「1024×1024:トキ(ネイティブ高解像度イラスト)」の生成スコアは3.15it/sだったが、私の環境では平均3.64it/s、最高3.75it/s、最低2.98it/sであった
    • ちもろぐベンチのスコアが何処をとっているのかは不明だが、ちもろぐ側はCore i9 13900Kを利用しており、こちらのCore i7 13700であるため、CPUの割には悪くないスコアが出たと思う
  • 元記事を読む限り、ちもろぐ先生も結構ガッツリとNSFW生成をされていそうで安堵した(?

生成した画像

品質系プロンプトやHires. fixが入ってないので品質が微妙だが一応載せておく。

00031-2515629703.jpg
00032-2515629704.jpg
00039-1317932138.jpg

おまけ

品質系プロンプトやHires. fixを入れた版。ディティールや体の作りが、だいぶ良くなっている。

00068-1050591049.jpg
00071-3760681951.jpg
00072-2005537127.jpg

おまけ

ベンチとは一切関係なくなってしまうが、ついでにいつものキャラも出してみる。うちの子は元から可愛いのだが、SDXLの力で随分洗練され可愛くなった。

00053-1037353341.jpg
00042-3194554748.jpg
00051-2775255422.jpg

プロンプトなど

short hairではなくshot hairになっていることに、このプロンプトを生み出して一年半くらい経つ、今更気が付いた。

設定
Clip skip 2
ENSD 31337
Propmpt (illustration:1.0), masterpiece, best quality, 1girl, solo, happy, smile, theater, (perspective:1.3), from below, (looking away:1.2), (from side:1.0), {{shot_hair}}, smile, bangs, shaggy, (brown hair:1.1), swept_bangs, thick_eyebrows, skin_fang, closed mouth, {{purple eyes}}, gray {{jacket}}, white shirt, glasses, {{small breasts}},
Negative Prompt nsfw, (worst quality, low quality:1.4), (depth of field, blurry, bokeh:1.5), (greyscale, monochrome:1.0), multiple views, text, title, logo, signature, (tooth, lip, nose, 3d, realistic:1.0), dutch angle,(cropped:1.4), text, title, signature, logo, (loli:1.2), school satchel, pink, school bag, school uniform, from behind
Model animagine-xl-3.1.safetensors [e3c47aedb0]
VAE Automatic
Sampleing method Euler a
Hires. fix Upscaler: Latent, Hires steps: 0, Denosing strength: 0.7, upscale by: 2
Sampleing steps 20
Width 768px
Height 768px
Batch count 6
Batch size 1
CFG Scale 7
Seed -1

おまけのベンチスコア

参考までに上記設定でBatch countを6に変えた時の生成速度も貼っておく。なおpromptのshot hairはshort hairに直している。

処理時間118sec
平均生成速度3.09it/s
20/20 [00:04<00:00,  4.45it/s]
20/20 [00:12<00:00,  1.55it/s]
20/20 [00:04<00:00,  4.94it/s]
20/20 [00:12<00:00,  1.58it/s]
20/20 [00:03<00:00,  5.41it/s]
20/20 [00:12<00:00,  1.59it/s]
20/20 [00:03<00:00,  5.01it/s]
20/20 [00:12<00:00,  1.59it/s]
20/20 [00:03<00:00,  5.08it/s]
20/20 [00:12<00:00,  1.59it/s]
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そしてこれは計測用の走行で出た子

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フレッツ光クロスが発表されたときは毎月のように神戸市の対応状況を調べていた気がするが、いつの間にか調べなくなり、しばらく過ぎた今頃、神戸市にもクロスが来ているのに気が付いた私は10Gbps対応を考えるようになった。その中でいろいろな知見を得たので、その覚書を残しておく。

浮かれて急ぎすぎてカジュアルに初期対応をしくじって数万擦ってしまったので、同じ轍を踏まないように慎重に検討したい。

調べてみたところ2023年9月25日から神戸市は対応エリアになったらしい。

10Gbps対応について

まず10Gbpsと呼ぶケースはそこまでなく、検索ワードとしては10GbEと呼ばれているケースが多い。10Gigabit Ethernetの略。

で、この10GbE対応だが、今まであったISDN→ADSL→FTTHの流れとは毛色が違う。まず規格が乱立しているので整理する。

10GbEを利用する際に登場する用語

  • CAT6A
    • カテゴリ6AのLANケーブル。10Gbps
    • 消費電力が高く、発熱も高い
    • 国内で流通している10Gbps規格の大半がこれ
    • コネクタはRJ45、メタル線
    • コネクタが短い
  • SFP+
    • コネクタの規格。10Gbps
    • 消費電力が低く、発熱も低い
    • 10Gbps規格として国際的にはこちらが主流
    • ベンダーロックインが存在し純正ケーブルしか使えないケースがある
      • 例えばCiscoの製品を使う場合にケーブルからスイッチ、ルーター、NICに至るまですべてCisco製品で統一す必要があるなどのケースが存在する。このロックは解除する方法もあるらしい
        • 解除しても統一規格がないため正しく動かない可能性がある(相性問題)
    • コネクタが非常に長い
    • 光トランシーバーと呼ばれているもので、光信号を電気信号に変換する役目を担う
  • SFP
    • SFP+の1Gbps版

SFP+で使われるケーブルの種類

配線が7m未満に収まる場合はパッシブDACでよさそう

  • DACケーブル
    • SFP+コネクタを採用したメタルケーブル
    • ダイレクトアタッチケーブルと呼ばれることもある
    • パッシブとアクティブがあり、パッシブのほうがいいらしい
  • AOMケーブル
    • SFP+コネクタを採用した光ファイバケーブル

光ファイバケーブルとコネクタ

  • 10GBASE-SR
    • 短距離向けケーブル。最大300m。SRはShort Reachの略
  • 10GBASE-LR
    • 長距離向けケーブル。最大10km。SRはLong Reachの略
  • SCコネクタ
    • 光コンセントやONUのコネクタ
  • LCコネクタ
    • 光ケーブルのコネクタ

ルーター

OCNバーチャルコネクトが利用でき、NEC以外のもので選定。基本的に一般向けだとLAN向けの10GbEの口は一個しかない模様。

  • IODATA WN-DAX6000XR
    • OCNバーチャルコネクトには対応しているが、動作確認ISP一覧にOCNがないので除外
    • IODATAというのもイマイチ信用しづらい
    • 対応コネクタはRJ-45のみ
  • Buffalo AirStation WXR-6000AX12P
    • 安定のバッファロー
    • 実勢価格は3万ほど
    • 対応コネクタはRJ-45のみ
    • 300×195×75mmもあり、クソデカい
    • CAT6A + WiFiで運用するなら無難な選択肢だろう
  • YAMAHA RTX1300
  • GW-R86S-U1
    • 5.6万くらい。Amazonに転がってる怪しい中華ミニPC
    • Intel Celeron N5105 4C4T 2.90GHz、MEM 8GB、ストレージ128GB EMMC、NVMeスロット*1
    • SFP+ポート*2、2.5GbE LANポート*3
    • OpenWrtを入れてルーターマシンとして使う
    • RTX1300より安価なので考慮の余地あり
    • ONUから10GbEのLANを繋ぐ口がない。変換アダプタは熱がひどいと聞くのでどうか…
    • ファンの音は比較的静からしいがノートPCの平常時程度らしいのでそれなりにありそう
  • GW-R86S-G3
    • 11万くらい
    • Intel Pentium Silver N6005 4C4T 3.30GHz、MEM 16GB、ストレージ128GB EMMC、NVMeスロット*1、WiFi、Bluetooth
    • SFP+ポート*2、2.5GbE LANポート*3
    • OpenWrtを入れてルーターマシンとして使う
    • WiFi生えてるだけでこれは高すぎるので考慮しなくてよさそう
    • ONUから10GbEのLANを繋ぐ口がない。変換アダプタは熱がひどいと聞くのでどうか…
    • ファンの音は比較的静からしいがノートPCの平常時程度らしいのでそれなりにありそう
  • 今あるサーバーマシンをルーターにする
    • メリット:NIC代だけで済む。200mmファンを載せており、発熱や騒音を意識しなくていい
    • デメリット:OpenWrtを入れる必要があり微妙。サーバーとして使いたいのでルーターとは分けておきたい

NIC

CAT6A

カニのはなさそう

  • Buffalo LGY-PCIE-MG2
    • Intel(R)Ethernet Connection I219-Vを搭載したPCIeカード
    • 大型のヒートシンクを載せているが発熱が強く不安定という声をちまちま見るのが気になる
    • 低価格帯では一番有望そう
  • IODATA ET10G-PCIEB
    • レビューが少なすぎて判断できない
    • ヒートシンクの形状的が独特だが、どちらかというとこちらのほうがメジャーに見えるので冷えるのかもしれない
  • LR-LINK LREC6880BT Rev2
    • 聞いたことない中華メーカー製
    • レビューが全くないが、なんとなく期待できる気がする
  • 玄人志向 GbEX-PCIE
    • 玄人志向のわりに高い
    • ヒートシンクのやる気がない
    • レビューが少ないが安定性に期待はできそう
    • Linuxでの動作報告あり
  • TP-Link TX401
    • 一万を切っており最も安いが、TpLinkというメーカーの信頼性が微妙
    • 「※10Gで通信をするととても高温になりますが故障ではなく仕様です」と言い切っているあたり、高温になっても動いてくれそうで製品の信頼性はありそう
    • Windows 10までしかサポートされていない
  • ASUS XG-C100C
    • これまでのヒートシンクの形状から察するに一番冷えそう
    • 2万円を超えており高い
    • Windows 10までしかサポートされていない
  • Intel X540-T1
    • 偽物が流通しているらしく正規品を掴むのが難しそう
    • 2口版もある
  • 10Gtek 10Gb PCI-E NIC ネットワークカード, Intel X540-T1互換
    • やや高価
    • 中華感満載なNIC
    • Windows11がサポートされているかの状況が不明瞭、多分これまでの製品で11が外されてるのと同じ理由を抱えていそう
    • ヒートシンクの形状はべたな形で、このサイズ規模で通用するのかやや心配だが、風が通れば冷えそう
    • Linuxがサポートされており、Ubuntu 22.04での動作報告もある
    • 2口版もある

SFP+

感想

正直10Gbpsをフルで使いたいというユースケースは個人用途ではあまり多くないはずなので、根本は10GbEでそっから先は1~2.5GbE程度を各端末に分配とかでもいいような気はしてきた。現状の10GbE環境は発熱によるファンの騒音やリンクダウンなど、懸念事項が多いほか、単純に機器が高いので導入が難しい。

とはいえ、RTX830を捨ててWXR-6000AX12Pにしたらやはり役不足を感じているので、ルーターの買い替えは予定している。買い替え先としてはRTX1300かOpenWrtを載せたGW-R86S-G1辺りで検討している。しかしGW-R86S-G1にはCAT6Aが刺さる穴がないのがネックだ。変換アダプタは高熱になってリンクダウンする懸念がある。SCコネクタをSFP+に変換できれば可能性がありそうだ。

どうやらONUの中にSFP+がいるらしく、これを引っこ抜けば可能性があるっぽい?

やりたい事としてはルーターにDNSを載せたいのと、IPoEとPPPoEの共存なので、これができれば何でも構わない。調べたところOpenWrtでもやろうと思えばできそうだった。OpenWrtをGW-R86S-G1で使う場合場所を食わないことや、恐らく自由度が高いメリットがある。半面保守の手間はかかるだろうし、寿命がどれほどあるのかは怪しいのと、安定性である。RTX1300は腐っても製品なので、そういったデメリットはカバーしてくれる。サポートも手厚く、問い合わせれば答えてくれる。

正直10Gbpsをフルに使いたいというより、帯域を増やしてサーバーを出したいのと、通常使用でも偶に100Mbps付近まで落ちることがあるので、上限速度を上げて相対的に速度の下限を上げたいみたいなところが大きい。

検討結果まとめ

今までに調べてきたことを総合的に勘案したまとめ。ONUからルーターは10Gbps、ルーターから各機器は1~2.5Gbpsの想定。

  • ルーター
    • 安定性を求めるならルーターはRTX1300、価格を求めるならGW-R86S-G1
  • ONUとルーターの接続
    • RTX1300ならCAT6A、GW-R86S-G1ならONUからSFP+抜いて刺す
  • ルーターからNICへの接続
    • 必要に応じてCAT6Aに上げる
  • NIC
    • 現状維持
    • サーバー機は必要に応じてNIC足してもいいかもくらい(1000BASE-Tが上限なので)

まとめから導き出した結論

どれもコストが掛かるのとファンの音が出るのは嫌なので10GbEはWANだけにしてLAN内は現状運用とする。凝った環境はもうちょい10GbEが普及してきて価格や発熱とかが色々マシになってきたらかなぁ…とは思うものの、一般消費者にそんな普及するとも思えないし微妙か。

クロス自体を取りやめにするのもなくはない気がしてきた。

参考情報