2026/09/28(月)WoL対応のSFP+ 10GbE NICを買ってWoLを実現した
投稿日:
以前買ったMellanox ConnectX-4でWoLができなかった話の続き。
SFP+搭載NICを使い、WindowsマシンをWoLを使ってスマホから起こすのをやる話。
やりたいこと
流れとしてはスマホからUbuntuサーバーにSSHで繋ぎ、UbuntuサーバーからWindowsデスクトップへマジックパケットを送付して起こす。Windowsが起きたらスマホからWindows側にSSH接続して扱う内容。
Cloudflare TunnelやTailscaleは使わずにSSH直結で扱い、スマホ→Ubuntu→Windowsのように踏み台を使うこともしない。
使ったもの
デバイス
Windows~L2スイッチ間で使っているもののみ。
| 種類 | デバイス |
|---|---|
| マザボ | ASRock Z890 Pro RS |
| NIC | TXA403 |
| DACケーブル | 10Gtek CAB-10GSFP-P2M-30 |
| スイッチ | MikroTik CRS305-1G-4S+IN |
ソフトウェア
| Env | ver |
|---|---|
| Windows | Windows 11 Pro 25H2 |
| Ubuntu | Ubuntu 24.04.4 LTS |
| WoL | wakeonlan version 0.41 |
ネットワーク構成
大まかにこんな感じ。図には書いてないがLAN内にはWiFi APもあり、そこからも叩ける。
やったこと
Windowsデスクトップ側
- BIOSでPCIe経由の起動を許可するように設定
- Realtek PCIe FE / GbE / 2.5GbE / 5G / 10G Family Controller Softwareから「DASH all-in-one Installer for Win10/Win11」をダウンロードし、インストール
- ここはNICを挿す前にやっておくといいと思われる
- NICを挿す
- デバイスマネージャーでWoLが有効になっていることを確認(デフォルトで有効だった)
Ubuntuサーバー側
wakeonlanと言ういかにもそのままなパッケージを入れるだけ。入れたらMACアドレスを指定して叩くとマジックパケットを投げることができる。長いのでエイリアスを貼っておくと楽。
sudo apt install wakeonlan
wakeonlan <MACアドレス>
Android側
適当なSSHクライアントでUbuntuに繋ぎ、wakeonlan <MACアドレス>を流し、Windowsを起動させる。
開封の儀とか紆余曲折の話
SKN-8127AF-X1ではダメだった話
以前買ったMellanox ConnectX-4でWoLができなかった話ではSKN-8127AF-X1を使うことを検討していたが、DACとの相性が悪いのかこれは使えなかった。まずDACケーブルを挿してもLEDが付かず、OSから見ても当然線が刺さってない扱いだった。
SKN-8127AF-X1自体は日本語の取説まであり、いい感じのパッケージだっただけに残念だ。
しむふり生活というブログによるとオートネゴシエーションの設定が死んでいるので、手動でリンク速度を設定すれば行けるらしいが、この情報を知る前に処分したためもう分からない。
ブラケットもやたら傷まみれだったし、単純に不良品だった可能性もあるが今となっては解らない。
コネクタはPCIe4.0x1で、空きがあればどこにでも挿せるのは嬉しかった。
TXA403開封の儀とか
TXA403が届くと箱にRJ45が描かれており、封印もセロテープだったため、一抹の不安に襲われた。
しかし開けてみるとちゃんとSFP+だった。手抜きか?
SKN-8127AF-X1と比べると内容は随分簡素で、個別の袋やネジ、取説はなかったが、あっちが無駄に豪華すぎるだけで別にこれでいい気がした。
ヒートシンクをSKN-8127AF-X1と比較すると目が少なく、向きも違うので若干冷却性能は下がるかもしれないが、恐らく問題になることはないだろう。
コネクタはPCIe3.0x4で、PCIe4.0x1だったSKN-8127AF-X1と比べると大きかった。
ブラケットもピカピカで問題なかった。
取付時に思ったこととして、ゲーミングPCはよく光るため、この程度のパーツの取り付けなら懐中電灯が要らなくて便利だなと思った。
以前使っていたHuawei STL2IEA2Aと比べるとだいぶ小さい。基板が青色なのも少し珍しい気がした。
Huawei STL2IEA2Aとの比較
TXA403側は情報が少ないので一部の情報はググって出てきたのを適当につぎはぎしている。
| 機能 | Huawei STL2IEA2A | TXA403 |
|---|---|---|
| チップセット | Mellanox ConnectX-4 Lx | Realtek RTL8127ATF |
| 消費電力 | 12W | 1W |
| コネクタ | PCIe3.0x8 | PCIe3.0x4 |
| ポート数 | 2 | 1 |
| WoL | 非対応 | 対応 |
| Linux対応 | ◎ | △ |
| Windows対応 | ◎ | ◎ |
RTL8127ATFはLinux対応がイマイチらしく、UbuntuだとWoLを有効にすると問題が起きるっぽい?ので、Linuxでの使用は微妙かもしれない。
ベンチマーク
WindowsからUbuntuに飛ばす速度については、前回計測時より若干早くなっているように感じた。逆は特に変わらず。
Windows → Ubuntu
[ ID] Interval Transfer Bitrate
[ 5] 0.00-1.00 sec 1.11 GBytes 9.52 Gbits/sec
[ 5] 1.00-2.01 sec 1.11 GBytes 9.49 Gbits/sec
[ 5] 2.01-3.00 sec 1.10 GBytes 9.49 Gbits/sec
[ 5] 3.00-4.01 sec 1.12 GBytes 9.49 Gbits/sec
[ 5] 4.01-5.00 sec 1.09 GBytes 9.49 Gbits/sec
[ 5] 5.00-6.02 sec 1.12 GBytes 9.49 Gbits/sec
[ 5] 6.02-7.00 sec 1.09 GBytes 9.49 Gbits/sec
[ 5] 7.00-8.01 sec 1.11 GBytes 9.49 Gbits/sec
[ 5] 8.01-9.02 sec 1.11 GBytes 9.49 Gbits/sec
[ 5] 9.02-10.01 sec 1.10 GBytes 9.49 Gbits/sec
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval Transfer Bitrate
[ 5] 0.00-10.01 sec 11.1 GBytes 9.49 Gbits/sec sender
[ 5] 0.00-10.01 sec 11.1 GBytes 9.49 Gbits/sec receiver
Ubuntu → Windows
[ ID] Interval Transfer Bitrate
[ 5] 0.00-1.01 sec 1.09 GBytes 9.26 Gbits/sec
[ 5] 1.01-2.00 sec 1.07 GBytes 9.27 Gbits/sec
[ 5] 2.00-3.01 sec 1.09 GBytes 9.27 Gbits/sec
[ 5] 3.01-4.00 sec 1.07 GBytes 9.28 Gbits/sec
[ 5] 4.00-5.01 sec 1.09 GBytes 9.28 Gbits/sec
[ 5] 5.01-6.01 sec 1.07 GBytes 9.28 Gbits/sec
[ 5] 6.01-7.01 sec 1.09 GBytes 9.29 Gbits/sec
[ 5] 7.01-8.00 sec 1.07 GBytes 9.29 Gbits/sec
[ 5] 8.00-9.01 sec 1.09 GBytes 9.28 Gbits/sec
[ 5] 9.01-10.00 sec 1.07 GBytes 9.28 Gbits/sec
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval Transfer Bitrate
[ 5] 0.00-10.00 sec 10.8 GBytes 9.28 Gbits/sec receiver
あとがき
R86S U1のNICを交換したのと今回の作業でSFP+対応のNICが2枚も余ってしまった。
まさかこんなニッチなNICを早くも二枚も余らせてしまうとは…。ひとまずは予備に持っているが、どうしたものか。
2026/09/24(木)以前買ったMellanox ConnectX-4でWoLができなかった話
メインのマシンを遠隔で上げたくなることがしばしばあるのでSFP+ NICでWoL出来ないか試してみたが、出来なかったログ。
宅内に10GbE環境を導入してみたで購入したNICで試した。
確認環境
| Env | Ver |
|---|---|
| WinMFT x64 | 4.37.0-154 |
| Windows 11 Pro | 25H2 |
| NIC | Huawei STL2IEA2A / Mellanox Connect-X4 |
手順
コマンドを叩くのにはMSYS2のzshを使用している。
- NVIDIA Firmware Tools (MFT)からWinMFTをダウンロードし、インストール
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
mst status -vを流し、デバイスの一覧を取得MST devices: ------------ mt4117_pciconf0 seg:bus:dev.fn=0000:81:00.0 mt4117_pciconf0.1 seg:bus:dev.fn=0000:81:00.1- WoL設定名の確認
mlxconfig -d mt4117_pciconf0 show_confs | grep WOL WOL CONF: WOL_MAGIC_EN=<False|True> Enables server Wake-on-LAN upon reception of WOL magic packet. WoL設定の確認。WoLがサポートされてない
mlxconfig -d mt4117_pciconf0 query WOL_MAGIC_EN Device #1: ---------- Device type: ConnectX4LX Name: N/A Description: N/A Device: mt4117_pciconf0 Configurations: Next Boot -E- The Device doesn't support WOL_MAGIC_EN parameterごり押しで設定できないか試すが設定できなかった
mlxconfig -d mt4117_pciconf0 set WOL_MAGIC_EN=true Device #1: ---------- Device type: ConnectX4LX Name: N/A Description: N/A Device: mt4117_pciconf0 Configurations: Next Boot New -E- Operation is not supported (Read only TLV: nv_wol_conf)
おまけ:このNICが何者か調べてみたらHuawei製だった
HuaweiのSTL2IEA2Aとかいうやつらしい。
mlxfwmanager --query
Querying Mellanox devices firmware ...
Device #1:
----------
Device Type: ConnectX4LX
Part Number: Huawei_STL2IEA2A_CX4LX_2P_25G_Ax
Description: Huawei STL2IEA2A - ConnectX-4 Lx dual-port 25GbE SFP28
PSID: HUA0010110034
PCI Device Name: mt4117_pciconf0
Base MAC: dc9914609800
Versions: Current Available
FW 14.17.1010 N/A
PXE 3.4.0903 N/A
Status: No matching image found
SFP+でWoLをする方法、Realtekならいけそう
ChatGPTに聞いてみた感じ、Mellanoxのチップセットは基本的にWoL対応しておらず、対応品は6~8万と高額との話だった。
そういえば前にRealtekから安いSFP+対応NICが出ていたがあれはどうだろう?と調べてみたら、Realtek RTL8127ATFのWoL対応品を見つけ、レビューでも行けてそうだったので、次はこれを買って試してみようと思った。新品なのに比較的安価なのも嬉しい。
因みにChatGPTはこのNICを見つけることができなかった。やはり人間がリアルタイムで見聞きした記憶はLLMより優れてるなと思った。
あとがき
マザボのNIC経由ならWoL出来るのは解っているがケーブルを増やしたくないのでSFP+でやりたいのである。
2026/08/19(水)元旦にモニタが壊れたので買い替えた話
今年の元旦、突如モニタが壊れたので買い替えたときの話。
紆余曲折あり、壮大な旅に発展したが、そちらは元旦にモニタが壊れた結果、壮大な旅が生まれたに記している。
モニタが突如壊れた
それは元旦の3:46のことだった。普通にPCを使っていたら突如としてメインモニタに白いノイズがかかるようになった。
普段リモートワークをしていたので、壊れたのが仕事の日でなくてよかった。
壊れてないモニタとの比較
白くなったメインモニタと、白くなってないサブモニタの比較。
使っていたのはiiyama ProLite XB2481HSU-Bシリーズで、安価な23.8インチのノングレアVAモニタとして気に入っていた。解像度はFHD。
画面が暗転したときに自分の顔を見たくないし、画面がテカテカしてるのも好きでないのでノングレアモニタは私にとって良かった。駆動方式に深いこだわりはなかったが、VAで買っていたのでVAで揃えていた。23.8インチというモニタも私の作業環境にはよかった。モニタがデカすぎると視界に収まりきらないし、モニタを八の字配置にしている関係で、ウルトラワイドもなじまない。
私はこのモニタが壊れるたびに後継モデルへ買い替えながら使い続けていた。メインモニタとして最初に購入したのがXB2481HSU-B1で、これが壊れたあと、後継のXB2481HSU-B4に買い替えた。当時熱心にFF14をプレイしていた私はゲーム中にサイトを見るのにサブモニタが欲しくなり、XB2481HSU-B3も買った。
大まかなライフタイムラインとしてはこんな感じ。
メイン:B1>死>B4
サブ : B3>>
ディスコンになっていたXB2481HSU-Bシリーズ
しかし買い替えようとして調べるとiiyamaの23.8インチのVAモニタは全てディスコンになっていた。
なんということだ…。
他社のVAモニタも見てみたが今まで使ってきたモニタ同様の拡張コントラスト比が12000000:1という極端なものは見つけられず、断念した。
VAモニタがなさそうなのでIPSモニタで買い替えてみる
VAがないので仕方なくIPSを買ってきたところ。機種はiiyama ProLite XU2492HSU-B6。
左が新しいIPSモニタ(メイン)、右が前から使ってるVAモニタ(サブ)
画面のサイズの微妙な違いやヒンジの細さや発色は最悪我慢しようと思ったが、全体的に映りがシャープで輝度が高すぎて目が痛くなるし幾ら調整しても目が痛い。
しかもこのモニタはコントロールボタンが画面の背面にあり、眼の痛さと調整のし辛さで発狂しそうになった。
奇跡的にVAモニタを入手
紆余曲折あり、奇跡的にVAモニタを入手できた。機種はiiyama ProLite XB2481HSU-B5Hで、今まで使っていのと比べると拡張コンストラスト比が低かったが、他のメーカーと比べれば断然高い。
サブモニタと比較すると経年劣化による映りの違いはあるものの、色味は近く、眼もチカチカせず、非常に良かった。
この時サブモニタが微妙に黄ばんでいることに気が付いた。
IPSモニタとVAモニタの映りの差
IPSモニタとVAモニタを設置したときの写真の比較をしてみると映りがだいぶ違うことが分かる。VAモニタの方が色味が淡く穏やかで目に優しい。またモニタが明るすぎないため、眼がチカチカしないのも良かった。
IPSモニタは暗くすると単純に暗くなるので、そこが良くなかった。
さて、ひとまずこれでメインモニタの原状復帰は叶ったわけだが、サブモニタの寿命が気になったため、予備としてもう一枚購入し、そちらは物置で眠っている。
2026/08/08(土)Panther Lakeでx64のWindowsノートPCのバッテリーや熱周りがだいぶ良くなり、ARMに迫っていた
ARMとCore UltraのWindowsノートPCを軽く見て、バッテリー持ちと熱周りを比較してみたの第二段。
最近はIntel CPUも省電力が凄まじくARMを超えているとかいうのを見たので見てきた話。結論としては、かなり迫る性能になっていることが確認できた。
今回も前回同様にヨドバシの展示機を使って発熱とバッテリー持ちを比較してきたので、その内容をまとめた。
今回見てきた端末
| Panasonic CF-SC7ADMCR | FMVU59L2B6 | FMVUQSL1BC | |
|---|---|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 5 325 | Intel Core Ultra 5 236V | Snapdragon X X1-26-100 |
| 画面 | 12.4型 | 14.0型ワイド | 14.0型ワイド |
| バッテリー | 55.26Wh | 64Wh | 63Wh |
| 公称駆動時間(アイドル時) | 32.4時間 | 34.0時間 | 41.0時間 |
| 重量 | 919g | 908g | 876g |
比較検証
測定方法は前回同様で、以下の通り。
- 負荷計測
- 電源オプションを「最適なパフォーマンス」にした状態で、CPU負荷ツール.jsでカウンタが6Gに到達するまでぶん回し。
- バッテリー
- 閉店後から開店までの減少幅を見る
- 電源抜去
- 電源オプションを「最適なパフォーマンス」、省エネ機能をオフにした状態で、電源ケーブルを抜いたときのバッテリー残時間
Panasonic CF-SC7ADMCR
こいつはLet's noteである。
閉店後にもバッテリーが尽きない程度には保っていた。
負荷をかけるとパフォーマンスが劣化する傾向が見られた。
負荷をかけたときの冷却音は静かで、本体も暖かい程度で、熱いというほどにはならなかった。
恐らくこれは冷却フィンに高さがあり、排熱口の開口部が大きく、更に出口がモニタのヒンジなどに邪魔されていないため排熱効率が良いことが一つあるのと、裏面に穴がたくさん開いていることも大きいと思われる。
製品紹介ページにも大型のファンが写っており、冷却に力を入れていることが伺える。
電源抜去で12時間43分と、前回計測時のARMマシンに迫る勢いを見せた。
この端末のバッテリー容量は55.26Whで、前回計測したARMマシンは63Whであったことから、x64ながらも電池持ちはARMに勝っていると言える。これは凄い。
まとめ
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 負荷 | そんなに熱くならずそこそこ静かだが、処理速度に劣化が見られる |
| バッテリー | 閉店後も尽きてない |
| 電源抜去 | 12時間43分 |
FMVU59L2B6
負荷を掛けても処理速度に劣化は見られず、安定しており、冷却音も比較的静かで、CF-SC7ADMCR以上、FMVUQSL1BC未満という感じ。
但し負荷計測中に一回画面が暗転して戻らなくなったため、安定動作が見込めるかどうかには疑問符が付いた。なお暗転はOS再起動で治った。
バッテリーは閉店後ギリギリ持っている感じ。
電源抜去で10時間32分と、やや物足りなさを感じたが、Lunar Lakeだけあり、前回成績の悪かったArrow LakeのCore Ultra 7 255Uと比べるとかなり奮闘している。バッテリー容量の差から換算すると1.5倍ほどバッテリー持ちが改善している。
まとめ
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 負荷 | 熱くなるが触れないほどではない、ファンはFMVUQSL1BCよりは静か |
| バッテリー | 閉店後は尽きかけている |
| 電源抜去 | 10時間32分 |
FMVUQSL1BC
こいつは前回計測したのと同じ機種だが、念のために再計測している。
負荷を掛けても非常に安定していたが、前回同様ファンはうるさかった。
前回「ほのかに暖かくなる程度」と書いたが、普通に熱くなった。ただ熱すぎて触れなくなるほどではなかった。温度的には先に書いたFMVU59L2B6と同じくらい。
バッテリーは閉店後尽きているように見えた。前回の計測では余裕だったので驚いた。
やはりバッテリー持ちはよく、15時間26分と出ていた。全く文句なしだ。
まとめ
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 負荷 | 熱くなるが触れないほどではない、ファンはうるさめ |
| バッテリー | 閉店後は尽きていた |
| 電源抜去 | 15時間26分 |
結論:Panther LakeはARMに迫るもののあと一歩届かない感じ
結論としてはx64でもPanther Lakeであれば、Arrow Lakeと比べた場合、1.78倍ほどバッテリー持ちが向上し、ARM CPUの8割程度にまで迫るようになった。以前はARM CPUの5割ほどだったので1.6倍もバッテリー持ちがよくなったことになる。
また発熱もLet's noteでは、かなり控えめになっていたため、これはちょっとほしいなと思ってしまった。
その他に関して
Panasonic CF-SC7ADMCR
Let's noteは12.3型と小さいこともあり、キーボード配列が個人的に厳しかった。多少打鍵しただけでもミスタイプが目立ち、ちょっとこれは使えないなという感じ。
まず左側のキーがかなり切り詰められているせいで全角半角キーが上に飛んでいること、キー全体が左に寄っていることで、私が叩くとほぼ一列誤打鍵していた。
あとタッチパッドが丸いのもイマイチだ…。四角くあってほしい。上下左右に動かすときに可動域が狭すぎる。
右下のキーが軒並み小さいのも微妙だった。
FMV系
キーボードについてはおおむね不満がないのが、タッチパッドのクリックボタンが手前に来すぎていて押しづらかった。
また14型は大きすぎて、13.3型くらいになってほしいなと思ったが、FMVの持つ軽さには魅力を感じているので、何とも難しい感じだ…。
あとがき
ARM CPUでなくても発熱とバッテリー持ちの改善が望めることが分かったので、NEC LavieにPanther Lakeの13.3型で1kgを割った奴が来てくれれば買うかもしれない。勿論ARMでも構わない。
そして、やっぱりノートPCのキーボード周りはLavieが最高だなぁと思ったりしたのであった…。
小さくてまぁまぁ軽くてキーボードが抜群にいいところが個人的にLavieの好きなところなので、次の冬か春モデル辺りに期待したい。
2026/07/16(木)R86S U1のNICを交換した
R86S U1のNICについているSFP+ポートの片方が不安定という問題があり、これがずっと悩みの種だった。
しかしR86S U1のNICはOCP2.0のメザニンカードという特殊な規格であり、入手が難しかった。あと最近なんでも高いことや、ここ一年近く財政が悪く資金がショートしていたこともあり、中々購入のタイミングがなかったが、偶然安いのを見つけたので交換を決意した。
購入したもの
ほぼ新品 Mellanox ConnectX-4 CX4421A MCX4421A-ACQN ネットワーク インターフェイス PCIe カード (OCP2.0 用)
ほぼ新品とあるが中古なのは間違いない。
写真を見る限り左右でコネクタが異なるといったこともなく、3,745円でConnectX-3からConnectX-4に上げられて不調もなくなるならアリではないか?と思い、購入することにした。
配送
荷物はいつも通りCainiaoから発送され、国内ではエスポ便という聞いたこともない業者に引き渡された。軽く調べたところ株式会社エスポリアという越境ECのサービス会社がやっているようで、ここ最近のアリエクに増えているらしい。ここ自体は仲介業者で配送はしてないらしい。
そういえば最近中華特有のテカテカしたプチプチ袋減った気がする。
実際の配送はかつてAmazon便で悪名を馳せたTMG、椿本グループだった。久々に見たので、一般消費者向け宅配便事業で生きてたのかお前…となった。
開封の儀
結構ちゃんとした箱に入っていた。
中身。緩衝材が底にあり、本体も一応元袋らしきものに入っていた。いい感じのヒートシンクがついているのが素晴らしい。
賞味期限ラベルみたいなものが貼ってあったが非常に強力なシールで、爪でカリカリすると爪が削れるレベルで剥がせなかったため剥がすのを諦めた。
新旧比較をすると上が今まで使っていたやつで、下が今回新たに買ったやつだ。
裏返したところ。裏面には薄いアクリルフィルムが基板を保護するように付いていた。短絡防止用だろうか?ヒートシンクを支えるプッシュピンも見えた。
ラベルを見る限り2019年6月製とみられ、比較的新しい製品なのも嬉しい。以前使っていたConnectX-3は製造時期不明だがCX342Aは2015年のモデルらしいので、だいぶ古い。
どこで見たか記憶にないがConnectX-3はサポート切れが近いか、切れていることもあるという話も見た気がするのでConnectX-4を入手できたのはよかった。メイン機もサーバー機もNICはConnectX-4なのでお揃いになった。
装着は既存のConnetX-3を外し、カードを刺す場所に元々ついてたチップクーラーを除去して取り付けたら、そのまま何事もなく普通に装着できた。
このクーラーがあるとヒートシンクに干渉するので、外す必要があった。
OpenWrt上でのセットアップ
OpenWrt 24.10.0にはドライバがなかったのでドライバを入れるのをやっていく。
SFP+以外に接続手段のない私の環境ではルーターのSSHに繋ぐ術がなかったので、R86S U1本体にキーボードとモニタを接続して作業した。
# まずはNIC周りの調査ツールを入れる
opkg update
opkg install pciutils ethtool
# ドライバの状態とかが見れる
# Kernel driver in use: igcならドライバがない
lspci -nnk
# ドライバを入れる。kmod-mlx4-coreは後で消した
opkg install kmod-mlx5-core
# JISキーボードだとアンスコが出せないので頑張って探して打った
modprobe mlx5_core
あとはこのまま再起動したら普通に繋がった。
そのまま使うと温度が上がりすぎた
現状片側のSFP+しか使っていないうえ、それも初日なので不具合は何もない。以前使っていたのも最低でも一週間は使ってないと不安定化しなかったので、まだ安定性は不明だ。
ただソケットが両方とも同じ形に見えるので、以前使っていたものよりは安定するのではないかと考えている。
温度については高くなりがちなようで、R86S U1本体のCPU温度が51度に達することもあった。
以前のNICの温度はデータがなく比較できないのだが、ここまで上がっていることはなかった気がしている。
NIC本体の温度は取得する方法が今のところ分かっていない。mstflintでmstflint -d xxxx -reg_name MTMPとかしたら、提供されていないとか出た気がするがログは取っていない。
参考までに以下の手順でレジスタの値が取れるっぽい。参考:man/mstreg
# 必要なツールのインストール
opkg install lspci mstflint
# MellanoxのデバイスIDの取得
lspci | grep Mellanox | awk '{print $1}'
# レジスタ名一覧
mstflint -d <デバイスID> -show_regs
# レジスタ値の取得
mstflint -d <デバイスID> -reg_name <レジスタ名> -g
関係ないがデータがないのはGrafanaに出しているデータを永続化していないため、tmpが吹き飛ぶと消える状態なので、ここはそのうち何とかしないといけない。
冷却対策
端的に言うとヒートシンクを剥がし、R86S U1に元からついてるクーラーを装着した。
まずはConnectX-4を取り出し、ヒートシンクを外し、グリスを塗りなおす。この時ついでに裏のフィルムも剥がし、熱が溜まらないようにした。
R86S U1に元々ついてたチップクーラー(前述の奴)を持ってきて、付け直した。
ファンレス冷却(ヒートシンク)とファン冷却(クーラー)で同時刻に温度を比べたところ、5度ほど下がるという結果が出たので、かなり効果があった。
新しい奴のヒートシンクの方が目が細かく作りもしっかりしているように見えるが、風のあるなしがそれほどまでに大きいということだろう。
しょぼいヒートシンクと小さいファンの組み合わせなのであまり意味がないだろうと侮っていたが、結果は歴然だった。恐らくこれはケースが小さく通気の余地が少ないこともあり、自然対流には期待できないということの表れなのだろう。
ベンチマーク
以下の構成で速度を計測した結果。そもそもLAN内でパケットがルーターの中を通っているかが謎なのでルーターNIC交換の影響があるかどうかは不明である。
Windows - R86S U1 - MikroTik CRS305-1G-4S+IN - Ubuntu
以前の計測結果はこっち。
Windows → Ubuntu
[ ID] Interval Transfer Bitrate
[ 5] 0.00-1.01 sec 1.07 GBytes 9.13 Gbits/sec
[ 5] 1.01-2.01 sec 1.09 GBytes 9.36 Gbits/sec
[ 5] 2.01-3.00 sec 1.08 GBytes 9.36 Gbits/sec
[ 5] 3.00-4.00 sec 1.09 GBytes 9.36 Gbits/sec
[ 5] 4.00-5.01 sec 1.10 GBytes 9.36 Gbits/sec
[ 5] 5.01-6.00 sec 1.08 GBytes 9.36 Gbits/sec
[ 5] 6.00-7.01 sec 1.10 GBytes 9.36 Gbits/sec
[ 5] 7.01-8.01 sec 1.09 GBytes 9.36 Gbits/sec
[ 5] 8.01-9.01 sec 1.09 GBytes 9.36 Gbits/sec
[ 5] 9.01-10.00 sec 1.08 GBytes 9.36 Gbits/sec
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval Transfer Bitrate
[ 5] 0.00-10.00 sec 10.9 GBytes 9.34 Gbits/sec sender
[ 5] 0.00-10.00 sec 10.9 GBytes 9.33 Gbits/sec receiver
Ubuntu→Windows
[ ID] Interval Transfer Bitrate Retr Cwnd
[ 5] 0.00-1.00 sec 1.08 GBytes 9.30 Gbits/sec 0 1.54 MBytes
[ 5] 1.00-2.00 sec 1.08 GBytes 9.28 Gbits/sec 0 1.62 MBytes
[ 5] 2.00-3.00 sec 1.08 GBytes 9.27 Gbits/sec 0 1.70 MBytes
[ 5] 3.00-4.00 sec 1.08 GBytes 9.28 Gbits/sec 0 1.78 MBytes
[ 5] 4.00-5.00 sec 1.08 GBytes 9.28 Gbits/sec 0 1.78 MBytes
[ 5] 5.00-6.00 sec 1.08 GBytes 9.29 Gbits/sec 0 1.78 MBytes
[ 5] 6.00-7.00 sec 1.08 GBytes 9.28 Gbits/sec 0 1.78 MBytes
[ 5] 7.00-8.00 sec 1.08 GBytes 9.28 Gbits/sec 0 1.93 MBytes
[ 5] 8.00-9.00 sec 1.08 GBytes 9.28 Gbits/sec 0 1.93 MBytes
[ 5] 9.00-10.00 sec 1.08 GBytes 9.28 Gbits/sec 0 1.93 MBytes
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[ ID] Interval Transfer Bitrate Retr
[ 5] 0.00-10.00 sec 10.8 GBytes 9.28 Gbits/sec 0 sender
[ 5] 0.00-10.00 sec 10.8 GBytes 9.28 Gbits/sec receiver
まとめ
前回と比較すると若干速度が落ちているが、サーバーとして動かしてて帯域を食っている分減っているのかもしれない。
| Windows→Ubuntu(上り) | Windows→Ubuntu(下り) | Ubuntu→Windows(上り) | Ubuntu→Windows(下り) |
|---|---|---|---|
| 9.34 Gbps | 9.33 Gbps | 9.28 Gbps | 9.28 Gbps |
交換前のConnectX-3が改造品だった話
以前使っていたPCB000620は元々SFP+片ポートモデルで、どうやらR86S U1では2ポートに改造していたようだ。
その影響なのか明らかに片方だけソケットの形が異なる。上側のほうが綺麗で、下側は使いこまれているのか、ややぼろ目に見える。
裏面を見ると片方ははんだ付けされているが、片方は差し込んであるだけ。シールも一度剥がしたものを貼り付けているのか、ペラペラしていてすぐに剥がせた。
おそらく上側(PORT 0)のはんだ付けされていた方が本来のソケットで、後から付けたやつ、つまり下側(PORT 1)が差し込んだだけの奴と思われる。
本来のソケットがぼろい方、後付けのが綺麗な方である。
奥の方の作りも異なる。左がPORT 0、右がPORT 1。
R86S U1のNICについているSFP+ポートの片方が不安定だった話で不安定だったのはPORT 1の方なので、改造して無理に取り付けていた方が不具合を発していたのだろう。本来できないことをしているので無理もない。
裏面の形も異なる。
恐らくよくある片ポートの奴にソケットを増設したのだと思う。
ソケットが片ポートしかなくても回路が実装されていることはよくあるので、この回路を流用しているのだと思う。回路もあるし、チップも恐らく同じなので原理的には問題なく動きそうに思える。
R86S U1のSFP+を使い始めたのは2025年の9月17日からだった[1]が、同年12月13日にはリンクアップとリンクダウンが繰り返される事象を確認していて、同年12月25日にSFP+差し込みポートの変更を行ってからは一度も起きていない。
この時の気温が落ちたので金属製のSFP+ソケットの接触不良になったのではないか?と考えていたが、恐らくソケットではなく、基板本体との接触が寒暖差でダメになったのかもしれない。実際、先ほどの写真を見ても基板の穴からピンが出たり出ていなかったりするので、寒暖差でここが僅かに狂った結果、基板と接触不良になり、回路がチャタリングした結果、リンクアップとリンクダウンをミリ秒単位で繰り返す状態が起きていたのかもしれない。
もし、この理屈が正しければ強く押し込んではんだ付けすれば改善しそうではある。
あとがき
NIC交換の時に取り出した時、酷い埃まみれになっていたのでいい加減、冷却面をどうにかしたい気がしている。
普段は上に80mm角ファンを載せて運用しているため、埃の元凶はこれである。一旦はファンフィルターを買ってその場を凌ぎたいところだが、本質的にはちゃんとしたケースに収めてちゃんとしたクーラーをつけるのが最良だと思っている。
R86S U1を冷やそうとした作業の残渣にも書いているが、R86S U1の冷却機構は耐久性があるように見えず、また大して冷やしてもくれない。上にファンを載せて風を入れていると、いつの日か中が埃まみれになってしまうし、このケースはメンテナンス性が良くないので清掃も面倒だ。
理想論としてはこんな感じのケースに組み込めればよいだろう。これならメンテナンスがしやすいし、NICのヒートシンクも元の奴が生かせそうだ。ファンも40mm角ファンだろうから壊れても交換が容易である。
まぁこれは行き過ぎとしても、ラズパイのタワークーラーを載せるとか、そういうのができるとよいなとは思っている。基板むき出しは埃が溜まってショートしそうなので、ケースもあった方がいいだろう。
ただそれをどう実現するかが難しいところで、まず本来的には3D CADでケースやCPUクーラーをモデリングし、CNCで金属を削るという工程が必要だろうが、そんなものはないし、仮に3Dプリンタである程度何とかするにしても、3D CADの使い方を学ぶところからだと気が遠くなる話で、なかなか難しい…。
そもそもノギスで測っても測るたびに数ミリ単位の誤差が出るので、アナログな図面を書くことすら困難だ(多分ノギスの角度が微妙に毎回ズレてる)
こんなことであれば去年アリエクのセールでファンレスのR86SであるR86S-FLN100を買っておけばよかった。今は22.7万もするが、去年は11万くらいで、セールでは9万にまで落ちていて、買いだった。まぁあとからは何とでも言えるし、そもそも9万でも安くないわけで、言ったところで仕方がない。
現実案としては厚紙にボードを固定して外枠をペンで引き、ネジ穴については基板のネジ穴スレスレの何かを差し込んでマーキングすればそれなりに正確なものが取れるだろうから、一度手書きで図面を書き、それを基にアクリル板を加工し、簡単なケースを作るのが一段階目としてはよさそうな気がする。
ただCPUクーラーをどうするかという問題が根深く、ここが難点になると思う…。これはCPUクーラーを作るにはCPUのヒートスプレッダに乗ってくれるヒートシンクを持ったファンと、そのファンと基板のネジ穴を繋ぐ足が必要になるからだ。ヒートシンクと基板のネジ穴がマッチしないとならないので、恐らくこれが一番の難関だろう…。
たぶん厚紙→アクリル板がいければ図面を起こせるので、カスタムアルミケース業者に発注すれば、きちんとしたものも作れると思う。そこまでやるかどうかは未定だが…w
- 宅内に10GbE環境を導入してみたの写真のタイムスタンプから推定。 ↩

































































