2025/10/17(金)nginxからApache2のバーチャルホストにいい感じにリバプロする方法

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nginxでhttps://example.comを受けて、https非対応のApache2にリバプロし、Apache2側でもhttps://example.comでアクセスされているように振舞わせる方法。取り敢えず最低限こんだけあると無難だろうという内容。

確認環境

Env Ver
OS Ubuntu 24.04.3 LTS
nginx 1.26.1
Apache2 2.4.58

Apache2(後段)の設定

/etc/apache2/ports.conf

80や443を開けるとnginxと衝突するため、適当にずらしておく。

Listen 8080

/etc/apache2/sites-enabled/001-example.conf

ServerNameは外側と同じものにする。

<VirtualHost *:8080>
        ServerName example.com

        ServerAdmin webmaster@localhost
        DocumentRoot /var/www/html

        ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/example-error.log
        CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/example-access.log combined
</VirtualHost>

nginx(前段)の設定

/etc/nginx/nginx.conf

httpセクションにupstream apacheを追記することで、conf.d/配下の設定ファイルから共通的に参照できるようにする。同じことを複数の設定ファイルに書くと構文エラーで起動しなくなる。

user  nginx;
worker_processes  auto;

error_log  /var/log/nginx/error.log notice;
pid        /var/run/nginx.pid;

events {
    worker_connections  1024;
}

http {
    include       /etc/nginx/mime.types;
    default_type  application/octet-stream;

    log_format  main  '$remote_addr - $remote_user [$time_local] "$request" '
                      '$status $body_bytes_sent "$http_referer" '
                      '"$http_user_agent" "$http_x_forwarded_for"';

    access_log  /var/log/nginx/access.log  main;

    sendfile        on;
    keepalive_timeout  65;

    upstream apache {
      server [::1]:8080;
    }

    include /etc/nginx/conf.d/*.conf;
}

/etc/nginx/conf.d/example.conf

ここでは/etc/nginx/nginx.confで設定したupstreamにプロキシする設定を作っている。

proxy_set_header Host $host;はnginxが受けたホストヘッダをそのままApacheに飛ばすことで、Apache側がバーチャルホストでルーティングできるようにしている。Apacheとnginxで別々のホスト名にすることもできるが、そうした場合、Apache側はApache側で定義したホスト名で動作するため、CGIなどのスクリプトを動かすときに支障があるうえ、Apache側のホスト名をhostsに書かないと疎通できないこともあり、手間なので基本的に前段のドメインに合わせておくのが無難だ。

proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;はnginxにアクセスしてきたクライアントのIPをApacheに渡すための設定。そのままだとnginxのIPが渡ってしまう。

proxy_set_header X-Forwarded-Proto $scheme;もホストヘッダの転送と似ていて、nginxが受けたプロトコルスキーマをApacheに飛ばすための設定。こうしておくとApache側はhttpで受けているのに、httpsでアクセスされたものとして認識させることが出来るため、プロトコルスキーマ付きでURLを生成するCGIがいるときに都合がいい。単にスキーマを誤魔化しているだけなので実際は暗号化されていない。

server {
  listen [::]:443 ssl;
  server_name  example.com;

  ssl_certificate     /etc/letsencrypt/live/example.com/fullchain.pem;
  ssl_certificate_key /etc/letsencrypt/live/example.com/privkey.pem;

  access_log   /var/log/nginx/example.access.log;
  error_log    /var/log/nginx/example.error.log;

  location / {
    proxy_pass http://apache/;
    proxy_set_header Host $host;
    proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
    proxy_set_header X-Forwarded-Proto $scheme;
  }
}

余談:HTTP通信に用いられるHOSTヘッダーについて

HTTP通信で利用されるドメインは単にHOSTヘッダーにドメインを書いているだけなので、以下のようなことをするとhostsを書かなくとも疎通できる。

curl -H "HOST: lycolia.info" http://"[2403:3a00:101:13:133:167:8:98]"

これは一般的なHTTPクライアントの仕組みとして、まずドメインをDNSに問い合わせ、IPを取得したのち、ドメインをホストヘッダーに載せてIPアドレス宛にHTTP要求を出しているからだと思われる。

hostsの書き換えができない環境で、任意のドメインに対してHTTP要求を出したい時にも重宝するので、覚えておくと何かと役に立つ。

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2025/10/14(火)Openwrt本体でメトリクスをグラフで見れるようにした

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luci-app-statisticsとcollectdを入れて下図のように各メトリクスのグラフを見れるようにした。collectdは、システム情報を定期的に収集し、さまざまな方法で値を格納するメカニズムを提供する小さなデーモンで、luci-app-statisticsはそれをLuCI上に表示するためのものっぽい。

確認環境

Env Ver
OpenWrt 24.10.0

セットアップ

  1. LuCIを開く
  2. System→Software
  3. luci-app-statisticsを入れる
  4. 画面リロード
  5. Statics→Graphからグラフが見れることを確認

この時点で幾つかのプラグインが導入されたが、消したり入れたりして、結果として以下のものを導入した。

Collectdのプラグイン設定

/etc/collectd.confをいじると変更できる。

基本的にはLoadPlugin hogeでhogeプラグインを読み込み、以下の書式で設定するようだ。設定がなければLoadPlugin hogeだけでよい。

<Plugin hoge>
        Foo true
        Bar 1
        Baz "fuga"
</Plugin>

Collectdのプラグイン

collectd-mod-cpu:CPU使用率

collectd-mod-cpu

設定 内容 デフォルト
ValuesPercentage trueであれば、パーセンテージで取れる true
ReportByCpu trueであれば、コアごとに取れる true
ReportByState trueであれば、システム、ユーザー、アイドルなど、状態ごとに取れる true

設定はデフォルトのままで良さそう。

collectd-mod-interface:ネットワーク転送量

collectd-mod-interface

Network→Interfaces→Deviceにあるものが見れる。

br-lanとMAP-E、PPPoEが見たいので以下のようにした。

LoadPlugin interface
<Plugin interface>
        Interface "br-lan"
        Interface "map-wanmap"
        Interface "pppoe-wanppp"
</Plugin>

collectd-mod-load:負荷(Load Average)

uptimeコマンドで出てくる内容と思われる。1を超えていれば過負荷、割っていれば余裕がある。

Wikipediaによると、1ならその時間平均で全てのプロセスが実行され、1.73なら73%のプロセスが実行待ちになったと言う事のようだ。これを1分、5分、15分の平均で出しているとのこと。

設定項目がない。

collectd-mod-memory

メモリの使用量を取れる。

設定 内容 デフォルト
ValuesAbsolute 物理メモリ使用量の絶対数で報告するかどうか(つまりどういうこと?) true
ValuesPercentage メモリ使用量をパーセンテージで報告するかどうか false

設定はデフォルトのままで良さそう。

collectd-mod-thermal

デバイスの温度を取れる。

設定 内容 デフォルト
ForceUseProcfs Linuxインターフェースではなく、procfsから熱源を取得する false
Device 温度を取得するデバイス名
IgnoreSelected trueにするとDeviceで指定したデバイスを集計外にする false

R86S U1の場合、thermal_zone1以外無価値に見えたので、thermal_zone1のみとした。thermal_zone0はマザーボードの温度のようだが、固定値しか出てこない。

LoadPlugin thermal
<Plugin thermal>
        Device "thermal_zone1"
</Plugin>

これだけだと余計なグラフが出てくるため、設定後に余計なグラフデータを削除する。

collectd-mod-uptime

公式にマニュアルはなさそうだが、起動時間を見れる。

LoadPlugin uptime

collectd-mod-rrdtool

collectdが取得したメトリクスを保存したり、メトリクスのグラフを書くのに使われている模様。特に設定せずとも勝手に設定されるため設定を気にする必要性はなさそう。

ログは標準では/tmp/rrd/OpenWrt/に保存されているようなのでストレージの摩耗は気にしなくていい。(/tmp/はオンメモリストレージ)

トラブルシューティング

Thermalタブに壊れて表示されていない画像や、集計対象外のグラフが表示される

上図の青枠のように壊れて表示されていない画像や、集計対象外のものが表示されている場合、/tmp/rrd/OpenWrt/配下にある不要なメトリクスを削除することで非表示にできる。

例えば上図にあるthermal-cooling_device*にはまともにデータが入っていないため、画像が壊れて表示されている。rm -Rf thermal-cooling_device*で消すと出てこなくなる。

上図の状態になると、下図のように不要なグラフが表示されなくなる。

但しcollectd.confで以下のようにデバイスを絞っていないと、再び出てくると思われるので、設定で表示したいものだけに絞ってから消した方がよい。

LoadPlugin thermal
<Plugin thermal>
        Device "thermal_zone1"
</Plugin>

参考

2025/09/30(火)GitHubのリポジトリをSSH認証経由で扱えるようにする

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なんか突如としてGitHubにHTTP経由で繋ぐのが面倒くさくなったのでSSHで繋げるようにしたときのメモ。

確認環境

  • Windows 11 Pro 25H2
  • Ubuntu 24.04.3 LTS
  • RLogin 2.30.8

やり方

SSH鍵の作成

  1. RLoginを開き、サーバーに接続→新規→サーバー→プロトコルを開く
  2. 認証キーボタンを押しED25519辺りで適当な名前で鍵を作成する
  3. 適当な場所に秘密鍵をエクスポートする。ここでは便宜上github.secとする
  4. 鍵を右クリックし、公開鍵をコピーして、どっかにメモっておく

GitHubへの登録

  1. GitHubを開き、アカウント設定に移動、SSH and GPG keysを開く
  2. SSH keys→New SSH Keyを開く
  3. Titleに適当な名前を設定
  4. Key typeはAuthentication Keyにする
  5. RLoginで作った
  6. コピーした公開鍵をKeyに貼り付ける
  7. Add SSH keyボタンを押す

鍵束へのSSH鍵の登録

Windowsの場合

忘れた。

Ubuntuの場合

正攻法では以下だが、keychainを使ったほうが運用が楽。

# 鍵束への登録
eval "$(ssh-agent -s)"
ssh-add ~/.ssh/github.sec

# 接続確認
ssh -T git@github.com

SSH Configを書く

Windowsの場合

ここではWindowsのSSHクライアントを利用する。

  1. Gitに利用するSSHクライアントの設定をする
    git config --global core.sshCommand "C:/Windows/System32/OpenSSH/ssh.exe"
    
  2. 作成したSSH鍵をC:/Users/<ユーザー名>/.ssh/に置く
  3. C:/Users/<ユーザー名>/.ssh/configを開き、次の内容を記述
    Host github.com
        User <ユーザーID>
        Hostname github.com
        IdentityFile C:/Users/<ユーザー名>/.ssh/github.sec
    
    パス表現に%USERPROFILE%は通用しないので注意
Ubuntuの場合
  1. 作成したSSH鍵を~/.ssh/github.secに置く
  2. chmod 600 ~/.ssh/github.secとかして自分しか見れないようにする
  3. ~/.ssh/configを開き、次の内容を記述
    Host github.com
        User <ユーザーID>
        Hostname github.com
        IdentityFile ~/.ssh/github.sec
    

既存のリポジトリをSSH対応にする

ここではoriginがリモートであるとして進める。

  1. git remote -vでリモートリポジトリの状況を確認
  2. git remote remove originでHTTP通信になってるのを消す
  3. git remote add origin git@github.com:Hoge/piyo.gitでSSH通信に書き換える
  4. git fetchが通ればOK

トラブルシューティング

Permission Denied (publickey)が出る

  1. 鍵のパーミッションが600、.ssh/のパーミッションが700なのを確認する
  2. ssh -T git@github.comで繋がるか確認する。繋がらなければこれまでの手順が何か漏れないか確認する
  3. ユーザー名が間違っていても出る

2025/09/15(月)Mastodonのアップグレードメモ

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ハマったので残しておく。

前提条件

  1. GitHubにMastodon本家をForkしたリポジトリがあり、そこをベースに運用している。
  2. git remote -vの状態が以下の通りで、origin/mainが本番運用ブランチ。
    mastodon        https://github.com/mastodon/mastodon.git (fetch)
    mastodon        https://github.com/mastodon/mastodon.git (push)
    origin  https://github.com/Lycolia/lycodon.git (fetch)
    origin  https://github.com/Lycolia/lycodon.git (push)
    

やり方

  1. マージブランチを作る
    git checkout -b merge-latest
    
  2. 本家を取ってくる
    git fetch mastodon
    
  3. マージブランチにマージする
    • バージョン指定
      git switch merge-latest
      git merge v4.5.9
      
    • 最新版
      git merge mastodon/main
      
  4. セットアップする
    sudo su - mastodon
    # Rubyのアップデート用
    cd ~/.rbenv/plugins/ruby-build
    git pull
    cd ~/live
    RUBY_CONFIGURE_OPTS=--with-jemalloc rbenv install
    # install
    bundle install
    yarn install
    # DBがアカンことがあるので叩いておく
    RAILS_ENV=production bundle exec rails db:migrate
    # いつものリビルド
    RAILS_ENV=production bundle exec rails assets:clobber
    RAILS_ENV=production bundle exec rails assets:precompile
    exit
    # 再起動
    sudo systemctl restart mastodon-web mastodon-sidekiq mastodon-streaming
    
  5. 動作確認OKならgit pushしてGitHub上で自分のところのmainにマージする。デフォルトでは本家に向くので注意
  6. もう一度、前述4番のセットアップコマンド一式を流し、問題なければ終わり

トラブルシュート

正常に動いていない場合

ジャーナルを見てエラー原因を特定する。新規要素がらみのパラメーターが出てたらDBが怪しいのでRAILS_ENV=production bundle exec rails db:migrateで直る可能性がある。

sudo journalctl -u mastodon-web -f

If the version you need is missing, try upgrading ruby-build.といわれる場合

以下のコマンドを叩いてruby-buildを更新するといける

cd  "$(rbenv root)"/plugins/ruby-build
git pull

備考

Gitのタグは一意なので、mastodonリモートのタグを指定してもローカルで問題なく拾える。

2025/09/15(月)Dockerを使ってMastodonの開発環境を作る

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なんか昔のやり方が使えなくなってたので調べたメモ。

確認環境

Env Ver
OS Ubuntu 24.04.3 LTS
Docker version 28.1.1, build 4eba377
Docker Compose v2.35.1
Mastodonのバージョン v4.5.0-alpha.2
Mastodonのコミットハッシュ 06803422da3794538cd9cd5c7ccd61a0694ef921

手順

DEVELOPMENT.md#dockerの手順通りにやると行ける。

docker compose -f .devcontainer/compose.yaml up -d
docker compose -f .devcontainer/compose.yaml exec app bin/setup
docker compose -f .devcontainer/compose.yaml exec app bin/dev

コンテナへのアタッチ方法

# 方法1
docker compose -f .devcontainer/compose.yaml exec app zsh

# 方法2
cd .devcontainer
docker compose exec app zsh

VSCodeがあるならDockerやRemoteほげほげ系の拡張を使い、devcontainer-appにAttach Shellしてもよい。

検証ユーザーの作成

  1. 次のコマンドでユーザーを作る
    ./bin/tootctl accounts create hoge --email hoge@example.com --confirmed
    
  2. ユーザーの承認を行い、必要に応じてパスワードを使いやすいものに変更する
    rails console
    user = Account.find_by(username: 'hoge').user
    user.approve!
    # PW変更ここから
    user.password = 'password'
    user.skip_confirmation!
    # PW変更ここまで
    user.save!
    quit
    

フロントエンドのビルドとサーバー起動

bin/rails assets:precompile
bin/dev

トラブルシューティング

localhostではアクセスできるが、マシンのホスト名やhoge.testのようなローカルドメインでアクセスできない

.env.developmentALTERNATE_DOMAINS=hoge.testの行を追加することで他のドメインでもアクセスできる。

この設定があるとMastodonを別環境で動かしててリモートからドメインアクセスする場合に便利。

ActiveRecord::PendingMigrationErrorなど、ActiveRecord関係のエラーが出る

コンテナの中でrails db:setupを叩くことで解決する。

Unable to load application: NameError: uninitialized constant LetterOpenerWebというエラーが出る

リポジトリルートにあるdocker-compose.ymlを使うと発生するので、.devcontainer/compose.yamlを使う事で解決する。

あとがき

検証用にバニラなMastodon環境が欲しくて作ってみたが昔と変わっていて地味にハマった…。