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adiaryをnginxの上で動作させつつ開発する方法をメモしておく。
前提条件
動作URLとしてはhttps://hoge.example.com/adiary
のようなサブドメイン付きのサブディレクトリとする。
adiaryはネイティブでfcgiをサポートしているらしいが、そこは無視して一般的な環境で起動するのがゴール。
SSLで動かす設定を書いているため、nginxでローカル開発環境向けのhttps環境を作るも参考にすること。
特別な設定は不要で、サブドメインモードにしなくとも動く。
確認環境
Env | Ver |
---|---|
OS | Ubuntu 22.04.3 LTS |
nginx | 1.24.0 |
fcgiwrap | 1.1.0-12 amd64 |
adiary | 3.50n |
手順
nginxはインストールされており、既に稼働している状態として話を進める
# adiaryを格納するディレクトリを作成する
sudo mkdir -p /usr/share/nginx/html/sites
# 既にどっかに展開済みのadiaryをディレクトリに突っ込む
sudo cp -R adiary /usr/share/nginx/html/sites
cd /usr/share/nginx/html/sites
# 所有権とパーミッションの調整
sudo chwon -R $USER:$USER adiary/
cd adiary/
sudo chmod -R 777 __cache/
sudo chmod -R 777 data/
sudo chmod -R 777 pub/
# Image::Magickを入れる
sudo apt install -y libimage-magick-perl
# nginxでCGIを動かすために、fcgiwrapをインストールする
sudo apt install fcgiwrap
# /etc/nginx/conf.dに設定ファイルを作成
cat <<'EOF' | sudo tee -a /etc/nginx/conf.d/hoge.example.com.conf
server {
listen 443 ssl;
server_name hoge.example.com;
ssl_certificate ssl/hoge.example.com.pem;
ssl_certificate_key ssl/hoge.example.com-key.pem;
access_log /var/log/nginx/hoge.example.com.access.log;
error_log /var/log/nginx/hoge.example.com.error.log;
# マルチテナント用にこう書いている
root /usr/share/nginx/html/sites;
# /usr/share/nginx/html/sites/adiaryにadiary一式が入っている想定
location / {
index index.html;
}
location /adiary {
index adiary.cgi;
}
# fastcgi用
location ~ \.cgi$ {
gzip off;
fastcgi_pass unix:/var/run/fcgiwrap.socket;
include /etc/nginx/fastcgi_params;
fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
}
}
EOF
# nginxの設定を再読み込みする
sudo service nginx restart
トラブルシューティング
403エラーで起動せず、エラーログにパスがないと出る
以下のコマンドを叩き、パスが整合するまで設定を調整する
sudo strace -f -e trace=file -p $(pidof fcgiwrap)
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Google Search Consoleで状況を確認してみることにする。(Google Analyticsやレンサバのログ解析も似たような結果になっている)
アクセス数は以前よりかなり落ちている。これはタイミングの問題かもしれない。もし、CMS変更が原因であれば、URL変更やHTMLの構造変更が影響しているのだろう。少なくともコンテンツは丸ごと移してるし、URLのリダイレクトもほとんどは機能しているはずだ。いや実際に機能しているかまで確認はしてないが…。
まぁアクセスが多くても負荷が高まってサーバーが落ちたりするので、このくらいが程よいのかもしれない。
またインデックスについては未登録URLがグッと増えた。グラフを見る感じWordPressのURLがまるっと未登録になり、adiaryの分が増えた感じだろう。adiaryの方が記事URLに対してサイトマップの登録率が高いが、これはadiaryとWordPressでサイトマップのファイル構成が異なることに起因している可能性がある。例えばadiaryはサイトマップが1ファイルなのに対し、WordPressは複数ファイルであるため、Google側の解釈に差が出ているとか、そもそもXMLの内容も違うはずなので、色々影響しているのかもしれない。
インデックス状況についてはWordPressの頃は手動登録しないとインデックスされないことが少なくなかったが、adiaryでは何もせずともインデックスされるので、ここについては大きく満足している。やはりこれはWordPressよりadiaryの方が早いことに起因しているだろう。