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Jestで無限ループ処理をテストする

投稿日:
Node.js::Jest開発::テスト

Jestで無限ループ処理をテストするときにループから抜けられなくて困ったのでメモ。

参考までにこの記事ではイベントループのように脱出手段のある無限ループを想定しています。

確認環境

Env Ver
@types/jest 29.5.7
jest 29.7.0
typescript 5.2.2

サンプルコード

テスト対象のコード

import { getHandle } from './lib/get-handle';

export const main = () => {
  for (;;) {
    const handle = getHandle();
    if (handle === 'Click') {
      console.log('click');
    } else if (handle === 'KeyDown') {
      console.log('keydown');
    } else {
      break;
    }
  }
};

テストコード

.mockReturnValue()ではなく.mockReturnValueOnce()を使うのが肝です。

.mockReturnValue()だと同じ値が毎回返るので無限ループから抜けられませんが、.mockReturnValueOnce()は一回だけなので抜けられます。チェーンすると二回目、三回目の返り値も設定できます。

なお、以下の例では.mockReturnValueOnce()をチェーンさせていますが、させなくてもテストとしては正常に動作します。指定がない場合はundefinedが返るようです。(基本的には明示的に指定しておいた方が良いと考えています。

import { main } from '.';
import * as getHndl from './lib/get-handle';

jest.mock('./lib/get-handle');

describe('main', () => {
  it('Clickイベントの分岐に入ること', () => {
    jest
      .spyOn(getHndl, 'getHandle')
      .mockReturnValueOnce('Click')
      .mockReturnValueOnce('');

    const spiedConsoleLog = jest.spyOn(console, 'log');

    main();

    expect(spiedConsoleLog).toHaveBeenCalledWith('click');
  });
});

余談

.toHaveBeenCalledWith().toEqual()同じロジックで判定しているらしいので、.toStrictEqual()版もあると便利な気がしました。気が向いたらPR出してみようかな…。

参考