お知らせ

現在サイトのリニューアル作業中のため、全体的にページの表示が乱れています。

WSL上のUbuntuで動作するnginxでHTTPSに対応したサーバーを作る方法。実機でも同様の手順でいける

確認環境

Env Ver
nginx nginx/1.18.0 (Ubuntu)
mkcert v1.4.4
Ubuntu 20.04.6 LTS
Windows 11 22621.3880

手順

  1. Windows側にmkcertを入れる
  2. mkcertで証明書を作る
    • mkcert sandbox.test
  3. 以下のpemファイルが生成される
    • sandbox.test.pem
    • sandbox.test-key.pem
  4. 生成されたpemファイルを/etc/nginx/conf.d/ssl/に移動する
  5. /etc/nginx/conf.d/sandbox.test.confを作成し、以下のような記述をする

    server {
        listen       443 ssl;
        client_max_body_size 100m;
        server_name  sandbox.test;
    
        ssl_certificate     conf.d/ssl/sandbox.test+1.pem;
        ssl_certificate_key conf.d/ssl/sandbox.test+1-key.pem;
    
        access_log   /var/log/nginx/sandbox.access.log;
        error_log    /var/log/nginx/sandbox.error.log;
    
        # ファイルホスト用
        #  location / {
        #    root /usr/share/nginx/html/sandbox;
        #    index index.html;
        #    try_files $uri /index.html =404;
        #  }
    
        # APサーバーへのリバプロ用
        location ~ ^/.*$ {
            rewrite ^/.*$ / break;
            proxy_set_header X-Request-Path $request_uri;
            proxy_set_header X-Host $host;
            proxy_pass  http://127.0.0.1:9999;
        }
    
        # fastcgi用
        location ~ \.php$ {
            root  /usr/share/nginx/html/sandbox;
            fastcgi_pass unix:/run/php/php8.0-fpm.sock;
            fastcgi_index index.php;
            include fastcgi_params;
            fastcgi_param  SCRIPT_FILENAME  $document_root$fastcgi_script_name;
        }
    }
    
  6. nginxを再起動する
    • sudo service nginx restart

他の端末に証明書を撒く方法

mkcertのRoot CAをエクスポートして他の端末に突っ込めば、他の端末でもpemが流用できる

mkcertで作ったCA証明書をエクスポートする方法でエクスポートしたCA証明書を他の端末に取り込む方法

Android

確認環境

Galaxy S22 Ultra Android 14

手順

  1. Android端末のストレージにエクスポートしたCA証明書を持ってくる
  2. 設定>セキュリティ>その他のセキュリティ設定>ストレージからインストール>CA証明書>このままインストール
  3. 内部ストレージからエクスポートしたCA証明書を選択

Windows

確認環境

Windows 11 Pro (22621.3155)

手順

  1. スタートメニューやコンパネから「ユーザー証明書の管理」を開く
  2. 信頼されたルート証明書を右クリックし、すべてのタスク>インポート
    信頼されたルート証明書を右クリックし、すべてのタスク>インポート
  3. エクスポートしたCA証明書を参照する
    エクスポートしたCA証明書を参照する
  4. 証明書ストアが「信頼されたルート証明機関」になっていることを確認する
    証明書ストアが「信頼されたルート証明機関」になっていることを確認する
  5. 取り込む証明書が正しいことを確認して「はい」
    取り込む証明書が正しいことを確認して「はい」

Ubuntu

確認環境

Ubuntu 22.04.3 LTS

手順

$CER_FILE="エクスポートしたCA証明書"
sudo openssl x509 -inform der -outform pem -in $CER_FILE -out PEM.crt
sudo cp PEM.crt /usr/local/share/ca-certificates
sudo update-ca-certificates

別の端末に持っていきたいときに使える

確認環境

Env Ver
Windows 11 Pro 22621.3155

手順

  1. ユーザー証明書の管理を開く
  2. 信頼されたルート証明機関>証明書
  3. mkcertで始まる証明書を探す
  4. 右クリック>すべてのタスク>エクスポート
  5. DER encoded binary X.509 (.CER)
  6. 適当なファイル名を付けてエクスポート

ローカル環境用の開発ドメインをhttps化する時に使えるやつ
例えばローカル環境に複数のサービスがいて、それぞれをhttps://*.example.com/のようなドメインで管理したい時に使える

確認環境

同じことをすればLinuxとかでも応用できると思う

Env Ver
nginx 1.19.8
mkcert 1.4.3
Windows 10 Pro 19043.1415

手順

  1. mkcert の導入とワイルドカード証明書の作成
    choco install mkcert
    # mkcertを認証局として登録
    mkcert -install
    # 証明書を作成するドメインを列挙
    mkcert example.test *.example.test
    mv _wildcard.example.com+1.* C:/nginx/conf/.ssl/
    
  2. nginxの設定に証明書を記載

    server {
        server_name  dev.example.com;
        listen 443 ssl;
    
        ssl_certificate     ssl/_wildcard.example.com+1.pem;
        ssl_certificate_key ssl/_wildcard.example.com+1-key.pem;
        ...
    }