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この記事はがんばっていきまっしょいの聖地巡礼をしてきた 三日目の翌日版だ。日付の上では12月29日。
やたら長く続いてきたこのシリーズも今回で終わりである。なお本記事は帰路を含むため、初日の記事同様に微妙に日跨ぎする。
この日は奇跡の出会いがあり、結果的に延泊したことが正解となるイベントが発生した。
一日の始まり
さて聖地もほぼ巡り終えて空白日のような感じだが、まだ行っていない場所がある。そう、玉川湖だ。
TAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップによると、これまでの聖地からはとてつもなく離れた、とんでもない山奥にある。
以下の地図画像の右上にある紫のピンのところが玉川湖。
こんなところに車なしで行けるのか?と思うが、実は行けるのである。そう、ここにはバス停があるのだ。
しかも都合がいいことに大街道のホテル前にあるバスターミナルからバスが出るという。利用しない手はない。
しかしバスに乗るとお土産に買ったかまぼこがだめになりそうだ…と、そこで思い出したのが二日目の延泊時のレイトチェックアウト要件だ。12時までレイトチェックアウトが無料でできることを思い出し、かまぼこを12時までホテルの冷蔵庫に入れておき、12時までに玉川湖から帰ってくることにした。これは奏功し、無事かまぼこが痛むのを防げた。いやまぁ、季節的にコインロッカーでも大して問題ない可能性はあったが…。
玉川湖行バスへの乗車
大街道のバスターミナルに来るが、どこにもバス停や案内がない不思議なバスに乗車する。玉川経由と書いてあるのが特徴的だ。何よりバスがみかん色じゃない。
バスは道後温泉をぶち抜いてゆく。
セブンスターのガソリンスタンドを見かけた。一六はスーパーもやっていればガソリンスタンドもやっていて、しょいともコラボするとんでもない和菓子屋だ。
バスは徐々に山間部へと入っていく。奥道後を抜けたあたりで「これより先、玉川湖まで山岳道路を進みます。バスが大きく揺れますのでご注意ください。」とアナウンスが流れてたが、最後まで特に揺れた感じはしなかった。
凄いカーブが続き、どことなく玉川湖に遠征に向かうバスのシーンで通った道にも見えるが、似たような道が非常に多く正直聖地がどこかの特定は難しそうだった。
峠道が延々と続く。
聖地のトンネルかどうか定かではないトンネルを抜ける。
SeAKiさんの舞台探訪によると、私が聖地だと思って撮影した地点は、いずれも外している気がした。
スリップ防止のためか、道路に溝が入っていた。
目的地、竜岡のアナウンスが出る。運賃表がなかなかの額だが距離で考えた場合はかなり安いと思う。何せ大街道から30kmほどある。
バスはここまでの間、周辺の小さな集落に多くのバス停を設けていたが特に乗降はなかった。恐らく車社会なのと極端に人口が少ないからだと思うが、そんなところにもバス停を設けているのは非常に親切だなと感じた。
バス停の間隔が長いため次のバス停の案内があってから、しばらく走っていたら今治市に入った。そう、玉川湖は松山市にないのである。その関係なのか、松山市が出している聖地マップには玉川湖が書かれていない。
因みに途中からずっと写ってるトラックは広島に本社を置くあじかんという玉子焼きのメーカーらしい。なんでも業務用玉子焼では国内トップクラスのシェアを誇るのだとか。このトラックは山口から松山に来て帰る道だろうか?
車窓に玉川湖が映る。ヒメたちが車の中で感動していた光景かもしれない。
竜岡
竜岡に到着した。バス停には乗務員不足のために廃止便が出ることや運航時刻が変わる案内が出ていた。世知づらい世の中だ。
とはいえ便数は十分にあり、これだけあれば聖地巡礼には特に困らないだろう。
バスはここで私だけを下ろして出発していく。
参考までに今回利用したバスのダイアも紹介しておく。大街道を9:05に出て、竜岡に9:51に到着するものだ。この便だと10:21に松山市駅方面が来るので、結構使いやすいと思う。また大街道に11:07に戻れるため、ロイネットホテルのレイトチェックアウトをする場合にも都合がよい。
これ以外だと復路は一時間以上待つことになるので、ゆっくり見たい人向けになる。
参考までにせとうちバスのダイアはこちら。このバスは現金しか使えないので注意だ。
玉川湖
バス停から反対車線に移ると玉川湖がよく見える。よく見ると何かが見えるような…。まさか…。
カメラをズームしてみるとローイングをしている人たちが見えた。この光景が見れるのは、かなりいいタイミングで来れた気がする。
【聖地】今治市営玉川艇庫
歩くこと数分、玉川艇庫に到着した。劇中のように複数のバスはいなかったが、一台だけバスがいた。
艇庫は開いており、中には多くのボートが収められており、外にも何艘ものボートが配置されていた。
そしてアングルを変えようと場所を移動したところ、なんと止まっていたのは松山東高のバスだった。バスには校名と共に「がんばっていきまっしょい」の文字があり、「がんばっていきまっしょい」が実在したことに驚いた。
何より実在する東高ボート部のバスに聖地で巡り合えたことにも感動した。奇跡すぎるでしょ…。
ちなみに「がんばっていきまっしょい」は松山東高内部にも実在するようだ。劇中で説明されていたが、本当に伝統だった…。
SeAKiさんの舞台探訪によると事務所入り口にポスターの掲示があるようだが、学生や先生が頻繁に往来しており、近づくと邪魔になりそうだったため、確認できなかった。
しかし写真を何枚か確認すると、うっすらポスターらしきものが映っている写真が確認できるため、12/29時点ではまだ掲示されていたものと思われる。
実際に使用されている場所に入るわけにはいかないので、外側に向かった。
劇中で各校の部員が歩いていた場所はキャンプ場として使われていた。
湖畔には湖の底に沈んだ小学校の記念碑らしきものが生えていた。
どうやらボート部員によく使われているらしく、釣り客に向けて学生の邪魔をしないように注意書きがされていた。よく見ると各校の利用予定表も出ているように見える。
玉川湖に来た時によく出てくるアングル。悦ネエがトイレ行くときとか。
実在する東高ボート部のバスに出会うことができたことは延泊してよかったと思えた最大の出来事だった。しかもまさか「がんばっていきまっしょい」の文字が実際に書かれているとは感動ものである。ローイングが見れたことと言い、エモい。エモすぎる。
玉川湖畔の里
道の駅みたいな場所が向かいにあったので寄ってみることにした。玉川町と書かれた看板があるので、恐らくここはかつて玉川町で、今治市に吸収されたのだろう。
入店して奥に入ると手芸品や民芸品が売られていた。いつ作られたのか定かではないものもあったが、恐らくフリマみたいな感じで出品されたものをそのまま置いているのだろう。中には自分の店の連絡先をふんだんに記載した名刺を貼っているものもあり、強い商魂を感じた。
今調べたところ一枚目のバッグは銭湯などでも使えるとのことでなかなか便利そうだ。材質がプラ紐なのもあり耐久性も高そう。
手持ちの銭湯バッグが小さく、百均には大きいものがないためちょっとほしくなったが、流石にこのためだけには行けないのが惜しい。
近隣の集落で作られたと思われる米飯類もおいてあった。名所堂のお菓子もある。コンビニみたいで便利だ。
野菜もあるので簡単なスーパーかもしれない。周辺に住んでいる人にとっては便利そうな施設だった。
松山市駅へ
帰りのバスの時間になったのでバスを待つ。行きとは全然違う単なる路線バスみたいなのが来た。
整理券方式であるため、整理券をとって乗車した。因みに往路では整理券をとっていない。確か出てなかった。恐らく大街道は市駅と極めて近いため券なし扱いされているのだろう。
乗車すると「山間部では交通事情により安全のため停留所を幾分変えさせていただくことがございます。ご了承ください。」というアナウンスが流れていた。
松山市駅に到着して工事フェンスを見ると坊ちゃん団子と一六タルトを持ったみきゃんが書かれていて、松山を強く感じた。
【聖地】松山市駅 2番線 高浜方面のりば
映画では3番線となっているらしいが、三津に行くのは2番乗り場である。
因みにい~カードがあると改札を抜けて乗らずにそのまま出られた(これはJRや大阪市営地下鉄などでやるとはじかれる行為)ので、中を見て出てくることができて便利だった。
【聖地】愛媛県美術館
ヒメと悦ネエが堀之内に来た時に愛媛県美術館が映るカットがある。
【聖地】堀之内
初日の記事でも出しているが、画角がいまいちだったので撮りなおしたもの。
これはうまく配置できなかったヒメ
媛すぎ・媛ひのき電車
昨日見かけた伊予鉄道モハ50形電車の最初期型と基本的には同一のようだが、方向幕がLED化されていない。
【聖地】デュークショップ 松山店
悦ネエがふてて部活をサボってるときに訪れるレコードショップ。12/29時点でしょいのポスターが貼ってあるのを確認できた。
まさか劇中に出てきたこのメカがこの時代の現実世界に実在するとは思わなかったので驚いた。買う前に試聴できるのは地味に便利だ。
店内には特設コーナーもあった。モデルとなったショップでCDが買えるのは貴重な体験だ。OSTのCD販売はないが、MP3販売であれば配信リンク集の一番下にある。
聖地マップも貼り出してあった。
因みに店内をぐるぐるしていたら別の人にCDを買われてしまい、聖地でCDを買うことはかなわなかった。
HOJAKEN 大街道
ほじゃけん、随分インパクトのある店名だが中身はイベントスペースのようだった。
ここのデジタルサイネージにしょいの映像が流れていた。
過去にはスタンディもあったようだが、それはもうないようだった。
マナベスポーツ
劇中に登場したスポーツ店のように思えるが外観が全く異なるため確信はない。
【聖地】珈琲館 赤煉瓦
初日に前を通りすがっていたが入店できていなかったので入ってみることに。
劇中表現を超えるレトロな店内が光る。一人で来店したのでカウンター席、つまりヒメが座った席に案内された。
店内はとにかくレトロな銘板であふれており、当時を生きていない私でも懐かしい気持ちに浸ることができた。
一大聖地だけあり、しょい関連の展示も多くあった。
とてもいい眺めだ。
ひとまず空腹だったのでカレーライスを頼んだ。紡錘状のライスに紙で包まれた独特のスプーンが風情を誘う。
ぜんざいも頼んでみた。昆布の佃煮が付いてくるのがユニークだ。
最後にヒメが頼んだコーヒーも頼んだ。ストレートで飲んだ感想としては、ヒメが言うように苦かった。そりゃコーヒーだもんね。
カップやソーサーに気品を感じたが、SNSを見る感じ結構高いものらしい。
フレッシュはdartという見慣れないメーカーのものだった。九州ダートコーヒーというメーカーのものらしく、九州に近い松山ならではかもしれない。
コーヒーはヒメの追体験で苦さを味わったあと、砂糖を入れて普通に飲んだ。砂糖入れもおしゃれだ。
坊ちゃん列車
せっかく松山に来たのなら坊ちゃん列車にも乗るべきだろうということで、やってきた。市駅で面白いものが見れるとの事前情報を得ていたので、列車の到着前に来れるように朝から調整していた。
ワクワクしながら待っていると、坊ちゃん列車が轟音とともに市駅に入線してきた。坊ちゃん列車はディーゼル機関車なのでエンジン音が力強い。
乗客を降ろし終えると連結の解除が始まった。手動で連結器を操作している光景なんて中々見れないので、貴重な光景だ。
複数人で手際よくケーブルや連結用の鎖を外していく。
客車と機関車が切り離され、機関車だけスイッチバックのために前進してゆく。シュールな光景だ。
Uターンする必要があるのでどうするのかと思うと、なんと機関車をジャッキアップして人力で転回させていく。
同時に客車は人力で押されていった。
そして再度連結しなおし。この後、後続の路面電車の邪魔にならないようにバックして待避線に進入していく。
連結器は鎖で車両同士を繋ぎ、車両同士が衝突しないように緩衝器で牽制する方式だった。緩衝機が縮んだ時に外れないのかと思ったが、見た感じはネジで鎖の長さを調整することで外れないようになってるようだ。
坊ちゃん列車は蒸気機関でないこと以外は極限まで当時の姿を再現するように作られているらしく、レトロな作りだ。実は客車にビューゲルがついていて、一見すると電車にも見えるのだが、これは軌道の分岐器を操作するのに必要らしい(ビューゲルを架線に当てることで分岐の切り替えをしている)
因みに坊ちゃん列車という単語を生んだ夏目漱石は松山東高で教師をしていたらしく、これが後に坊っちゃん文学賞を生むことになる。「がんばっていきまっしょい」は第4回坊っちゃん文学賞受賞作であり、また東高を舞台にしているため、随分遠いが、しょいとの縁も感じてしまう。
車内もレトロな感じでいい。
坊ちゃん列車に関する説明や観光案内を受けつつ列車は終点の道後温泉に到着。ここでも切り離しと連結の光景を見ることができる。
今回の運転士はこれがラストランだったらしく、ささやかなお別れ会が開かれていた。坊ちゃん列車の運転士を探すのは大変と聞くが、後任は定まっているのだろうかとか、少し心配をした。
というのも坊ちゃん列車は軌道線を電気ではなく、ディーゼルエンジンで運行されているため該当する免許「乙種内燃車運転免許」がここ以外で使えないという極めて希少なものなのだ。
一般的な鉄道を走る内燃車で利用するのは甲種内燃車運転免許であるため、これでは運転できない。(甲種=鉄道、乙種=軌道用)
つまりJR四国で一般的な気動車を運転している人が転職してきても、そのままでは運転できないということで、採用はなかなか大変と思われる。
因みに「乙種内燃車運転免許」は伊予鉄が免許を復活させたらしい。と言うのも、路面電車という名前がある通り、軌道線には電車が走る事が一般的過ぎて、免許自体が歴史の流れで消滅していたのだ。そういう意味でも、めちゃくちゃレアと言える。
リーの帰り道へ移動
さてここからリーの帰り道へ移動する。上一万に戻ると、別方面の乗り換えにはのりかえ券がもらえると案内があったので貰う。これがあると次回の乗車が無料になる。
市内電車と郊外電車の乗り換えにもあってほしい仕組みだが、料金体系が異なるため難しいだろう(改札コストが上がる)
そんなこんなで鉄砲町というユニークな駅名にやってきた。線路は専用軌道となり、路面電車の面影はない。
【聖地】リーの帰り道
奥にある自販機の形が一致するのでここが有力という説がある。
【聖地】いよてつ高島屋
序盤、市駅から市内電車に乗るときに出てくるところ。印象的なシーンの一つだ。悦ネエと梅子が別れるときに、こんな感じで見上げる構図があった気がする。
ここに来たことでTAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップでアニメ版に登場する部分については、悦ネエと梅子が別れる場所(まつちかタウンのとこ)を除き、すべて巡りきれた。
悦ネエと梅子が別れる場所は行き忘れてしまったが、ひとまず、ほぼほぼ全部巡れたので満足だ。
銀天街
JR松山駅前にあったビジョンと比べ随分大型のモニタが設置されている。まさに松山市の中心地という感じだ。
中は煌びやかな商店街で多くの人が往来していた。
アニメイト松山
銀天街の中にあるアニメイト。ここに来てやっとしょいの全員集合スタンディを拝むことができた。ただ店名が入っておらず白枠になってるのはちょっと寂しい。
「みんなの愛媛が詰まってる!」と書かれたみかんも、愛媛らしくていい。オール愛媛という感じがする。
店内にはシネマサンシャイン衣山にあったのと同じ悦ネエのスタンディもあった。しかしグッズは特に売ってなさそうだった。
JR松山駅
さていよいよ帰路に就く時だ。オレンジフェリーに向かうリムジンバスが取れなかったため、最寄り駅まで鉄道で向かう。
松山駅は交通ICに対応していないようで切符を買うことを強いられた。9月に駅舎を建て替え、リニューアルしたのに対応してないことに驚いたが、多分対応している駅が周囲にないのだろう。因みに高松駅はICに対応している。それはたぶん岡山が近いから。
JRの券売機ならクレカが刺さるはず…と思ったそれもなかった。
9月に立て直したばかりというだけありホームはピカピカだった。
そうこうしていると特急しおかぜっぽいのが入線してきた。しばらくすると先頭車両は切り離されてどこかに向かっていった。
行き先表示が高松に代わり乗車できるようになった。特急いしづちである。
自由席では車内改札を行うアナウンスがあったが、何故か指定席では改札がなかった。車掌の巡回もなかった。指定席にキセル客がいるのは容認するのだろうか?謎である。
勿論、私は乗車券と指定席特急券を買った上で乗車している。
車内はJRの普通の特急という感じだった。愛媛らしく、みかんや道後温泉、しまなみ海道の案内が見える。
壬生川駅
壬生川駅は東予港の最寄り駅の一つで、無料送迎バスが発着する。
途中ほとんど止まらなかった特急は爆速で壬生川に到着した。
改札は有人改札をしていた時の設備がそのまま残っているが、人が入る箱がないので簡素な感じだ。
駅のベンチは四国の形に彫られており、四国愛を感じるデザインだった。見栄えはいいが、もたれると背中が痛そう。
壬生川駅の運行本数は悲しいほど少ない。
単線の上、基本岡山まで出るとなると瀬戸大橋のキャパの都合もあり、利用者も少ないからこうなるのだろう。
瀬戸大橋は高松・徳島・高知・松山行きの列車が通行しているので本数を増やせない。多分一時間に松山行きを二本にするとどこかの県が割を食らう。
各停はお情けであるだけだと思うので、そうなるとこんな本数になってしまうのだろう。
駅前には風流なタクシー乗り場があった。
少し進むとこれまた風流なバス乗り場があった。
バス乗り場には旅の安全を祈るしめ縄が飾ってあった。正月飾りではないらしい。
小さな神社もあった。
バス停の時刻表はダイア変更や減便などのビラが大量にあり、軽く地獄みたいな様相だった。なんなら7列もあって1列しか使われてない時刻表すらある。しかもその1列にも1個しか書いてない。本当にこんなところにバスが来るのか、軽く恐怖を覚えた。
バスでオレンジフェリーへ
待てど待てどバスは来ず、時刻表のひどさも相成って来ないのではないかと心配したが定刻から7分遅れでやってきてくれた。
ただ時刻表にあるダイアが実は間違いで、その下にある「予定時刻 21時41分」が正しいのであれば2分しか遅れていないことになるが、カオスすぎて読み解けない。少なくともオレンジフェリーの案内では21:36となっているため、上の時刻表が正にも見える。まぁ深く考えないほうがよさそうだ。
無料送迎バスなのにバス停を過ぎるたびに運賃が増えてゆく。恐らく路線バスのシステムをそのまま使っているのだろう。
この辺りは車社会なので、このバスは空いてるだろうと思っていたが、車体下の荷物入れが使えない関係で座席は9割ほど埋まっていて、乗車は割とギリギリだった。
おれんじ おおさか
ついに夢にまで見た「おれんじ おおさか」への乗船だ。二日目に寝坊した時に二日延泊した最大の理由にやっと乗れる。
銘板が光る。SHIP NOは「おれんじ えひめ」が「S-A120」なので、こちらのほうが番号上は後のようだ。
そして夢にまで見た、オレンジフェリーのしょい全員集合スタンディに出会うことができた。延泊したのもあり、時期が時期なので消えているのではないかと心配していたが、無事見られてよかった。本当に良かった。
4Fの階段裏にある展示コーナーは「おれんじ えひめ」側とレイアウトが異なっていたが、しょいに関しては大きく違いはなかった。
「おれんじ おおさか」側では、こえる大峠さんの展示がややリッチだったのと、御船印の紹介があった。
チラシ置き場は「おれんじ えひめ」側と大差なかった。
船室
一等船室が取れなかったので二等。
シーツに道後リネンサプライのほかに、道後リネンという印字があることに気が付いた。道後リネンの方は恐らく古い社名だろう。
船内ゲームコーナー
おおさか側のスロット台はえひめ側と比べるとオタク色が強かった。まどマギとかまどマギとかバジリスクとか。
おいてあるプライズマシーンも微妙に違ったが、大まかな景品は同じような感じだった。
乗船記念
取り敢えず撮っとくよね。前回はクリスマス仕様だった。今回は正月飾りがあっても良さそうな時期だが、特に何もなかった。
エレベーター
なんかカッコよかったのでフレームに収めたやつ。
帰阪
12月30日の朝。
という訳で都合二泊延長し、無事、大阪南港に帰ってきた。
さらば、おれんじ おおさか。
フェリーターミナル
待合に「きゃんばっていきまっしょい」がいた。
阪神梅田
山電の車両を見ると帰ってきた感じがある。
これは久々に兵庫県に帰ってきたので、つい感動して撮ってしまった尼。
お土産
私が一六マンだと言わんばかりの一六タルトの袋が土産の多さを物語る。
まずは三津のセブンスターで買ってきたしょいBOX。
次に銀天街のメロブで買ってきた一切松山と関係ないし、三宮でも買える物たち。
郷土菓子の山。
かまぼこ。松山に聖地巡礼に行ってかまぼこ買って帰ってくる人私くらいだと思う。
あとがき
さて、12/25に始まり12/30に終わる長いしょい地巡りの旅がこれにて終わった。
突発の思い付きで色々準備が足りていなかったり、思い付きの行動が多く写真の構図は決して満足いかなかったが、全体的に見ると良い旅になったと思う。
特にTAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップは写真撮影が一箇所できなかった点を除けば、全て踏襲しきれたので満足度が高い。特に予期しない延泊の影響で玉川湖に行けたこと、東高のしょいバスが見れたことは非常に思い出深かった。
他にも延泊があったからこそ赤煉瓦にも行けたし、行くのを諦めかけていたリーの帰り道にも行くことができ、更に坊ちゃん列車にまで乗ることができたので結果的にだいぶ良かった。行程についてもその日の朝即席で作った内容だったにも関わらず、結果として上手く回れたのはよかった。
なんだかんだ二日目の寝坊や体力不足、全体的な無計画さが裏目に出て最終日はかなりいい塩梅に仕上がった。道後プリンスホテルではなく、ロイネットホテルの方が都合が良かったことなども含め、正に怪我の功名だ。
松山市観光パンフレットを見ると松山には見るところが多いし、愛媛には夏トンの聖地である下灘駅などもあることから機会があれば是非また行きたいところだ。
ということで長らく四記事にわたって続いてきた、このシリーズもこの記事で終わりになる。よくこんだけ書いたな私。
全体的に書きなぐりの個人の随想集だが、もし全部読んでくれた人がいるとしたらありがたい。
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この記事はがんばっていきまっしょいの聖地巡礼をしてきた 二日目の翌日版だ。日付の上では12月28日。
昨日は余り動けず休息がメインとなったため、ここから真のしょい地巡りが始まる。
松山市駅
この二日間で私が学んだことは切符を毎回買うのは非常に面倒くさいということだった。おまけにホームに電車がいるときなんか乗り遅れそうになる。
そこで私はホテルを出て真っ先に市駅へ向かった。
そして「ICい~カード」を手にすることができた。これでありとあらゆる郊外電車に快適乗車できるし、ついでにこれで市内電車に乗ればPiTaPaのSF残高も気にしなくてよくなり一石二鳥だ。
【聖地】高浜線の車窓
住宅地が流れてるシーンのあたり。
【聖地】三津駅
昨日も書いたが今日も来たので…。
花火大会の日に二宮を待つシーンで一番最初にカメラが向いてたとこ。
三津駅舎内にはしょいのフライヤーが置いてあった。三津浜商店街とのコラボチラシはかなりレアな気がする。
駅前のターミナルには貝殻が置いてあり、三津浜という土地を象徴しているように感じられた。何ら関係ないが新神戸駅のターミナル出口にもサザエの貝殻がこんな感じであったりする(港町だから?)
三津浜商店街
無人販売をしている家を数件見かけた。
電卓やレジ袋、消毒液もあって大変充実している場所もあった
かなり歴史のありそうな回漕店だったが、なんと現役で営業されており、つい最近までこの建物を使われていたらしい。
【聖地】恵美須神社
昨日も来たが脚が痛かったので再来訪編だ。
正面。
悦ネエがしょげていたシーンのカメラの向きはこんな感じだっただろうか?
【聖地】花火大会の屋台通り
花火大会で屋台が並んでいるところだ。劇中でも黒天物産(株)までは映り込んでいたので同じようになるようフレームに収めてみた。
この黒天物産(株)は大黒天物産のことで、端的に言うと激安スーパーのラムーのことである。
しかしなぜ地方のスーパーは24h営業が多いのだろうか?何故か都心のほうが営業時間短いと思うんだ…。
【聖地】花火大会でダッコがナンパされたがってたのをヒメに突っ込まれてた場所
日中に撮ったため、一切何ら聖地感がないが、場所的にはここのはずである。
【聖地】花火大会会場
日中に撮ったため、一切何ら聖地感がないが、場所的には(ry
停泊している漁船?のサイズが神戸や明石のそれとは別格で、県外にも鯛を出荷している愛媛の格を見せつけられた感じがある。
周囲には水産加工工場もあり、香住のような雰囲気を感じた。
三津浜港
フェリーターミナルにはいい感じの建物があった。
正岡子規に縁のある場所らしく、関係する石碑があった。子規が記者だったことを初めて知った。
この場所はARスタンプラリーのスポットにもなっている。
きせんのりばと書かれた石碑と、その説明もあった。かつての三津の繁栄が頭に浮かぶような場所だ。
【聖地】避けたフェリー
悦ネエがオールを暗礁にぶつける前に避けたフェリー?船の形を覚えていないため、これかどうかはわからない。
TAKA氏の地図によると興居島行きのフェリーらしいのでこれではない可能性がある。
石崎汽船本社
松山観光港周辺で営業しているフェリー会社のようだ。恐らく全社が旧本社、後者が現本社と思われるが、随分しょぼくなっている気がする。
三津の渡し
この日は正月飾りを取り付けていた。
ライフジャケット兼座布団は毎日敷きなおしているようだった。
この渡し船をよく見るとロープでレールのようなものが取り付けてあるが、自転車を乗せるためのものなのだろうか?
【聖地】ソフトタイム
昨日は定休日だったが今日はやられていた。駐車場は満車で、この写真を撮る前は路上駐車まで出ていたほどだ。どうやらソフトタイムは人気店のようだった。
やっていたので定休日の文字が営業中になっていた。
港山高が座っていたのはここだっただろうか?
入口には悦ネエ(雨宮天さん)のサインが入った大判ポスターと、ファンによるイラストが寄贈されていた。ダッコとイモッチがいないのがちょっと気になった。
さて劇中で出てきた三津浜焼きがこちらだ。女子高生が食べるボリュームには到底見えないが運動部なので、このくらい食べるのかもしれない。
ソフトタイムに向かう道はこんな感じだったろうか?
関係ないが三津周辺にあるこのデザインの案内板、風情があって結構好きだ。
艇庫
アニメに出てくる場所ではないが実在する東高の艇庫がある。東港以外の艇庫もある。
恐らくアニメの艇庫は新田高校のものがベースではないかと思うが、こちらの艇庫はかなりボロボロだ。
新田高校のボート部は今でも存在しており、この艇庫もWebサイトを見る限り使われているようだった。
しかし、どの学校の艇庫も個性があって素晴らしい。
因みに私は海沿いの高校を出ているのだが、ボート部はなく、しょいを見るまでその存在すら知らなかった。軽く調べてみたところ高校ボート部自体が多くないようで、どちらかといえば珍しい存在のようだった。
湖がある場所や、天然の港湾があるような場所に比較的多いようだ。松山は周囲に巨大な島が多く、波が穏やかそうなのと、湖もあるのでその影響だろう。
【聖地】三津浜
これはオールを岩にぶつけるとき練習していたであろう場所だ(昨日撮ったのと逆側からの視点)
うろうろしていると野生のプチトマトに出会った。近くに苗を入れるポットが落ちていたので、恐らくどこかから苗ポットが飛んでくるか何かして砂浜で育ってしまったのだろう。
よくあそこまで成長するまで風に飛ばされずにここにあったねという感じのポット。
【聖地】踏み切りその1
具体的にどこのシーンの踏切かは判断がついていないが、TAKA氏の作成されたMAPに登録されているスポットの一つだ。
踏切を渡った先の道路の外壁にレモンが生えていた。周りに家があるので誰かが勝手に植えたか、種が飛んできたものだと思うが、流石愛媛という感じはした。
【聖地】ソフトタイムに行くときの道
一番最初にソフトタイムに行くときの道と思われる場所。確かリーがカフェに行きたがったので、ダッコが「喫茶ならソフトタイム行くか」といったシーン。
【聖地】東高の艇庫がある場所
劇中では東高の艇庫がある場所だが、実際には貸しBBQ場がある。手ぶらOKらしいので、劇中のようなBBQがしたいときにいいかもしれない?
参考までにPVを見てみると三津東高の艇庫が何もないところにポツンとあるのがわかる。右のほうには実在する艇庫やブルーエンジェルのビルがしっかり確認できるので、三津東高の艇庫だけ時空がねじ曲がっていることが見て取れる。
振り返ると普段練習している場所が見える。
【聖地】線香花火した場所
花火大会の後で線香花火をしながら夏休みの終わりを嘆いていた場所。
振り返るとちょうど伊予鉄が走っており味がある一枚が撮れた。確か劇中でもクラス対抗戦の時は背景に伊予鉄が走っていた気がする
【聖地】テトラポッド
どのシーンだったか忘れたが割とドアップで出てくる個所が一か所あった気がするテトラポッド。
【聖地】三津浜の背景としてよく出てくる場所
ヒメとリーが一番最初に出会った場所でもある。ヒメは最初「あんな人いたっけ?」的な反応をしていたと思う。
背景の巨大和風建造物が凄く気になっていたのだが、Google Mapsを見た感じ天理教の教会らしかった。天理教宮和分教会。
【聖地】三津浜から見る興居島
公式のビジュアルにある光景。もっと左側に寄せて灯台が入らないように撮れば、本来の構図に近づいたかもしれない。
今回の巡礼で撮影したものは特に深く構図をイメージしていなかったので当たらずといえども遠からずだったり、場所はあってるが構図はまるであっていないまで、大体ずれていることが多いなと感じた。
【聖地】梅津寺 ブエナビスタ
遠景。
悦ネエが寝転がってたところ。ブエナビスタが閉まっていて入れなかかったため背伸びして撮影。
ブランコがあり、若い人たちが楽しそうに漕いでいたのが輝かしく見え、印象的だった。
【聖地】ブエナビスタと踏み切り
踏切からブエナビスタに近づいていくシーンの再現的な。
ダッコとイモッチの帰り道
線路沿いを帰るときのシーンの場所。
線路の外壁を眺めていたら狸のしっぽのような謎の模様があった。
道からは線路がよく見え、転てつ器や線路の分岐を眺めることができた。
【聖地】梅津寺駅
ウメヅデラではなくバイシンジ。地味に難読駅名だ。
みきゃんパーク 梅津寺
何故か公式PVでは存在が消されている場所。
PVだと梅津寺駅の上はアスファルト舗装の更地になっている。実際の映画でも多分消えてそうだが流石に覚えていない。
建物の横にはみかんがいっぱい積んであった。
店内はみきゃん一色で、とにかくみきゃんだった。
【聖地】ダッコとイモッチの帰り道にある踏切
確かかけっこでどっちが先に帰れるかレースするときの帰りに出てくる踏切。
【聖地】走り込みの時に出てくる道
確か大会出場のために猛特訓するときの場所がここのはず。ダッコとイモッチが競争し終えた場所もここだった気がするが、この先は行き止まりなので、多分劇中では空間がねじれていてどこかの住宅街に出られるのだろう。
梅津寺公園
梅津寺駅をすぐの場所にあるさびれた公園。窓口のシャッターが下りており、改札口にも人がいないのが非常にわびしい。
無人運営がデフォになっているのか、案内の札だけがあった。
入場券の販売機。こんな場所にあるにもかかわらず新札に対応していて驚いた。横に年末年始の閉園期間が書いてあるが、そもそも無人なのにそんな概念があるんだろうか…。
新千円札を入れ支払うと新五百円玉が出てきたので、場末の公園にある自販機とは到底思えず、たまげた。
公園は伊予鉄が運営しているらしい。
入場券を買い中に入ると、まず坊ちゃん列車が出迎えてくれた。
どうやらこの坊ちゃん列車は当時使われていたものをそのまま展示しており、レプリカではないらしい。
現在の価値に換算してみる。まず米一合が150gらしく、一升は十合らしい。現在では米5kgが2500円程度なので、一升に換算すると750円。1銭が10厘であるため、4銭5厘は45厘、1円は1,000厘、9,700円は9,700,000厘。9,700,000厘は米一升の215,555倍程度であることから、現在の価値に換算すると161,666,250円ほどだろうか?つまり単純計算だと1.6億円程度になる。今と昔で通貨の価値に違いがあるため、実際にはもっと高価だっただろう。
適当にググったところ、現代の鉄道車両も1.6億程度のものがあるらしいが、機械的に量産してこの価格なので、当時の情勢を考えると1000倍くらいで見積もってもいいくらいではなかろうか。つまり1600億くらい。
参考までに福岡市総合図書館によると単純計算はできないものの、明治と今では千倍以上の価値差があることがわかるので、少なくとも千倍はあると思うが、当時の最先端で舶来技術だったことなども勘案すると、もっとあっても不思議はないのかもしれない。
保存状態はよく錆びてボロボロになってなどはいなかったが緩衝器が塗り固められているところからすると静態展示のようだった。
他にも笹の生えた謎の池があったり
道後温泉本館の霊の湯にある温泉の出る塔が展示されていたりした。
一通り見て退場。ほかに誰か来てるのかな?とチケット入れを覗いたら私が入れた一枚しかなかった。かなしい。そういえばチケットの番号が0001だったのに気が付いた。
伊予鉄には頑張って保全してほしいところだが、園内の植栽も放置気味に見えるあたり、なかなか難しそうだ…。
横には立派な事務所があり、中をのぞいたところカレンダーが12月までめくられていたため、一応有人で管理はしているようだった。なお、この日(12/28 15時)は閉まっていた。
高浜駅
興居島に向かうべくフェリー乗り場のある高浜駅にやってきた。木造部が目立つレトロな駅舎で大変風情がよかった。
伊予鉄によると昭和初期に建てられたらしく、時代を感じさせる駅舎だ。
周辺の観光マップも充実しており、いろいろ巡りたくなる構成だ。
高浜港
駅を出て前を向くと、そこはもう港である。歴史的経緯から港に面して作られているはずの高松駅や宇野駅を遥かに凌ぐ近距離でビビる。
港に着くと今回乗るのとは別の船が着岸しており、出向の準備をしていた。車両甲板と船橋以外ほとんどなんもない船だったので、形がちょっと面白かった。まさにこの形は文字通りのブリッジである。
この船では乗客は船橋を支える左右のわずかなスペースに乗ることになる。左にある船のように上部に乗る場所はない。煙突もファンネルに囲まれておらずむき出しの簡素なものだ。
TAKA氏の地図的にはこっちが聖地の船となる。
まだ目当ての船が来ていないこともあり、フェリー乗り場に入ることにした。
フェリー乗り場の中には航路や時刻表が掲示されていたが、興居島行きの案内がなく少しビビった。
興居島行きの案内は外に貼り出してあった。
フェリー乗り場の中にはチケット売り場があるのだが、ここで興居島行きのチケットは買えない。チケット売り場をよく見ると興居島行きの乗船券は船で買ってねと書いてあるので、ここの存在は無視してかまわない。「中島行きっぷうりば」なので、興居島とは何ら関係ないわけだ。
フェリー乗り場にはしょいのポスターが掲示されていた。
さて目当ての船が来たので乗ることにする。先ほど見た船と同型の船のようだ。
車両甲板が貫通しているため、船は港に入ったら進行方向を変えるだけで航行できるので便利そうだ。どっちが船の前なのかはわからない気もする。
旅客室はロングシートになっており、鍵盤を模したシートや木のベンチが置いてあったりした。
中は暖房が聞いていて暖かった。私はこの巡礼に関して愛媛は南にあるし、みかんも生えてるから、きっとあったかいだろうと思い上着を持ってこなかったのでいたく助かった。そう、これまでの全工程を薄着で回っていたのだ。超寒い。船員から寒くないんですか?と聞かれたくらいである。
そして乗船料も払っていないまま船は出航した。いいのかそれは。五分くらいして回収に来たが無一文の人が乗ってたらどうするのだろう。そういうの気にすると大変なので深く気にしないことにした。こういうのは放牧的なほうがいい。
船旅の道中(往路)
風光明媚な島が見えたが、これはターナー島といい、坊っちゃんに登場する島らしい。随分急峻な島だが、生えてる松は人が植えたものらしいのが凄い。
船が進んでるときの波の形っていいよね。
船内にいたみきゃん。みきゃんはどこにでもいる。
興居島への着岸
興居島側には跳ね橋があったが、隣の開かずの歩道橋のせいで無価値になったのか、降りっぱなしになってた気がする。
やはり船はそのままの姿勢で高浜に戻れる仕様になっていた。前後の概念はなさそうである。
由良港フェリー乗り場
かわいらしいフェリーが描かれたフェリー乗り場があった。隣にはスーパーも併設されている。
中はレンタサイクル置き場になっていて、休憩できるベンチもあった。レンタサイクルを使う場合はフェリーの中で運賃を支払うようにあったが、その案内はせめてフェリー内にあるべきではないかと首をかしげた。
聖地ではないがポスターの貼り出しやチラシの配置もあった。
お土産の無人販売もあり、小瓶はよく売れているようだ。他にも釣りえさの販売や、コンビニにあるような複合機、コインロッカーもあった。
外から見たしょいのポスターは大分色あせていた。
Aコープ
特に意味はないのだが時間が余っていて暇なので入ってみた。
かなり地元志向で、ハタダや母恵夢がおいてあったり、地物のコメやみそもあった。
練り物も地物が多く、三津浜焼きに使われる紅白のちくわもあった。
醤油やソースも九州~兵庫の近隣品が多くみられた。
観音寺
ARスタンプラリーのスポット。何でここに設定したのかは謎だが、立派な寺である。
お寺へようこそという札に詫び寂びを感じる。
高台にあり、島からの眺望はいい。但しここは由良湾の端に位置しているため、ここから見えるのは同じ興居島である。
先日ソフトタイムでAR撮影したダッコは妙に小さかったが、こちらでは普通のサイズになっていた。多分アプリの出来が微妙なのだと思う。
海を眺めていたら乗ってきたフェリーが折り返しを始めていた。船にはミソラと書かれており、フェリー乗り場に置いてあったCDのタイトルと一致していた。
ひとまずここでARスタンプラリーをコンプリート。分かってはいたが特典画像はNFTでなくても入手可能なものだった。
ブロックチェーンの中に画像を込める故なのか、画像サイズはかなり小さく何とも言えなかった。むしろNFTサイトに来る前の元画像の方が普通にデカかった。
80 Ownerとあるが50 Viewな辺り所有できてもここまでたどり着けていない人が多くいそうだったし、オーナー一覧を見ても捨て垢でないのは3ユーザー程度だったのでNFTを真面目にやってる人は多くなさそうだ。favoriteに至っては1しかない。取り敢えず私が2にしておいた。
所有欲を満たすという観点でいえばアプリ内のアチーブメントにしておけばよい気もしたのだが、どうなんだろうか。
NFT利用者が多ければ勿論、永続的な所有権というので満たせる気もするが、そうでない以上、設計思想が謎だ。普及させるための前段階でやっているのかもしれないが、NFTが普及することはないと思う。基本は投機だし、システム間が複雑なうえに疎結合すぎるので操作がめんどすぎて、よほど熱心なオタクでないとやらないだろう。
ただまぁNFTサービスを利用したと思われる、NFTサイト誘導前の特典ページはアプリ内でCOMPLETEDになった状態でないとアクセスできないよう、巧妙に細工されていて、そこは感心した。URLを共有するとかでバラまけないのはプレミア感がある。
みかん畑
高浜・三津方面が見れる場所がないかぶらぶらしていたらみかん畑?に突入してしまった。レモンも生えてた。
人が出入りしていないのか、ここを抜けるころにはひっつき虫まみれになった。興居島の観光地図上ではミカン畑扱いだが、真横は墓場になっている面白スポットだった。
興居島から見た松山観光港とか
船と建物形的に恐らく松山観光港。
高浜付近?
恐らく土地の形的にここから三津方面は見えなさそうだった。三津を見るなら泊方面のフェリーに乗ったほうがいいだろう。
興居島の海
特に開発されていない海岸といった感じだった。
興居島の弁財天
やたらピカピカの弁財天があった。つい最近できたばかりという感じだ。
由良港フェリー乗り場に戻ってきた
そろそろ船が来るので戻ってきたら、ちょうど船がやってきているところだった。
先ほど高浜に戻るときは車を積んでいなかったが今回は積んでいるので、地元の人が帰ってき始めているのかもしれない。恐らく島には何もないので内地に遊びに行っているのだろう。
空が暗くなりつつある中、乗船する。
高浜へ
周囲はすっかり暗くなり、駅には電車が入ってきていた。しかしここで迷った。このまま電車に乗ってホテルに戻ると鯛めしくらいしか食べられるものがない。もう鯛めしは連日食べており飽きたのだ。
さてどうするか…。そう考えたときに高浜駅から松山観光港行きのLv4無人運転バスが出ていることを思い出した。調べると松山観光港にはいい感じの食事処があるらしい。というので向かうことに。
自動運転バス レベル4の文字がまぶしい。
念のため終バスでないこと、戻ってこれることを確認した。この手のバスはフェリー運航時にしかなかったりするからだ。しかし時刻表は特に考慮されてなさそうなダイアだった(こんなにフェリー出てないっしょ)
因みに自動運転バスはおらず、人間が運転するごく普通のバスがいた。夜だからかもしれない。
松山観光港
というわけで松山観光港へ来た。興居島から見えた建物だ。客はほとんどおらずガラガラだった。人がうじゃうじゃいる三宮フェリーターミナルとは対照的だ。
客の割にフェリーは沢山あった。因みに松山観光港の利用者は年々減ってるらしい。昔は神戸便もあったらしいが今はない。しかし広島行きの密度が異常である。
建物内には愛媛の木材を使ったテーブルがあった。充電もできて便利そうだ。
実は今回愛媛の木材を使った汁椀をゲットするという裏目標があり、扱っていそうな三津浜商店街の木生活さんにお邪魔したかったのだが年末休みに入っておられて手に入らなかったという悲しい話があり、この話は以前書いた漆器を買ったに繋がる。
松山観光には伊予鉄ショップという土産店があり、非常に幅広く豊富な土産が売られていた。定番品から生鮮食品まで多岐にわたる。JR松山駅より充実していると思う。
特筆すべきはかまぼこの取り扱いだろう。削り蒲鉾は松山の特産で、他では売られていないと聞く一品なので是非手に入れたいひとしなだ。ホテルのレストランで食べたが見た目が綺麗なうえにおいしかった。
恐らく松山土産買うなら松山観光港が最強な気がした。もちろん今治タオルもちゃんとあった。
お食事処 由良
松山観光港にはご飯を食べに来たので伺った。因みに観光港の中にもレストランがあるようなのだが、時間の関係か全部しまっていた。
江戸前寿司のような店内で何を食べるか悩んでいたところ定食を作りましょうかという提案を受け、食べたい魚を選んで作ってもらうことにした。人生で初めてメニューにない料理を作ってもらった瞬間だった。
机の前に並ぶお魚たち。
お刺身定食。カンパチとシマアジを頼んで1,350円だった。おまけなのかイカが付いていて少しうれしかった。近くに寄ることがあればまた来たいお店だ。
高浜駅からホテルへの帰路
夕ご飯を食べバスで無事高浜駅に戻ってくることができたので、ここから大街道に帰る。
古町で市内電車に乗り換える
中が木造のかなりレトロな車両を引き当てることができた。
吊革にみかんついてる。
ドア付近も年季を感じさせる作りだ。
回数券販売機と書かれた穴が封印されていた。かつては車内で回数券の自動販売があったのだろう。
降車ボタンもレトロだ。ところで伊予鉄の市内電車って降車ボタン押さなくても止まってる気がするが気のせいだろうか…。
車内を見渡すとナニワ工機 昭和26年製と書かれていた。ナニワ工機はアルナ工機の前身らしく、伊予鉄の最新型にはアルナ工機と書いてあったので、伊予鉄の市内電車はアルナ工機製が多いようだ。
以前都電荒川線に乗った時にもアルナ工機の文字を見たので、路面電車界ではアルナ工機はポピュラーな存在なのかもしれない。
上一万という線路が合流する面白い電停があった。
窓枠一つとっても歴史が感じられる。
吊り広告にはみかんカレンダーなる、みかんのできる季節が書かれたものがあった。みかんのイラストが描き分けられていて面白い。
6~9月はみかん不作の期間らしい。はれひめと清見が同じラインにいるのはなぜなのだろう。
大街道につき名残惜しくもレトロ電車から降りる。車両は恐らく伊予鉄道モハ50形電車の51と思われる。現存するものの中では最初期の車両のようだ。
この系列は51号以外廃車になっているようだが、51号車はあぶない刑事の撮影でも使われたらしく、歴史のある車両なので残しているのではないかと思った。そんな車両に乗れたのはいい巡り合わせだったように思う。
電車を降りたところ、歩道の端に発電設備なる煙が出るらしい不思議な装置が置いてあった。
さて、後半ほとんど聖地と関係ない内容になってしまったが三日目もこれで終わりだ。長すぎて二日目を書いてから三日もかかってしまった。
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この記事はがんばっていきまっしょいの聖地巡礼をしてきた 一日目の翌日版だ。日付の上では12月27日。
松山に来て二日目の朝が訪れた。今日は三津地域の巡礼をして、しょい三度目を見て、帰路に就く予定だった。
しかし現実は厳しく、昨日の激しい徒歩移動が運動不足の体に響き、疲労と筋肉痛で二度寝をかました結果、3時間くらい時間をロスしてしまう。
【聖地】三津駅
花火大会に行く前に悦ネエやヒメ達が集合した場所だ。
三津駅はしょい地巡りの起点となるスポットで、ここから梅津寺までの間に多くの聖地が集中している。
駅のホームにはしょいの広告も掲示されており、ここがまさにしょいの聖地であることを燦燦と物語っている。
三津駅には大きめのコインロッカーがあるので荷物に困ったら、ここに置いていくのもいいだろう。
セブンスター三津店
三津駅から歩いて少しのところにあるスーパーで、一六タルトを作っている一六が展開するスーパーだ。なんでも一六から1+6=7でセブンになるからこういう名前らしい?
一体どこの世の中に聖地巡礼でスーパーに来るアホがいるのか?と思うのだが、SNSによる事前情報でここには一六のしょいコラボタルトが残っていることを把握しており、それを求めにやってきた。
店の中には地物の果物や鮮魚が多く陳列されており、松山らしさを感じるとと共に生まれ故郷のスーパーもこんな感じだったなぁと回想していた。神戸はあんま地物ないのでこういうのは羨ましい。
みかん箱の中にみきゃんがいたりしてかわいい。
かまぼこ売り場の充実もすごく、半数くらいは地元の練り物メーカーだった。
なおチーズ売り場は神戸による支配を受けていた。
そして求めていた一六に行くとコラボタルトが売っていたので無事確保に成功した。
三津浜商店街
三津浜商店街には悦ネエの家があり、登校時にヒメと合流するシーンがあることから、おそらくヒメも近くに住んでいるのだと思う。
商店街に入ると早速しょいの大型ポスターに迎えられた。大分色あせてしまっているが、公開からそれだけ時間が経ったということなのだろう。
商店街は大分ノスタルジーを感じるような感じだった。
今でも活気はあるようで、いろいろな催しがされていた。
かつてまだそこまで大企業がなく、地方にメーカーが点在していた時代のシャッター会社の銘板を見かけ、感傷に浸ったりもしていた。
三津浜商店街の歴史を示す案内があった。こういう風情があるのはとてもいい。書いてあるアーケードの蓋がどこにもないのは老朽化などで撤去されたのだろう。かつてそれだけ栄えていたところがこうなってしまっているのは何ともわびしい。
N's Kitchen & labo
ARスタンプラリーのスポット。一体ここがしょいにとっての何なのかはなんもわからないが、きっと協賛金を出してくれているのだろう。
ARスタンプラリーの運営原資はこういう場所の宣伝費とか協賛金みたいなもので成り立っているのかもしれない、ふとそんなことを思った。
【聖地】辻井戸
登校時に悦ネエがヒメと待ち合わせる場所だ。
個人的には小さな丸太の垣みたいなかわいらしい部分が印象的で、ここがとても好きだ。
ここはARスタンプラリーのポイントにもなっている。
この場所は松山城の藩主が三津を拠点に定めたときに作られたもので、その後も長らく生活用水として使われた由緒あるものとのことだった。
またかつて電車が開通した時には憩いの場として市井の人に広く使われていたらしい。つまりここは文字通り市井であったのだ。
【聖地】悦ネエの家がある通り
悦ネエの家の軒先には丸っこい屋根があった気がするので、クリーニング店の横にある建物がそれっぽい気がする。すぐ横が交差点だったような気もするし…?
因みにこの写真は辻井戸が奥になるように撮影している。
河野家
辻井戸に戻り恵比寿神社方面に向かうところで現れる建物だ。三津で最も古い船具屋らしく、ほかにも旧銀行通りなど、歴史的な名所が案内されていた。
この通りは全体的に大変雰囲気のいい場所で、こういった歴史的建造物や、昭和の商店(潰れてる)とかもあって、非常に歴史を感じられる場所だった。機会があればぜひ歴史探索に訪れたいものである。
【聖地】セブンイレブン 松山三津浜港前店
悦ネエが花火大会中に絆創膏を買いに行ったコンビニだ。特に聖地感のあるなにかはなく、ただのコンビニだった。
そして私はここで時計の針が正午を回っていることに気づく。この後にしょい鑑賞が控えていることを考えると残りの聖地は到底回り切れない。脚の痛みも限界気味で行動継続がきつかった。私は少し考え、延泊を決めた。
寝坊による遅れが原因だったので一泊の追加でよかったのだが、帰路は「おれんじ おおさか」がよかったので、二泊の追加を決めた。
すぐにオレンジフェリーに電話をかけ、復路の変更を予約し手持ちの大阪行きチケットをキャンセルした。そして復路フェリーに乗るために予約していた連絡用の特急いしづちも日付を切り替え、更にホテルを探した。
三津にはホテルAZがあるため、ここが取れれば予算は膨らまず、後日の巡礼にも打ってつけと思ったが埋まっていた。結局元居た大街道のロイネットホテルに落ち着かせることにした。最終日にスケジュールが大きくショートすることになるため、レイトチェックアウトが無料になるロイネットホテルに泊まる決断は正しいものとなった。
因みにレイトアウトチェックアウトが無料になる権利を手にしたのも、奇しくもこのホテルに予約を入れている、この日だった。
全ての手続きを終え、私は追加で二日分のしょい地巡りの日を手に入れることができた。
【聖地】恵美須神社
悦ネエが絆創膏を足に止め歩けるようになった後に、二宮とリーが親しげに話している場面に遭遇してしまう場所だ。
脚が痛すぎてまともに写真を撮る余裕に乏しく、この時は周囲の聖地を軒並みスキップした。
この日は足が痛くて身動きが取れない中、年末休みに入る前のソフトタイムに何とかしていこうと考え、そこへ向かうのに全体力を使った。
【聖地】悦ネエがオールをぶつけた暗礁
恐らくオールをぶつけた暗礁がちょうど顔を出していた。
【聖地】三津の渡し
遠景。
乗り場に行くとちょうど高校生が乗船している現場に巡り合えた。
悦ネエの気分になって乗船でき、非常にいい思いができた。
脚の痛さが先行してこの時は余り写真が撮れなかったが、気合でARスタンプラリーだけはした。
船頭さんの話を聞くと三津の渡しには観光客がよく来るらしく、遠くは青森からも来たという話を伺った。それとは別に地元の人の利用も多く、学生や主婦らしき人が乗っているのをしばしば見かけた。
この渡し船は松山市が運航しており、市道高浜2号線の一部として、松山港内港地区の三津と港山の間約80mを結ぶ渡船で、年中無休・無料で年間約4万人の方が利用しているらしい。これを見て宇高国道(国道30号)にも国営の渡しがあっていいのではないかとか少し思った。
乗船料は無料で、これは大阪の天保山渡船と同様だが、ダイアは存在せず、人が来たら運航するという放牧的な感じだ。普段はその時間によって人が良く来る側に停泊しているようで、乗船後に乗客なしのまま対岸に移動しているシーンも見た。
三津の渡しは四国運輸局のサイトでも紹介されており、非常に興味深いので、運輸局の記事も必読だ。
この船は乗降口が先頭にあるため、出向時はバック、途中で反転し前進に切り替わるという動きも面白く、見ていて飽きない。船の形も昔ながらのもので独特だ。
船には「こぶかり丸」と書かれており、港山側の乗船場には古深里と書かれていたので、そのに由来する船名だと思われる。参考までに逆の三津側には洲崎と書かれている。
悦ネエたちが乗船する側のフェンスには劇中にも出てきたおさかなさんたちが描かれている。
誰も乗せていない船が対岸に戻っていく様子。特有の動きが見て取れる。
【聖地】ソフトタイム
ボート部のみんなが集まり、港山高の部員もやってくる、あのソフトタイムだ。この日は定休日となっており、翌日来ることができたため、結果として延泊は正解だった。
ARスタンプラリーのスポットにもなっている。ダッコちっさすぎない?
港山駅
ここにはしょいの看板が置いてあり、メッセージがすごくいい感じなのでほっこりする場所だ。手前は立ち入り禁止となっているため、近くでは見れない。
伊予鉄の駅には大抵駅員がいる印象だったが、ここにはいなかったので新鮮味を覚えた。
因みにこの駅は踏切をくぐらないと入れないが、電車が入ってきたときに踏切が開くため、渡り損ねても乗れるのが安心だ。多分ほかの駅も全部そうなってると思うが…。
日が暮れ始めていたので、ここからはオレンジフェリーでもらったムビチケを使った三度目のしょい鑑賞へ移る。
シネマサンシャイン衣山
と言うわけで、三度目のしょい鑑賞にやってきた。
三度目の鑑賞を終え、帰るために松山駅に預けていた荷物を取りに行き、大街道に向かうためJR松山駅前から道後温泉行の市内電車に乗ろうとしたところ、異常なまでの混雑に襲われ一本乗り過ごした。
路面電車で大量の積み下ろしが起きるという異常な現場を見たが、みんな年末旅行か何かで道後温泉に向かうところだったのだろう。次の電車を待って無事大街道のホテルに戻ってこれたが、降りるとき宣言しないと降りられないくらい混んでおり、人生でも最強レベルの凶悪さだった。松山に存在する混雑とは到底思えなかった。
というわけで二日目のしょい地巡りが終わったが、寝坊や脚の痛さなどで満足いくものでなかったため、延長戦で三日目となる次の日も三津を中心に回ることになる。明日以降は映画観賞を行わないため、一日を丸ごと巡礼に充てられるという充実した日になる。つまり明日からが本番、真のしょい地巡りとなってゆく訳だ。
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年末年始、病に倒れており長らく書けていなかったのだが、去る12月25日~12月30日に掛けて、「がんばっていきまっしょい」(以下しょい)の聖地巡礼をしてきたのでそのログ。
本来の目的は松山市内における聖地巡礼マップの踏襲で二日で巡りきる予定だったのだが、なんと二日目に疲労による寝坊をかましてしまい、一泊追加せざるを得ず、隔日運航になっている「おれんじ おおさか」に乗船する都合で最終的に二泊追加したため、結果的に今治市の聖地まで見れることになったのは僥倖といえる。
また本記事の内容は聖地巡礼にフォーカスしたものではなく、その過程で寄った場所も含むため、特に関係ないスポットが登場することがある。
大まかな行程としては各日を大街道周辺→三津周辺→三津周辺→玉川湖という感じで流している。
巡礼地の基準にはTAKAさんの作成されたがんばっていきまっしょい地巡礼マップを利用している。
旅の計画
元々しょいの聖地巡礼をしたい思いはあった。何せ放映前から松山市の特設サイトを見ていたほどには興味があった。
しかし松山は遠いし、まとまった時間も取れないから深く考えていなかった。そんな中、しょいの二回目を見たくなり、ついでに年末だし、聖地情報も増えてきたし行こうかということになった。何より前回乗れなかった「おれんじ おおさか」の展示を見たかった。
おれんじ おおさか乗船はモチベーションでもかなり高い割合を占めるため、すべての行程はここに合致するように組み立てることにした。
旅の始まり
12月25日の夜、翌日以降、有給を使って強引に仕事納めをした。
何のことはない、神戸から電車を乗り継いで大阪南港に移動するだけだ。阪神梅田と西梅田が近いことは阪神沿線民の私にとっては都合がよかった。
さて、今月二度目の南港フェリーターミナルだ。ここから乗るのは初めてになる。
南港フェリーターミナルにはしょいのパネルがでかでかと掲示されていた。東予港側にはないものだったのでちょっとワクワクした。
こえる大峠さんもいた。
往復券をとっていたためか、チケットは封筒でもらえた。この時はまだ復路のチケットを取り消すことになるとは予想だにしていなかった。
往路便乗船
クリスマスカラーに彩られたボーディングブリッジを渡っていく。往路は前回乗船した「おれんじ えひめ」への乗船である。
予約時点では上映終了日が12月下旬であり、金曜を超えて上映が続くことを想定できなかったため、年末休みと合わせて木曜に映画が見れるように取れる場所がここしかなかったので、「おれんじ おおさか」は復路に設定した。
部屋は前回はシングルだったが今回はシングルDXをとった。つまり二等船室から一等船室へのグレードアップになる。
二等船室と比べると比較にならない充実度で、理由がなければこっちでいいなと思えた。何せ有料オプションである浴衣やタオルがついてきているうえに、エアコンの温度が調整できるのだ。差額も知れているし、選べれるのなら選ばない理由はない。
水が流れ続ける洗面台があるのも地味にでかい。トイレの洗面台は水がすぐ切れるので歯磨きに向かない。
またシングルDXの机の上にはしょいのキャンペーンが貼ってあり、シングルよりちょっとだけ気分がよかった。
キーチャームも風流で心がくすぐられる。
洗面台にコップやハンドソープがあり、ベッドのライトの外観もホテルでしかなかった。
しょいの上映が1月上旬まで伸びており、三度目が見れる状態だったのもありムビチケをもらうことにした。九四航路はムビチケが切れているらしいとSNSで見たが、関西航路では有り余っていた。人口分を考慮して多めに用意しているのか、距離の関係でオタク需要が少なかったのか、理由は謎である。
おれんじ えひめの船内は1F通路にギャラリーがあり、松山の名所を楽しめるようになっていて中々いい。
翌朝
12月26日の朝。ここから日付が変わる。
東予港着からの松山行きバスは猶予がほとんどないため、朝食は簡単に済みそうな洋食を選択。因みに東予港と違って南港では食事を積極的に進められず、食べる時間が少ないが、それでも食券が欲しいなら船内で買ってほしいと言われたので余り需要がないのかもしれない。
洋食は洋食で美味いのだが、量が少なかったので和食のほうが良かったなと思った。ちなみに写真のパンはめちゃくちゃ美味しいのだが、なんと愛媛産らしい。オレンジフェリーのロゴも入っててイケてる。
松山市駅へ
東予港着から僅か20分でバスが出るので遅れないように乗る必要がある。鉄道駅の真横にある南港とは違い、およそ徒歩圏に駅のない東予港には多くのバスが並ぶ。乗り遅れるとバスはないのでタクシーになるだろう。最寄り駅の壬生川まで気合で歩けなくはないが…。
そんなこんな夜明けをバスで眺めながら市駅に到着した。まずやたらかわいいバスが目に入ったので撮影してしまった。
【聖地】市駅ターミナル
序盤で悦ネエがヒメと合流する地点だ。
電停を駅舎側に寄せる工事をしていたため、近い眺めを見れる期間はあまり長くはないだろう。
【聖地】大街道
悦ネエが不貞腐れているシーンで放課後に立ち寄る場所だ。映画でも描写されていた通り、豪華でおしゃれな門構えである。奥に進むと音楽を聴いていたデュークショップがある。
大街道の中は普通の商店街なのだが、店の名前の入った行灯がちゃんと更新されていたことに驚いた。更新されず無地の行灯だったり、古い行灯がぶら下がったままというのはよく見るし、三宮のセンター街ですら、まともに更新できていない場所があるので驚きだった(例えばメロンブックスとか)
三越
昔は色んなところにあり百貨店の代表格だったと思うのだが、物凄い勢いで潰れて最近はもっぱら見かけなくなっていた印象だが、松山では現役のようだ。法人的には株式会社松山三越となっており、三越本体とは別物らしい。のれん分けされた分家のようなものだろうか?
松山ロープウェー商店街
松山城へ向かうロープウェイ沿いの道にある商店街ではしょいのポスターを見かけることができた。もうほとんど上映終了している時期にまだ残っているのはありがたいことだ。
ポンジュースの蛇口
多分ここが一番安いと思う。正真正銘の蛇口からポンジュースが出てくるのでいたく感動した。水が出てくる穴も水道蛇口のものと同じ形状だった(単なる穴ではないのでメンテが大変そう)
松山東雲学園
門構えがすごい学校があったのでつい撮影してしまった。近くにあった案内を見たところどうも撮影スポットらしい。神戸女学院大学が進学先にあり、神戸の人間として親近感を覚えた。
松山城ロープウェイ
しょいのフライヤーがまだ置いてあった。
松山城と道後温泉本館の模型があり、大変見ごたえがあった。
どこまでもポンジュースがある愛すべき松山
ロープウェイ乗車
リフトとロープウェイがあったのでまずはロープウェイに乗ることにした。リフトは随時だがロープウェイは10分待たないと乗れない。運賃はどっちも同じ。
ロープウェイは六甲有馬ロープウェイのような大型ゴンドラで、バリアフリーへの配慮のためか、座席が極端に少ないタイプだった。登っていくときの眺望はやはり良かった。
ロープウェイ乗り場近くの土産物店
やたらパンチのある看板が現れた。このEhimeというスペルにジュースをこぼしたデザインはTシャツやキーホルダーなど、様々なデザインに採用されていてかなりイケていた。
松山城郭
城郭からの眺望はよく、聖地巡礼とは何ら関係ないが松山を一望できる良スポットだった。
蛇口はどこにでもある。
松山城
ARスタンプラリーのスポットがあるが、ここ自体はアニメには出てきていないはずなので謎だ。何故か入城料を払う場所の手前にあるのは不届きもの対策だろうか…。
松山城内部は昔の作りを保った感じで、急な階段や重厚な日本の従来建築が見て取れ、展示も多く非常に良かった。最後のほうには奈々様がCVを務めるVRコンテンツもあり、これもよかった。
城から出ると例の観覧車を見ることができて感動した。
リフトで下山
落ちたらどうなってしまうのか…そんな恐怖に震えつつも眺望はよく、下には川柳が書いてあったりしていい感じのリフトで下山した。
【聖地】珈琲館 赤煉瓦
悦ネエがバイト中のリーに会いに来た場所だ。作中の設定どおり非常に雰囲気がいい建物だった。この時は鯛めしの食べ過ぎで到底入店できる状態ではなかったためパスすることにした。
みかん色の世界
松山城を後にし大通りに出るとみかん色の路面電車とみかん色のバスがよく見えた。松山は伊予鉄に支配されており、伊予鉄の車両はみかん色なので世界がみかん色に染まるのだ。
やたらテンションの高いガソリンスタンド
一体ここまでテンションの高いガソリンスタンドが全国に何個あるだろうか?すごい気迫を感じる素敵な場所だったのでついフレームに収めてしまった。
【聖地】勝山町電停
確かまだ初めのほうで悦ネエが通学に使っていた電停だ。フェンスと乗り場くらいしかない非常に簡素な電停である。
電柱をよく見ると小さいながらも駅名標があった。
【聖地】愛媛県立松山東高等学校
一体ここまで来た人間がどれほどいるのか。しかし最も重要なスポットの一つだと思ったのでフレームに収めに来たのである。この日は平日だったので普通に生徒がいた。
通学する生徒も多く見られる中でここに来られたのは、まるで悦ネエの通学の追体験のようで非常に感慨深かった。
この辺りで脚が限界に達し、動けなくなってきた。何せ朝に松山に来てからずっと歩き続けているのである。
道後温泉
脚を癒すため、勝山町で道後温泉行の電車に乗って道後温泉へ向かった。
立派な駅舎に、道後の字が風流な商店街、動くからくり時計、坊ちゃん列車と見るものが盛りだくさんだった。ここはまた来たい。
観光案内所
予想通りしょいのポスターが張られていた。しかも浴衣Ver!!!
内部は温泉むすめ愛にあふれており、無数の道後泉海ちゃんがいた。余りにも無数にいて可愛いので道後温泉の最推しスポットかもしれない。われらが有馬温泉にこんな場所あったっけ?みきゃんコラボがあるのも素晴らしい。最高!!!
おみこしとしょいのポスターもあった。
道後商店街内
しょいポスターの唯一の生き残りらしきものを見かけた。Xを見てる感じ前はもっとあったらしい?
かわいいコカ・コーラがあったけどこれはいったい…?
道後温泉本館
脚を休めに来訪。もう限界。立ってられない。2000円のチケットで入った霊の湯のお湯が出てくる塔みたいな奴に「明治31年12月6日」的な文言が書かれており、非常に歴史を感じた。またこのチケットでは天皇が過ごした空間とか見れて中々良かった。撮影フリーだったので写真もあるのだが、これ以上聖地以外の写真を貼ると何の記事なのか意味不明になるので今回は見送る。
【聖地】堀之内
放課後に悦ネエとヒメが一緒にいたスポット。残念ながら季節が廻りすぎたので芝生は生えていなかった。奥に写る二の丸が立派だ。
【聖地】堀端沿い周辺
悦ネエとヒメの登校時の路面電車の背景とされている場所だ。奥に見える松山市の字と市章が立派すぎる。
【聖地】大観覧車くるりん
外も暗くなってきたので本日最後の巡礼地としてくるりんへ向かう。
あいにくの暗さで悦ネエが見ていた景色とは全くの別物だが、松山の夜景は乙なものでよかった。
回っている間にいい感じに日が落ちてきて絢爛な世界に…。
いよてつ高島屋地階
最後の巡礼地を後にしたものの、まだ今日は終わりではない。二回目のしょい鑑賞のために郊外電車のホームへ向かおうと、いよてつ高島屋の地階を通っていたところ、やたら神戸発祥の店があってちょっと驚いた。まさかDONQまであるとは思わんやん…。
シネマサンシャイン衣山
ここでがんばっていきまっしょい二回目を見てきた。の記事に繋がる二回目の鑑賞を達成する。
前回見逃した悦ネエのスタンディにも出会えて満悦だ。
この日はスクリーン5、IMAXを除けば最大箱での上映が実施されていてよかった。前の記事にも書いているが、年末とは言えどまだ平日で、更に18:40開始と、仕事帰りによるには厳しい時間の中、私を含め8名も来ており、この手のジャンルとしては中々盛況だったように思う。
投宿
この日は大街道にとっていた宿に向かった。道後プリンスホテルに泊まりたかったのだが残念ながら急すぎて空きがなかった。しかし大街道の夜景もなかなかのもので、ここでよかったと思った。
余談だがダイワロイネットホテルだと部屋次第で翌朝坊ちゃん列車が見れた。
さて、だいぶ長いこと書いてきたが一日目(移動を含めると一日ちょい目)をここで終わる。
二日目は三津編を書いていく予定だ。四日目まで続くので後三本書く予定。
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これを買えた場所のメモ
元町商店街の中のオーエスドラッグで買えた。
旭通〜元町商店街の間のスギ薬局と、元町商店街のマツキヨにはなかった。
ツムラ公式の販売店検索はおそらく余りアテにならない。特に大手チェーンで店舗ごとに、その時々の入荷に応じたきめ細やかな設定をしているとは思えないのでアテにしない方が良いかもしれない。