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前職で古いWebシステムのマイグレーションしてた時に思ったのだが、SameSite CookieがあればCSRF Tokenは最早いらないのではないか?というのに気が付いたので調べてみた話。
結論として言うとEdgeではPOSTリクエストでCookieが飛ぶ事はないので、CSRF Tokenを考慮する必要はなさそうに思える。
理由としてはCookieでSameSite=strict
を指定している場合、クロスドメインでのCookie送信がブロックされるという話が事実であればCSRF Tokenは不要であるはずだからだ。
これによって悪意のあるサイトからAjaxやリダイレクト、フォームなどを使った攻撃をした場合にサーバーにCookieが送信されなくなる筈なので、理論上は問題なくなる。
以下では実際にCookieが送信されるかどうかの動きを見てみた。確認環境はMicrosoft Edge 121.0.2277.83。方式のリンクはシーケンス図になっている。
シーケンス図に書いてあるSameSite={var}
の{var}
にはstrict
、lax
が入る。確認内容としてはシーケンスの一番最後のHTTPリクエストでCookieが送信されているかどうかを見ている。none
は面倒なので見ていない。
方式 | SameSite=strict | SameSite=lax |
---|---|---|
HTTP 302 REDIRECT | 送信される | 送信される |
アンカーリンクのクリック | 送信されない | 送信される |
アンカーリンクのクリック→HTTP 302 REDIRECT | 送信されない | 送信される |
location.hrefでの移動 | 送信されない | 送信される |
location.hrefでの移動 →HTTP 302 REDIRECT | 送信されない | 送信される |
FORMタグのsubmit(GET) | 送信されない | 送信される |
FORMタグのsubmit(POST) | 送信されない | 送信されない |
SameSite=strict
だと外部サイトから開いたときにCookieが送信されないため、Google検索などから流入された時のログイン状態に不都合が出ると思われるので、その様なケースではSameSite=lax
が無難だろう。
SameSite=lax
の場合、GETリクエストではCookieが送信されるため、CSRF攻撃を受ける可能性があるが、GETで更新系処理をしない限り基本は問題にならないと思われる。
参考
- 2022年1月においてCSRF未対策のサイトはどの条件で被害を受けるか | 徳丸浩の日記
- Cookies: HTTP State Management Mechanism (httpwg.org)
- httpwgによるドラフトの仕様(ブラウザがこれを守るかどうかはまた別の話)
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生のHTTPメッセージを見たい時に使える方法。devtoolsではフォーマットされたログしか見れないが、生のテキストを見たい時に使える。具体的には以下の画像のような奴だ。
よく忘れるのでメモとして残しておく
確認環境
Env | Ver |
---|---|
Google Chrome | 120.0.6099.225 |
Microsoft Edge | 120.0.2210.144 |
やり方
chrome://net-internals/
にアクセスするとログ収集ができるので、ログを集めたらイベントビューワで見ればよい。なおイベントビューワは外部サイトなので注意。
以前はブラウザ内で完結していて、リアルタイムに見れたはずだが、何故かできなくなっていた。
Edgeの場合はedge://net-internals/
でもアクセスできるが、特にこだわりがなければ汎用性の高いchrome://net-internals/
でよいと思う。