お知らせ

現在サイトのリニューアル作業中のため、全体的にページの表示が乱れています。
投稿日:
開発::設計ジャンル::名前サービス::AWS

ここ数年見かける有効期限付きのURLの名前をPrivate Cache Distributionパターンというらしい。

これはFantiaみたいな課金サービスを利用している人にはもはや当たり前だと思うが、ページを表示してから一定時間たつと画像が表示できなくなるが、一定時間内であればそのURLは誰でも見れるみたいなやつだ。要するにURLに短めの有効期限を付けて認証されたユーザーにしか見えなくする仕組みのことだ。

参考

undefinedの判定方法が複数あるということでundefined判定の処理速度比較をしてみたのでその結果。

端的に言うと、hoge === undefinedtypeof hoge === 'undefined'の二方式がある。後者は原則考慮不要だが、言語仕様上存在しているので比較したが、現実的に見た場合、どちらで記述した場合でも処理速度に有意な差はないように感じた。

確認環境

Env Ver
Node.js 20.1.0
TypeScript 4.9.5
@swc/core 1.3.8

比較結果

hoge === undefinedの方が早く見えるが実行するタイミングで変わるので誤差の範疇だと思う。

方式 ms
hoge === undefined 4,514
typeof hoge === 'undefined' 4,515

確認コード

const tyof = (param?: string) => {
  return typeof param === 'undefined';
};

const undef = (param?: string) => {
  return param === undefined;
};

const tyStart = +new Date();
for (let i = 0; i < 10000000000; i++) {
  tyof();
}
console.log('typeof', +new Date() - tyStart);

const unStart = +new Date();
for (let i = 0; i < 10000000000; i++) {
  undef();
}
console.log('undefined', +new Date() - unStart);

TSから生成されたJS

"use strict";
Object.defineProperty(exports, "__esModule", {
    value: true
});
const tyof = (param)=>{
    return typeof param === 'undefined';
};
const undef = (param)=>{
    return param === undefined;
};
const tyStart = +new Date();
for(let i = 0; i < 10000000000; i++){
    tyof();
}
console.log('typeof', +new Date() - tyStart);
const unStart = +new Date();
for(let i = 0; i < 10000000000; i++){
    undef();
}
console.log('undefined', +new Date() - unStart);

あとがき

MDNを読む限りtypeof hoge === 'undefined'は該当変数が存在しない場合に有用なようであるが、TypeScriptで書いている場合、通常このようなコードが生まれることがなく、仮に起きるとした場合、次のようなコードになるため現実的に考慮する必要はない。なおMDNにも「こんなことはしないこと」と書いてあるので、一般的なコードでないことは客観的にも伺えるだろう。

(() => {
  const undefined = 123;
  const hoge = undefined;

  if (typeof hoge === 'undefined') {
    console.log('hoge is undefined');
  } else {
    console.log('hoge is not undefined');
  }
})();

上記コードの実行結果としてはhoge is not undefinedが出力される。

このコードの主な問題点

  1. const undefined = 123;というコードは予約語を変数名にしているため、混乱を招くコードであり、書かないことが好ましい
    1. MDNには予約語ではないとあるが、一般的には予約語の一つとして解釈して支障ないと考える
  2. このコードはESLintのeslint:recommendedで検知されるため、通常であれば書かれることはない
    1. no-shadow-restricted-namesに引っかかる

なお、このコードは例示のために即時実行関数形式で記述しているが、必要がない限りこの形式での実装は避けたほうが問題が少なくなると思う。これは不必要なネストが生まれたり、スコープの混乱を生むためである。