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HuskyとはNode.jsを利用した開発で非常によく使われているGit hooksのユーティリティだが、個人的にはこのツールの存在価値に疑問を感じている。

という訳で、この記事ではHuskyのメリデメを考えた結果と、Huskyが何をしているか、Huskyの必要性について書いてゆく。

Huskyがあるメリット

Huskyは極めて有名なツールであるため、Huskyが入っているとこのプロジェクトはGit hooksで管理されており、標準化されていることが確認できるだろう。恐らくHuskyのメリットはこれ以外に存在しないと考えている。

Huskyがあるデメリット

Huskyの管理をしないといけない、Huskyも地味にアップデートするからだ。これは明確なコストである。

そしてHuskyのコードやリポジトリを見たことがある人は多分ほとんどいないと思う。更に言えばHuskyが何をしているかすらも知らない人だっているはずだ。そんな得体の知れないものを使うのは怖いというところだ。

Huskyは何をしているか?

端的に言えばGit hooksのパスを .husky/ に設定しているだけである。
要するに git config core.hooksPath .husky を叩いているだけだ。
もう少し細かく言えば以下に相当する処理を実行している。

mkdir -p .husky/_
cp husky.sh .husky/_
git config core.hooksPath .husky

勿論、ソースコードには他の処理も書かれているのだが、実質的には上記三行が全てと言って良い。

husky.sh を活用しているケースがどれほどあるか怪しいことを考えると、本質は git config core.hooksPath .husky だと思うので、正直あるだけ邪魔では?と考えている。

Huskyの必要性

ここまででHuskyがしていることは git config core.hooksPath .husky だということが解ったが、だとしたらHuskyは本当に必要なのだろうか?私は特に理由がないのであれば package.jsonhusky install と書いてあるところに git config core.hooksPath .githooks とでも書いておけば良いのではないか?と思っている。恐らく何も不都合はないはずだ。

ただ世の中には色々な事情があり、使わざるを得ないケースもあると思う。しかし、可能であれば排除してもいいのではないか?個人的にはそう思っている。

何故この記事を書いたか

「この世からHuskyを滅ぼすため」というのはまぁ冗談だが、個人的にHuskyの存在価値があまり良くわかっておらず、多分世間の人もあまり理解できていないと勝手に考えていて、可能であればプロジェクトに入れたくないと考えているので、そのお気持ち表明というか、そんな感じだ。

ここからは余談だが、Huskyには結構な数のスポンサーが付いていて、恐らく毎月それなりの収入があると思われる。以下はHuskyのスポンサーである。

Huskyのスポンサー

個人的にHuskyは最も成功したOSSの一つではないかと考えている。理由としてHusky自体は非常に単純なプロダクトであり、コミット履歴を見てもさしたるメンテナンスがされておらず、ほぼ手放しで維持されていると思われるからだ。

しかし、Huskyはそれなりの額の寄付を集めており、この記事を書いた時点で確認できるだけでも最低 10USD * (4 + 16) + 100USD * (4 + 2) の寄付がされており、つまり800USD、日本円にして11.2万円ほどだ。何もしてないのに毎月この収入があるのは大分ありがたいだろう。他のOSSならIssueやPull Requestsに対して対応したり、コード本体のメンテナンスがあるはずだが、Huskyにそんなものはないため、プロダクトの維持コストに対して非常によく寄付を集められていると感じる。

フルスクラッチで組むやつ

確認環境

Env Ver
Ubuntu 20.04.4 LTS
nginx 1.18.0 (Ubuntu)
MariaDB 15.1 Distrib 10.3.34-MariaDB
grafana-server Version 9.2.5 (commit: 042e4d216b, branch: HEAD)

前提

  • Windows側からhttp://grafana.test/としてアクセスする
  • DBにはMariaDBを使用

hostsの編集

Windows側のhostsに以下を追記

127.0.0.1 grafana.test

各種環境のインストール

sudo apt update
sudo apt install -y nginx mariadb-server

sudo apt-get install -y apt-transport-https software-properties-common wget
sudo wget -q -O /usr/share/keyrings/grafana.key https://apt.grafana.com/gpg.key
echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/grafana.key] https://apt.grafana.com stable main" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list.d/grafana.list
sudo apt-get update
sudo apt-get install grafana

nginxの設定

cat <<'EOF' | sudo tee /etc/nginx/conf.d/granafa.conf
map $http_upgrade $connection_upgrade {
  default upgrade;
  '' close;
}

upstream grafana {
  server localhost:4000;
}

server {
  listen       80;
  server_name  grafana.test;
  access_log   /var/log/nginx/grafana.access.log;
  error_log    /var/log/nginx/grafana.error.log;


  location / {
    proxy_set_header Host $http_host;
    proxy_pass  http://grafana;
  }

  location /api/live/ {
    proxy_http_version 1.1;
    proxy_set_header Upgrade $http_upgrade;
    proxy_set_header Connection $connection_upgrade;
    proxy_set_header Host $http_host;
    proxy_pass http://grafana;
  }
}
EOF

sudo service nginx start

MariaDBの設定

ユーザー作成

idpwの部分は適当に変える

sudo service mysql start
sudo mysql
CREATE USER 'id'@'%' IDENTIFIED BY 'pw';
GRANT ALL PRIVILEGES ON *.* TO 'id'@'%' WITH GRANT OPTION;
quit

外部接続テスト

適当なRDBクライアントから繋げればOK

grafanaの設定

  1. sudo nano /etc/grafana/grafana.iniで適当にいじる
# The http port  to use
http_port = 4000

# The public facing domain name used to access grafana from a browser
domain = grafana.test
  1. sudo service grafana-server start
  2. http://grafana.test/ へアクセス
    1. IDPW共にadminが初期

DBの読み込み

  1. MariaDBに適当なDBとテーブルを作る
  2. Grafanaにログインする
  3. サイドバーからConfiguration -> Data sources
  4. DBの情報を入れて接続
  5. 後はよしなにやる