お知らせ

現在サイトのリニューアル作業中のため、全体的にページの表示が乱れています。

ブートドライブの交換をする時に色々やったので、その記録です。メインはM2SSDの固着ネジの取りはずしです。

内容としてはCrucial P1 CT500P1SSD8JPSolidigm P44 Pro SSDPFKKW020X7X1に更新しました。

Solidigm P44 Pro SSDPFKKW020X7X1

既存SSDの抜去

交換するために既存のSSDを取り外す必要があったのですが、まずここでハマりました。何故かというと、ネジが固着してて回らないんですね…。そしてネジ穴が潰れて終わりました。しかし外せないと困るのでいくつか試してみました。

まずはネジすべり止め液。これを使えばネジ穴が潰れていてもたちまちネジが回るのだとか!

先端部が細くなっていて、ネジ穴だけに上手く差せそうですが実際はM2SSDのネジだと溢れました。ザラザラしてて取り除くのがやや面倒なのでマザボにはこぼさないほうがいいと思います。サラサラしてて割とドバッと出ます。

300円でネジが抜けるなら安いものだと思って買ったネジすべり止め液
液が出る先端部

ネジすべり止め液を差してみたところ。SSDの基板に掛かっていますがとりあえず無事でした。結局これは効果がなく、次の手を探ることに…。

期待も虚しく効果なし

そこで見かけたのが、なめたネジはずし精密用 なめたネジはずし精密用ハンドル付M1~2.6 No.3610-N)。これなら基板にダメージを与えずにネジを取り去れそうですが、近くに売っているところがなく断念しました。

次に浮かんだのがネジを外す道具として定評のあるネジザウルスです。ネジを掴んで回すのでネジ穴が潰れてても原理上問題ありません。ただ、背の低いM2SSDのネジを掴めるのかと、回してる時に基板をこすって壊さないかが心配でしたが、外せないとどうしようもないですし、試してみないことには解らないということもあり、一か八かの掛けで試してみることにしました。幸いこいつはヨドバシにあったのでその日のうちに買いに行きました。(翌日まで待つとかできない!

神戸に住んでるので頑張って梅田まで出張って買ってきました。(しかし、この後買い忘れに気づきもう一回行くハメに…

神戸から梅田までは30分くらいです

という訳でネジザウルスを買ってきました。

期待のネジザウルス、きっとこれなら外れてくれるはず

結果としてはM2SSDのネジの頭を掴むことができ、特に基板にダメージも与えずネジを外すことができたので良かったです。

外れた!
これでM2SSDを交換できる…。長い旅だった…。

ブートドライブのクローン

今使ってるマザボはM2SSDスロットが2つあり、片方がブートドライブになっているため、ドライブをクローンして新しいドライブをブートドライブとして使えるようにしていきます。残念ながらフリーのクローンソフトにめぼしいのがなかったのとDDコマンドを使ってまでやる気が出なかったので、かつてお世話になったAcronis True Imageの後継ソフトであるAcronis Cyber Protect Homeを頼ることにしました。

手順は簡単でツール → ディスクのクローンの作成を選び、表示されるウィザードに沿って進めるだけです。

クローンメニューはバックアップでなくツールの方にある

日本語が怪しくてやや分かりづらいですが一番上のやつで行けました。

翻訳がイマイチで日本語が分かりづらい…

NVMeSSDからNVMeSSDへのクローンだったので体感30秒くらいで終わりました。

NVMe SSDからNVMe SDDへのクローンは爆速でした

この後は新M2SSD抜去 → 元々差していたM2SSDを挿入 → 元々のブートM2SSDを抜去 → 新M2SSDに置換という手順で更新を完了しました。M2SSDの交換はPCケースを倒した状態でグラボも外してないと出来ないので、クローン作業との兼ね合いで結構面倒でした…。もう当分やりたくない作業です。

何はともあれブートドライブの容量を500GBから2TBに拡張できたのは良かったです。先日グラボを更新したのもあり、新鮮な気分です。

公式のドキュメントには書かれていない気がするがDockerだけあればセットアップ可能。WSL2でのセットアップが面倒なVargantは不要

本記事ではWSL2内のUbuntuの中でDockerとDocker Composeを使った構築法について記述する。Windows向けのDocker Desktopは使用しない

前提

  • WSL2のUbuntuにVSCodeで接続して作業
  • 起動してログイン、トゥート、設定と言った最低限の画面操作が可能な程度まで

確認環境

Env ver
Mastodon v3.5.3
Docker 20.10.21, build baeda1f
Docker Compose v2.12.2
Ubuntu 20.04.5 LTS
WSL2 1.0.3.0
DevContainer v0.266.1
VSCode 1.73.0

手順

  1. git clone https://github.com/mastodon/mastodon.git
    1. 最新版などバージョン指定が必要な場合は追加でtagをチェックアウトする
  2. VSCodeでClone先を開く
  3. Reopen Containerする
  4. セットアップが走るので暫く待つ
  5. foreman startを流す
  6. http://localhost:3000/ へアクセス

操作方法

ユーザーを作ったりしたい場合、Using the admin CLIが参考になる

一例としてユーザー作成は次の書式で行ける

./bin/tootctl accounts create foo --emaill foo@example.com --confirmed

トラブルシュート

DB接続エラーが出る

ActiveRecord::ConnectionNotEstablished at /
could not connect to server: No such file or directory
Is the server running locally and accepting
connections on Unix domain socket "/var/run/postgresql//.s.PGSQL.5432"?

上記のエラーが出る場合、ビルドしたDockerイメージが壊れてるので以下のコマンドで全て消して作り直すとうまく行く

docker rm -f `docker ps -a -q`
docker rmi `docker images -q`
docker system prune

他のMastodonインスタンスが動かない

複数のMastodonインスタンスのDocker環境を同居させると多分コンフリクトする

フルスクラッチで組むやつ

確認環境

Env Ver
Ubuntu 20.04.4 LTS
nginx 1.18.0 (Ubuntu)
MariaDB 15.1 Distrib 10.3.34-MariaDB
grafana-server Version 9.2.5 (commit: 042e4d216b, branch: HEAD)

前提

  • Windows側からhttp://grafana.test/としてアクセスする
  • DBにはMariaDBを使用

hostsの編集

Windows側のhostsに以下を追記

127.0.0.1 grafana.test

各種環境のインストール

sudo apt update
sudo apt install -y nginx mariadb-server

sudo apt-get install -y apt-transport-https software-properties-common wget
sudo wget -q -O /usr/share/keyrings/grafana.key https://apt.grafana.com/gpg.key
echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/grafana.key] https://apt.grafana.com stable main" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list.d/grafana.list
sudo apt-get update
sudo apt-get install grafana

nginxの設定

cat <<'EOF' | sudo tee /etc/nginx/conf.d/granafa.conf
map $http_upgrade $connection_upgrade {
  default upgrade;
  '' close;
}

upstream grafana {
  server localhost:4000;
}

server {
  listen       80;
  server_name  grafana.test;
  access_log   /var/log/nginx/grafana.access.log;
  error_log    /var/log/nginx/grafana.error.log;


  location / {
    proxy_set_header Host $http_host;
    proxy_pass  http://grafana;
  }

  location /api/live/ {
    proxy_http_version 1.1;
    proxy_set_header Upgrade $http_upgrade;
    proxy_set_header Connection $connection_upgrade;
    proxy_set_header Host $http_host;
    proxy_pass http://grafana;
  }
}
EOF

sudo service nginx start

MariaDBの設定

ユーザー作成

idpwの部分は適当に変える

sudo service mysql start
sudo mysql
CREATE USER 'id'@'%' IDENTIFIED BY 'pw';
GRANT ALL PRIVILEGES ON *.* TO 'id'@'%' WITH GRANT OPTION;
quit

外部接続テスト

適当なRDBクライアントから繋げればOK

grafanaの設定

  1. sudo nano /etc/grafana/grafana.iniで適当にいじる
# The http port  to use
http_port = 4000

# The public facing domain name used to access grafana from a browser
domain = grafana.test
  1. sudo service grafana-server start
  2. http://grafana.test/ へアクセス
    1. IDPW共にadminが初期

DBの読み込み

  1. MariaDBに適当なDBとテーブルを作る
  2. Grafanaにログインする
  3. サイドバーからConfiguration -> Data sources
  4. DBの情報を入れて接続
  5. 後はよしなにやる

VSCodeでは出来たことがPhpStormだと上手く出来なかったので、その解消法です
Remote Developmentに慣れてるとハマりやすいと思います
PhpStormに類似の機能は多分ないです

PhpStorm編

確認環境

一応Apacheの上に乗っかったLaravelで確認してますがそこらへんの環境情報は端折ってます

Env Ver
Windows 11 Pro
PhpStorm 2021.3.2
Docker 20.10.11
docker-compose 1.29.2
PHP 8.1.1
Xdebug 3.1.3

Dockerfile

PHPが入ってるDockerfileに以下を追記
出来ることならヒアドキュメントで書きたい

RUN pecl install xdebug
RUN docker-php-ext-enable xdebug
RUN echo "zend_extension=xdebug" > /usr/local/etc/php/conf.d/docker-php-ext-xdebug.ini
RUN echo "xdebug.mode=develop,coverage,debug,trace" >> /usr/local/etc/php/conf.d/docker-php-ext-xdebug.ini
RUN echo "xdebug.start_with_request=trigger" >> /usr/local/etc/php/conf.d/docker-php-ext-xdebug.ini
RUN echo "xdebug.client_host=host.docker.internal" >> /usr/local/etc/php/conf.d/docker-php-ext-xdebug.ini
RUN echo "xdebug.trigger_value=StartProfileForMe" >> /usr/local/etc/php/conf.d/docker-php-ext-xdebug.ini

Dockerの設定

適当にDockerを追加してコンテナとローカルのパスをマッピング

20220412031939.png

PHPインタプリタの設定

CLIインタプリタをDockerに向けて設定します
パスマッピングは勝手にやってくれた気がする

20220412031948.png

デバッグ

HTTPリクエスト

受話器みたいなところを押してcurlなりPOSTMANなりブラウザなりにXDEBUG_TRIGGER=StartProfileForMeというCookieを刺してリクエストするとブレークにかかります
初回だけパスマッピングを構成するダイアログが出てくるのでよしなに処理します

20220412031956.png

PHPUnit

デバッグ構成を作ってデバッグするだけ

20220412032006.png

おまけのVSCode編

VSCodeだとネイティブに動くのでDockerの存在を考えなくて済むのは楽ですが、IDEとしての性能はPHP Intelephenseに課金してもPhpStormには劣るので微妙なところ(静的解析に問題がある

確認環境

PhpStormと被る部分は端折ってます

Env Ver
VSCode 1.64.2
ms-vscode-remote.remote-containers 0.217.4
robberphex.php-debug 1.14.0

Dockerfile

PHPが入ってるDockerfileに以下を追記
PhpStormとの違いはxdebug.client_hostが不要なところです
(PhpStormでもCLI Debugだとなくていけるっぽいのでややこしい)

RUN pecl install xdebug
RUN docker-php-ext-enable xdebug
RUN echo "zend_extension=xdebug" > /usr/local/etc/php/conf.d/docker-php-ext-xdebug.ini
RUN echo "xdebug.mode=develop,coverage,debug,trace" >> /usr/local/etc/php/conf.d/docker-php-ext-xdebug.ini
RUN echo "xdebug.start_with_request=trigger" >> /usr/local/etc/php/conf.d/docker-php-ext-xdebug.ini
RUN echo "xdebug.trigger_value=StartProfileForMe" >> /usr/local/etc/php/conf.d/docker-php-ext-xdebug.ini

launch.json

  • Listen for Xdebug
    • HTTPリクエスト用
  • PHPUnit
    • PHPUnit用
{
    "version": "0.2.0",
    "configurations": [
        {
            "name": "Listen for Xdebug",
            "type": "php",
            "request": "launch",
            "port": 9003
        },
        {
            "name": "PHPUnit",
            "type": "php",
            "request": "launch",
            "program": "${workspaceFolder}/vendor/phpunit/phpunit/phpunit",
            "args": ["${file}"],
            "env": {
                "XDEBUG_TRIGGER": "StartProfileForMe"
            },
            "port": 9003
        }
    ]
}

デバッグ

PHPのいるコンテナにAttach Visual Studio CodeしてF5押せばデバッグできます

あとがき

個人的に操作感はVSCodeの方が好みなので使えるならVSCodeでいきたいのですが、今の所PhpStormには敵わないという感じなのが悲しい
まぁJS/TS用のエディタみたいなもんだし仕方がないですね…
ただGitのGUI周りはVSCodeが圧倒的に好みなので、Git操作するときだけVSCode使ってたりはします
しかしPhpStormとVSCodeを共存させるのはxdebug.client_hostの向きの関係で微妙な感じですね…