前に組んだマシンは色々あって処分しちゃったのですが、入用になったので組み直したお話です。構成は大体同じ。軽率に処分するもんじゃないなと思いました。
構成一覧
パーツ | 製品 | スペック | 価格 | ショップ |
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CPU | AMD Ryzen5 2400G | 4C8T 3.6~3.8GHz Vega11 TDP65W | \12,500 | メルカリ |
CPUクーラー | Cooler Master Hyper H412R | 92mm サイドフロー | \2,200 | Amazon |
MEM | Crucial CT8G4DFS8266 | DDR4 PC4-21300 8GB | \3,960 | ツクモ |
SSD | Crucial P1 CT500P1SSD8JP | NVMe 500GB | \8,465 | ツクモ |
M/B | ASUS PRIME A320I-K | AMD A320 | \10,180 | ツクモ |
ケース | Thermaltake Core V1 | Mini-ITX | \6,500 | ヤフオク |
電源 | Thermaltake SMART 350W STANDARD | 350W STANDARD | \3,806 | ツクモ |
ケースファン | GELID Solutions Silent 8 | 80mm * 2 | \1,760 | ツクモ |
小計 | \49,371 |
ぶっちゃけ前組んだときより相場が上がってて高く付いてます。(あの時、処分していなかったら…後悔先にzzz)
もうちょい出せば、そこそこのゲーミングマシンが作れると考えるとコスパ良いとはまるで言えない…。
因みにAinexのファンは壊れてたので、そこまで値段が変わらずに見栄えのいいGELIDのやつに変えました。
各パーツについて
CPU:AMD Ryzen5 2400G
GPU内臓で4C8Tは中々魅力的だと思います。発熱も抑えめでCINEBENCHしてても60度程度で収まりました。
中古相場が12k程度なので価格に対しての性能は悪くないと思います。下手に1600AF買うよりいいんじゃないかな?
取り敢えずリマーク品や動作不良品でなくてよかったですが、既に終売となっているのか流通品はなさそうです。
なお中古でエンブレムシールがなくて悲しくなったのでエンブレムシールだけ別で手配中です。
CPUクーラー:Cooler Master Hyper H412R
前もこれでしたね。取り敢えず安くて無難なクーラー。作りは価格相応にチープです。212Xの下位機種といったところでしょう。
付属のグリスはMX-4くらいの性能があるので特に問題ないと思います。(スペック上も実測上も)
取り付けは正直しづらいです。何故なら固定されてないバックプレートにヒートシンクと一体化したリテンションキットを取り付けるというものなので、バックプレートが動いてリテンションキットのネジが中々嵌まらず、何かの苦行を味わえます。
ついでにいうとAM4のリテンションキットはヒートシンクとネジ頭が干渉していて、めちゃくちゃやり辛いです。ネジの上のフィンがドライバーの形に凹んでます。
静音性については回転数を押さえていれば特に気にならないと思います。
メモリ:Crucial CT8G4DFS8266
マザーのサポートリストにあったやつです。16GBも買う予算がないので8GBで抑えました。所詮サブマシンだしね!
SSD:Crucial P1 CT500P1SSD8JP
NVMe接続のM2SSDです。かれこれ6枚くらい買ってる気がする個人的には定番のやつです。こいつの1TBの方は価格変動が大きいですが、こっちは安定してますね。
取り敢えずSATAより早いSSDを求めるならベストバイじゃないかなという気はします。この速度に慣れるとSATA SSDにはもう戻れない!
M/B:ASUS PRIME A320I-K
A320でMini-ITXという数少ないマザーです。競合はASRock A320M-ITXですが、こちらはネット上ではほとんど流通しておらず、あっても以前より高くなっています(11.5k程度)もうちょい待てばAmazonに10.5k程度で入るようなので、待ってみるのもありかもしれませんが、いつまで手に入る代物なのかは謎です。
簡単に比較表を作って見ましたが、基本的にはASRock A320M-ITXの方が上ですし、マザボ上のコネクタ配置もASRockの方が組みやすいと思います(後述)
製品 | PRIME A320I-K | A320M-ITX |
メーカー | ASUS | ASRock |
参考価格 | 10,180 | 11,388 |
チップセット | A320 | A320 |
最大メモリ | 32GB | 32GB |
最大メモリ周波数 | DDR4 3600 | DDR4 3466 |
HDMI | 1 | 2 |
DP | 1 | 0 |
Audio | Realtek ALC887 | Realtek ALC1220 |
ケースファンヘッダ | 2 | 2 |
CPUファンヘッダ | 2 | 1 |
USB 3.1 Gen1 A | 4 | 3 |
USB 3.1 Gen1 C | 0 | 1 |
USB 2.0 A | 2 | 2 |
NVMe | 1 | 1 |
LAN | Realtek RTL8111H | Intel I211AT |
TPM Header | 1 | 0 |
LPC Header | 0 | 1 |
BIOS LED | あり | なし |
このマザーはM2スロットがマザーの面にあるのですが、なんとチップセットの上に乗っています。M2スロットの下にある板はチップセットヒートシンクです。メンテナンス性はいいと言えますが、今ひとつ微妙な配置に見えますね…。(まぁローエンドであるA320のチップセットが熱くなるとは思い難いですが…)
またSATAが2スロットマザーの横を向いており、狭量なことが多いMini-ITXケースには不向きではないかと思います。他にもPCIeスロットの前後にフロントオーディオコネクタとUSB3.0コネクタが存在しており、前者はまだマシな位置にあるのですが、後者がPCIeカードに干渉するような配置になっており、バックプレート付きのグラフィックカードを挿すのに支障になりそうな気がします。
下の写真はUSBコネクタを接続した状態ですが、PCIeスロット背面とのクリアランスは1~2mmくらいしかありません。絶望的です。
この辺りはASRockの方が考えられていて、まずPCIeスロットの周りにはなにもないですし、M2ソケットはマザー裏にあります。またSATAも全て上を向いているので取り扱いやすいでしょう。
またASUSマザーの方は付属のユーティリティが温度モニター程度しかなく、ファンコンにアクセスするためにはUEFIにアクセスする必要がありますが、ASRockの方は付属ユーティリティでWindows上からファンの設定を変えられます。Fan XpertってASUSなら使えるってわけでもないんだなと思いました。
参考程度にBIOS画面も貼っておきます。一応ちゃんとカスタマイズできるので悪くないですし、画面はASUSらしくしっかりしています。
あとはハズレを引いたのかバックプレートが上手くハマらずげんなりしました。個人的にはASRockの方がおすすめです。実装パーツの質もいいですし、基板のレイアウトもしっかりしてます。唯一ケチをつけるならDPがないことくらいです。
因みにASRock A320M-ITXを買うならPC4Uで入手できます。他に昨日ツクモ日本橋店で一個見かけました。
まぁもう買ってしまったものは仕方がないということで、ネタにすることにしました。この記事の一番の目玉です。
ただこのマザボがASRockのマザボに対して優位な点がないかといえばちゃんとあります。ASRockのHDMIはリフレッシュレートはFHDで32Hzですが、こちらはDP, HDMI共にFHDで60Hzですし、DPは4Kでも60Hz出せるっぽいです。
ケース:Thermaltake Core V1
前回もこのケースでしたね。Ttの公式ページから消えており、既にネット流通は消滅しているため、終売になったものと思われます。6/12にツクモにあったのが恐らく最後。
今回は前回言及できなかった部分について触れていきます。
このケースはPCIeバックプレートが2スロット分ついており、Mini-ITXケースとしては大きいため長尺物のグラボを挿すことが可能です。
但しプリセットファンを付けた状態では幅4cmを超えるものは刺さりませんし、 幅50mmもあるROG-STRIX-RTX2060-O6G-GAMINGはそこを考慮せずとも入りませんでした。マニュアルでは255mmがグラボのクリアランスとありますが、見た感じもうちょい行けそうな気もします。参考までにこのグラボは300mmです。
他にもMini-ITXケースはCPUソケット上空に電源を差し込むタイプもあるのですが、このケースはそういうことがなくCPUクーラーのクリアランスが高いのも魅力的ですね。
SilverStoneのSG05-LITEとか、CoolerMasterのMasterCase H100なんかがそうですね。正直H100はCore V1並のサイズがあってこれなので、設計がおかしいと思う…。
電源:Thermaltake SMART 350W STANDARD
ケチれるところはケチろうと限界まで容量を圧縮しました。グラボを挿さないという硬い意志がないとこの容量は難しいですね。GT1030くらいなら行けそうですが、RX550は厳しいでしょうね…。取り敢えずTtの電源ということで大丈夫でしょう。
しかしこの電源、今時FDD用のアダプタがついてて驚きました。
ケースファン:GELID Solutions Silent 8
意外と売ってない80mmファンです。前はこれのPWMが安かったので使ってたのですが寄ったツクモにDCしか売ってなかったのでDCです。
80mmを買う人は少ないのか、買うときに80mmで本当に間違いないかめっちゃ確認されました。
このファンは防振ゴムを兼ねたゴムピンで固定する面白いタイプで、エンブレムシールも付属しているのが魅力的です。
因みにGELIDというところからドイツのブランドなのかな?と思っていたのですが、香港のブランドらしいです。一応ゲーミングブランドらしいですが特に光はしませんね…。
ファンというとFractalDesignはスウェーデンですし、Noctuaはオーストラリアと、結構風変わりな国で作られている印象があるので、ちょっと面白い分野だなとか思ってたりします。香港ってのも中々なさそうな気がします。因みにCoolerMasterやThermaltakeは台湾ですね。
完成図
このマザーはBEEPコネクタの配置もイケてないなと思ってBEEPは後で抜きました。LEDでわかるしね…。(因みにASRockマザーの方はLEDが無い代わりにLED情報を吐くピンがあるっぽいです)